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マグマ



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【この小説が収録されている参考書籍】
マグマ
マグマ (朝日文庫)
マグマ (角川文庫)

マグマの評価: 4.03/5点 レビュー 69件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.03pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全69件 21~40 2/4ページ
No.49:
(5pt)

日本のエネルギーはこれだ

日本は地熱発電を中心に据えてエネルギー問題を解決しよう。この本を読んで関連株を買ってしまいました。
マグマAmazon書評・レビュー:マグマより
4022501618
No.48:
(5pt)

品質に満足しています

送付いただいた書籍はとてもきれいなので品質に満足しています。
今後とも末永くよろしくお願いいたします。
マグマAmazon書評・レビュー:マグマより
4022501618
No.47:
(4pt)

時代にあった小説です

時期的に今読んでみて非常に参考になったとともに
内容的にも楽しめました。
マグマAmazon書評・レビュー:マグマより
4022501618
No.46:
(4pt)

予言書

てっきり3・11後に執筆されたものだと思った。現実に放射能汚染が起こって代替エネルギーが注目される事になるなんて。金融業界から切り込んだストーリーなので、真っ向から地熱発電を説明するよりも楽に頭に入る感じ。本当に日本が地熱発電の国になってほしい。
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4022501618
No.45:
(2pt)

私は暗い気持ちで読みました

小説の出来・不出来というより、中心人物のほとんどが好きになれず、私にとっては、大変後味の悪い本でした。
彼らの行動はみな、基本的には金儲けや私怨に基づいていて、最も大切なはずの人の命や幸福は、
彼らの中では目標達成のための「作戦」の一要素、方便でしかなく、「ついで」のようなものです。
物語は一応、明るい終わり方をしますが、仮に地熱発電が人類の幸福に大きく寄与する素晴らしいものであっても、
より儲かる方法が見つかったら最後、簡単に切り捨てられていくのでしょう。
地熱発電について、いろいろわかったのは収穫でしたが、作者がこうした構図を大して批判しないまま、
この本を希望の物語として書いていることに、私は暗欝な気分になりました。
特に主人公の野上妙子ですが、彼女には人間や環境を語る資格などなく、
最後に流す涙など空々しくて、全く感情移入できませんでした。
まあ、実際、こんな程度の嫌な奴らが、この国を動かしているのでしょうが。
参考文献に高木仁三郎の本が挙げられているのですから、もう少し、真っ当な人間を登場させてほしかったです。
マグマAmazon書評・レビュー:マグマより
4022501618
No.44:
(5pt)

作者の着眼と裏づけに優れた企業小説

読み始めたらおもしろく一気呵成に読了し、大変よくできた企業小説と感じた。

外資金融の事業再生ファンド部門所属の主人公(女性)が九州の地熱発電プロジェクト会社の再生に社長として乗り込み、いくつかの障害をはねのけながら成功に持ちこむというのが粗筋だが、政治のあやや外資金融的なパワーストラグルも絡み、エンターテインメントとして成功している。

更に著者の日本の電力政策(とりわけ原子力)に対する真っ当な懐疑・不信、地熱発電への熱い想い、そして真のプロフェッショナル(技術者、バンカー)への期待が本書を貫いていて、読後感は爽快だった。

ただしこれは2011年の福島原発の事故の後に本書を読んでいることもあろう。もし原発事故が起きていなければ、本書で説かれている原発の危険性あるいは地熱発電の魅力についてはストーリー上の材料としてのみ捉え、もうひとつ半信半疑のままだったかもしれない。

逆に言えば本書が2006年に出版されたことを勘案すると、著者の目のつけどころの良さとそれを裏付ける確かな情報収集・取材、そしてそれを小説に作り込む巧さに著者の作家としての大いなる力量を感じた。
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4022501618
No.43:
(5pt)

将来の発電方法について考えさせられた

本書が発行されたのは3.11以前であるが原発の危険性、地熱発電の安全性・環境保護について著してある。もちろんこの小説はフィクションであるが、原発事故が起こってしまった現在において、早い段階で地熱発電を主力な方法に移行する決断をしてほしいものである。
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4022501618
No.42:
(5pt)

