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失恋探偵ももせ3
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失恋探偵ももせ3の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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「失恋」に納得がいかない依頼者の求めに応じて、その「失恋」の背景を探る失恋探偵たちの物語・完結編 前巻でお互いの想いを確認して遂に付き合いを始める事にした九十九と百瀬。百瀬が入学してきたその日から もうすぐ一年が経とうかという二月、相変わらず様々な事情を抱えたクライアントたちの依頼に応じていた 二人だったが、初恋を巡る依頼を解決した事で九十九の初恋の相手を知るに至った百瀬は言い知れぬ不安に陥る 「先輩が心の中で想っている相手は本当に私自身なんだろうか?」。そんな不安は日に日に膨らんでいき… 「失恋」という中々難しいテーマを取り扱う、新人らしいチャレンジ精神に満ち溢れたシリーズも取りあえず完結 毎回、危機に陥り失恋探偵の看板を下ろそうかという危機に陥る九十九と百瀬の関係が今回最大の危機に陥るわけ ですが、展開が急というか「これ出来過ぎという奴じゃないか?」という強引さが目立つ点は相変わらずです 第一巻から感じた事なのだけど、連作短編仕立てにするのは展開にダラけた部分を感じさせないようにするには 悪くない方法ではあるのだけど短いページで依頼を解決するために問題解決の手法や情報の収集にあたる部分で ご都合主義が目立ち過ぎる。九十九と百瀬がどうやって情報収集をしたのかという説明描写の不足も感じるし あまりにも都合の良い人物のタイミングが良過ぎる登場には「もしかして舞台袖で待機されてたんですか?」と 嫌味の一つも言いたくなる また、今回九十九の初恋の相手が自分の姉である事を知った百瀬が疑心暗鬼に陥ってしまうのだが、そのすれ違いに 至るまでの会話の流れが「もしかして台本通りの台詞のやり取りを練習してませんか?」というぐらいに無理やり感が 感じられる「すれ違い劇」になっており、その後の急展開が陳腐というかお芝居臭くなっていた 失恋探偵というミステリ調の物語と主人公二人の恋物語を両立させようという意欲は分かるし、サクサクと話を 進めようという「読みやすさ」を意識するのも悪い事では無いのだけど展開がここまでご都合主義っぽくなると 読んでいる側としては「なんだかなあ」と鼻白む 結局一巻から感じていた問題点は完結編に至るまでほとんど改善されなかった訳で、この辺りは次のシリーズを待つしかない チャレンジ精神や目新しいテーマに挑もうとする姿勢は悪くない新人作家さんだっただけに精進を期待したい | ||||
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