ホテル・アイリス

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評判

ホテル・アイリスの評価:

3.91/5点 レビュー 32件。 B ランク

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平均点3.91pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全66件 21〜40 2/4ページ
No.46
(3pt)

純愛を世間の鏡で映すと・・

小川洋子さんの作品の世界はどこか独特である。
あっと驚く展開があったり、得も言われぬ後味が残ったり、
思わず目を覆いたくなうような描写があったり。

これは暗い過去があり特殊な性癖を持つ老人(初老?)と、
10代の娘が関係を持っていくというストーリーである。

裏表紙のや帯のキャッチコピーほど内容は過激ではないが、
男が女をいたぶる描写は、時にはかなり執拗で、読むのが苦しくなる。

(まぁ、俗な言い方をすればSMが繰り広げられるわけだけど・・)

この作品を読んで「グロテスク」という言葉を思い出す。

愛し合うふたりの愛が純粋であればあるほど、
世間の鏡に映すと、そのふたりは「グロテスク」に映るのではないか、と。
そのコントラスはかなりはっきりと描き出されている。

ただ、描写がかなり痛々しいので、もちろんそれは作家の狙い通りなのだろうが、
読み進めるのにちょっと苦労したので星は少な目。
ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)より
4877286209
No.45
(3pt)

純愛を世間の鏡で映すと・・

小川洋子さんの作品の世界はどこか独特である。
あっと驚く展開があったり、得も言われぬ後味が残ったり、
思わず目を覆いたくなうような描写があったり。

これは暗い過去があり特殊な性癖を持つ老人(初老?)と、
10代の娘が関係を持っていくというストーリーである。

裏表紙のや帯のキャッチコピーほど内容は過激ではないが、
男が女をいたぶる描写は、時にはかなり執拗で、読むのが苦しくなる。

(まぁ、俗な言い方をすればSMが繰り広げられるわけだけど・・)

この作品を読んで「グロテスク」という言葉を思い出す。

愛し合うふたりの愛が純粋であればあるほど、
世間の鏡に映すと、そのふたりは「グロテスク」に映るのではないか、と。
そのコントラスはかなりはっきりと描き出されている。

ただ、描写がかなり痛々しいので、もちろんそれは作家の狙い通りなのだろうが、
読み進めるのにちょっと苦労したので星は少な目。
ホテル・アイリス Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリスより
4054007740
No.44
(5pt)

小川洋子を堪能いたしました。

50くらい年の差のある男女の愛のお話。
老人と少女の愛のお話。

少女にとって初めての人を愛する感情
老人にとっては最後になるであろう人を愛する感情

だからこそ2人とも真剣だ。

彼らの愛情の表現は縛り、縛られる、
命令し服従する「SM」の世界なんだけれど

いかに老人が少女を痛々しく縛り、傷つけ屈服させていようとも
私には少女のほうが老人を屈服させ弄んでいるように思えてならなかった。
もちろん、少女はそんなことは無意識で、気づいてもいないだろうけれど。

生と死
始まりと終わり

そんなことさえ思い巡らされる。

「始まり」とか「生」。は力強い。勢いがある。無知であるからこそのパワーがある。

そして、

「終わり」とか「死」には静かで穏やかな諦め、優しさ、悲しみ。そんなものが
まとわりついて、そのものが力になっている。

老人と少女の愛は同じようなパワーでぶつかりながらも
まったく種類の違う力であり、
残酷で残忍なのはやはり、生の力をもつ少女なんじゃないだろうか。

どんなに老人が少女をひざまずかせ、身体を身動きできないように
縛り、肌に傷つけても、
いたぶられてる少女こそが
老人の心をザクザクときりつけてるようにも思える。

と、色々思うことありますが、

とっても素敵ないやらしさでとことん魅了されました。
ホテル・アイリス Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリスより
4054007740
No.43
(5pt)

小川洋子を堪能いたしました。

50くらい年の差のある男女の愛のお話。
老人と少女の愛のお話。

少女にとって初めての人を愛する感情
老人にとっては最後になるであろう人を愛する感情

だからこそ2人とも真剣だ。

彼らの愛情の表現は縛り、縛られる、
命令し服従する「SM」の世界なんだけれど

いかに老人が少女を痛々しく縛り、傷つけ屈服させていようとも
私には少女のほうが老人を屈服させ弄んでいるように思えてならなかった。
もちろん、少女はそんなことは無意識で、気づいてもいないだろうけれど。

