■スポンサードリンク


色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年の評価: 3.41/5点 レビュー 1023件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.41pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全563件 301~320 16/29ページ
No.263:
(5pt)

村上ワールド

引き込まれてから数年になります。1Q84よりライトで読みやすかったです。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.262:
(5pt)

絶交の理由って

不条理な絶交を受け入れながらも苦悶しているつくるの心理に疑問を持ちつつ、絶交の原因を早く知りたく読みきった感じ
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.261:
(5pt)

素直に楽しみました。

とても楽しみにしていました。村上春樹は大好きで全部読んできましたが、いつもまにか、文章を素直に読んで素直に楽しむという読書の楽しみ方ができなくなってしまっていました。何か・・・言葉の裏側にあるものを探ってみたり、なにを言おうとしているんだ!と比ゆ的なものを求めてみたり。でも、この本は素直に村上作品と共に過ごす時間を楽しみました。
初めて村上作品に触れるという方にもおすすめしたい一冊です。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.260:
(5pt)

沙羅こそが真の悪ではないのか?

(大いにネタバレ)
この小説は推理小説的要素が強い。
インタビューなどから推測するにそういうエンターテイメント性に挑戦したものと思われる。

本文で明らかにはされていない部分を補足すると、シロをレイプしたのは産婦人科医のシロの父、そして日常的に性的虐待(人間の持つ悪魔的な所業)を受けて性格変容していった。そこから逃げたシロを(自分から逃げたことを怒って)父は殺害した。この事実を知っているのはクロとシロの姉(小説内に明記されている)。そしてシロの姉はおそらく沙羅である。そして沙羅は父(=シロの父)と仲良くやっている(当然性的関係にもあるだろう)。
それをわざと、つくるに見せつけている。
(死亡現場にタバコが落ちていたので、殺害したのはつくるの父という説もあり得る。そうなるとつくるの父はその断罪のために死亡した?シロの部屋に入れないから違うか・・・)

もともと沙羅とクロはグルであり(もしかしたら父と性的関係にあった?シロは国内だがクロは旦那という存在や海外に逃げた?)、沙羅はつくるを使って海外に逃げたクロを追い詰めている。悪い。
そう考えるとフィンランドでクロが何としても沙羅を追い詰めて真相を暴いてやれと言っているようで、言葉の裏には恐ろしいものを感じる。

ここで最終的には沙羅がつくるに近づいた理由がわからない。グルである父親を断罪してほしいというくだりはないし。
「沙羅と父親の二人でつくるに断罪されたい」ということなのだろうか(そういう異常な精神を描いている?)

沙羅は良いやつという解釈がどうしても腑に落ちない。どういう目的でつくるに近づいたのか。
なにをしようとしているのか。そこには現代社会のもつ闇の部分、ゆがんだ精神構造が関連しているように思える。

たぶんエンディング後に会いにいくと父親が同席していて、二人を断罪させたのち、つくるはひとりになる。
日常を超越したものを見守るつくる。異常なものの前で孤独を感じる必要はないというのがメッセージなのか。

村上春樹の文学的な評価の高さは現代の社会の抱える問題を上手に抽出し、軽やかなストリーで提示することである、とされる。
とすると今回はやはり沙羅の底知れぬ黒い悪意だけが気持ち悪く残る。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.259:
(5pt)

周りに似た感じの人が絶対にいる

もう30年来、ずっと村上春樹のファンで私と村上春樹の電子メールのやり取りが本となる(夢のサーフ・シティ)位の大ファンである。
1973年のピンボールの頃から新刊が出るたびに楽しみにしている。

その期待を明らかに裏切ったのは「ノルウェイの森」でこれは詰まらなかった。
しかしそれ以降は毎回の新刊ごとに正に「最良の村上春樹は最新の村上春樹」ではないか、と思うほどに楽しませて貰っている。
勿論、本作もそう感じた。

1Q84程の骨太なテーマは無いにしても、今回の新作は身の回りに良くある題材をいつもの通り上手く料理しており、読者の誰もが登場人物の中には何人かは「あいつじゃないのか」と読んでて感じる事だと思う。
恥ずかしながら本作を読んでいて涙が出てしまった。