地熱発電という期待

2011年の原発問題を機に、昨今電力の問題は大きな社会問題のひとつであるが、この作品は原発の危険性と地熱発電の潜在的魅力を教えてくれ、とても勉強になる。

僕にとって電気があるということは当たり前であったが、震災以前にもグーグルが自社用の巨大な発電施設を設けるなど、世界的にはインフラとしての電気は世界的にも注目される出来事のひとつであった。
そのような中でその自覚が世界的にも決定的に足りない日本人が昨年の震災で電力の貴重さを教えられ、そして日本にあった発電施設とは何かを真に問うようになったが、その中でも地熱の持つ潜在性を本書では教えてくれる。
今後、現実世界において日本特有の政官財の癒着を払いのけた上で地熱発電が進むかは大いに疑問であるが、本書は電力問題への関心を高めてくれるとともに地熱発電を取り巻く政治的経済的状況を一歩踏み込んで教えてくれるため、今後のニュースの際にそういった側面でも発電というものに注目していきたいと思う。
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4022501618
No.41:
(4pt)

期待どうりの内容でした。

ビデオ版とエンディングは違いましたか。面白く読ませてもらいました。
マグマAmazon書評・レビュー:マグマより
4022501618
No.40:
(5pt)

地熱発電を発電の主流に押し上げていくプロジェクト。これが本当に実現していたら…

「五年以内を目処に、日本の原子力発電所を閉鎖して欲しい。」
という一節からこの小説は始まる。この本が最初に出版されたのが2006年2月でその5年後の2011年3月に福島の原発事故が起こったことを想起すると、偶然だろうが何という符号だろうと驚いてしまう。
残念ながら、現実の日本では、この小説のように地熱発電が力を持つようになってはいないが、こんな道があるのだということを提示してくれた著者の取材力・構想力には感心してしまう。ストーリー展開としても、よく練られている。「プロジェクトX挑戦者たち」のような感動が味わえる。
世の中の「汚い仕組み」をさらりと文中に織り交ぜるところに、社会派としての著者の一面を見る思いがした。
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4022501618
No.39:
(5pt)

マグマ

個人読書履歴。一般文学通算393作品目の読書完。2012/07/07
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4022501618
No.38:
(4pt)

ナイスタイミング

3.11を経て、初めて真剣に地熱発電というものを見直した人々も多かったと思う。
技術的には実用化までされておきながら、なかなか日の目を見ない、まさに行政リスクが事業に与える試練を浮き彫りにした作品。
主人公を取り巻く人々の描写も、リアル且つどこかで聞いた話、とも思える人物像がこの作家の真骨頂なんだろう。
昔は清水一行。いま真山仁、といったところでしょうか。

今後の作品を大変楽しみにしています。
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4022501618
No.37:
(5pt)

日本一わかりやすい地熱発電ガイド

東日本大震災の福島原発事故をきっかけに再生可能エネルギーが大きく話題となった。
それに先駆け、何年も前に地熱発電をテーマにした小説を発表した著者の先見性に驚くばかりだ。
経済小説というお堅いジャンルながら、エンターテインメント色強い文章で、私のような一般人でも、
地熱発電を取り巻く問題や現状について、わかりやすく楽しみながら読み進めることが出来た。
そして、冒頭の1文は、かなり衝撃的。
今こそ読むべき1冊かもしれない。
マグマAmazon書評・レビュー:マグマより
4022501618
No.36:
(3pt)

2012年、WOWOWでドラマ化したので読みました

固定買取制度ができるこのタイミングで、WOWOWでドラマ化されているのはなんとなく世論誘導の意図を感じますが、はたして、この小説にあるような地熱開発の拡大が、スピード感をもって現実世界で実現するかどうか。現実的には、この小説にあるようなある種の力技での地元温泉業者との交渉が実はもっともボトルネックなのではないかと思っています。その意味では、ドラマはWOWOWではなく地方TV局で流してほしいですね。
マグマAmazon書評・レビュー:マグマより
4022501618
No.35:
(5pt)