生と死
始まりと終わり

そんなことさえ思い巡らされる。

「始まり」とか「生」。は力強い。勢いがある。無知であるからこそのパワーがある。

そして、

「終わり」とか「死」には静かで穏やかな諦め、優しさ、悲しみ。そんなものが
まとわりついて、そのものが力になっている。

老人と少女の愛は同じようなパワーでぶつかりながらも
まったく種類の違う力であり、
残酷で残忍なのはやはり、生の力をもつ少女なんじゃないだろうか。

どんなに老人が少女をひざまずかせ、身体を身動きできないように
縛り、肌に傷つけても、
いたぶられてる少女こそが
老人の心をザクザクときりつけてるようにも思える。

と、色々思うことありますが、

とっても素敵ないやらしさでとことん魅了されました。
ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)より
4877286209
No.42
(3pt)

何故ホテル・アイリスなのか

長い間、この本を買うのをためらっていました。
解説の”少女と老人のエロス”というような説明から受ける印象が、私が抱いている小川作品全般に流れる繊細さと相容れなかったからです。

購読後、数頁読んでみて、ああ、間違いなく小川作品だ…とまずは安堵。
読み進めて、島でのエロスな描写が始まって、尚深みを増す、繊細さ。
人が哀しみから抜け出そうとする、凶暴さを、繊細な描写が浮かび上がらせている。

そして何故、タイトルがホテル・アイリスなのか。
作中の一番ストレートにインパクトのあるシーンはホテル外で行われている。
ホテルは主人公の後ろもしくは、中にある。
読み進めながら途中からその微妙な違和感が付きまとっていた。
小川作品のタイトルは、それ自体が読み解きを含む場合が多い。
物語を二重三重に漉したあと残ったエッセンスをタイトルにするのではなく、
漉し紙に残った滲みがタイトルになっているような、漠然とした手触りをいつも感じる。
タイトルがそうであるなら、やはり徹底的にこの話の主人公は少女なのだろう。
哀しみは老人も少女も共通の不可避なものであっても、
残酷さは老人にとってどうすることもできないもの、逃れることができないものだとしても、少女にとってはもうすこし脈動的なものである感じがする。
この作品の中で、少女の残酷さ、それだけが生をもって息づいている。
そんな印象が残りました。

小川作品の系譜で外せない作品だと思いますが、
『密やかな結晶』『やさしい訴え』がいままで読んだ中で一番好きな作品なので
それらと比べて好みという点で星三つでレビューさせていただきます。
ホテル・アイリス Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリスより
4054007740
No.41
(3pt)

何故ホテル・アイリスなのか

長い間、この本を買うのをためらっていました。
解説の”少女と老人のエロス”というような説明から受ける印象が、私が抱いている小川作品全般に流れる繊細さと相容れなかったからです。

購読後、数頁読んでみて、ああ、間違いなく小川作品だ…とまずは安堵。
読み進めて、島でのエロスな描写が始まって、尚深みを増す、繊細さ。
人が哀しみから抜け出そうとする、凶暴さを、繊細な描写が浮かび上がらせている。

そして何故、タイトルがホテル・アイリスなのか。
作中の一番ストレートにインパクトのあるシーンはホテル外で行われている。
ホテルは主人公の後ろもしくは、中にある。
読み進めながら途中からその微妙な違和感が付きまとっていた。
小川作品のタイトルは、それ自体が読み解きを含む場合が多い。
物語を二重三重に漉したあと残ったエッセンスをタイトルにするのではなく、
漉し紙に残った滲みがタイトルになっているような、漠然とした手触りをいつも感じる。
タイトルがそうであるなら、やはり徹底的にこの話の主人公は少女なのだろう。
哀しみは老人も少女も共通の不可避なものであっても、
残酷さは老人にとってどうすることもできないもの、逃れることができないものだとしても、少女にとってはもうすこし脈動的なものである感じがする。
この作品の中で、少女の残酷さ、それだけが生をもって息づいている。
そんな印象が残りました。

小川作品の系譜で外せない作品だと思いますが、
『密やかな結晶』『やさしい訴え』がいままで読んだ中で一番好きな作品なので
それらと比べて好みという点で星三つでレビューさせていただきます。
ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)より
4877286209
No.40
(3pt)

強烈過ぎて評価不能:小川洋子の世界

この物語が純愛という言葉で語られるのなら
純愛とはなんとも危険な言葉だ。

ピュアという言葉は響きは美しいが
やはりどこかにひずみがでるものなのかもしれない

社会生活は常にせめぎあいで
けしてピュアではいられないことを改めて認識させられる。

さすが小川洋子。強烈な世界観だ。

しかし、「まぶた」と読み比べると切れ味で劣る。
小川洋子さんも短編でより才能を見せつけることのできる人のような気がする。
ホテル・アイリス Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリスより
4054007740
No.39
(3pt)

強烈過ぎて評価不能:小川洋子の世界

この物語が純愛という言葉で語られるのなら
純愛とはなんとも危険な言葉だ。

ピュアという言葉は響きは美しいが
やはりどこかにひずみがでるものなのかもしれない

社会生活は常にせめぎあいで
けしてピュアではいられないことを改めて認識させられる。

さすが小川洋子。強烈な世界観だ。

しかし、「まぶた」と読み比べると切れ味で劣る。
小川洋子さんも短編でより才能を見せつけることのできる人のような気がする。
ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)より
4877286209
No.38
(5pt)

少女を弄ぶ究極の変態じじい物語!

