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狩野俊介の肖像



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【この小説が収録されている参考書籍】
狩野俊介の肖像 (トクマ・ノベルズ)
狩野俊介の肖像 (徳間文庫)

狩野俊介の肖像の評価: 3.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

例えば……

名探偵コナンでも、金田一少年でも、或はエルキュール・ポワロでも良いんですけど、事件の関係者を集め、自らの謎解きを披露し、犯人を指名し、推理で犯人を追い詰めるシーンは、ベタなミステリの「クライマックス」ってところですかね。この小説の主人公である中学生探偵の狩野俊介君は、この言わば「クライマックス」とも言えるシーンにおいて、推理で相手を追い詰めると共に、自分自身がのっぴきならない程に逆に追い詰められてしまいます。あまりにも優しく、あまりにも自分に厳しい、その性格の為、自らがより深く傷ついて行ってしまう、その姿は痛々しくて見ていられない程です。シリーズの過去の作品でも、そのきらいは有りましたが、今作は、学校が舞台となった事で、その辺が、更に浮き彫りになった感じですね。正直、やり過ぎじゃないのかとすら思いました。彼の痛みに共感出来ても、息苦しく感じて敬遠してしまう読者が居てもおかしくないと思います。能天気(?)に犯人を追い詰めるコナン君、金田一少年の方が、いっそ爽やかじゃないかと。私自身としては、かなりギリギリです。ギリギリセーフです。これ以上描かれるとちょっと辛いかも……でも、この作品を読んで、今まで以上にこのシリーズが好きになった事は間違い有りません。
狩野俊介の肖像 (トクマ・ノベルズ)Amazon書評・レビュー:狩野俊介の肖像 (トクマ・ノベルズ)より
4198503524

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