■スポンサードリンク
(短編集)
パリ警察1768
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
パリ警察1768の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
明らかにこれまでとは異なる筆致ですが、これまでの作品ファンでも楽しめます。舞台は18世紀フランス革命直前の頽廃し、屍体と汚物にまみれたパリ。主人公は市民から毛嫌いされる警察官の中でもさらに汚れた役職につく私服警部。彼の仕事はあのサド侯爵の醜聞を揉み消すこと。お膳立ては万全です。 もちろん18世紀のパリを見たことはありませんが、まるで百年後、19世紀頃に書かれた歴史小説のようなリアリティがあり、そう海外文学の翻訳を読んでいるような錯覚に陥る瞬間もあります。しかし真梨幸子作品お約束の20世紀ゴア表現もあり、21世紀のイヤミステイストももちろんあります。ハリウッド映画が買い付けてもおかしくない、いや是非ハリウッド映画化していただきたい立派な作品です。マーベルコミックがフランク・ミラーで歴史の裏舞台を描くダークヒーローものとしてシリーズ化しても面白いでしょう。 この作品を描く合間に、普段は半ばヤケクソで乱造されておられるように伺える三文イヤミス商品にも、実は意味があったのだと云う気がしてきました。もちろん続編を書いておられることと期待してやみません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
イヤミスの女王 真梨幸子が退廃的なパリを舞台に史実を基に描いた歴史小説。歴史物であり、刑事物であり、ノワールですがやはり真梨幸子作品。最後はガツンと来ます。いつもの作風を期待すると面食らうかもしれませんが、ファンも是非読んでほしい。作者の筆力の高さを感じる佳作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
パリの不衛生さが浮き彫りになっていました。真梨幸子さんのイヤミスじゃない本は初めて読みました。結構、本格的な歴史ミステリー小説でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これまでの真梨幸子さんのイヤミスとは全く異なる異色作。舞台は革命前のパリ。貴族の素行を監視するパリ警察の警部マレーが娼婦惨殺事件の真相に迫る。 真梨さんの描くパリは妖しく、猥雑で、退廃的であり、我々が思い描く華の都とは全くイメージが異なる。こうした異色の舞台に歴史上の実在の人物と架空の人物が驚愕の物語を展開して行く。 歴史小説に余り馴染みの無い自分も、物語の面白さにどっぷりハマった。かつて読んだジャン=クリストフ・グランジェの『ヴィドック』のような雰囲気の作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
真梨幸子さんの本は全部読んでいます。 この本はメフィスト賞受賞作「孤虫症」より先に書かれており、 最近文庫版が出たので早速購入してみました…が、 完全に素人臭さ爆発な内容で、とにかく非常に読みにくいです。 (書かれた時期を考慮すると仕方ないかもしれませんが) ・海外設定なので、まず時代考証がある程度理解できないと辛い ・無駄に長い説明文(いわゆる知識をひけらかす系) ・いちいち振られたルビの多さと煩雑さ ・登場人物が多すぎる&収拾し切れていない展開 ・要するに一言でいうと同人誌っぽい内容 サド侯爵、この時代のパリ、旧〜新体制や通俗に興味があれば、 辛うじて読了できるかなという印象ではあります。 「売れた作者の本は何でも売る」的な業界の思惑が透けて見え、 正直ちょっとこれはないなと思ってしまいました。 ハードカバー版でレビューされた方のおっしゃる通り、 漫画だったらまだ良かったかもしれませんね(色んな意味で) いい作品はすでにためになるレビューがたくさんありますので、 初見の方の参考になればと感想を書いてみました。 ミスリード、どろどろ系、執拗な残酷描写が型にはまりつつある作者、 もう少し違うスタンスの作品を書いて欲しいですね。 (最近内容がフジコの焼き増し系になっている気がするので…) ※参考用※ 個人的にお勧めな作者の作品は下記の三作品です。 「深く深く、砂に埋めて」★3.5 「みんな邪魔(更年期少女)」★3.0 「孤虫症」★3.0 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!