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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年



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【この小説が収録されている参考書籍】
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年の評価: 3.41/5点 レビュー 1023件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.41pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全563件 241~260 13/29ページ
No.323:
(4pt)

記憶にのこる

初めて村上さんの小説を読んで全体的に良かったと思います。
スッキリしない内容に初めはわけわからんと思ったけど……そのわけわからんがいいのかもしれない。二度よみたくなる。
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No.322:
(5pt)

新品と変わらないくらい綺麗です!

状態はとっても綺麗でした。
仲間とか友達がいる事で、自分の生きがいになっててそれがなくなった時が想像も出来ないくらい心に穴があく。苦しい時期を乗り越えて大人になっていく…
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No.321:
(5pt)

余韻に浸ってます

久しぶりに村上さんの本を読みました。

今まで書かれてきた本とテーマは同じようで、再び村上ワールドを楽しませてもらいました。

主人公「多崎つくる」が高校時代に築いた5人組の親友関係が、彼の人生に大きな影響を与え、多崎の存在意義を自分自身に問うてゆく話です。

タイトルにあるように「巡礼」をする「旅」の話です。

村上さんにしてはわりと短めな本で、「灰田」についてのエピソードがもっと後半に続いていれば、と思いました。

それと、終わりの部分でのまとめ方が丁寧で、もっと曖昧でもよいのにという思いも残りました。

要望はそのくらいで、私自身も色彩のある世界とない世界、自分の内側と外側、そして若かった自分とそうではなくなった自分、の世界を旅する、この夏一番の心地よい時間をもらった気がします。

次作にも期待しますし、また今まで書かれた作品を読み返そうかと思います。

補足:54ページの「当を得ていない」と205ページの「的を射た」を使い分けているところに興味を持ちました。
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No.320:
(5pt)

村上春樹ファンの期待を裏切らない新作

初レビューです。
アマゾンのレビューを見る限りでは、全体的に低い評価になっていたので、あまり期待しないで読みましたが、予想以上に素晴らしかったです。
私は村上春樹の長編はほとんど読んでいますが、その中でもベスト3に入れてもよいくらいに好きになりそうな作品です。
アマゾンで低い評価をしている人には、世間で話題になっているので、初めて村上春樹作品を手にした人が多いように見受けられます。
話題になっているので、読んでみたところ、まったく好みでなかった、合わなかったといったところでしょう。
以前からの村上春樹ファンなら、決して期待を裏切る作品ではありません。
また、彼の過去の長編作品と比べて、メタファーが少なく、とても現実的な内容なので、非常に読みやすいです。
彼の次回作も楽しみになりました。
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No.319:
(5pt)

これで良いのです。

至極真っ当な村上春樹の小説。
「国境の南、太陽の西」「スプートニクの恋人」につながる、正当な文学作品です。
「世界の終わりと…」「ねじまき鳥…」「1Q84」などの作品群とは、違う流れに属します。
いろいろ言う人もいますが、私は好きな作品です。
もともと「国境の南…」は大好きな小説ですしね。
だから、これで良いのです。
また2~3年後に、新作が上梓されるのが楽しみです。
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No.318:
(5pt)

おもしろかった

期待に違わず,おもしろかった。これからも村上作品を読みたいと思った。
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No.317:
(4pt)

自分の中の欠落を見つめること

1Q84のようなラストに向けてのカタルシスの爆発はないが、静かで内省的なお話だと感じました。
自分には十分楽しめました。個人的には"パン屋再襲撃"を思い出しました。

1Q84に「真実というものは大方の場合、強い痛みを伴うものだ。」というセリフがありました。歴史は何らかの欠落(穴)を個々人に埋め込みます。人は歴史によって否応なく埋め込まれた欠落によって"嫌悪感"や"気持ち悪さ"を感じるからこそ、その記憶を無視したり、自分の耳に心地よいお話を信じ込んだりするのではないでしょうか。しかし、沙羅が言うように「記憶をうまく隠せたとしてもそれがもたらした歴史を消すことは出来ない」のです。
歴史が様々な問題を引き起こしている現在だからこそ、"自分自身を知るため"にも歴史を見つめることが必要なのだと感じました。
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No.316:
(5pt)

