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(短編集)
押入れのちよ
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押入れのちよの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 21~40 2/3ページ
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九篇の短編集であるが、そのほとんどが幽霊話またはそれに近い内容だ。 幽霊話ではない作品は「お母さまのロシアのスープ」「殺意のレシピ」「予期せぬ訪問者」の三篇のみ。 これらの幽霊話は、著者の近年の長編「千年樹」「愛しの座敷わらし」に通じるものがある。 冒頭に配されている「お母さまのロシアのスープ」の出来には感嘆させられる。 一つの事実に向かって、淡々と物語りが進められ、事実に対する謎が散りばめられている。 この作品だけでも、本書を手に取る価値があると言って良いくらいだ。 四番目に配されている「老猫」はぞっとする。 いったい、この猫は何者で、どれだけの力を秘めているのだろう。 五番目に配されている「殺意のレシピ」は面白い。 途中で、結末が想像出来る様な展開だが、この夫婦の攻防が傑作だ。 七番目に配されている「予期せぬ訪問者」は、殺人を扱っているのに、大変コミカル。 大事な時に、しつこい訪問者がやってくるが、その訪問者の正体が傑作。 その他の作品は、あからさまな幽霊話で、コメントしにくい。 本書全体としては、大変面白い作品集であるが、幽霊話があからさま過ぎる点が引っかかる。 | ||||
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とても読みやすいホラー短編集。 どれも短い話ながら、読者をびっくりさせてやるぞという作者のサービス精神がグッド。 個人的にはとても楽しめました。 夏の夜のおともにぜひどうぞ。 | ||||
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ホラーは苦手です。夜トイレにいけなくなるし。 でも怖いもの見たさでこれを読んだ感想、この本のホラーは単に怖いんじゃなくて驚き。それに加えてまるで自分が悪いことをしているような言いようの無いゾクゾク感。 とにかく筆者の文章展開に、あっと感嘆の声が漏れてしまう。もちろんそれには最初から自分の思い込みで読んでしまっていたことに対する一抹の悔しさも含まれている。 あれ、これは単に自分の読解力に問題が?いやいや、きっと皆さんも驚くでしょ?「え!?」って、それこそ「目がガラス玉に」なるでしょ?なるはず、なるはず。 だから本書のどの物語も、夢中になる。 その中でも自分が1番好きだったのは「コール」。これはぜひ読んでほしい。最後の一文にぐっときました。涙が出そうになったよ。 とにかくこの「コール」は。読み終わったあとの安堵感と空虚感がたまらなく切なくなるんです。目に映る世界はこれ以上ないくらいキラキラしてるのに、行き場を失った自分の心が一人ぼっちでうずくまっているような、あの錯覚に落ちる。 | ||||
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今回、この著者の作品を初めて読みました。初めて読んだ作品が『お母さまのロシアのスープ』で、作者の世界を知らない私は「ぇ、なに、どういうこと?」と疑問符が浮かべてしまいました。全ての作品を読了後、再びこの作品を読み返すと「うわ、怖っ!」と背筋が凍り、気がつくと見事にその世界観に引きずり込まれていった感じです。 表題作は、失業中の主人公が、都内の格安物件で明治生まれの少女の霊と遭遇する話。しかし、それに恐怖を覚えたり、幽霊に何か悪さをされたりという訳ではなく、仲良くなって楽しい同居生活をするというもの。解説ページにありましたが、こういう作品のことを「幽霊物語」というそうです。表題作の他に『コール』や『しんちゃんの自転車』など、幽霊が出る話=怖い話という常識を覆してくれる心温まるお話が収録されています。 その一方で、『殺意のレシピ』や『予期せぬ訪問者』のようなブラックユーモアと呼ぶべき作品も収録されていて、この1冊で著者の世界観に思わず引き込まれてしまいました。 著者は夢野久作や小栗虫太郎を愛読していたというだけあり、ホラーに分類される作品も、人間の内面や身勝手さを皮肉るような考えさせられる作品が多いです。 比喩や表現が非常に巧みで、読んでいてその情景が頭に浮かんでくるのですが、逆に細かく書きすぎてしまって「そんなに細かく書かなくてもいいよ」と退屈に思えてしまう部分も多々。比喩で文章のリズムが少し崩れてしまっているなと感じました。しかし、建物の構造や部屋の配置などはとても細かく設定されている、と感じました。 | ||||
