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闇の花道 天切り松 闇がたり1
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闇の花道 天切り松 闇がたり1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全80件 41~60 3/4ページ
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今まで知らなかった大正時代の東京のことをこの小説で知りました。展開が早くて次はどうなるんだろうとわくわくしながら読んでしまいました。 | ||||
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私にとって、もう少し若いときに出会っていれば、これは理由もいらずに手に取ることもなかったと思うし、 たとえ読んでも心に残らず、ただ本棚にあるだけになったと思う。 警察署の中の留置所(?)にやってくる罪の重さも意味も知らない若いのに説教かます70云才。 悲しさと侘しさと儚さに涙が何度流れたか。 とても面白い作品です。 姉の話は涙なしじゃ読めません。次に姉の話が始まろうとすれば、その話のはじまりで既に涙が流れ 読み続けることができませんでした。 | ||||
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思っていたより、ずっときれいな商品だった。 次の機会にも利用したい。 | ||||
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純粋に面白かった。東京の下町弁が良く判りますね。作者の浅田さんが勉強熱心の所為か、時代背景と風物及び情景描写に違和感が無く、納得しながら読めました。作中の細目の安吉親分に関しては知りませんが、仕立屋銀次(本名富田銀蔵か銀次郎)の孫弟子に亡くなった私の知り合いの父親が居て、昔話を聞いておりましたので、作中の描写が手に取るように良く判りました。 | ||||
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いい時代だったのでしょう、悪いことをするにも仁義のある時代。 | ||||
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新品同様できれいでした。 他にもまとめて購入したので、これから読みます。 | ||||
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「天切り松闇がたり」シリーズの第一巻。昭和時代と思われる留置所の雑居房に下町の職人のような老人が現れる。名は村田松蔵といい古風な仁義を切るなど、そうとうなレトロ人物である。かと思うと、やくざを貫禄で圧倒する。この老人はいったい何者か?ここから波乱万丈の思い出話の幕が開く。語りでありながら、第三者視点にもなる。 闇がたりという技が実際にあるのかどうかわからないが、留置所の範囲にいる聞き手にしか聞こえない特殊な低い声である。話は、さっそく大正初期に飛ぶ。 松蔵の少年時代である。父に連れられて、なんと盗ッ人の弟子入りに。親分は大物、仕立て屋銀次。表の顔と裏の顔を持ち、花も度胸もある粋な人物。 ここから、目細の安吉やら、寅弥やら、栄治やら、おこんやら、何やら一癖も二癖もありそうな人物が先輩として登場。これはアウトローの世界に生きつつ勧善懲悪の怪盗団なのであった。ドラマが快調にすべり出す。 銘々伝としてのクローズアップと人物の綾。これは、一読三嘆、読後爽快な物語。浅田次郎の作品の中で、作者がロマンを楽しんで書いたとしか思えない傑作シリーズの幕開けである。 | ||||