村上節の中に潜む圧倒的リアリティ

この本は購入して何度か読めば良かったと後悔してます。

灰田の行動の意味、多指症のメタファー等考え抜かれた構成に驚かせられます。
色んな人の解釈を読むと、灰田がフェラチオした部分を、現実とするか精神世界の出来事とするかで大きく話が異なるように思えます。
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No.315:
(5pt)

作家より自分の方が大人になってしまった

久しぶりに新刊を読んでみました。1Q84はまだ読んでないです。時間のある時にじっくり読みたかったので。

数十年前から、村上春樹の世界観は変わっておらず、それに少し驚きました。より洗練されてきたという感じはします。

さて、「村上春樹は何が言いたかったのか」ということを昔の私はわかりませんでした。しかし、この小説でも書かれているように、時間とともに明らかになって来る事実というものもあるようです。そして本作を読んで「やっぱりこれか」という感じをつかめました。それはきっと「喪失」ではないかと思います。

そんなこと100も言われてることだとは思うのですが、自分で納得できない限り、他人の意見も受け入れられない性分なんで・・・でも、やっぱり「喪失」なんだと思います。そしてそれを書き続ける村上春樹という作家は、そうしないと世の中とのバランスが取れないほど、心に闇を抱えているのではないかと感じてしまいます。

ですが、(自分の読み方が悪いせいなのかもしれませんが)今までの小説では「解答」は与えられていないように感じました。しかし今作では、「解答」が明確に出ています。それもあからさまなくらい・・・。自分は適当にほぉり投げられている方が好きなので「こんなわかりやすくしてしまっていいのか?安い文学と思われないのか?」といった余計な心配をしてしまいましたが。

とにかくわかりやすい。高校時代の友人4人と縁を切られ、それをずっと引きずっていたつくるくん。好きな人があらわれ「どうして縁を切られたか直接確かめるべきよ」といわれ、旧友4人に会いに行く、という話です。そこで、つぎつぎと衝撃の事実・・・というほどではないですが、まぁ、そういうことか、的な納得感はあります。

その「秘密のクオリティ」にこだわってゆくと、この話、というか村上春樹の文学は読めないと思います。そういう「ツメの緩い部分」を補う我々の知らない部分がどこかにあるんだ、という気持ちで村上春樹の文学は読んでいった方がいいと思います。推理小説じゃないんだから。

話は脱線しましたが、そうやって、少しずつ過去の扉を開いて言って、心のトラウマが晴れてゆき、だんだんと「人間」を取り戻してゆく。これほどわかりやすいストーリーはありません。しかし、「人間」を取り戻した時に、「実に現実的な問題」にぶち当たり、このあたりは「おまけ」って感じですね。この問題は解決されていません。でも、それが「人間」であることなのかもしれません。

私は「ダンスダンスダンス」が一番好きなんですが、今回はその「縮小版模範回答集」といった気がします。この作品を読んで気に入ったら「ダンスダンスダンス」も読んでみるといいかもしれません。そして、今作のように「スッキリ」といった感じはないかもしれませんが、それが現代人にとって一番の問題で共感できるところなのではないでしょうか。

すこし今までの作品と違うと思ったところが、主人公が「僕」ではないところ。村上春樹が自分を客観的に見つめようとしているのかもしれません。また、「相手にも『喪失』を与えているのだ」という視点が描かれていること。けれど、結局他人の「喪失」を描き切れるほどの力はまだないようで、リアリティが薄いと思います。淡々とした文体により背景のリアリティを消すことによって、その描写力不足を目だなくしているようにも思えます。ぜひ大長編でそのあたりを追及していただければと思います。

さて、どうしてこの期に及んで村上春樹が「模範回答集」みたいなもの書いたのか?それは、もちろん彼自身の問題もあるでしょうが、最近の「村上春樹ブーム」でさまざまな彼の文学への誤解を晴らしたかったのかもしれません。だから今回はわかりやすく書いた。陳腐なくらいわかりやすいと思います。そして、それが逆に「アンチ」の神経を逆なでしているようでもあります。

