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ハイエナたちの25時
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ハイエナたちの25時の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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面白く読んで、とても気持ちのいい時間だったケド、題材がいいだけにサスペンスとしてはかなり浅いカンジ。 登場する人物の誰にでも犯行動機があるのに、身内の範囲でオチの絞りががついていて、犯人は1/3程度でわかるし、個々の登場人物の過去経歴の描写が、テンポを崩していて、緊迫感がない。トリックも仕込みが悪い。 もったいない。ホント、もったいない。 寄付金の流れやタレントの我欲みたいなものに振って、長編になっていたらとってもわくわくした気がする。 プロデューサーやディレクター同様切れ者の刑事とかを登場させていたら、美味。 「白い巨塔」の単発ドラマ版(俳優の名も忘れたが…)みたいなもの。 ぜひ、「完全改定版」として、再稿を望む。 そのくらい、面白い。 | ||||
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著名な放送作家らしく、大抵の人が知っている某有名番組の舞台裏を、ミステリーを題材としてスピーディーに書かれています。 現実的にはさすがにその事件展開は無理があるのでは、と感じますが、登場するテレビ関係者のキャラは際立っており、制作部長や主人公の外注プロデューサー等は、まさしくこの筆者でないと書けないのでは、と思わせます。特に、やや大仰な気もしますが、テレビ局のディレクターの西豪のキャラはその正否はともかく秀逸です。 生放送中に余命短い少女が消失するというセンセーショナルなミステリー小説とは別に、テレビの番組制作に多大な影響力を持っていたと思われる作者のテレビに対する考え方や想いも読めたような気がします。 | ||||
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某局の1日連続放送している番組を題材にした小説です。 難病により移植手術しか生き残れない。 しかし、そのためにはお金が必要。 その患者は美しい少女。 その少女を救うための募金が番組ではじまっていくという ストーリーです。 視聴率至上主義という言葉も聞きますが、そのためには 倫理問題はないがしろにされていいのか。 なにをもって正しいのかは、その判断をするものによって 違ってくるというものを書き出しています。 最後まで、良い意味で読者の心をモヤモヤさせてくれます。 終わり方も納得。そのうえで まさにハイエナ達の物語だと 思います。 | ||||
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最初に一言行っておくと、ここまでの絶賛レビューはさすがにちょっと嘘くさい。 また、帯もやややりすぎといった感じでそこまでハードで悪趣味な話ではない。 ただ、この作品妙に露悪的なところもある反面、作者自身には肩に余計な力が入っておらず、 割と楽しんで書いていることが伺われることもあって、全体的にはスッキリと好感の持てる仕上がりとなっている。 登場人物のキャラクター設定も紋切り型と云えなくもないが、その分あるある感は普通に感じられるし、 特に不自然な描写も見られない。 オチもほとんど意外性はなく途中から大体の予想はつくが、まあそれも含めて予定調和的なお話で、それはそれで安心して読める話でもある。 あまり深く考えずにちょっと業界ネタにも接したい、という読者には格好の作品ではないだろうか。 | ||||
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「笑ってはいけない」シリーズを生んだ「ガキ使」の放送作家であり、 「視聴率200%」の異名を持つ安達さんの小説です。 「こんなの書いていいのか?」と悩みました 「テレビへの限りない愛と、深い怨みを書きました」 そう安達さん自身がコメントしているように、 テレビを愛するが故の苦悩が、 業界の闇に切り込む形でリアルに描かれています。 私も読み始めたら止まらなくなり、一気に読みきったため、 新年会に遅刻してしまいました。。笑 安達さんがテレビに向けて一番伝えたいメッセージ。 それが何なのかを考えるため、 もう一度読み返そうと思います。 | ||||
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渾身の力作ですね。執筆に3年ですか。 安達さんのテレビの現状に対する忸怩たる思いも 文章から伝わってきます。 それが誘拐事件というエンタテイメントな題材と 見事に融合しています。 帯のキャッチコピーは「テレビが死ぬ日」でどうですか? 私の“読者の感想”は 「こんな番組を見たら私はすぐにテレビのスイッチを消すだろう。いや、二度とテレビを見なくなるかもしれない」 | ||||
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登場人物が、それぞれの視点から 語っていくスタイルが、テンポが良くて どんどん先が気になっていきました。 海外ドラマの24を彷彿させる形で、 最後まで飽きさせない展開で、本当に鳥肌が立ちました。 また、キャラもそれぞれ際立っていて 特に西豪剛史の狂気の沙汰とも思える 振る舞い・セリフが魅力的でした! | ||||
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題材が、「テレビ」ということもあり、 放送作家・安達元一のテレビ論、 テレビマンとしての仕事論に触れられたように思えました。 私、個人の勝手な解釈ですが、 (この小説では放送作家はキャラクターとして フィーチャーされていませんが) 主人公の井戸川心太郎と、 もうひとりのメインキャラクター西豪剛史は、 コインの裏と表、放送作家・安達元一の 心に宿るクリエーターの『天使と悪魔』のように思えました。 特に、西豪剛史は、魅力的なキャラクターですね。 | ||||
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初めて知るTV業界の内側、人間関係、力関係など興味津々。 25時間テレビという日本中が知っている番組を舞台に 臓器移植という重いテーマを絡めて繰り広げられる、 サスペンスというより、心理劇と捉えました。 | ||||
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夜、読みはじめると止まらず 読み終えたのは「28時」=朝4時でした(笑) あまり、書くとネタバレになって しまうので控えますが。。。 ビジネスマンとクリエイターの方には 読んでほしい物語です。 物語の中には(現実社会でも) 分かりやすい正義の味方の主人公がいるわけでもなく ステレオタイプな悪役がいるわけでもなく ただ、それぞれが自分の信念に従い一生懸命にやっていて そこには衝突とジレンマが起こります。 ・やりたいことか? 稼げることか? ・社会的正義か? 面白さか? ・正確な表現か? 売るための表現か? 自分が仕事をしているうえでも常に感じる葛藤があり 「自分のいまやっていることは業界の悪しき慣習に染まってないか?」 「別の視点で見た時に正しいのか?」 「社会的正義はあるのか?」 読んでいて うちに湧いてくるもの、考えさせられることが沢山ありました。 仕事に没頭しながらも 常に疑問に思う心を麻痺させず 対立する矛盾を抱えながら 喜びも悲しみも、全て懐に抱え込み 清濁併せ呑む心の広さを持ちながら 自分の信念に従い仕事をする。 そんな風になりたいと考えさせられました。 すべてのビジネスマン・クリエイターに気づきがある そんな1冊です。 | ||||
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結論から言って、相当ハラハラドキドキしながら読めます。 おもしろいです。泣かせます。 25時間テレビの主役である、余命6ヶ月の少女がいなくなる。 急な失踪でパニックになる現場。ここからスタートしてずっと 緊迫感のある展開。 テレビ業界の真実、裏舞台、リアルな人間のドロドロした欲望、 そして、最後は泣かせるラスト。 【人間の命に重さに違いはあるのか】 大きなテーマに集約されていくこの小説は、読後感も良い。 というように書いていると、犯人まで書いてしまいそうなので(笑) ここら辺で止めます。 すごくリズムの良いセリフとストーリー展開で 一気に読み終えることができました。 おススメです!! | ||||
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