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戦前の「江戸訛りの方言(=東京下町弁)」が懐かしい大層愉快な小説だ。 さりながら、掏摸(ちぼ)や夜盗の世界を小気味良く、やや理想化して描いて居るため、いくぶん無理な描写が綻びを覗かせている(e.g. 加賀百万石の前田侯を必要以上に滑稽な道化役に仕立てたり、等々)。 また、「東海道を江戸に上って」などという不可能な表現が登場して、常識ある読者を呆れ果てさせる箇所もある(p.83・文庫版ではp.86)。 言うまでもなく、ここは「東海道を江戸に下って」でなくては成らない。 まさしく著者、不勉強の極みと断ず可きであろう。 猛省を促し度い。 西園寺公望が京言葉ではなく関東訛りの混じった妙な喋り方をするのも笑止である。 こういった諸々の欠点が認められるにせよ、本書が娯楽小説として出来の良い作品であることは否定できない。 ちなみに、この小説シリーズを「テレビドラマ化して欲しい(亡き中村屋の単品作ではなく連続モノで)」という要望も少なくはないようだが、所詮「世間の裏街道を歩く盗っ人稼業の渡世人」如き存在を過度に格好良く表現したりすると、視聴者に変な影響を及ぼしてしまい、却って不粋な仕儀に立ち至るのではないだろうか。 子供たちの間で「玄の前」の、「中抜きをかける」のといった言葉が流行っちまっては洒落にもなりゃあしないからね。 第一どんな配役にせえ、誰もが得心できるような名優が今の御時世に存在するとは、てんつけ(はなっから)思え無えしな。 したっけ、私(わ)っち自身ひそかに往年の役者を幾足りか厳選しては、作中人物に当て嵌めて愉しんでいるんだから、世話はないけどネ。 とまれかくまれ、読んで損のない佳作には違えねえ。 妄言多謝。 | ||||
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友人に薦められて読みましたが、情景や人物の描写がすばらしく見事に嵌りました。 今では何冊も買って他の友人に薦めるほどです。 最近気が付きましたがDVDがでてるんですねぇ。 うーん、観たいけど小説がいいだけに悩みます。 | ||||
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正直に言おう。 泣いた。 俺は朝田次郎がそんなに好きではない。 それは、文中随所に出てくる読めない難しい漢字のせいだ。 いわゆる「小難しい」というやつで、こういうのを多用する作家を俺は嫌いだ。 朝田次郎はわりとそういう小難しい単語を押し出してくるので、あまり好きではなかった。 そんな俺が泣いたってお勧めするのだから、これはもう読んでちょうだい。 | ||||
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最初任侠ものかと思って敬遠していたら、粋な江戸っ子が躍動する人情物でした。 まるで舞台をみているようで、読み進める程に情景が頭に浮かびます。 もうちょっと早く読めばよかったと思いました。 | ||||
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なんとなく恐くて、2度読み始めて、途中で辞めていました。 三度目の正直で最後まで読めました。 とても奥深い、時代小説だと思います。 | ||||
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浅田次郎の小説には、一貫して人としてのあるべき生きざまみたいなものが根づいていて、そこに強い共感と憧れ、夢を感じます。 この作品はそれがほんとに色濃く生き生きと描かれていて、登場人物の「粋」な姿に惚れ惚れしてしまいます。そして正しく一生懸命生きているからこそ悲しさも半端じゃなく、厳しい。その行き場のない悲しさに私は涙が止まりませんでした。 「衣紋坂から」は今までに読んだどんな作品よりも泣けました。何度となく繰り返し読むたびに悲しくて悲しくて。こんな思いを持った人は優しいんだろうなと実在の人物のように感じてしまいました。そしてこんなことを書ける優しさをもった作者に出会えたことをとても嬉しく思っています。 | ||||
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武士には武士道、盗人にも盗人道がある。ともに現代の我々が忘れてはならない大切なもので、それを粋な言葉で聞かせてくれる。 ものの筋、道理を通すことの苦しさ。しかしそれをやり遂げる粋な姿。いろんなことを気づかせてくれた。 作者もたいそう江戸弁には苦労されただろうと思う。 出てくる人々みんなのことを大事にしたいと思わせる感動の作品だ。 | ||||
