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吉原御免状
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吉原御免状の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 41~46 3/3ページ
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肥後山中で宮本武蔵に育てられ、二天一流の教えをうけた松永誠一郎。師の遺言に従い、理由もわからないままに江戸は吉原へと出てくるが、そこで待っていたものは、徳川家康の手による認可状「神君御免状」をめぐっての、裏柳生との血で血を洗う争奪戦だった。我が敬愛する作家、隆慶一郎の記念すべき処女作です。流麗な文章といい、巧みな筋の運びといい、とても処女作とは思えないできばえです。さらには、後の多くの作品でも主題となっている傀儡子や山窩など、為政者から人に非ずと人としての地位を認めてもらえず差別されながらも、自由に気ままにそしてしたたかに生き延びていく流浪の者たちへと向けられた視点、史実として一般に受け入れられていることへ懐疑の目を向け、残されている史料を縦横無尽使い、独自の歴史観を持っての考察などなど、処女作にしてすでに完成していた作家といえるのではないでしょうか。作者が第一作で目を向けた先は花街・吉原。飾り立てた花魁が行き交う華やかな町、「男には極楽女には地獄」の欲望と恨み辛みが積もりに積もった、それだからこそ余計に活気にあふれる町。しかしそれは表の顔。一歩裏に回ってみると、そこは・・・、と書けるのはここまで。詳しく書きたいんですが、あんまり書くと興味をそいでしまうことになりかねないので。この吉原の真の姿、史料を元に作者が想像を膨らませて創り上げた吉原像にすぎないのかもしれませんが、それでも、もしかしたら・・・と思わせるには充分で、今まで知っていると思っていたことが覆されていくゾクゾクとした快感はたまりません。松永誠一郎と、ある一族の存亡と誇りを懸けた戦い、お気に召したら、続編『かくれさと苦界行』も読んでみてください。 | ||||
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宮本武蔵の直弟子、松永清一郎のストイックな剣士ぶりが冴える(つまり作者の筆も冴える)「かくれさと苦界行」のプロローグ的作品。吉原という異界と柳生御密団との相克が少しずつ明かされる物語だが、当時の吉原の風俗が活き活き綴られ、それだけでも時代小説としては高得点だ。まず舞台設定からしてが荒唐無稽!柳生宗達の弟子が吉原の総元締めで、そいつがまた凄腕の剣豪で美青年。大映映画の最盛期だったら絶対映画化、それも大ヒット作となっていただろう。後に最愛の妻となる少女の頃のおしゃぶ(って変な名前)との出合いもちょっとだけ出てきます。吉原とはまさにこの世(還俗)とは異なる社会であり、その中で生き死にする人々が読み物を豪華にしてます。映像的でなかなかよろしい。 | ||||
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夭折した隆慶一郎氏の処女作。 宮本武蔵に育てられた青年剣士・松永誠一郎と裏柳生との激しい戦いを描く。 | ||||
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宮本武蔵に育てられ、二天一流の免許皆伝となった天皇の落胤が主人公。彼は江戸に赴くと同時に色里吉原の棟梁となり、とある書状をめぐって幕府方の裏柳生と戦うはめになるのだった……と書くと、奇天烈な話に聞こえるだろうし、実際に奇天烈ではあるのだ。 しかし、それをねじ伏せてしまう筆力と資料の豊富さ、そしてなによりも魅力的な人物に魅了されてしまい、なんら問題なく読めてしまいます。 「影武者 徳川家康」に連なる、隆慶一郎ワールドのひとつ。少しリンクはずれてはいますが。 | ||||
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松永誠一郎の剣技も柳生の執念も凄いが、ただの色町だと思っていた吉原がこんなに素敵すぎる、偉大な価値を持っていたなんて。。。タイトルからもわかるとおり御免色里。今日の吉原とはおよそかけ離れた誇り高き存在である。一読の価値あり。続編のかくれ里苦界行もオススメです。 | ||||
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主人公、松永誠一郎はとにかくかっこいいです。強くてやさしくて、純情で、シャイで...。 あんな男に見つめられたら、女性だったら誰でも惚れてしまうのでしょうね。 | ||||
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