終わらざる夏

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

終わらざる夏の評価:

3.92/5点 レビュー 172件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.92pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全331件 321〜331 17/17ページ
No.11
(5pt)

集大成か?

浅田さんの本は全て読みました。
軍もの、任侠もの、怪奇もの、
チンピラもの、時代もの・・・・
そのつど、作者の懐の深さや洞察力、
ストーリー性に感心させらます。

本書は、終戦間際のごく普通の日本人の
ごく当たり前の感情がしっかりと
しかも美しく盛り込まれ
大変読み応えのある一冊です。

登場人物のキャラクター全てに
作者の愛情が注がれ、誰一人として
疎かにされていません。
その一人ひとりの人生、賢明さ、
直向さに涙させられました。

一見ばらばらの物語が、
ひとつのテーマに向う
満ち潮のようなエンディング。
浅田流最高のエンターテーメントです。

本書は、今までの浅田作品の要素が
全て盛り込まれていると言っても
過言ではないと思います。

日本語の美しさ、読了感・・・脱帽です。
終わらざる夏 上 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上より
4087713466
No.10
(2pt)

浅田さんらしからぬ失敗作?

テーマは面白い。
終戦時ほぼ無傷で残された関東軍から引き抜かれた奇跡の精鋭91師団。カムチャッカ半島に対峙する北千島の占守(シェムシュ)島で終戦後理不尽にも攻め込んできたソ連軍と戦うという設定である。
このまま素直にテーマを展開すれば面白いと思われるのだが、はっきり言ってこの本はいろいろ欲張りすぎて終わりようがなくなり非常にしまりがない本となってしまった。
登場人物が多すぎで、その全員を登場させることにほぼ三分の二の紙数を費やし、ついでにソ連軍将校の夢物語や、占守島日本軍降伏後のシベリア抑留について語るなど、明らかに散漫である。
浅田氏は、他にシェラザードや日輪の遺産など第二次大戦関連の著作があるだけに本作の出来栄えには全く落胆した。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.9
(5pt)

集大成か?

浅田さんの本は全て読みました。
軍もの、任侠もの、怪奇もの、
チンピラもの、時代もの・・・・
そのつど、作者の懐の深さや洞察力、
ストーリー性に感心させらます。

本書は、終戦間際のごく普通の日本人の
ごく当たり前の感情がしっかりと
しかも美しく盛り込まれ
大変読み応えのある一冊です。

登場人物のキャラクター全てに
作者の愛情が注がれ、誰一人として
疎かにされていません。
その一人ひとりの人生、賢明さ、
直向さに涙させられました。

一見ばらばらの物語が、
ひとつのテーマに向う
満ち潮のようなエンディング。
浅田流最高のエンターテーメントです。

本書は、今までの浅田作品の要素が
全て盛り込まれていると言っても
過言ではないと思います。

日本語の美しさ、読了感・・・脱帽です。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.8
(5pt)

他人事じゃない

ラスト数ページ、いや、下巻の中盤からずっと泣き通しでした。

とくに、最後に生き残った人が見つける品々がもう、たまらない。

戦争ものだからといって、戦地の兵隊や焼け跡の市民……といった

これまでよく目にした人々の物語だけではなくて、

エリート参謀や疎開先の先生、東京で最先端の暮らしをしていたモボ・モガなど

とてもバラエティ豊かな当時の人々の物語が詰まっている。

この人たちの感覚は、今の私とぜんぜん変わらない。

それだけに、それでも戦争に走ってしまったことがとても恐ろしく感じた。

決して特殊なこと、自分と関係ないことではないのだと。

昔の名作としてではなく、リアルタイムでこういう小説を読むことができてとても幸せだと思います。
終わらざる夏 上 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上より
4087713466
No.7
(5pt)

他人事じゃない

ラスト数ページ、いや、下巻の中盤からずっと泣き通しでした。

とくに、最後に生き残った人が見つける品々がもう、たまらない。

戦争ものだからといって、戦地の兵隊や焼け跡の市民……といった

これまでよく目にした人々の物語だけではなくて、

エリート参謀や疎開先の先生、東京で最先端の暮らしをしていたモボ・モガなど

とてもバラエティ豊かな当時の人々の物語が詰まっている。

この人たちの感覚は、今の私とぜんぜん変わらない。

それだけに、それでも戦争に走ってしまったことがとても恐ろしく感じた。

決して特殊なこと、自分と関係ないことではないのだと。

昔の名作としてではなく、リアルタイムでこういう小説を読むことができてとても幸せだと思います。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.6
(5pt)

大切なものは何ですか?

市井の人々の生活というのは、政治や経済の状況によって大きく変化することはなく、基盤にあるものはおだやかに連綿と受け継がれてゆく。
 その基盤自体を暴力的に根こそぎひっくり返してしまうものが「戦争」だ。
 この作品では、起るはずのなかった(必要のなかった?)戦闘にフォーカスをあてることで、その悲劇を浮き彫りにしようとしている。
 鳥瞰的視点から声高にではなく、日常の声によっておだやかに語られる戦いまでの登場人物たちがすごす日々は、まるで自分の傍らで起きた出来事のようにリアルで、読み進むにつれて登場人物たちが自分の親戚や友達みたいに思えてくる。
 缶詰工場で働く少女たちの凛としたたたずまい、疎開先を抜け出して歩いて自分の家に帰ろうとする子供たちの「思い」とそれを助けてくれる名もなき人々の優しさ。細部にこそ神が宿るのだと思いました。
 読み終わって、自分の好きなエピソードをもう一度読み返すとき、あ、僕はこういうことを大切にしたいのか、ということを考えさせてくれる小説でした。

終わらざる夏 上 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上より
4087713466
No.5
(5pt)

大切なものは何ですか?