あと意地悪な言い方をすれば、村上春樹が村上春樹とするところを演じている、というようにもとれなくもありません。

最後に。そういう「自我同一性」というのは、発達課題において、青年期に達成していなかければならない課題です。それが村上春樹には達成できていないのかもしれません。だからその空洞部分をせっせ書き続ける・・・。久しぶりに彼の文学で「父親」を見ましたが、この「父親」がかなり彼自身の自我形成に影響を与えているのではないかと思っています。そして、村上春樹はそこをなかなか超えることが出来ない。

今回読んでみて強く思ったのが「自分の方が村上春樹より大人になってしまった」という感想でした。とてもひどい物の言い方だと思うのですが、それが彼の文学が読み「継がれている」理由ではないかと思いました。

でも、また買うけどね!
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No.314:
(4pt)

比喩の村上に、どうも僕らは踊らされ続けますね。

多崎つくるの巡礼は彼の巡礼なのだけれど、同時に、戦後日本についての巡礼でもあるのかなと感じられました。
それは1Q84でそうであったように、明らかな答えを提示するものではありませんが、認めざるを得ない絶望とまだ残る希望が巧みに描かれていたようにも思えます。

読んでいる最中僕は、この物語にはひょっとして本当の主人公がいないのではないかと訝しんでいました。その疑問へのひとまずの答えが、巡礼に多重の意味があるということであり、その一つの意味が、日本を描いたという事ではないかと思ったという訳です。

しかしそうやって読むのは、小説を、あるいは文学を読むという点ついては、意味の無い事だとも思います。
ですから、そういった「勘ぐり」の読み方から離れても、僕にはこの作品は、楽しめるものだったことを書いておかないといけないでしょう。

本を閉じた今、蘇る言葉や場面が、いくつもあります。つまり僕は、それらを確かに体験しました。この事をはっきり書く事で、この作品への評価の理由としたいと思います。

蛇足、話は変わりますが、この先の村上作品には、よりシリアスな同性愛者の主人公が出てくるかもしれないですね。そういう葛藤を含んだ小品も読んでみたいなという意味も込めて、書き添えるところです。
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No.313:
(4pt)

これを読み、美しく、形而上的なものを味わったとは思うが、人生哲学的に何か役に立つ知恵

このアマゾンのレビュー欄の賛否両論ぶりが面白いですね。
怒っている人は、「村上春樹の本」というものに期待が大きすぎるのでは?
美しい音楽を聴くように、海外のおしゃれなカタログ雑誌を読むように、
現実にはありえないような、めぐまれた人たちのおしゃれで、思索的な生活を
するすると読んで満足したらいいんじゃないでしょうか。
現実にはありえないほどのおしゃれな台詞がちりばめられているからと言って、
小説を読んで怒るのは、ちょっと不思議な感じがします。
もちろん、私も、この小説が傑作だとは思わなかったし、
何か得るところがあったとも言い難いとは思うのですが、
良くも悪くも完成した世界であり、
このような話は他の方には書けないもので、
彼の本を買うのは、それを味わいたい方々なので、それでいいんだと思います。

ところで、この本は、今までの村上氏の本に比べると、
具体的な描写や固有名詞が多いのが気になりました。
「名古屋」という土地も、今までなら「ある地方都市」だったのではないでしょうか。
これが、大阪でも広島でも金沢でもなく、「名古屋」であることに大きな意味があるのでしょうか。
(トヨタの企業城下町であることに意味があるのか?)
そして、レクサス、ポルシェ、父親の形見のタグホイヤー、フィンランドの陶器メーカーのアラビア社。
不動産業者だった父親から遺贈された自由が丘のワンベットルームのマンション。
電鉄会社に安定した職を持つエンジニア。
豊かさを示すの記号の洪水。

うん、確かに、不快を感じる人は感じるかもしれない。
(ちなみに、名古屋在住の人は、この小説の舞台になっていることをどう感じているのでしょう?)
でも、「たかが小説」じゃないですか。
そんなに怒らなくてもいいと思います。
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No.312:
(4pt)