日本のエネルギー政策関係者に読んで欲しい

福島原発事故以降、再生可能エネルギーに注目が集まっているが、その多くは太陽光、風力である。それらは不安定性から、原子力推進論者からの反対も多い。しかし、我々は、日本の特徴を生かした大地の恵みに目を向けて、安定した再生可能エネルギー資源を沢山持っている。これに気づかない方は多い。
 私が地熱に興味を持ったとき、この小説の存在を知らなかった。それだけに、一気に読み通した。ビジネス小説として、また政権の中枢に切り込む手法と結果としても、(小説なので仕方ないが)うまく行き過ぎているきらいはあるが、筆者がエネルギー関係資料を十分調べただけあって、説得力のある、またストーリーとして面白く出来上がっている。最後のタービン始動のボタンを押す場面は感動の瞬間を共有した。再生可能エネルギーと原発問題に興味を持つ人に是非読んで欲しい。また、ほかのレビューにもあったが、映画化も是非お願いしたい。
マグマAmazon書評・レビュー:マグマより
4022501618
No.34:
(4pt)

今年の日本、政治、脱原発を見事に予言していた

自然科学的なタイトルに引かれ偶然読んだのだが、今年の震災、原発事故、そしてその後の脱原発、政治などの出来事を予言した内容に、怖いくらいで、内容も面白かった。リニアモーターなど日本の技術は最先端であるのに、なかなか実現されず、中国に先をこされるなど、その理由が分かる。
マグマAmazon書評・レビュー:マグマより
4022501618
No.33:
(4pt)

原発問題もストーリーに登場。巻末に池上彰氏の解説。

ドラマ化され絶賛を博したハゲタカの原作者の真山仁氏が、地熱発電をテーマに描いた作品。
ハゲタカを想起する外資ファンド、いわゆる原発村の人たち、胡散臭い政治家等々の様相をえぐりながら急展開を続ける物語は、さすが真山氏ならではだろう。
未曾有の原発事故が起きた今、本作品を読んで考えさせられることは多々ある。ぜひ、ご一読をお薦めしたい。
文庫版は巻末に池上彰氏による解説が寄稿されており、これがまた素晴らしい出来だ。
マグマAmazon書評・レビュー:マグマより
4022501618
No.32:
(5pt)

原発事故の後の今だからこそ読むべき一冊

本書はフィクションである。従って書かれている内容にどこまで真実が含まれているかはわからない。しかしながら2006年に書かれた本書には、今年起きた原発事故により表面化した、日本の原発行政の問題点が見事に描き出されている。

一つ目は「日本の電力は原発でなければならない」という神話のせいで、原発の問題点がアンタッチャブルになっていまっているということだ。例えば本書では日本エネルギー問題研究所(架空の機関だがモデルはある)の研究員にはこんな発言をする。
「例えば発電単価の問題。実は我々ですら、その計算を確認することができないんです。原発には、様々な名目で莫大な国の補助金がつぎ込まれています。ところが総額は定かではない。補助金のどこまでが原発のものなのかが線引きできないようになっているんです。また、バックエンドと呼ばれる使用済み核燃料の処理方法が、まだ確定していないために、限られた額しか予算に織り込まれていません。その費用が何兆円単位にも上がるんですが、それらもコスト計上されていません。いずれ近い将来には、老朽化した原発の処理問題も出てきます」
「結果的に『日本の電力を支えるのは、原発でなければならない』という神話のせいで、我々はとんでもない罪を重ね続けています。原発内で起きた不具合や亀裂などを発見しても、原発を停めることは決してない。そんなことをしたら稼働率が下がり、発電単価に影響するからだと言うんです。安全点検の際には、長期間原発を停めなければなりません。都電の一部では、半年一年と稼働できない原子炉もある。安全面を考えればそれは当たり前のはずなんです。しかし、関係者の誰一人そんなことは思っていない。むしろなんで停止するんだと憤慨している。原発関係者は、事故という言葉を滅多に使いません。”事象”という言い方をします。それも神話の呪縛です。だからこそ、原発でトラブルが起きた時に、隠そうという心理も働くんだと思います」