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久しぶりの荻原作品。「明日の記憶」「あの日にドライブ」の後、何を読んでもイマイチでレビューを書く気にもなれなかったのだが、これは楽しめた。9つの短編が収録されているのだが、ホントに器用だなぁと感心するくらい、書き分けが巧い。結果的にテイストが似通ってしまったものもあるが、女性目線と男性目線なので、続けて読んでも全く別の話として楽しめる。甘いと言えば甘いが、やはり「コール」が一番好きだ。一番怖かったのは「老猫」。猫好きで、この本自体、この題名に惹かれて手に取ったのだが、いわゆる猫のかわいらしさは全く味わえず…しかし、お話としては素晴らしくよく出来ていると思う。従来の荻原テイストが味わえるのは、「押入れのちよ」ぐらいか。荻原浩の器用さがよく分かる、バラエティ豊かな短編集だ。ホラーは苦手で好んでは読まないが、これは楽しめた。 | ||||
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幽霊話と殺人話に大きく分けられる。幽霊話は、怖い幽霊ではなくて、この世に未練を残した悲しい幽霊が、涙を誘うストリーの中でその思いを遂げていく。最後の数行にその想いや未練が語られているとことにホロリとさせられる。殺人話はとにかく怖い、日常生活でありそうな題材を加害者目線で語っているので、読者に、自分も犯人になる可能性を秘めていること感じながら読ませるところが、心憎い。夏の日の夜話にぴったしか!背筋の凍ること間違いなし。 | ||||
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この本の表紙を見て買いました。それは何故かというと、この表紙の子、テクモから出ている零〜紅い蝶〜というゲームの千歳というキャラにかぶっていたからです。 外見はともかく設定まで似ています。狙ってるのかな? | ||||
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「想像以上に面白かった」というのが、率直な感想です。 9つの短編全てに言えることですが、話の運び方が非常に上手いですね。 特に最初の2つ『お母様のロシアのスープ』『コール』は、終盤の驚きが特に強かったです。 また、『しんちゃんの自転車』や、前述の『コール』のような、怪奇な中にも切なさも感じるお話や、『老猫』『介護の鬼』のような、とにかく不気味で怖い話、そして、『殺意のレシピ』『予期せぬ訪問者』のようないわゆる「ブラック・ユーモア」そして『木下闇』のような正統派ホラーと、大変バラエティーに富んでいると思いました。 そんな中でも私が一番気に入ったのは、表題作の『押入れのちよ』 奇妙でなおかつ恵太とちよの交流が心温まります。これはぜひとも続編が読んでみたいです。 | ||||
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現実と不気味さがうまく混ざっていて、とってもよいかんじ。 自分の周りにも、こういうことがありそうだから、読んでいてその不気味さを肌で感じることが出来る。 けれど、こわくても、不気味でも、それを親しくおもってしまったら平気になる。 一番初めの短編を読んで、こわーーーー!!と思ったけれど、 その後、じわじわとたまらない気持になりました。 お母様がスープのお肉を食べた時の、その、静かな、でも激しい覚悟に打たれてしまって 本を一度おいて深呼吸しなけらばいられなくなったくらい。 「押入れのちよ」の「はいなるあんさー」は、とっても可愛かった。 一番最後の短編を読んだ後は、自転車のブレーキの音を聞いたら振り返りたくなる。 自分の日常に何気なく入り込んでくる不気味なものを、受け入れることの出来る人に なれたらいいなと思う作品。 | ||||
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荻原浩にしては珍しい、というより初の短編集である。 ’99年から’04年にかけて各社の小説誌に掲載された8編に、書き下ろし1編を加えた9編からなっている。いずれもホラーのジャンルに属する短編ばかりであるが、そこには生理的に恐怖を訴えるような物語は少なくて、お馴染みの“荻原ワールド”が健在だ。 ラインナップを挙げてみる。 「お母さまのロシアのスープ」―最後の一行に向かうストーリー展開がさすが。 「コール」(書き下ろし)―私が本書で一番好きな作品。見事な叙述ホラー・ミステリー。 「押入れのちよ」(表題作)―本編こそ“萩原テイスト”にあふれた佳作。青年と幽霊との交流が、そこはかとなく哀しくもあり、ほほえましくもある。 「老猫」―これは生理的な恐怖をおぼえる、正真正銘のホラーである。 「殺意のレシピ」、「介護の鬼」、「予期せぬ訪問者」(いずれも『小説すばる』が初出)―ブラック・コメディと言うかなんと言うか、怖いんだけれども笑えてしまう作品。 「木下闇」―クラシックなスタイルの正統派ホラー。 「しんちゃんの自転車」―「押入れのちよ」と根本的には同じようなジャンルの、読み終えてほっと安心する作品。 私は、本書を読み終えて、フジテレビの、タモリが案内役をつとめる『世にも奇妙な物語』を連想した。映像化不可能な作品もあるが、テレビかラジオのドラマにでもなりそうなものばかりだった。 | ||||
