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希望ヶ丘の人びと
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希望ヶ丘の人びとの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 21~37 2/2ページ
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泣いて、笑って、人と人の繋がりを感じて、心があったまる感涙必至のニュータウン希望ヶ丘の小説 | ||||
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重松清氏の本は何冊か読んでありますが、今回は微妙にイメージが違う印象を受けました。 かなりマンガチックで、それが良いと言えばそうかもしれませんが、個人的には随分リアリティに欠けるなぁという感想です。 かと言って全く楽しめないわけでもありませんが、自分の中では下の方にランクされました。 | ||||
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冒頭からおもーいお話、これを乗り越えるのに2週間かかりました。 覚悟していたとはいえ、自分の身にも起こり得る不幸話、なんともやりきれない思いで乗り越えました。 そこに不良役のマリアにショボがでてくるあたりから非常にテンポ良くなり、一気に読みきりました。 いくらなんでも都合が良すぎてまるで漫画ようなリアリティのなさ、共感できません。 非常に分厚い本ですが、あれもこれもいろいろ詰め込んでしまったため娘や息子、湾岸中の人や希望ヶ丘のクラスメートの心情やその後の展開などが消化不良。 NHKの夜のテレビドラマあたりにぴたりとはまりそうですが、これだけ読ませておいて、これかと不満です。 この著者の本はほとんどよんだことなく、希望ヶ丘という題名に引かれて読んだのですが。 | ||||
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あとがきにも出てきますが、本書のテーマは、こんな時代だからこそ、 読んでいる人が「希望」を持てる本にしたい、です。 著者の狙い通り?かどうかはともかく、本書を読むと元気を貰えます。 人生って悪いものじゃないかもな…と言う。 とにかく、本作は途中から登場してくる「えーちゃん」に尽きる、と 言っても過言じゃないと思います。現実には絶対にこんな人いない、 とは思うものの、生き様が恰好良過ぎます。 中でも、家出した娘の妊娠を嘆くフーセン(えーちゃんの元同級生)に 告げた言葉が僕には一番印象的でした。 「希望が丘の連中ってのは、とにかく幸せの幅が狭いんだ。庭付き一戸建て、 ローンの支払いは順調、旦那は出世街道まっしぐらで、カミさんは教育熱心、 子供はみんなまじめな優等生…それ以外の幸せってないのか?」 前向いて、希望を持って生きてればみんな幸せだ…と言う言葉。決して 目新しいメッセージじゃないけど、とても心に沁み渡りました。幸せの 基準なんてないんだな〜って。そう考えるだけで明日から違う視点で周りが 見えそうな気がしました。 と言う事でメチャクチャお勧めの本書ですが、長編であるが故に、マリア・ ショボ・えーちゃんと言う面々が出るまでの展開が少々暗く、盛り上がるのに 時間がかかります(あくまで個人的な視点ですけど)。我慢して読んでいれば 絶対にハマりますから! お勧めです。 | ||||
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もしも、あの時、あんなこと言わなかったら……。 もしも、あの時、こんなふうにやっていたら……。 もしも、私なんかじゃなくて他の人だったら……。 あるいは、もしも、私が代わりになってあげられたら……。 そんなふうに思ったこと、ありませんか? あるとしたら、あなたは大人です。 そして、きっとこの本が好きになると思います。 主人公の田島さんは、2年前に奥さんを亡くして、男手ひとつで2人の子供を育てています。 奥さんのふるさとだった「希望ヶ丘」というニュータウンに引っ越して、新しい生活を始めるところから、物語が始まります。 でも、どうしても後悔することが多い。 もしも、奥さんが自分じゃなくて他の人と結婚していたら、きっと彼女は違う人生を歩んで、もっと幸せになっていたんじゃないか。 