いまひとつ

面白くないわけではないが、なんかパンチにかける。
自己満足の中で終わっている気がしてならない。
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No.311:
(5pt)

村上春樹の小説は音楽のようです。

毎日、少しづつ読んでいたのですが、毎晩待ち遠しいほど、楽しみの内容でした。私はおもしろかったです。
もともと村上春樹の小説は好きで、ノルウェイの森からずっと読んでいるのですが。
さすが、村上春樹というかんじです。

多崎つくるが死にたかったという、18、9才の話しから始まるのですが。
悲しみや絶望というものが、これほどのものとは。
人は生きている中で、そういう気持ちに陥ることがあると思うのですが、
悲しみという名前で呼ぶには深すぎる悲しみを言葉にする村上春樹の描写力、その主人公の心の動きに共感して、心にじーんと沁みました。
見た目では同じように見える人間でも、ある出来事によって心の中は大きな変化が起きている。人生が変わるほどの。
そういった挫折や絶望を、私もそういう若い時に感じていました。

そういう時は、哀しい音楽を聴いて癒されていました。
そして、村上春樹の小説を読んだりして。
村上春樹の小説は音楽のようです。
哀しさや絶望を、音楽を聴いたり本を読んで、感傷に浸ることによって、癒されるということがあるのです。
現代的な若者ではあると思うのですが。

小説の中の出来事や会話や人物でさえも、全てメタファーといってもいいくらい、どうでもいいことで(私にとっては)、
どう感じたかが大事なのです。
外で起きる革命より、内で起きる革命の方がはるかに大きなことなのです、個人の場合。
この小説は個人の話しだと思う。前作などとは違って。

ミステリーやドキュメンタリー小説が、劇的に変化する状況を追うように、
村上春樹の小説は、心の変化や動きを旅するものなのです。

多崎つくるは、筆舌できないほど絶望していて、トラウマとなって、けれどそれでも愛に希望を見いだし、獲得していこうとする物語だと思う。
それは、私もすごく共感できる内容です。

なので、レビューの評価が低いのが驚きなのですが。
普段はあまりレビューを書かないけど、あまりにもひどいので。
そういう意見を見ててもおもしろいのですが。
私みたいに、この本が好きな読者もいます。

小説家が命を削って書いている本を、たかがレビューくらいで、論破している気になって、
村上春樹がわからないのなら、読まないでもいいと思う。特に社会では支障はないので。

フランス映画が好きな人と嫌いな人がいるみたいなもんで。(私は好きですが。)
CG多用のSFアドベンチャーの映画が好きならそれでもいいし。(私は嫌いですが。)
あとは好みの問題だ。
人は色々な感性や得意なものを持っていて、その多様性で世の中成り立っているので。

「村上春樹、好きじゃないんだよねー」という人がいたら、「単純でわかりやすい人なんだな」と思うし。
「村上春樹、好き」という人がいたら、「おっ、やるなこいつ」とは思うけど。複雑で面倒くさい人かも。私もか。
村上春樹好きなのは、アーティストが多い気がしますけどねー。
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No.310:
(5pt)

瑞々しくも残酷な青春記

年老いても、あの数年間の学生時代は鮮明に思い出される。
あの時代の輝きや蹉跌。みんなそれらを乗り越えて今があるんだな。
もう一度ゆっくりほろ苦さとともに思い返すのも、いいかもしれない。
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No.309:
(4pt)

レビューとは言えないかもしれないけれど

昔は読み終わった本のレビューを熱心に書いていたのだけど、いつの頃からか、こうやって匿名で文章を書いたって、ちゃんと名前と顔を晒して人様からお金を貰っているプロの作家の文章に比べたら、その時点で何を語ろうとすでに負けているということに気付いてしまい、もうずっとレビューを書かずにきた。だけど、村上春樹の新作がまた話題になり、そしてベストセラーとなって売り切れ店続出と聞いて、久し振りにアマゾンのレビューを読んでみたら、相変わらずの賛否両論。そして、批判的な人たちの意見も相変わらず、