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やっぱりいいですね。荻原テイスト。 文章表現のうまさは抜群です。 表題作”押入れのちよ”は彼のお得意のユーモア路線だから、おもわず”ぷっ”と噴出すシーンが満載。短編ながら素晴らしい作品です。ちよの悲しい過去、えっつ?という背筋が寒くなる怖いオチと、となりの東南アジア人との絶妙な会話、短いページ数で豊富な表現を駆使して、読者をちよワールドに引き込みます。 それ以外の作品も、どれも”世にも奇妙な物語”風で、映像化してもオモシロそうなものばかり。笑いあり、涙あり、怖さあり、感動あり。。いろいろなテイストがびっしり詰まったこの1冊は価値のある一冊です。 | ||||
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長編小説作家、荻原浩は、一体、どんな短編小説を書いているのか?私は、そんな興味津々たる好奇心を持って、この荻原浩初の短編小説集を読んでみたのだが、これは、予想以上に粒揃いの傑作短編集だった。荻原浩は、もしかしたら、長編小説より短編小説の方が向いているのではないか?正直、そう思ったくらいなのである。 荻原浩は、卓越した文章力を持った素晴らしい作家ではあるのだが、その卓越した文章力をもってしても、長編小説では、中だるみや作品の長さを感じてしまうことが多く、その傾向は、ミステリなどのシリアスな作品に、特に顕著に出ていると思うのだ。 しかし、ここに納められている短編小説くらいの長さなら、持ち前の軽妙洒脱な文章力で一気に読ませてしまうし、何より、作品自体も、よく練られたものばかりで、いずれの作品にも何らかの「サプライズ」を用意しているところは、ミステリを好んで書いている荻原浩らしいし、バラエティー豊かな作品構成も、いかにも荻原浩らしく、読者を飽きさせることがない。 いずれ劣らぬ作品の中で、私が特に秀逸と感じたのが、冷え切った夫婦の食卓を挟んだ丁々発止のやり取りを描いた「殺意のレシピ」、見るからに頭が鈍そうな訪問者と主人公との、スリリングでありながらも、何ともいえないユーモラスなやり取りを描いた「予期せぬ訪問者」、ほのぼのとしたユーモラスな味わいの中に切なさが溢れる「しんちゃんの自転車」だ。 その外の、何も知らない無邪気な2人の少女の描写が涙を誘う「お母様のロシアのスープ」、荻原浩の騙しのテクニックが冴える「コール」、ユーモアが効きながらも、ちょっと切ない「押入れのちよ」、ぞくっとする「老猫」に対し、ブラック・ユーモアを効かせた「介護の鬼」という好対照のホラー・サスペンス2作、15年前に忽然と姿を消した妹の失踪事件の謎に迫るホラー・ミステリ「木下闇」も、佳作といっていいだろう。 | ||||
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「はいなるあんさー?」 家賃3万3千円のマンションについてきた古風な女の子との同居生活を描いた表題ほか、9つの短編が収められている。 なんとなくアニメのような展開でほのぼのさせられるような表題作や、ほろっとさせられる「コール」(ちなみにお話の組立もうまく、読み返すこと必至)、背筋が寒くなり猫嫌いになりかねない「老描」など、バラエティも豊か。フィクションならではの、なんでもあり的な展開が心地よく、短時間でも気軽に楽しめます。 なんとなく、星新一さんや清水義範さんを彷彿とさせるような作風。リラックスタイムに読んで、くすっと、どきっと、しましょう。 | ||||
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「おかあさまのロシアのスープ」でラストのおちにドッキリし、「コール」で温かい涙を流し、「押入れのちよ」でにっこりし、「老猫」で背中につめたい汗をかき、「殺意のレシピ」で手に汗握り、「介護の鬼」に考えさせられ、「予期せぬ訪問者」で大笑いし、「木下闇」でどきどきし、「しんちゃんの自転車」でしんみりし、とそれぞれの作品でそれぞれに楽しめる作品集。 作者のテリトリーの広さにも脱帽。 | ||||
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表題作は人からも、メディアからも、面白いと聞いていたので、確認のような形になってしまって残念。本はやはりある程度感想を耳にはしても、あまり読む前から過剰評価が入ると、読書の愉しみが半減してしまう。 故に、感想は簡潔にさせて頂く、この本読むべし。 むしろ私の評価が高いのは、「お母さまのロシアのスープ」だ。 情緒も含みながら、二転三転するミステリーは見事なものだ。 美しくも哀しいロシアの物語を描ききっておきながら、残り8作品にも個性が光る短編集。 | ||||
