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闇の花道 天切り松 闇がたり1
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闇の花道 天切り松 闇がたり1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全80件 61~80 4/4ページ
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男性にも、女性にも、是非読んでもらいたい粋な物語。 物事、筋が通ってる。ただそれだけで、素晴らしい。羨ましい生き方。 ある意味、禅問答のようなものなのだ、この話。 今の時代になかなか見つけにくい人情を感じることができます。 忘れちゃいけない心粋というものがあるのだな、と。 全編の内容もホントにすばらしいけど、 物語の奥に活字には表してない事情を連想させる手法にも見事にハマります。 それを思うだけでも目頭が熱くなります。 ラーメン屋で読んでいたオイラは鼻水すすってんだか、 ラーメンすすってんだか解らなくなりましたよ。 さらに私的見解ですが「衣紋坂から」の松が語る最後のシーン 浅田次郎さんの洒落がきいています。これは見事にやられたなぁ。 ぐいぐい引き込まれる天切り松の闇がたり、実際に聞いてみたいもんです。 | ||||
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「天きり」って知ってます?屋根を切って夜な夜な気づかれぬうちにこっそり出入りして盗みを働くこと。その天きり松の幼少の頃に盗人に丁稚奉公に出され様々な優秀な盗人たちの話を留置場で話聞かせる。美しいおこんさん、カッコいい栄治さん、そんな大悪党たちの人情ある悪さがとてつもなくヒーローな話に聞こえてくる。大正ロマンな小説。 | ||||
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一言で言えば「粋」と表現すべきでしょうか。 形振りも生き方も全てひっくるめて。 実際出来るもんでもないけれど、「こうありたい」という理想があります。 古臭いという人がいるかもしれないけど、美しいとも思います。 うわべの話だけだと浅田的お約束な感じはしますが、それだけに安心して「粋」を堪能することが出来るのではないでしょうか。 今回は泣くほどではないけども、胸の詰まる様な切なさが感じられる仕上がりです。 | ||||
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コースも球種もわかっているのに打てない球というのはあるようで、この本もその一つ。おなじみの物語の構造に従って話が展開することから、簡単に先は読めるのですが、読めてもやっぱり泣いてしまうところがこの小説のすごいところです。 私はこの本の第二話を出張帰りの飛行機で読んだのですが、数行読むたびに涙を拭くような有様で、ハンカチは涙と鼻水でめちゃくちゃになってしまって、でもJALではおしぼりサービスも回ってこなくて、もうそれは大変な状況で1時間を過ごしました。 最後の二話も、夜中に一人居間で(家人には見せられません)タオル片手に読みました。この年になって本を読んでこれだけ泣いたのは記憶にありません。 ただしこんなすごい球はそうそう続けては投げられないようで、闇がたりシリーズも、これ以降の話はこの巻に納められた話の焼き直しというような感じが拭えません。特に黄不動の話はこの巻の第三話にとどめを刺すと思います。また、浅田さんは「書生常」の活躍を描くのがちょっと苦手なようですね。 | ||||
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浅田次郎の人気短編シリーズ。著者自身も非常に気に入っている作品らしい。泥棒の話と聞いて良い印象を持たないかもしれないが、義賊をイメージしてもらいたい。目細の安、強盗の説教寅、ゲンノマエのおこん、黄不動の栄治、百面相の常……登場するのは、いずれも魅力溢れる人物だ。特に「おこん」は男が理想とする女性像と言ってもいいだろう。また作品には山県有朋、永井荷風といった実在の人物も登場する。 物語の主な舞台となる大正は、日本の近代史の中でも興味深い期間だ。15年足らずという短い年月ながら、激動の明治と戦争へと向かう昭和に挟まれ、市民文化が華やかだった頃。1912(大正12)年の関東大震災で東京…当時は「都」ではなく「市」だった…が灰になるまでの、束の間のきらめき。古いものが否定され新しいものがもてはやされる風潮は、1980年代末のバブル期を思わせる。そしてそういう世でも義理人情を重んじ、粋を愛した人々の生き様には、ほれぼれとさせられる。 もともと徳間書店が出版していたが、後に集英社が引き継いでシリーズ化した。1巻では「槍の小輔」と「百万石の甍」がおすすめ。 | ||||
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暇なときにどうぞ。内容は浅田次郎お得意の【お泣頂戴】ではないものの、本の中の刑務所のの囚人と同じ様に続きが早く聞きたくなってしまいなんとなく全四巻揃えてしまう。そんな一冊です。じっくり読むなら蒼穹の昴や天国への百マイル、軽く読むなら天切り松や王妃の館。如何ですか? | ||||
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鉄道員を読んでぴんと こなかった方は 浅田次郎のどの作品を 読んでも面白くないと思います。 この作品もそう。 | ||||
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知人に紹介されて、読んだんですが、こんな面白い小説があったとは~@@ 吃驚しました。 盗賊一家の、粋で、仁義を守り、正義を貫く世界、現代の黙阿弥ものではないでしょうか?セリフ回しはまさに黙阿弥~。 盗賊の一家のそれぞれの性格の描き方は見事です。山形有朋があんな人であったとは思いませんが(爆)、ひょっとしてと思わせる筆致、素晴らしいです。 それに、松蔵の姉の最後のシーンでは、涙が………。 2巻まで一気に読んでしまいました。 | ||||
