夜市
評判
夜市の評価:
4.13/5点 レビュー 350件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 41〜60 3/5ページ
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夜市の評価:
4.13/5点 レビュー 350件。 A ランク
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しかも表題の「夜市」という短編は本の半分のボリュームしかありません。
読んでその理由がわかる気がしました。あまりにも描写が簡素なのです。
夜市と言う響きや、人外の者が寄り集まってこの世のものではない品を売り買いするという幻想的な設定から、「千と千尋の神隠し」のような世界を想像しますが、それは小説の描写力によるものではなく、読者が既存のイメージで足りない描写を補完するからに過ぎません。
例えば
「なぜ、人攫いとわかるかというと、どこからどう見ても人攫いだったからだ」
小説家としてこの言い回しはあまりにひどいと思います。
どう見ても人攫いな外見てどんなの? 服装は? 姿形は人間なの? 作者もイメージできてないんじゃないの?
「僕は本当にどうかしていた。でも、どうにもできない状況だった」
ラノベかよ。いやラノベでももうちょっと心理描写するよ。
「この世界の神は〈夜市〉なんだ。なぜならここは夜市だからね」
小泉進次郎構文か。
というように、万事粗筋の段取りをこなしているだけの文章で、独自の心理描写や情景描写はほとんど見られません。
「いずみ」という女性の視点で物語が進みますが、この人物、相槌を打ったりツッコミを入れたりするだけの存在で、容姿も性格も何も見えて来ません。
主役である裕司も然りです。
後半の「弟」の半生もサイドストーリーみたいで蛇足にしか感じませんでした。
過酷な人生を送ったはずですが「出来事」だけが上記の調子でダイジェストのように語られ、なんの感動もありません。
主役の二人をほとんど描写できていないのに、終盤からそんな込み入った設定の弟を出して来ても、ますます世界観が分散して薄まってしまいます。
作者は当時新人だったのかもしれませんが、ラノベにも満たない簡素すぎる描写力にあっけにとられました。
しつこいと思えるほどの描写の沼田まほかるの小説を読んだ直後だったので、圧倒的実力の差を感じてしまいました。
どうしてこんなにレビューがいいのか不思議です。
ティーンズ文庫ならアリかもしれません。