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表題作が抜群にいい。ちよが愛らしい。おまけにしみじみ薄幸である。東南アジアからちよに憑依されてきたヨマンさんが東南アジア風におおらかで、これまたいい。 「殺意のレシピ」と「介護の鬼」は、ブラックユーモアが楽しい。ユーモア作家としての荻原の真骨頂を見せている。 「木下闇」「しんちゃんの自転車」は、哀感を漂わせた格調高い怪談。朱川湊人の作品に似ている。 | ||||
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表題作に惹かれて、手にとってみた。 1999年から2004年にかけて小説誌に発表された短編集。 「コール」のみ書き下ろしである。 1.お母さまのロシアのスープ メルヘンの世界が、気がつくとディープなホラーに反転 2.コール 夭折した親友の妻は学生時代好きだった女。四十九日に二人で墓参りにいくが・・・ 突如物語は反転、天井がぐるぐる回る感覚に捕らわれる。そして深い感動へ。 3.押入れのちよ 都心の安い物件には、やっぱり「わけ」があった。しかも悲しいわけが。 4.老猫 年を経た猫は自分が化けるのではなく、人を猫に化けさせていく。これは怖い。 5.殺意のレシピ 互いに相手を毒殺しようと画策する夫婦のどたばた。筒井康隆を思わせるブラックコメディ。 6.介護の鬼 舅、姑にいじめられた仕返しを介護で晴らす嫁。介護はするほうもされるほうも大変。 7.予期せぬ訪問者 殺害した愛人を解体処理しようとしたそのとき、次々と玄関のチャイムが鳴る・・・ 8.木下闇 幼い頃、田舎で神隠しにあった妹。心の傷を負って十数年ぶりに訪れた田舎で・・・ 9.しんちゃんの自転車 いたずらっ子のしんちゃんが、自慢の自転車で遊びに誘いにきたのは真夜中だった・・・ 1,4,8はきっちりしたホラー、2,3,9はハートウォーミングな幽霊譚、 5,6,7はどたばたブラックコメディである。 短編ながら、いずれも性格付けがはっきりしていて、 語り口も巧み、最初の数行ですぐに作品世界に引き込まれていく。 筆者は中でも「コール」が好きだ。 せつなくて、かなしくて、そして限りなくやさしい。 いいねぇ。「世にも不思議な物語」でぜひ、やってほしい。 | ||||
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9作からなる短編集。 どの話しも少し怖くて、少し切ない。 そんな怪談話(に近い)が納められてます。 ただ、どこかで読んだことのある話しだなぁ〜という作品もあって、 手放しで全部面白かったとは言えない。 「なるほど、そうきたかぁ〜」とこちらの予測を裏切る話しもあり バラエティに富んだ内容だったので 良しとします。 個人的には 表題作の「押入れのちよ」や化学兵器の恐ろしさを描いた 「お母さまのロシアのスープ」が良かった。 「ロシアのスープ」の中身についても ゾクリとさせられる内容です。 | ||||
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出張先のビジネスホテルで読ませて頂きました。 「殺意のレシピ」を読んだあと怖くて妻に電話してしまいました。妙にリアルな所がありながら全体的に希薄でユーモア冷笑なところは筒井氏の短編集ににてるかな? 「お母さまのロシアのスープ」を読んで江戸川乱歩を思い出し、「木下闇」「しんちゃんの自転車」を読んで坂東真砂子氏を思い出したり、色々な要素の詰まったところが怖楽しく読めました。 「押入れのちよ」で桜金造氏の有名な怪談「すきまおんな」を思い出したあなたはホラーマニアです。怖い幽霊ばかりの昨今。健気な幽霊もかわいいです。その健気さがまた現実味あるリアルな女性像だったりするので、なかなかおもしろかったです。 | ||||
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書店で表紙を見たときにとてもインパクトがあり、すぐに手に取りました。 ”多分ホラーだろう”と思い読み始めたのですが、これが?で、何ともうまく表現できません。 というのも、表題作がいちばん明るく楽しく読めたからです。 そのほかは、え・・というドギツイ物もが多く、(「介護の鬼」が特に)、「押入のちよ」が救い!というのが読後の感想です。 どの作品もぎゅっと中身を詰め込んだ感があって、 濃すぎると言うか、もう少し字数を増やして ゆったり書いてあった方が読みやすかったような気がします。 いずれにしても短編は独特の味がありますね。 長編では得られないスピード感があり、 一気に読めました。 箸休め的に読みたい方にお薦めしたい一冊です。 | ||||
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