市井の人々の生活というのは、政治や経済の状況によって大きく変化することはなく、基盤にあるものはおだやかに連綿と受け継がれてゆく。
 その基盤自体を暴力的に根こそぎひっくり返してしまうものが「戦争」だ。
 この作品では、起るはずのなかった(必要のなかった?)戦闘にフォーカスをあてることで、その悲劇を浮き彫りにしようとしている。
 鳥瞰的視点から声高にではなく、日常の声によっておだやかに語られる戦いまでの登場人物たちがすごす日々は、まるで自分の傍らで起きた出来事のようにリアルで、読み進むにつれて登場人物たちが自分の親戚や友達みたいに思えてくる。
 缶詰工場で働く少女たちの凛としたたたずまい、疎開先を抜け出して歩いて自分の家に帰ろうとする子供たちの「思い」とそれを助けてくれる名もなき人々の優しさ。細部にこそ神が宿るのだと思いました。
 読み終わって、自分の好きなエピソードをもう一度読み返すとき、あ、僕はこういうことを大切にしたいのか、ということを考えさせてくれる小説でした。

終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.4
(4pt)

ふつうの人が戦場に行っていたという異常

ドラマや映画で、赤紙を受け取って本人や家族がつらく悲しくなる描写は何度も見てきたが
赤紙を配る側のつらさ、人殺しとののしられるやりきれなさについて書かれているものは
始めて読んだ。
学童疎開、空襲で荒れ野と化した東京の街、田舎に置き去りにして戦に行く息子などなど、
当時は「当たり前」と皆が受け入れていたことの普通じゃなさ、怖さに、平和な時代しか
知らない自分は改めておののいた。
予告だと、北方領土のその北での戦い(終戦3日後に始まってしまった)について描いた
小説、という前知識しかなかったので、そこに至るまでの、主人公たちが出征するまでの
物語にこんなにたくさんページが割かれていたのには驚いたが、だからこそ、こんなに
愛すべき人たちが戦場に行って死ぬ覚悟をするのだ、という事実が重たくのしかかってくる。
「壬生義士伝」で使いこなした岩手弁の美しさがまた光ってた。
終わらざる夏 上 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上より
4087713466
No.3
(4pt)

ふつうの人が戦場に行っていたという異常

ドラマや映画で、赤紙を受け取って本人や家族がつらく悲しくなる描写は何度も見てきたが
赤紙を配る側のつらさ、人殺しとののしられるやりきれなさについて書かれているものは
始めて読んだ。
学童疎開、空襲で荒れ野と化した東京の街、田舎に置き去りにして戦に行く息子などなど、
当時は「当たり前」と皆が受け入れていたことの普通じゃなさ、怖さに、平和な時代しか
知らない自分は改めておののいた。
予告だと、北方領土のその北での戦い(終戦3日後に始まってしまった)について描いた
小説、という前知識しかなかったので、そこに至るまでの、主人公たちが出征するまでの
物語にこんなにたくさんページが割かれていたのには驚いたが、だからこそ、こんなに
愛すべき人たちが戦場に行って死ぬ覚悟をするのだ、という事実が重たくのしかかってくる。
「壬生義士伝」で使いこなした岩手弁の美しさがまた光ってた。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.2
(2pt)

後半かなりダレました。

期待はずれ。

翻訳出版社に勤務している徴兵年限ギリギリの中年男(主人公)に赤紙がくる上巻2/3くらいまでは
流石の一気読みでしたが後がダレる。

軍令部で動員計画を策定する高官や末端で赤紙を届ける役人、老いた父(主人公)に赤紙が来たことを知り、
疎開先を抜けだし徒歩で東京に向かう子どもの姿など、終戦時期ほぼピンポイントの日本人の情感には
リアリティを感じたものの、主人公が送り込まれる北方の最前線・占守島で繰り広げられる後半の「ドラマ」
は筋・流れが拡散してしまってダラダラとラストまで続く感じ。

「もうひとつの終戦」として極北の最前線にスポットをあてた視点には新しさを感じたものの、参戦した
ソ連側の思惑・兵の思いがからまるラストに向けての流れは・・・何と言うのか、スベってる、というか
著者の思いがもう見えなくなってしまった感じ。正直、楽しめなかった本でした。
終わらざる夏 上 Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上より
4087713466
No.1
(2pt)

後半かなりダレました。

期待はずれ。

翻訳出版社に勤務している徴兵年限ギリギリの中年男(主人公)に赤紙がくる上巻2/3くらいまでは
流石の一気読みでしたが後がダレる。

軍令部で動員計画を策定する高官や末端で赤紙を届ける役人、老いた父(主人公)に赤紙が来たことを知り、
疎開先を抜けだし徒歩で東京に向かう子どもの姿など、終戦時期ほぼピンポイントの日本人の情感には
リアリティを感じたものの、主人公が送り込まれる北方の最前線・占守島で繰り広げられる後半の「ドラマ」
は筋・流れが拡散してしまってダラダラとラストまで続く感じ。

「もうひとつの終戦」として極北の最前線にスポットをあてた視点には新しさを感じたものの、参戦した
ソ連側の思惑・兵の思いがからまるラストに向けての流れは・・・何と言うのか、スベってる、というか
著者の思いがもう見えなくなってしまった感じ。正直、楽しめなかった本でした。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18) Amazon書評・レビュー: 終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783