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江戸っ子の主人公・松が語る台詞で追ってゆくストーリー展開は、 江戸弁のリズムが歯切れ良く、なんとも心地良い“泣かせ”の真骨頂だ。 4巻まで出ているが、各登場人物の魅力で話をぐいぐい引っ張ってゆき、 全編とも引き込まれるように読んでしまった。 ただ、各キャラクターの設定等に詰めが甘い部分が見受けられる。 例えば栄治はあんなに良いおとっつぁんがいるのに 「なんで日本一の棟梁にならなかったのか」というのは安吉親分ならずとも疑問を感じる。 文中には納得いく説明がなされていない。この辺りは今後の展開で描かれるのであろうか。 誠意ある軍人さんのプロポーズを袖にするおこん姐さんにも、 いま一つ説得力が感じられないのは自分だけだろうか? | ||||
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石川五右衛門や鼠小僧次郎吉等の大泥棒から、アニメのルパン三世に至るまで。 日本人は快盗・義賊好きだ。何故なら彼らが庶民の意地と知恵と心意気を持って、 お上が時々やらかす悪どい仕打ちに、それこそ命懸けで挑戦しスカッとするような 仕事をやってのけるから。この本に登場するのは、 そんな悪党なりの誇りを胸に掲げた義賊の最後の生き残りたち。 明治の大親分【仕立て屋銀次】の跡目と言われる【目細の安吉】親分を筆頭に、 ケチな仕事にゃ目もくれない。『盗られて困らぬ天下の御宝、一切合切頂戴しようじゃねぇか!』と、 粋で鯔背な兄貴に姐さん。帝都を駆けた快盗の話。 じっくり聞かせて、やろうじゃねぇか!と声音不思議な闇がたり。 チンピラヤクザや官どもに話し始める松蔵爺さん。平成の世にこそ闇の花道。 興味深く分かりやすい時代小説の決定盤!!。 一巻は明治の警察、新政府と目細一家の攻防もあり読み応え抜群です。 | ||||
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夜盗の声音「闇がたり」で語られるのは、不思議な老人松蔵のはるか昔の物語。 母を病気で失った後、父により姉は遊郭に売られ、おのれ自身は盗賊の親分に 弟子入りさせられた。だがこの盗人集団には、義理も人情もある。ぴしっと 1本筋も通っている。その潔い生き方には、ほれぼれとさせらる。安吉、おこん、 栄治、寅兄ィ、常次郎、どの人物も魅力的だ。そして人の心の痛みが分かる 情け深い人たちだ。松蔵と彼らの間にある信頼関係は、読んでいてほのぼのと したものを感じさせる。彼らは、松蔵の姉のためにも一肌脱ぐ。ラストの、 松蔵に背負われた姉の描写は、胸に迫るものがあった。浅田次郎らしい 作品だと思う。 | ||||
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「鉄道屋」で泣けた人は泣ける本。大正時代の東京を舞台に盗賊団「目細の安吉」一家の活躍を描いた作品という事で最初にイメージしたのは大正のルパン三世!メンバーの個性も二枚目、ゴツイの、賢いの、キレイのと、まるでゴレンジャーよろしく典型的に際立っており、ちょっとレトロな感じのある痛快冒険小説かなと読み進めていったところ、さすがそこは浅田次郎。ちゃんと泣かせてくれます。なんといっても弟四夜の白縫花魁、弟五夜の衣紋坂から。ベタな展開、設定、だけど泣けてしまう。浅田ワールドだなあ。それぞれが独立した話ながら、やはり弟一夜から順番に読み進めていくのが第一巻の正しい読み方。歴史上の著名な人物が登場するのも物語にスケール感があっていい。おさよの話は是非映画化を。 | ||||
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読んでいながら、小説の中の雰囲気が感じられ、臨場感の有る作品でした。 かといって、活劇というわけではなく、ただ、その時代に自分がいるような気分になるのです。 浅草から、小説の中に出てくる通りや地名をあてにを歩いて、日本の歴史を感じたりしてしまいました。 | ||||
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この作品には通せないと判っているけど筋を通したい、通さなきゃいけない、そんな信念みたいな物があると思います。特に、第一話「闇の花道」で自分たちの所為で銀二親分が罠にはまり、逮捕された事への仕返しに、目細一家の皆が自分たちの金を隣近所にばら撒く下りはスカっとしました。そして、松蔵の父親がごくつぶしだった為に、吉原に売られた姉・さよと運命的な再会をする話(前後編に分かれています)は、大体お決まり的なんですが、矢張り泣けます。笑えて泣けるピカレスクロマンが好きな人にお勧めです。 | ||||
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