駅を作る過程での現地での調査の描写など、施工管理員だった私もなかなかリアリズムのある描写だな、と感じた。
その一方で山に関するレトリックは、多分、村上春樹は3000mを超える山々を登った事がないだろう、現実とは違う。ただこれもいつもの「仕込み」かもしれないが。

本作を批判する人が多いが、これを読んで詰まらないと感じた人は人間的な心が無いか、人間的な経験をしていないか、或いは全く村上春樹と相性の悪いかのどれかだと思う。
村上春樹だけが小説家ではないので、もしも本作が全くつまらないと感じたなら、他の作家を読まれた方が人生は有意義に暮らしていけると思う。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.258:
(5pt)

面白いが何か釈然としない

今読了したところです。読後感は何か釈然としませんでした。面白いのは面白かったのですが。要は名古屋とフィンランドにいる旧友に自分がどうしてぐるーぷからのけものにされたのかを確かめに行くという話です。筋としては複雑ではありません。ただ、どうして多崎つくるがシロをレイプしたことにされたのか、それに対して多崎つくるは当然もってもいい怒りを感じられなかった。他の3人は多崎つくるが冤罪だと分かっていたのになぜ彼をレイプ犯ということにしたのか?しかもその3人には謝罪の言葉もなかった。ここらへんがどうもひっかかるのである。それと多崎つくるの恋人である沙羅とは結局どうなるのかは後に含みを残しながらそこで終わっているのは何か消化不良のような気がする。全体的には読みやすく面白かったけれど釈然としない内容の小説で、これはとても村上春樹の代表作にはなりえない作品だと感じたのは私だけでしょうか?
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.257:
(4pt)

騒がれるほど悪くない

いつもの世界観に触れられるし、面白かった。

マスコミが過剰に騒ぐから、批判する人も出てくるのかな?

野球で言うと、2塁打ぐらいの面白さだった。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.256:
(5pt)

一気に読破しました

春樹ファンとして待望の1冊。読み始めると止まらず、一気に読みました
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.255:
(5pt)

いいんじゃないかなぁ、悪くないと思いますが。

評価が分かれていたのでどうかなあと思いながら、村上春樹フリークとしては読まないという選択肢がないので読んでみた。
重箱の隅をつつくようだけれど、ところどころに悪い意味での村上春樹的表現が見られうざく感じるところもあったけど、
全体的なストーリー展開は面白く読めた。名古屋の印象が無いので感情移入がしづらい点を差し引いてみてもまあ納得って感じかな。
この作品に限ったことじゃないけどエンディングを読者に任せるってのはちょっとなぁ。
語彙読解力検定2級レベルだと読み解けないな。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.254:
(5pt)

村上春樹自身の成長の物語りです。


 これは、まさに「ノルウェイの森」の続編である。

 ノルウェイの森には、村上の自伝的要素が多く含まれている。
 ノルウェイは、村上が38歳のときに書いたものだが、
20歳ころの友人や恋人の自殺(喪失体験)を村上が乗り越えないまま、あるいは、
十分に消化しきれないまま、書き綴った物語であった。

 ノルウェイを読む限り、38歳の村上は、その喪失体験を乗り越えたように思えない。
 それは、最後の場面で「僕はいったいどこにいるんだ」と
20歳の主人公に言わせることで明白になる。
 38歳となった主人公が、20歳のころを書く小説が、この形で終わったと
いうことが、まだ乗り越えられていない喪失を抱えていることを思わせる。
 
 そして、64歳の村上が書いた「色彩をもたない・・・」である。
 20歳のときに親密な5人のグループからの排除され、
 その喪失感をひきずったまま36歳となった主人公の「つくる」。
 失うことを恐れて、だれとも深い関係を築くことができない「つくる」。
 これは、ノルウェイの主人公のトオルが、そのまま年をとった姿である。
 サラとの出会いで、「つくる」は、巡礼の旅に出る。
 いままでの「つくる(トオル)」にはなかった、主体的な行動である。
 そこで、グループのメンバーたちと再開し、喪失体験の再解釈(和解?)を行う。

