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田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察



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【この小説が収録されている参考書籍】
田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察 (集英社文庫)

田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察の評価: 4.38/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(2pt)

面白くない

マンションも買った。車も買った。足らないものは男だけ。桃沢桜子42歳。立志館大学准教授。出世争いには巻き込まないで的な、食事は売れ残り弁当でOK的な合理主義な女。ある朝、田崎教授が大学の玄関ロビーで死んでいた。前日に教授と言い争っていたのを目撃された桜子は警察に事情を聞かれる。一癖も二癖もある教授たちと大人になりきれない学生たち。魑魅魍魎が跋扈する大学内ミステリー。
田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察 (集英社文庫)より
4087451828
No.7:
(5pt)

おもしろい

よくあるラノベとは雰囲気が全然違う。エッセイか随筆のような文章で、大学院を巡る愚痴と
揶揄と自虐が淡々と語られる。シニカルな内容の所々にストーリーがある、というか、
場面が変わったり展開があるたびに、問題を抱えた大学院を巡る皮肉がちりばめられている。
大学、大学院の現状をとてもよく分かっていらっしゃると思った。
 内容もおもしろい。ストーリーや展開も、商いし、見せ場は見せ場で、ちゃんとあって、
事件は解決する。エピローグも過不足なく、引っかかりや消化不足、不満なく、すっきり
楽しませていただきました。
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No.6:
(4pt)

望月 諒子という著者の幅広さ。

彼女の『フリージャーナリスト・木部美智子』シリーズを読んだ事があるが、
この小説はガラッと雰囲気が変わりびっくり。
推理を楽しむというよりは、登場人物を楽しむと感じかな。
テンポよく楽しく読ませていただきました。
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No.5:
(5pt)

なかなか味ある書籍

望月諒子さんの本は、スリリングな展開で興味深いので、全て読んでます。今回の田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察も大学校舎内での話で、一番楽しかった大学生活と照らし合わせながら、読めました。若からし日々にタイムスリップ感覚でいかが、
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No.4:
(4pt)

シリーズ化希望!

面白かったです。ミステリーとしても楽しめますが、主人公の桜子准教授のシニカルなまでの人間観察描写が小気味よいです。一方で実は意外な人情味を発揮して事件を解決へと展開していく様子は、ぜひシリーズ化していただきたい!と思う魅力的主人公。映像化するなら真木よう子さん辺りでお願いしたいです(笑)望月諒子さんの作品の中では異色な感じもしました。
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No.3:
(5pt)

読みやすくて面白い

表紙のイラストに惹かれ、久しぶりにミステリー小説を読みたいなと思って購入しました。
本を多く読まない私でも、すらすら読めてとっても面白かったです!
著者の他の本も読んでみたくなりました。
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No.2:
(5pt)

面白かった。

この作家、一見、重くシリアスなテーマばかり描くような気がしていたが、この小説は、その先入観をかわしてくれる。とにかく軽くて面白い。ライトノベルのような進行で、肩がこらずに読める。何よりストーリーの合間に挿入されるエピソードが笑える。学園生活、今どきの子供の命名法、大学が舞台なのに中学校のようなホラー伝説、等々、著者が楽しんで、読者も楽しませる工夫がある。タイトルや内容からは、村上春樹や筒井康隆を批判するのか、とも思えるが、著者はその辺は上手に外す。むしろ、春樹の「喪失の思想」や、筒井の「メタ小説」の手法を流用して、小説の面白くて空しくばかばかしい可能性を追求しているのかもしてない。ワンコイン(プラス税)で買える、買って損のない本。
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No.1:
(5pt)

美人准教授と大学院生の推理がさえる

立志館大学文学研究科の田崎教授は春休みの朝、朝日が差し込む吹き抜けの玄関ロビーで死んでいた。そこで田崎教授は、ぺたっ。と床に張りついていた。正確に言えば、カエルの死体のように、べちゃっ。と。死因は吹き抜けの最上階に置いてあった有田焼の巨大な花瓶が、どういうわけか落下して教授の頭を直撃したのである。そのそばには巨大な足跡が残されていた。大学は山の上にあり、町の向こうには大きく海が見晴らせる。

物語の主人公は准教授の桃沢桜子(42)である。桜子は社会学を研究しているが内職で翻訳もしており、その金でマンションも買った、車も買った、足りないものは男だけである。彼女にかなう男がいないのだ。村上春樹をおもわすベストセラー作家の井上則夫がしつように桜子を食事に誘う。桜子は食事は売れ残りのコンビニ弁当で十分と言う合理主義者なのだが。桜子はたまに井上と食事につき合い、井上の愚痴をきいてあげる。ベンツで送り迎えされて、みやげまでもらう。しかしそこまでだ。

桜子のラボは大学院博士課程、修士課程の院生と学部生がたくさんいる人気研究室だ。院生の森之宮くんと望ちゃんが桜子ラボをしきっている。もう一人の主人公は小説家志望で挫折した、いやみな三野苦准教授である。三野苦准教授は学生に小説を書かせている。その試し読みを非常勤講師の鱈目小雪に押し付けた。小雪はその提出物が無くなったと青くなって桜子に相談する。話は盗まれたらしい学生の提出物を巡って展開する。この大学には幽霊がでると言う都市伝説がある。無くした学生の提出物を求めて放浪する幽霊が。昔から幽霊はでていたのだが、最近また出始めた。こんどはなんか巨大な動物の姿をしているらしい。

大学名は立命館と同志社を足して2で割ったようなものだが、立地はどうみても神戸大学である。建物の描写もああ、あれかと思い当たる。しかし文学研究科のモデルはどうもそこではなく、同志社大学ではないかと思われる。描写される大学教授、准教授達は桜子を除いて変な人ばかりだ。筒井康隆の小説「文学部唯野教授」をおもわせる。

話は盗まれた学生の提出物、大学を徘徊する怪しい人?、動物?を巡って展開し、最後に田崎教授の死の真相が明らかになる。桜子と大学院生達の推理と捜査が事件を解決するという推理小説、スリラー小説、青春小説のミックスである。著者の以前の深刻な話とは打って変わって、ようするに楽しく読めるライトノベルである。私は植物園のベンチに座って、一日で読破した。桜子准教授と院生達の今後の活躍はあるのだろうか? 続編が待たれる。
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4087451828

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