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悪医
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悪医の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 41~46 3/3ページ
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健康保険を使うと検査も治療も限られてしまうけれど、 自費だと無限大なのです。精度と効果は???ですけれど。 主人公が何故そこまで命に執着する理由がもっと知りたかった。 だってさー、何も守る物も何も持ってないのに。 自分の命だけにでしょ。 医師がお金に執着するのも名誉に執着するのも分からない。 もっと行間を読まないといけませんね。 元主治医は少し珍しい人かも。 過去の患者の事をいちいち覚えていたらやって行けない仕事だもの。 | ||||
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ミステリー小説だと思って買ったのだが、そうではなかった。 しかし、購入してよかったと思っている。 がん患者と、この患者に対して「もう治療法はありません」と言った医師の物語。 がん患者を家族に持った人で、医師に対して不信感を抱いた人は、ある程度いるだろう。 私も、その一人で、父ががんになったとき、冷たい医師の発言に 強い怒りを覚えたものだ。 そういう人にこそ、読んでもらいたい小説である。 眠る時間もないほど、患者を診なければならない医師。 様々な理由で、自分のところから他の病院へ患者を 回さざるを得ない大病院。 金儲けのためだったり、研究のために患者を利用しようとする、 代替医療の医師。 いろいろな問題が、これでもかというくらいに俎上にあがる。 小説という形で、医師たちの生の声が伝えられている。 いいか悪いかは別として、医師の声、現場の声を知るのは 必要なことだろう。 著者は医師だが、本書の最後に出てくる患者のメッセージは 真に迫る、力のこもったものだ。 多くの医師にも読んでほしい小説である。 しかし、こういう小説を読む時間もないのではないかと 考えさせられた。 | ||||
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術後1年にも満たずに身内をガンで今月亡くしました。 どうしたらこのやるせない気持ちを整理できるのか。 そんな折にこの著書『悪医』が発刊され、 発売当日(11月30日)に入手し、あっと云う間に読み終えました。 どうして医療従事者がありのままを話さなかったのか。 そして弱者である患者側の気持ちに寄り添えないのか。 この2種類の一見混じり合わないものに 何とか橋をかけたいというのが本書だったように思う。 強者の側である医師にも、実は弱者に寄り添い支え続けたいという意思があること。 弱者の側の患者やその家族にも、怒りや憎しみで強者とかかわりたいという強い感情があること。 どうしてもかけられそうにない2極の相反するものの間に橋をかけるものは何か。 それは自らが他者に感謝と尊敬をもって接することに尽きるのではないかと思った。 思いこみの厚い鎧を脱ぎ棄てれば、そこから見えてくる景色は全く別のものかもしれない。 残念ながら現実は他者を赦すという、人間の成熟の極地にまで辿りつけずに亡くなることが多いと思う。 その点を再考させてくれた本書は、私にとり忘れ難い良書になったと思う。 | ||||
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末期の癌患者へ宣告する医師。 宣告された末期患者の生への執着。 話はこれに尽きるのですが、何せ医師としての意見と患者の意見という 平行線を辿る部分にスポットをあてた作品です。 いずれこの様な現実に家族が直面する確率は、日本の癌患者率から 考えても高いとは考えられますが、医師側から考えた"悪医"と患者側 から考えた"悪医"は根本的に違うのだなと再確認させられます。 末期とはいえ最後の生への綱を握るべく、患者はなりふり構わず病院へ駆け込みます。 しかしそれを逆手に取り、医師や病院は抗がん剤治療のリスクを説明せずに使用し、 金儲け(ポイント稼ぎ)の為の再検査をします。 それでも患者としては"診てくれる"医師を患者は良い医者と考えてしまっています。 健康体であればまともなことを言っているとわかる医師の発言が、患者になると まともではなく"悪医"として位置づけられる現状に問題定義しているのだと思います。 この本を読む限り、何が正しいのか間違っているのかは本人の考え方次第。 という終着点なのでしょうが、当事者になった時を考えるとぞっとしました。 | ||||
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一人のガン患者と医師にスポットを当てながら、現在の医療体制や人間関係の問題点も提示した興味深いストーリーです。抗がん剤でガンは治らないことや、ガン治療の選択肢を知り、一番怖いのは無知だと知らされました。善と悪は表裏一体であることを納得した後味の良い内容でした。 | ||||
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臨床の現役医師作家らしく描写がきわめて精緻です。不運にして再発転移した胃がん患者があらゆる療法から恩恵を得ず 最後はホスピスで納得して昇天していく話ですが先に希望がない話は暗い。顛末が「死」ということで最初の主治医の 「もう治療がない」という診断を正当化しているわけですが、次々と登場する医師たちにその流れを何とかしようとする 人がいません。これが日本の再発転移がん医療の現状だというのはわかりますが、患者が生きようとする望みに ダメもとで食らいつく熱血医師が一人ぐらいは登場してもいい。同じがん患者を家族に持つ私にとっては 恐ろしく暗いストーリー。 | ||||
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