「人生には、どうにもならないことが起こるものだ。だが、そういったものも
無駄なものではなく、自分には必要なものであった。」
「自分は、無意味な存在ではない。からっぽの容器でも、
何を入れても素敵に見える容器になればいい。」
 
 そして「つくる」は、人を愛せる人間になりつつあった。
 自分の中に閉じこもって、失うことを恐れていた「つくる」(トオル)が
あきらかな成長をとげたようにみえる。

 沙羅との関係がうまくいっても、いかなくてもそれは、どうでもいいことなのだ。
 「つくる」は、沙羅との恋に失敗したら、もう死んでしまうというが、
本気の恋は、いつもそのように感じるもので、失敗しても、どうせ立ち直るものである。
 傷つくことを覚悟して本気で他人と関わることに踏み出したことに大きな意味がある。

 まとめると、64歳の村上が20歳の喪失体験をのりこえ、
38歳のときに書いたノルウェイの森を再構成して、
「他の人と傷ついても積極的に関わっていくことの喜び」を読者に示した作品である。
 さらに、村上自身が持っている「とりえもない、からっぽの人間」というコンプレックスを払拭し、
「何を入れても素敵に見える容器(小説家)」としての自分を全面肯定した作品である。

 さらに深読みすると、村上が自分自身を癒し、許すために書かなければならなかった物語りなのかもしれない。
 全体にねちっこい性描写や、ひねりすぎた会話、奇をてらった描写が少ないのも、
比較的素直に、すんなりと書いたからではないか。かなり、ストーリー重視の内容である。

 最後の巡礼先のエリに会いにいく場面では、ノルウェイの森(深くて暗く心の闇)を通り抜けて、
隣の国のフィンランドの湖畔(人々が交わり生活する明るい場所)にたどりついた、
という意味もあるのだろう。

 ノルウエイの森を読んで、絶望感にさいなまれながらも、
なぜかくり返し読んでしまったノルウェイ中毒者に、
やっとさしのべられた救いの手とも言える作品(笑)。
 そんな読者に強く響く作品だと思われます。
 
 読めて良かったです。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.253:
(5pt)

最高のワンパターン

ユーミン、サザンなどのの新曲を聴いても「これって新曲?」って思う事は多々あると思うけど?、そんな感じでいつものパターンだった。それが心地よいかどうかが個々の感想だろうけど、私はこのワンパターンが最高に好きだ。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.252:
(5pt)

迅速な対応でした。

速やかに取り寄せができました。早く読みたかったので大変満足しています。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.251:
(5pt)

過去との折り合いをつける。

川村記念美術館でモーリス・ルイスを見ました。
そのあと机の上に「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が置いてありました。
同僚が貸してくれたのです。
ばかばかしいほどのプロモーションを通してみる本作は読む気など起きませんでしたが、
条件がそろったので読んでみました。

「すべてが時の流れに消えてしまったわけじゃないんだ。」

初期短編集の納屋を焼く、海辺のカフカ、羊たちの冒険、1973年のピンボール
それに翻訳物のキャッチャーインザライ、ギャッツビーと読みましたが、
全て主題の底には記憶、思い出と現在の存在との関わりが描かれているようで、
うじうじした私には心地よいです。
先日読んだ「店員」に人間の絶対的な事実は生まれたことと死ぬこと。
と書かれていました。
大事なのは一人ひとりの儚い思い出(記憶)ですよ。
と訴えているような気がします。
痕跡がすべて消えてしまったとしても。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.250:
(4pt)

購入済み

興味あって、読み終えました。色分けの人生観も面白かったです。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.249:
(4pt)

いいと思うけどね

まぁまぁのハルキストです
なかなか手厳しい評価が並んでいますが、サクッとテンポよく読めて面白かったです
村上作品としてはとても短く、不思議ワールドもほとんどなく、あっさり気味です
けど、これはこれであっさりした青春作品としてノルウェーなんかよりはよかったと思います
けど、やっぱり異空間に連れ去ってほしかったなぁ。。
近所にある井戸の底でバットを抱えて座り込むような、そこからぶっ飛んだ世界に連れてって欲しかった
どこに連れて行ってくれるのか、読んでて不思議に感じるような、そのような作品がやはり読みたい
早くも自作を待ちたい
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.248:
(4pt)

初めて読みました。

村上春樹さんの本を初めて読みました。独特の世界があり、引き込まれました。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.247:
(5pt)

村上の佳作!