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大正時代に江戸の盗賊として生きた老人が留置場で、闇がたり(六尺四方にしか聞こえない夜盗の声音)で語る秘めやかな物語。江戸っ子義賊たちの痛快なエピソードと老人の東京弁(?)が「粋でいなせ」な雰囲気を醸しだしている。山県有朋、永井荷風などその時代の大物が登場するのも面白い。赤煉瓦の洋館と貧困で娘を売る二面性を持った時代の陰影が物語を立体的にしている。面白い。ピカレスク・ロマンがお好きな方にはお勧め。 | ||||
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なんでこんなにかっこいいんだろう!二巻よりも「粋」です。 | ||||
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大正ロマンの時代を駆け抜けた粋でいなせな仲間たち 天切り松が闇がたる忘れちゃならねえ心意気 さぁさぁあんたも聞いていきねぇ描き出される人々の一本筋の通った生き方が 時には苦笑、時には涙、そしてなんともいえない爽快感 やはり浅田次郎さんの人情ものはピカイチと 改めて思ってしまうこの一品 最近忘れかけてしまっている人の優しさあたたかさそしてたくましさを思い出させてくれる装丁がハードカバーと違うものになってしまっているのがかえすがえすも残念だが・・・ | ||||
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浅田次郎氏の作品には常々注目しているが、『蒼穹の昴』と並んで同氏の傑作のひとつと言えるだろう。浅田氏の語りの才能にはただただ感服する。 | ||||
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任侠義賊の痛快時代劇(大正時代編)です。芝居のような、大見得を切ったセリフがかっこいい。どん底の運命を背負った人間たちが、独自の美学を大切にしていく生き様を描いています。粋、意気地、いなせなんて言葉の中身を具体的に描いてくれています。 どうせ盗人、どうせお天道様はまともに見られねえっていう後ろめたさを自覚しているからこそ、義賊「仕立て屋」一家は一本筋を通しています。少なくとも、金なんてものより大切なものがあるっていう生き方をしています。そこが痛快です。そしてそんな生き方は、もう時代に取り残されつつあるのです。だからこそ美しいし、私たちはあこがれるのです。 | ||||
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仁義とは決してやあさんの専売特許ではありません。 先哲の遺した哲学です。孔子、孟子のお言葉です教義なのです。 弱きを助け強きを斬る、そんな暖かみあふれる物語です。 | ||||
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どこの社会にもプロとか、職人がいます。裏の世界の住人の秘伝の特殊技能。語り口調も、口上よろしく軽やかで、浅田次郎の面目躍如。 これも浅田次郎さんの持つ特殊技能でしょう。お叱りの雷もあれば、人情のほろりもあり。どこか素朴で単純で、職人気質。作者も登場人物も競い合って大正浪漫の華を競う。 純文学ファンではない、浅田次郎ファンは必読です。みんなの喜ぶ顔が見たいという浅田次郎先生の気持ちが詰まっています。 | ||||
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「鉄道員」で泣けず、「壬生義士伝」では上下巻で2・3箇所涙した私ですが、この作品では1巻目にして5.6箇所は泣いているでしょう。 「衣紋坂から」では、すでに文字を追うことが困難な状態に・・・ ひとと泣き所が違うのでしょうか? おじいちゃんの「説教話」が心にしみわたる、時代に流されて生きている現代人にお勧めの一品です。 | ||||
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本当に男らしいとはどういうことか?大切なことは何か?分からなくなった時読めば即納得。 人間として女として、男はこう在ってほしいと思う登場人物盛りだくさん。 私もこの本を読んで、お紺姉さんのように粋に生きていきたいと思いました。 泣かせの定番の浅田節は少ないけれど、男女ともに読んで損無し!! | ||||
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著者のご知人から発起された小説のようです。 盗っ人を生業に時代を生きた生粋の江戸っ子が、当時の仲間たちの話をつらつらと語ります。男節、盛りだくさん。 おもわず、盗っ人に転職して、いちから鍛え直していただきたくなりました。浅田次郎独特の、泣かせは浅いものの、つぼは抑えてあります。 ちなみに、ハードカバーの方が、体裁はお洒落ですが。 | ||||
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主人公は年老いた泥棒。しかし気概はまだまだ 若者には負けはしない。それは年寄りの冷や水ではなく 自信に裏打ちされたもの。現代にもきっと通用すること でしょう。 | ||||
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登場人物がカッコいい。 台詞も身のこなしも粋。 舞台背景もきれい。 何と言っても天きり松の語り口調もなめらかですばらしい。 そんな「綺麗」な世界をひとつの小説にまとめあげた秀作。 | ||||
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