もしも、奥さんが生きていたら、子供たちはもっと幸せな生活を送れてたんじゃないか。 もしも、もしも、もしも……そう思わずにはいられないのです。 本書の中で、とても心に染みる印象的な言葉があります。 子どもたちの「もしも」は未来に向いている。 大人たちの「もしも」は過去にしか向かわない。 ほんとうにそうだなーと思います。 わかっていても、大人はやっぱり後悔や愚痴を言ってしまうものです。 でも今、大震災を受けて、この国は大変なことになっています。 どれだけ後悔してもしきれないほど、つらいことばかり重なっているように思います。 だからこそ、今は「過去のもしも」よりも「未来のもしも」が大切なのかもしれません……大人たちも、そして子供たちも。 もしも、「過去のもしも」ばかりでつらい時には、ぜひこの本をおすすめします。 | ||||
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ひたすら亡母の思い出を追い求める長男(小学校5年生)の姿は,何とも作り物っぽくて白けた。重松が描いた子どもは,子供同士の関係を描くと生き生きしているのに,大人との関係を描くとこうも作り物っぽくなってしまう(=子どもが「小さな大人」になってしまう)のはなぜだろう? そうは言いつつ,分厚い本でありながらあっという間に読ませてくれて,スッキリした読後感を抱かせてくれる好著であることは間違いない。 特に,「エーちゃん」の姿が生き生きしていて,いい。『いとしのヒナゴン』のイッちゃんと同一タイプであり,重松は,よほどこうしたタイプの人間が好きなのだろう。こんな破天荒な人間がこの世にいるわけないとは思うが,圧倒的な存在感が清清しく,こんな人と「兄弟」になれたら楽しいだろうなぁ……と思わずにはいられなかった。 瑞雲先生もいい味を出しているし,チクリ宮嶋も結構いい感じ。 重松作品が好きな人なら,無条件に楽しめる本である。 | ||||
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男手一つで子育て、ニュータウン、40代、こんな設定は重松の定番。展開は読む前から解ってしまっているのだけれど、それでも時に爆笑し、ほろりと涙を誘い、最後はすかっと晴れやか。 500ページを超える長編でしたが、あっという間に読み終えました。 主人公の田島一家を取り巻く人々、瑞雲先生、宮嶋一家、フーセンさん一家、エーちゃん、それぞれに問題を抱えているのが、最後にはみんなすんなり落ち着いて、ちょっとできすぎの感も否めないのですが、そこに至る心の葛藤が本当に読者の共感を引き寄せ、考えさせられます。 子育てで大切なことは、子供をレールに乗せてあげることではなく、子供が自分自身でレールを敷き、その先にある希望を見つけるための手助けをすること、脱線しそうになっても、信じて見守ってやることなんだと感じました。 エーちゃん登場の場面は、大爆笑でした。こんな破天荒な同級生、私も欲しかったです。 | ||||
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離別、いじめとの闘い、家族、ニュータウンと、重松作品のテーマが満載。 ほろりとさせつつも、ハッピーエンドにこだわるところはいかにもである。 最近の重松の長編は、ハッピーエンドの「ハッピー」、つまり幸福とは何かを、生と死を交えながら、考えさせらるものが多いが、今回もまさにそのエンタテインメントだった。 | ||||
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「話題がてんこ盛り。」まずそう感じた。今の世の中のいろいろな問題を含んでいる。 それがごちゃごちゃにならずにきちんと整理整頓されてこの作品の中に収まっているの には感心させられるが、少々欲張りすぎかも・・・。「理想」と「現実」にはギャップが あり、世の中は思い通りにならない厳しいものだということはよく分かる。登場人物たちが そういう厳しい現実にさらされる場面では、読み手も喜怒哀楽が激しくなってしまう。 けれど、ちょっと話ができ過ぎていて不自然ではないのか?ストーリーを凝るのはいいけれど、 読み手がうなづけるような地に足をつけた話でなければ、心の底から共感はできない。 「泣かせよう。」「感動させよう。」そういう意図が見え隠れする文章は、逆に興ざめして しまう。その点が少々残念だが、全体的には面白い作品に仕上がっていると思う。 | ||||