アマゾンレビューではえらく評価が低いですが、僕は大好きな作品です。

「途中で読むのヤメタ」とか「モテたいだけの妄想」とか
なんでそんなくだらない先入観捨てて、
真正面から向かい合えば、きちんと答えてくれる、そんな良作だと思います。

これまでは非現実が先に立つことが多かった村上作品ですが
本作は現実が先にたち、その根底に薄く深く非現実(ファンタジー)の河が流れるという作りです。
そういう意味ではノルウェイの森と仕立てが似ているとも言えます。

とても心の疲れた時に読むことになったのですが、これまでないほど、元気をわけて貰えました。
個人的な話ですが、村上作品の主人公の年齢と私の年齢が一致したのが今回がはじめてだったので
そういった点でもすんなりとストーリーに入りこむことができました。

★5つです。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.246:
(4pt)

読後感

村上春樹の新しい本を久々に最後まで読んだ。
人間の<その人全体>は時間の中に存在すると言う事...
それについて言及する内容が小説として短くまとめられているように思った。

僕は文学について何も知らないけど、村上作品がノーベル賞に近いと言われるのは、
日本の「禅」からもたらされた、その存在と時間の関係にについての思索に
読む人を導く内容であるからなのではないだろうか、と思う。

ただ、今の日本人の中からは(世界にとって多少新しい)
その日本の古い思想の伝統が失われているに等しい事は残念に思うけど。
そういう意味で、この作品の中から何を捉えるかという事は、
今時の日本人に試されているという面も多少はあるとも思う。

今まで読んだ村上作品と感じた違いは、
読む人に勇気を与える作家の意識を感じた事だ。
(村上作品は数冊しか読んだ事が無いからあくまで個人的なものですが。)

人は弱いモノだけど一人一人には小さくても生きようとする力がある。
小さな力だけど、絶望の淵から覗き込んだ深い穴に落ちるのをとどめる。

壊れてしまったモノ...もとに戻せるモノもあるが、どんな犠牲を払っても戻らないモノだってある。

たとえ、それがその人に取って、どんなに大切で、どんなに絶対に失えないモノだとしても。
そして流れた月日も元に戻す事は出来ない。

失ったモノを別の何かで埋める事が出来ないとするなら、
ある人に取って、人生とは長く生きれば生きるほど、背負う不幸は大きくなって行くモノなのかもしれない。

あるいはついにはその不幸に押しつぶされ終わる生涯もあるだろう。

しかし、どんな人でも人が本当には孤独ではない事に気付けたなら、
同じ現実の中で、その小さな心の真実は変化することもあるだろう。
もしそうなるなら、その人が背負った不幸とはその変化のための道のりに変わる。
たとえ、そこで得たモノより絶望や傷の方が結果的に大きかったとしても。

もしかすると絶望の淵に立つ人の数だけそんな話の数があるだろう。
この小説はそういう話の一つ、または一部なんだろうと思った。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.245:
(5pt)

読めば読むほど深みがありました。

後半の展開が、引き込まれるようにあっという間に読みきってしまいました。
沙羅との結末が読みたかった・・・。少々消化不良ぎみでした。
フィンランドは夢想のような光景で、逆に行ってみたくなりましたね。
楽しませていただきました。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104
No.244:
(5pt)

最もリアリティと心の傷の救済効果がある村上春樹作品

毀誉褒貶いろいろありますが、村上春樹作品が一貫して取り組んできた、テーマを最もリアリティある形でコンパクトに表現されたエンターテイメント小説だと高く評価します。
本作品も大奥の村上作品のように、地方から東京の大学に出てきて、故郷の仲間から疎外された痛みを抱えた大人がその傷に向かい合います。より現実に近い設定故にいろいろな意見が生まれてくるのでしょうが、美しく加工された思い出、そして心の傷が受け入れられ昇華されていく描写に、似たような痛みを持つものは、心の救済を覚えました。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年Amazon書評・レビュー:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年より
4163821104

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!