「村上春樹は終わった」「過去の作品の焼き回しに過ぎない駄作」「相変わらず雰囲気だけの空疎な小説」「やっぱり安物の三文ポルノ小説だ」……

この人たちに「じゃあ、どうしてまた彼の小説を買うの?」と聞いてみたい。みんなが買わなければ、彼の小説が話題になることもベストセラーになることもないのに。きっと、そんないち早く買って読み、そしてひたすら上から目線で批判的なレビューを書いてやる!という人たちが、村上春樹人気を支えている一勢力だという側面も少なくないと思う。もともと村上春樹って、「自分が社会の多数派に属していると絶対的に信じて疑わない人たち」が大嫌いな作家で、もともとそんな人たちに向けて小説なんか書いてないし、そんな強固な信念を持って本名も顔写真も晒して敢えて批判を怖れずそれでも小説を書くという彼の信念のまえでは、やっぱり匿名の書きっ放しのレビューは全て色褪せてしまうと思う。

と、だからこそもう匿名でレビューを書くのなんか止めようと決めていたのだけど、そんな人たちのレビューがあまりにも多いので、思わずまた書いてしまいました。
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No.308:
(5pt)

ストレス溜まるだろうなコレ

村上春樹の作品を読むには少しコツ?がいる。
評判の悪い彼の小説はいつもそうなのだけど。
読者が想像を広げる空白の部分が多いのだ。
完結した物語を期待する読者には手抜きに思えるだろう。
ストーリーを自分で補完できる楽しみを、多様な展開を
自分で作る出すことができない読者には可也苦痛!
創作能力が高い読者は逆に面白くできるんだろう。
でもこれって小説なんだろうか?
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No.307:
(4pt)

カフカとノルウェーのイイとこ取り。

私は私なりの「春樹さんワールド」の中で自由に楽しみました。そう、とても想像を膨らませて!
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No.306:
(4pt)

春樹ワールド解るかなー

現実と空想の中間に心地のいい境地が有りそうです。空海の境地を思わせますね。
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No.305:
(4pt)

読みやすくなりましたね。

村上さんの初期のものより、ずっと読みやすいです。
日本にいたときは春樹ファンだっだけど、前作など、
難しくて、もうだめだわと言っていた、
オランダ在住の友達に送ります。
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No.304:
(5pt)

空しい<響きと怒り/ Sound and Fury>のあとに

まるで、ヘイト・スピーチと同レベルの空騒ぎをよそ目に、
静かに読んでいらっしゃる方は正当な評価をなさっているこの本、

 村上さんの一貫した、
アジアへの侵略の場として戦争を捉える意識、
「記憶を隠すことはできても、歴史を変えることは出来ない」というこの作品のキー・ワードの、
<記憶と歴史>が孕む比喩性、寓意性を、読み取れないお方、
或いは、意図的に読み取ろうとしないお方には、
この小説が、憎悪の対象になり、常軌を逸した非難レビューの氾濫に繋がる<単純な構図>も肯ける気がいたします。

 また、曖昧模糊とした、実は虚妄に過ぎない<純文学>とやらの観点から、村上作品への批判も多いようですが、

 私は、日本で、たった3人の方がお読みになっていような、所謂、<純・お文学作品>よりも、
世界中で、3万人の方がお読みになっている村上文学の<力>を、遥かに高く評価します。
(この村上作品も目下、Jay Rubin によって鋭意翻訳中とのこと)。

 <文学は、読者の数ではなく、質の問題だ>などと、反論されそうですが、
<純文学の質>って、何ですか?
古本屋さんのダンボール箱や図書館の書庫で埃をかぶってる<お文学作品>にいかほどの価値がありますか?

以上、あくまでも、村上作品に対する低次元な批判に対して、敢えて、<売り言葉に買い言葉>的なことを申しました。

ぶっちゃけたお話し、
批判?の書き込みの多くは、実際この本をお読みになってもいない、
もともと文学とは無縁のお方の、欲求不満解消、
村上春樹さんへのヤッカミ+八つ当たりのいわば<ガス抜き的な書き込み>がほとんどと、いったところが、
実態のようにみえますが、違います?
ウワッ、また、怒りの<参考にならないスコアー>がグーンと、上昇するかしら(笑)。
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