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この本との出合いは、宿泊先のホテルで呼んだ日経の土曜日朝刊。「あなたはいま、子どもたちにどんな希望を語れますか?」という帯広告みてきになっておりました。ホテルから自宅へ帰る途中の本屋で早速発見し、(マーケティング戦略にやられた)と少し思いながら購入しました。 物語は、がんで亡くなった妻の故郷に夫と娘(中学生)、息子(小学生)3人家族で引越し生活を始める場面から始まります。新しい生活の中で、モンスターペアレント、いじめ、家族の希薄なコミュニケーション等、様々な経験を通して、家族や、社会が成長していくというものです。中学校、中学生が舞台の中心になりますが、物語を通して、過去を思い出すきっかけになったり、自分が親の立場だとしたら、どのように対応できるだろうかという事を考えるきっかけになりました。 この本を通して学んだことは、当たり前の事かもしれませんが、親というものは、最後には、どんな事があっても、子供をしっかり守らなければならない、守るという決心を持つこと(甘やかすということではなく)、また、常に子供に対して逃げ場を与えなければならないという事です。これは、親だけではなく、大人がしっかり考え、行っていかなければならない事だと思いました。 星の定義: ★★★★★ 人生観を変えるほどのインパクトがあった。 ★★★★ 改善に繋がるヒント多数あり、非常に参考になった。 ★★★ 発見、参考になる内容が複数あり、十分投資回収できた。 ★★ 発見、参考になる内容が1つはあった。 ★ 得るものがなかった。 | ||||
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亡き妻が昔暮らした街に、小学生の息子と中学生の娘を連れて戻る。 その街の名前は『希望ヶ丘』 お母さんの大好きだった街、子供達も田島自身も夢に描いていた希望の街だった。 今でも仏壇の母に語り続ける息子が健気でいいな〜。 5年生なんだけど、こんなもんかなのかな〜、と疑問はありましたが…。 母の日参観日、そのためにお母さんの仕事・似顔絵・作文…。 それさえも、楽しむ亮太。 やや幼いのか…と思われたが、3回忌には彼の成長も見えてきました。 亮太の存在がこの作品の中で、良かったな〜。 ま、今頃、母の日だからってこんなことする学校ないですけどね…。 こんなことしたら、もう大問題ですよ。 父母や、父兄なんて言葉すら学校からの連絡書類からは消える時代、今は保護者の方へ…ですからね。 ま、重松さんらしいんですけど…。 しかし、希望ヶ丘は、名前通りの街では無かった…。 姉・美嘉は、学校で転校先で居場所を見つけられずにいる。 おまけに教師からのいじめを受けていた。 最近、こんな先生いるんでしょうね…。 学校現場で起こる諸問題は、かなりリアルだし、重い。 ただ、その解決方法がエーちゃん方式なのは、う〜ん。 エーちゃんは、どこの街にもいるわけじゃないよね。 参観日、エーちゃんが参加してからの親子対決サッカーや お母さんのピンクレディー指導などなど… 今時の子供たちってもっとクールだから、のってこないでしょ。 ちょっと無理があったかな。 夢のようなエーちゃんが解決方法では、ちょっと救いがないです。 最後は、田島が頑張ったんだけど、やっぱりエーちゃん無しでは 厳しかったかな。 子供の問題、親が真剣になったら、子供は変わるというのは 真実であると思うし、そうであってほしい。 悩みを持つ子供たちは親になんて…となりがちだけど、 親が真剣に向き合う姿勢は、きっと子供の胸にも響くと思いたいです。 ショボくん、瑞雲先生、チヨさん、フーちゃんご夫婦などなど、脇もなかなか良いキャラでした。 重松作品は、ホントに良い人ばかり。 あちこち突っ込みどころ満載ではありましたが(w)、楽しく読ませていただきました。 重松作品は、ありえな〜いなどど思わずに、ピュアな心で楽しむべきなのかな。 『希望は世界のどこかに転がってるぜ』、そう思いたくなる一冊でした。 | ||||
