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生徒会探偵キリカ3
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生徒会探偵キリカ3の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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夏休み。中学時代と比べ編入先の白樹台の学力のレベルが高いため、 なかなかついていくことができず、追試を受ける羽目になったひかげは中等部ながら 彼を慕い同室となった神林薫や薫の姉で中央議会議長・朱鷺子とともに追試対策の 勉強に勤しんでいた。 学園内ではカンニング疑惑がくすぶっており、風紀委員長の長峰楓花は疑わしいと 思った人物の痛くもない腹を探り不興を買っていた一方、神林朱鷺子はカンニングを して得た過大評価によって苦しむのは自分自身だという理由から特に対応すること は無かった。 そんな中、情報学科の教諭・峰岸より、試験用のPCにチートプログラムを仕込んだ 生徒を内密に割り出して欲しいという依頼を請ける。内密である理由は、 チートプログラムのコードがあまりに綺麗で、能力の高い生徒の退学を 防ぎたかったからだ――という序盤、巨大学園故、敷地内に12のプールを擁する 白樹台だが、水着姿の女子生徒たちを盗撮した写真をソーシャルゲームの アプリケーションを通じて公開し、金儲けをしている輩がいることそして第一プールに 女子用の水着百数十点が浮かび、水底には何かの法則性を示唆するように 黒いガムテープが貼られるという事件を描く中盤そして女子アナを目指す一環として 米国留学から帰国した前広報・伊吹真央により、いずれひかげは虎徹と対峙する 存在になるという予言にも近い占いを突き付けられることを通じ、この先の展開を 示唆する終盤という三幕構成で描かれている。 虎徹が体育教官たちのことを学園のエスタブリッシュメントと呼ばれているという 設定に、この手の作品における珍しさを感じたが、読み進めていくとその呼び方が 彼等に対するアイロニー、言ってしまえば褒め殺しであるということがうまく 示唆されていることが理解できる。 また、序盤と中盤の話では共通して、探偵は決して警察ではなく、 (弁護士のような士業と同様)あくまで依頼人の利益を最優先するものであると 言うことが繰り返し示唆されていることが分かるようになっている。 | ||||
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学園探偵ものシリーズの3作目。 初期設定のマンモス校ということが功を奏し、 そこそこスケールも大きく話が膨らみます。 キャラやなんかは著者得意のパターンですが、 学園ということもあって神メモなんかより ずっと明るい雰囲気が多いと思います。 何より女学生の追加が楽なのかとw 探偵と詐欺師ということですが、 安心して読めるくらいの安定感があります。 お決まりになりつつあるのが逆に楽しめる感じなので 王道と思って気楽に読むのが良いかと思います。 | ||||
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同シリーズ3作目。 夏休みの出来事にあたる中篇(やや短めの謎解き)2本+α。 とは言え、時系列でのお話ですので違和感はないです。 この作者さん、登場人物の名前が違うだけで あとはみんな同じじゃない?ってキャラ多いのですが この作品は良い感じで違います。 テンポの良い掛け合い等は健在。 たまに、それ必要なの?とゆう無理やり感はありますが、 許容範囲です。 ただ、わたしだけ?かもしれませんが、このシリーズ妙に 暗く?感じるのはなぜなのか。 暗〜〜いはなし、だとか、重〜〜い話ばっか、というわけでは ないのに清涼感がありません。 毎回読んでいて消化不良感があります。 主人公を周りが持ち上げすぎでやっぱほかの作品の 主人公と被るのも気になります。 ラストでいままでとはちょっと違う感じも見せてくれましたが、 ちょい唐突な気も否めません。 それと、素直になれないヒロインを可愛いんだからいいじゃない みたいな特別扱いも気になります。 素直になれる人を普通に祝福しようぜ!みたいな。 それを「鈍感だから」でオールスルーな主人公を必要以上に みんなでちやほやしないで! まあ無難に面白いんですけどね。 ちょっと甘めの星4つかな。 | ||||
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内容をとやかく言うよりぽんかんさんはこの絵でずっといくんですかね? 毎回毎回絵のタッチの変わる絵師さんだったんですがここのところはずっとこんな感じの絵で… 正直初期の頃のこのシリーズだったら一巻の絵、俺ガイルだったら三巻らへんの絵がいいんですが… なおんないかなぁ〜 | ||||
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杉井光さんは多数のシリーズを手掛けてこられたものの主人公の造形は、特に少年が主人公だと ほとんどの場合はいざという時に芯の強さは見せるけど、基本的には他人を屈服させたり力尽くで 捩じ伏せる様な真似は好まない「草食系」ばかりだと思っていました。新レーベルで始まったこのシリーズも 「またいつもの草食系か」と少々飽きにも似たものを感じ始めていたのですが…まさかの「肉食系」だったとは! 本編の方は夏休みでありながら寮から実家に帰らず生徒会室で仕事に追われている主人公の日影が 会計にして探偵のキリカと小さな事件を幾つか追いかけていくという短編集にも似た展開なのですが キリカ自身が被害者になってしまう事件などがある他はストーリー上それほど大きな起伏はありません まあ「神メモ」のアリスなんかと一寸違う小動物タイプのデレっぷりはそれなりに可愛いのですが… しかし、今巻の最大の見所はあとがきにもある様に作者が「真の中心人物」と位置付けている郁乃さんが いよいよ本気で日影を監査委員会に引き込もうとする展開にあります。郁乃自身の登場シーンは少ないのですが 驚愕の展開は終盤、朱鷺子先輩が狐徹先輩と袂を分かつまで存在した黄金期の生徒会メンバーが勢ぞろいする所から始まります 留学から学園に戻ってきた前広報の伊吹真央ですが、彼女は既に学園を去ることを決意しており同窓会にも似た 旧メンバーとの短い親交の後、黙って学園を去ろうとします。しかし、彼女は特技である占いでもって去る間際に 日影の意外な将来を告げ、その本性を見透かして日影自身に突き付けます「あなたは狐徹を倒す存在になるかもしれない」と… 最初に書いた様に杉井氏の描く主人公の少年は芯は通っているものの基本的には受身のタイプが多かったのですが、それだけに 本作の主人公・日影のあまりにも意外な本性が明かされるラストは衝撃的でした。これは次巻以降描かれるであろう展開が、 総務と監査の暗闘が、獅子にも例えられる生徒会長・狐徹と本性を現しつつある日影の「肉食獣対肉食獣の喰らいあい」が 予想される本当に楽しみな展開になってきました! | ||||
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