読み終わった直後の感想としては、グリム童話のような陰気でジメジメしている雰囲気が後味として強く残った。しかしながら、老人と少女の妖しい関係が深まっていけばいくほど、私はストーリーにのめり込んでしまい、早く次の展開が知りたいという欲求により、3時間ぶっ通しで読み終えてしまった。
特に難解な表現などもなく、登場人物も少ないため、容易にストーリーをイメージしながら読めるのが良かった。
ただ、究極のエロティシズム!などと文庫裏に書かれているが、そこまでエロくない。どちらかというと少女を弄ぶ究極の変態じじい!をジメジメと巧みに描いた作品だ。
ホテル・アイリス Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリスより
4054007740
No.37
(5pt)

少女を弄ぶ究極の変態じじい物語!

読み終わった直後の感想としては、グリム童話のような陰気でジメジメしている雰囲気が後味として強く残った。しかしながら、老人と少女の妖しい関係が深まっていけばいくほど、私はストーリーにのめり込んでしまい、早く次の展開が知りたいという欲求により、3時間ぶっ通しで読み終えてしまった。
特に難解な表現などもなく、登場人物も少ないため、容易にストーリーをイメージしながら読めるのが良かった。
ただ、究極のエロティシズム!などと文庫裏に書かれているが、そこまでエロくない。どちらかというと少女を弄ぶ究極の変態じじい!をジメジメと巧みに描いた作品だ。
ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)より
4877286209
No.36
(4pt)

一人で読みたい

著者の小川洋子さんの小説は、いくつか読んで(「博士の愛した数式」とか)、冷静で静謐に描かれる特異な状況やその中における心情のゆらぎ、といったことをくみとっているところが、とても好きで、その流れでこの小説も読みました。
「偶然の祝福」の文庫版後書きで川上弘美氏が、一番好きなのが「ホテルアイリス」と書いていたこともありました。

しかし、通勤の電車の中で読むにはあまりにSM.すぐ閉じました。

といって、いわゆるエロな印象ともちがって、やはり冷静で静謐だからでしょうか、それ以上に感じるものがあります。

特に、主人公の少女は、「M」なのですが、その内面はむしろ残酷。
たまに会う若い恋人がいる人には、つらく感じられるところもあるかもしれないと思いました。
また、主人公の母に対する気持ちも、残酷とえば残酷。
大人になりきらない女の脱皮する瞬間を視た気がしました。
ホテル・アイリス Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリスより
4054007740
No.35
(4pt)

一人で読みたい

著者の小川洋子さんの小説は、いくつか読んで(「博士の愛した数式」とか)、冷静で静謐に描かれる特異な状況やその中における心情のゆらぎ、といったことをくみとっているところが、とても好きで、その流れでこの小説も読みました。
「偶然の祝福」の文庫版後書きで川上弘美氏が、一番好きなのが「ホテルアイリス」と書いていたこともありました。

しかし、通勤の電車の中で読むにはあまりにSM.すぐ閉じました。

といって、いわゆるエロな印象ともちがって、やはり冷静で静謐だからでしょうか、それ以上に感じるものがあります。

特に、主人公の少女は、「M」なのですが、その内面はむしろ残酷。
たまに会う若い恋人がいる人には、つらく感じられるところもあるかもしれないと思いました。
また、主人公の母に対する気持ちも、残酷とえば残酷。
大人になりきらない女の脱皮する瞬間を視た気がしました。
ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)より
4877286209
No.34
(4pt)

きっちりと娘の髪を結う母

母が毎日、きっちりと髪を結い上げる。私はホテルのフロントに座る。母の言うとおりに生きる。
そんな母娘は壊れる時が来る。壊れないと娘は一生、娘のまま。
これは面白いと思った。この世界はわかると思った。小川洋子が書いているというのだけ以外だった。
ホテル・アイリス Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリスより
4054007740
No.33
(4pt)

きっちりと娘の髪を結う母

母が毎日、きっちりと髪を結い上げる。私はホテルのフロントに座る。母の言うとおりに生きる。
そんな母娘は壊れる時が来る。壊れないと娘は一生、娘のまま。
これは面白いと思った。この世界はわかると思った。小川洋子が書いているというのだけ以外だった。
ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)より
4877286209
No.32
(4pt)

さらりさらりと読めて、でも後悔はナシよ!