二つ目は、電力会社が独占して競争がないため、代替エネルギーの開発が行われず、電力の自由化も進まず、その一方でコストは高止まりしていることだ。電力会社との重役と間では交わされる以下の議論のシーンでは、今の我々の状態を想定したような怖い言葉が含まれている。
「地熱の場合、ニ四時間発電も可能ですが」(主人公)
「日本最大でも11万キロワットでしょ。その割にはリスクも高い。そんな発電に頼る必要性がどこまであるんでしょうな」(電力会社専務)
「しかし我々はここ10年余り、何度もあり得ないと言われた悲劇を体験したんじゃないですか。大手銀行が潰れ、流通のトップ企業が破綻する。みんなあり得ない話だった。原発だけに頼っていて大丈夫でしょうかねえ。第一、電力の自由化には、原発は邪魔だという人もいます」
「確かに。ならばもう一つあり得ないことを申し上げましょう。日本で、電力の自由化がこれ以上広がるなんてことはあり得ない」
「ほう、その根拠は?」
「カリフォルニアの停電がなぜ起きたかご存じですか? 自由化を推し進めた結果です。短期ベースで利潤を追求しようとするベンチャー電力会社が台頭し、大手電力会社は設備投資をやめ、不採算の発電所を閉めてしまった。その結果、トラブルの発生や、想定以上の電力使用があった場合の対応が遅れてします。世界中の国が、あの停電で、それを学んだんです」
「あなたたちは、本当に何かを学んだんだろうか」
「どういう意味だね?」
「もし、あなたがた10電力が、適性価格で電気を売り、さらに安全性に気を配っていたら、自由化なんて起きなかったという意見もある。政府の羽の下でぬくぬくと生きてきたツケを我々は払わされるんですか? それは、ないでしょ」

繰り返しになるが本書がフィクションだということは承知しているが、著者は「謝辞」で原子力発電所の現状を徹底的に調査したと述べており、業界関係者にも取材をしたと推定されており、上記の会話には相当な真実が含まれているのではないだろうか。原発の存続の是非について興味のある方は本書をご一読することを薦めたい。また、火山国の日本では、地熱発電こそが代替エネルギーの本命ではないかと、「地熱発電」に俄然興味が湧くことも保証する。

最後に、本書には外資系ファンドに勤める若き主人公の成長、外資系ファンドの巨大な力などがうまく盛り込まれており、小説としても抜群に面白かったことを付け加える。
マグマAmazon書評・レビュー:マグマより
4022501618
No.31:
(5pt)

地震と温泉の多い国に暮らしていることを再認識させられる一冊です。

小説ではあるものの、そこに描かれる問題はフィクションとは思えません。
エネルギー問題が対岸の火事ではなくなった今、当事者としてストーリーの中に入っていけました。

賛成とか反対とか、立場を決めるためではなく、
新しい知識と視点を持つための勉強になりました。
マグマAmazon書評・レビュー:マグマより
4022501618
No.30:
(4pt)

今後の地熱発電の拡大は確実になった

結構前に出版された当時に読んだが、東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原発の混乱の最中ふと思い出した。

原子力発電に絡む利権構造等が描かれ、個々の発電容量が劣りそして設置に向けた調整が難しい地熱発電について描かれた小説。

福島の事故を受けて、今後取られる方策は、1.更なる省エネ技術の開発による消費量減少、2.継続的な節電の実施、3.(太陽光、太陽熱、風力、水力、地熱)自然エネルギーによる発電の増加、4.引き続き原子力発電の重用、5.火力発電に依存、等が考えられるが、1.と3.は技術的に短期的には困難、2.は経済の観点から持続困難、4.は国民感情から困難ということで結局はまず5.を選ばざるを得ないのだろう。

しかし誰しもが思うように、ただでさえ原油の価格が上昇を続ける中で、その道もかなり険しいものになるだろう。本書の内容にて(そしてあとがきで著者より)示された地熱発電が自然エネルギーの中では最も可能性が高いように感じる(24時間安定的に出力可能という点で原子力発電代替になり得る点で)。

著者は著書「ベイジン」にても中国の原発事故に関するテーマを扱っており、残念ながら先見の明があった。杞憂に終わって欲しかったが、、、。
マグマAmazon書評・レビュー:マグマより
4022501618

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