闇に香る嘘
評判
闇に香る嘘の評価:
3.61/5点 レビュー 83件。 A ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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闇に香る嘘の評価:
3.61/5点 レビュー 83件。 A ランク
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全盲の主人公と、中国残留孤児の話。
全編主人公視点で書かれているので、状況を想像するのに視覚情報がなく、ああ視覚障害者ってこんな感じなんだと疑似体験をできたのは新鮮でした。それゆえに移動したり、コミュニケーションを取ったりといった行動にスピード感がなく、まどろっこしさも感じました。
情報が少ないからこそ、一つ一つのエピソードに伏線があるんだろうなと読んでいて緊張感があります。一方で、こんなの後付けでなんとでも強引に辻褄合わせできるとも感じてしまいました。
登場人物の考え方、行動にはあまり共感を得られません。主人公は最初から思い込みの激しいところがあり、そうなる??と思ってしまうこともしばしば。精神安定剤で記憶を飛ばす設定とか、それやり出したらなんでもありじゃんと思ってしまいした。過去の主人公に関しては、こんな人いる?ってくらい傲慢ですし、娘の態度も変わりすぎて本当に1人の人物と感じてしまうことも。
ミステリーという点でもヴィクトリアン・ホテルもそうでしたが、トリックは基本的に一つだけです。特に本作は全盲という設定を最大限利用した強引な辻褄合わせに感じざるを得ません。
最後もさあ種明かしをしてますよ、あの時のあれはこういつことで・・・といったのが続く感じで、物語としての美しさはイマイチに感じました。この作者の作品2作に共通して言えることですが、なんだか人物の解像度が低く、内容が冗長です。
個人的には、まだヴィクトリアン・ホテルの方がいいかなと思いました。