HHhH (プラハ、1942年)
評判
HHhH (プラハ、1942年)の評価:
4.04/5点 レビュー 52件。 D ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1〜6 1/1ページ
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HHhH (プラハ、1942年)の評価:
4.04/5点 レビュー 52件。 D ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
1月25日に公開された映画『ナチス第三の男』の原作でもある。
ハイドリッヒは、親衛隊に入隊してから、その残忍さと実務能力で頭角を現し、ヒムラーの片腕として親衛隊上級大将になったばかりか、チェコ総督代理に任命され、「金髪の野獣」「プラハの虐殺者」とも呼ばれるようになる。
ユダヤ人問題の最終解決、すなわち絶滅収容所を思いつくのもこの男である。
この男の暗殺を、チェコ・スロバキアの亡命政府が企てる。
数人が落下傘でプラハ郊外に降り立ち、現地のレジスタンスの支援を受けつつ準備を重ね、2人の兵士が決行する。
その決行までの物語であり、また決行後、莫大な懸賞金に目がくらんだ落下傘降下兵士の一人が、この二人をゲシュタポに売り渡して、その潜んでいる大聖堂での凄まじい攻防戦までが描かれる物語でもある。
考えてみると、ナチス中枢幹部のほとんどは自殺している。
ヒトラー、ゲッペルス、ヒムラー、ゲーリングしかりだ。
このハイドリッヒだけが、抵抗勢力によって倒されたのである。
アルゼンチンでモサドによって逮捕され、裁判で死刑になったアイヒマンは、ハイドリッヒの右腕でありアウシュビッツの立役者ではあったが、ナチスの中枢幹部とまでは言えない。
それはさておき、この本は、小説であるとされている。
ノンフィクションではない。
が、想像による創作は排除されている。
なのに、なぜ小説なのか。
この本は、作者のビネが「ぼくは」と一人称で登場する場面が圧倒的に多い。
「たぶんハイドリッヒは、このとき、こう考えたのではないか」といった具合だ。
そして、想像による創作はしたくないとも吐露する。
いわば、小説を書く小説とでも言おうか。
その手法が世界的に高く評価されているのだが、ぼくとしては、最後の大聖堂の攻防のシーンでは成功しているものの、その他の部分は作者の登場がうざったく感じた。
映画は未見だが、おそらく、作者が一人称で登場する仕立てとはなっていないのではないか。
ただ、この史実としてのハイドリッヒ暗殺は、もっと知られていいと、本書を読んでそう感じた。