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妻を亡くした田島が、希望ヶ丘という妻が子供時代を過ごした街で苦難にぶつかりながらも精一杯子供たちと生きていく話なんだろうというのは分かっていたが、それでも十分に感動できる物語だった。親の義務は子供の「いま」を幸せにすること以上に、子供が「明日」になにかを託せるようにすることなんだという父親の強い意志はとても立派で強く共感できた。 また、エーちゃんの行動が格好よくて、特にエーちゃんが授業参観に「参加」する様子は爽快でまさに生涯語り継がれるオンステージだと思った。田島がエーちゃんに憧れ、「もしも妻がエーちゃんと結婚していたら…」と考えてもしょうがないことを考えてしまう田島の気持ちも理解できた。田島とエーちゃんの会話の中で、「大人の『もしも』は残酷なものだ。子供の『もしも』は未来に向けた可能性の『もしも』だが、大人の『もしも』は過去にしか向かわない後悔や愚痴の『もしも』だ」というのは納得できるものだった。現実はここにあって、『もしも』を考えるのは現実を否定することだというエーちゃんの想いは心に響いた。言われてみればもっともだと思うのだが、このように考えることができるのはこの著者ならではだと思う。 | ||||
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何か、読み終わったあとに爽快感がありました。昔の歌を思い出しました。まだまだ元気でやらなくちゃと思いました。30代40代の親になっている人にぜひ読んでもらいたいです。 | ||||
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全ての登場人物がつながっているという設定に いくら妻の昔住んでいたところだからといって無理があるのではないでしょうか。 宮嶋さんが娘と同じクラスだったというあたりまでは、「狭い街なのね」で 納得できますが、マリアの父がえーちゃんだった というあたりから 全員知り合いかよっ とつっこみたくなりました。 重松清は何度読んでも裏切られます。甘いです。 | ||||
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希望ヶ丘に繰り広げられる、いじめや学級崩壊、モンスターペアレント、登場人物の吉田先生や チクリ宮嶋に関しては、確かにあるよねこういうこと(こういう人)と思うのに、そこに救いの手を 差し伸べるエーちゃんには、全く現実感を感じられませんでした。 なので、暗い部分はやたらリアルに感じられ、明るい部分はしょせん夢物語と感じました。 | ||||
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重松さんの新作は500ページを超え、しかも2段組。 読むのも大変でしたが 読後感は最高に良かったです。 亡き妻のふるさとに二人の子どもと引っ越してきた田島さん。 その希望ヶ丘での生活を通して 本当の希望とは何なのか、 我々に問いかけてきます。 ぐっと来る台詞も多々あり、 時には笑え、時には涙し、 重松節の真骨頂ここにあり、の一冊でした。 登場するキャラクターもひとくせもふたくせもあり、 見ているだけでも飽きない面々でした。 その中でもやはり『エーちゃん』はサイコーな人物。 やることは無鉄砲すぎて、でも、憎めなくて、愛すべき人物でした。 強いだけではなく、弱さも持っていて、人として もっとも魅力的な人物でしたね。 子どもたちが、そして大人たちが希望を持って 生きていける毎日であればいいなぁ。 子どものために大人は一生懸命頑張らなくては。 そして大人も自分の希望を忘れずに生きていかなくちゃね。 | ||||
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今回は長編です。相変わらず、重松節が炸裂しています。 登場人物の中では「エーちゃん」が格好良すぎ。作者のE.Yazawa好きがそのまま現れているという感じですが(^^ゞ その他のキャラクターも何故か憎めず良い感じ。完全な悪者キャラクターがいないんだよなあ。どの登場人物も人間のもの悲しさが出ているというか。 本当に人の気持ちが分かる作家さんです。どんな駄目な人でも駄目なまま終わらせないのが重松さんの小説の良い所だと思う。しかも、小説に出てくる人はみんなどこかしら駄目なんだよなあ(^_^) いつか映画化して欲しいですこの小説。そして自分としてはこういう小説を書く人に学校の先生になって欲しかったし、子どもの時にこういう大人の人に出会いたいものだなあとなんかしみじみ感じてしまいました。 | ||||
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