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(短編集)

パリ警察1768



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【この小説が収録されている参考書籍】
パリ警察1768 (徳間文庫)

パリ警察1768の評価: 4.00/5点 レビュー 5件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

新境地というよりこっちが本質で、ある意味最高傑作

明らかにこれまでとは異なる筆致ですが、これまでの作品ファンでも楽しめます。舞台は18世紀フランス革命直前の頽廃し、屍体と汚物にまみれたパリ。主人公は市民から毛嫌いされる警察官の中でもさらに汚れた役職につく私服警部。彼の仕事はあのサド侯爵の醜聞を揉み消すこと。お膳立ては万全です。
もちろん18世紀のパリを見たことはありませんが、まるで百年後、19世紀頃に書かれた歴史小説のようなリアリティがあり、そう海外文学の翻訳を読んでいるような錯覚に陥る瞬間もあります。しかし真梨幸子作品お約束の20世紀ゴア表現もあり、21世紀のイヤミステイストももちろんあります。ハリウッド映画が買い付けてもおかしくない、いや是非ハリウッド映画化していただきたい立派な作品です。マーベルコミックがフランク・ミラーで歴史の裏舞台を描くダークヒーローものとしてシリーズ化しても面白いでしょう。
この作品を描く合間に、普段は半ばヤケクソで乱造されておられるように伺える三文イヤミス商品にも、実は意味があったのだと云う気がしてきました。もちろん続編を書いておられることと期待してやみません。
パリ警察1768 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:パリ警察1768 (徳間文庫)より
419893732X
No.3:
(5pt)

真梨幸子が描く歴史ロマン

イヤミスの女王 真梨幸子が退廃的なパリを舞台に史実を基に描いた歴史小説。歴史物であり、刑事物であり、ノワールですがやはり真梨幸子作品。最後はガツンと来ます。いつもの作風を期待すると面食らうかもしれませんが、ファンも是非読んでほしい。作者の筆力の高さを感じる佳作です。
パリ警察1768 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:パリ警察1768 (徳間文庫)より
419893732X
No.2:
(4pt)

イヤミスじゃない

パリの不衛生さが浮き彫りになっていました。真梨幸子さんのイヤミスじゃない本は初めて読みました。結構、本格的な歴史ミステリー小説でした。
パリ警察1768 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:パリ警察1768 (徳間文庫)より
419893732X
No.1:
(4pt)

これまでのイヤミスとは全く異なる異色作

これまでの真梨幸子さんのイヤミスとは全く異なる異色作。舞台は革命前のパリ。貴族の素行を監視するパリ警察の警部マレーが娼婦惨殺事件の真相に迫る。

真梨さんの描くパリは妖しく、猥雑で、退廃的であり、我々が思い描く華の都とは全くイメージが異なる。こうした異色の舞台に歴史上の実在の人物と架空の人物が驚愕の物語を展開して行く。

歴史小説に余り馴染みの無い自分も、物語の面白さにどっぷりハマった。かつて読んだジャン=クリストフ・グランジェの『ヴィドック』のような雰囲気の作品。
パリ警察1768 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:パリ警察1768 (徳間文庫)より
419893732X

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