まるで美しい絵画に迷い込んでしまったかのように、非・日常へと引きずり込まれる。

この本の表紙を見たせいだろうか、からっとした気候の、白とブルーの対比が美しい街。
ひなびたホテルと、色の白い美しい少女。
年老いた悪意と、そこだけ妙に生々しい性の部分と。

老いと若さ、男と女、品の良い手紙と下劣なまでに荒々しい肉体の交わりと。
羊皮紙のように薄く壊れやすく年月に脆い交流(これを愛と呼べるのかわからない)、
小川洋子だから輝かせられる世界観。

歪な関係が最後に老人の自殺によって、あまりに短く壊れたとき、なぜかひどく、安心してしまった。
乾いた熱と、ひそやかな悪意。

小川洋子さんって、どんなひとなんだろう。
ホテル・アイリス Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリスより
4054007740
No.31
(4pt)

さらりさらりと読めて、でも後悔はナシよ!

まるで美しい絵画に迷い込んでしまったかのように、非・日常へと引きずり込まれる。

この本の表紙を見たせいだろうか、からっとした気候の、白とブルーの対比が美しい街。
ひなびたホテルと、色の白い美しい少女。
年老いた悪意と、そこだけ妙に生々しい性の部分と。

老いと若さ、男と女、品の良い手紙と下劣なまでに荒々しい肉体の交わりと。
羊皮紙のように薄く壊れやすく年月に脆い交流(これを愛と呼べるのかわからない)、
小川洋子だから輝かせられる世界観。

歪な関係が最後に老人の自殺によって、あまりに短く壊れたとき、なぜかひどく、安心してしまった。
乾いた熱と、ひそやかな悪意。

小川洋子さんって、どんなひとなんだろう。
ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)より
4877286209
No.30
(5pt)

純文学作家の書いたSM官能小説

純文学作家の書いた官能小説。露骨な表現は一切無いが、書かれている内容は紛れも無いSMプレイ。抑えた描写で淡々と書かれているところが、逆にエロティックだ。

 M女の心の微妙な機微が丹念に描かれている。とても勉強になった。
ホテル・アイリス Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリスより
4054007740
No.29
(5pt)

純文学作家の書いたSM官能小説

純文学作家の書いた官能小説。露骨な表現は一切無いが、書かれている内容は紛れも無いSMプレイ。抑えた描写で淡々と書かれているところが、逆にエロティックだ。

 M女の心の微妙な機微が丹念に描かれている。とても勉強になった。
ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)より
4877286209
No.28
(3pt)

ちょっと既視感もある作品だが

母親の経営する寂れたホテル「ホテル・アイリス」で働く私。ある日泊まった初老の客が気になって仕方が無い。偶然再会した二人は逢瀬を重ねていく。私は、彼の命令するときの声が好きだった。私は男の命令を全て受け入れる。男は行為のとき、何の恐れも無いように命令するのに、普段はやたらおどおどしていた。そんな男との逢瀬も、嵐で最後を迎える。

所謂SM行為に耽る若い少女と初老の翻訳家の男。このモチーフだけだとロリータを髣髴とさせるかもしれない。しかし彼女はロリータではない。ただ彼の声を、命令を求めているだけなのだ。彼も何故自分が少女をそのように扱うか自分自身理解しかねている印象を受けた。
なんとなくデジャヴを感じたが、設定、モチーフがまぶたに似ていたからだと思う。
ホテル・アイリス Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリスより
4054007740
No.27
(3pt)

ちょっと既視感もある作品だが

母親の経営する寂れたホテル「ホテル・アイリス」で働く私。ある日泊まった初老の客が気になって仕方が無い。偶然再会した二人は逢瀬を重ねていく。私は、彼の命令するときの声が好きだった。私は男の命令を全て受け入れる。男は行為のとき、何の恐れも無いように命令するのに、普段はやたらおどおどしていた。そんな男との逢瀬も、嵐で最後を迎える。

所謂SM行為に耽る若い少女と初老の翻訳家の男。このモチーフだけだとロリータを髣髴とさせるかもしれない。しかし彼女はロリータではない。ただ彼の声を、命令を求めているだけなのだ。彼も何故自分が少女をそのように扱うか自分自身理解しかねている印象を受けた。
なんとなくデジャヴを感じたが、設定、モチーフがまぶたに似ていたからだと思う。
ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)より
4877286209