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輝天炎上
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輝天炎上の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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何か新しく出たらつい買ってしまいます。まだ終わらなそうに感じます。いろんな人がいろんなところで繋がっているので目が離せません | ||||
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本作は白鳥・田口シリーズの「ケルベロスの肖像」のアナザー・ストーリーであり、「螺鈿迷宮」の続編という位置づけの作品である。 また、著者のいくつもの作品と同様に、多くの作品とのリンクが張られている。 たとえば「極北クレイマー」、「ジーン・ワルツ」、さらには「ブラックペアンシリーズ」等々である。 そういう意味では、著者の作品を多く読んでいるほど、そのリンクを数多く楽しめる作品だろう。 さて、ストーリーは「ケルベロス〜」では脇役の設定だった天馬大吉が主役となり、語り口はボーイ・ミーツ・ガールのような、はたまたラノベのような甘ったるい形でスタートする。 そして着地点は「ケルベロス〜」のラストと同様にAIセンターに役者が集合し、一大スペクタクルとなる。 「スリジエ〜」の天城やら「ブラック〜」の渡海など、私の好きなキャラは本作では名前しか登場しないが、「ケルベロス〜」のアナザー・ストーリーであるため、白鳥、田口、その他の東城大の面々、そしてちょこっとだが姫宮も出演している。 「ケルベロス〜」のストーリーを知っていると、結末は分かっているわけではあるが、そこに至るまでの桜宮一族の怨念は、著者の最近の作品を貫くバックボーンであるようなのだが、実は本作ではわりとあっさりと描かれていたりするのが意外ではある。 また、本作では警察と医療との軋轢というか、警察が医療をオミットしたいあたりの描写も、白鳥・田口シリーズと比べると、薄味になっている。 その分、前半のラノベ風の描写が、後半以降の少し重い展開に至っても、どうしても気になってしまう。 つまり本作は、著者にしては社会性を少々薄くして、エンタテインメントを強調した作品という感じである。 さて、白鳥・田口シリーズは「ケルベロス〜」で一区切りとなったわけだが、天馬シリーズというのか碧翆院シリーズというのか、とにかく本シリーズは本作の後も続くのだろうか。 彼女たちが生きている限り、また東城大が存続する限り、続いてほしいものである。 そして本作の前に、ぜひとも「螺鈿〜」と「ケルベロス〜」、できれば「スリジエ〜」も読んでおいて欲しい。 本作の楽しさが何倍にもなると思う。 さて、本作はラノベ風ではあるのだが、それも著者の作戦であり、実は羊の皮を被ったオオカミである。 医療を扱った作品であるかぎり、そして著者の作品であるかぎり、感動的な場面がある。 ドア・トゥ・ヘヴンにおける天馬大吉と美智とのシーンがそれだ。 そして、美智が天馬に言ったあのセリフは、月並みではあるが、感動的である。 あれだけでも、本作を読んだ価値があったというものだ。 | ||||
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読み終わりました。限りなくネタバレはしないつもりですが、ネタバレになるかもしれません。ご容赦ください。 まず最初に、基礎知識として「螺鈿迷宮」と「ケルベロスの肖像」を読むことをお勧めいたします。といいますかこの二つを最低読んでないと意味がわかりません。 また、本書を余すことなく楽しみたい方は以下の作品をお読みください。 読んだほうがいいと思うもの(アリアドネ、ナイチンゲール、イノセントゲリラ、ブラックペアン、ブレイズメス、スリジエセンター) 必ずしも必要ではないが読んでおいたほうがいいもの(ひかりの剣、ジーンワルツ、極北クレイマー、極北ラプソディ、ゼネラルルージュの凱旋・伝説) この作家が書いている半分近くの書籍に上るかと思います。 さてレビューです。最初はとても面白いです。展開もよく、中盤まで非常にさくさく読めますしテンポもいい。これはこの作者さんの特徴でもあります。 が、第一部が終わり、後半になってくると、だんだんと失速します。 第二部、第三部あたりからは上記の作品を読み込んだ読者からすると、どこかで見た内容を二度も三度も読ませられている印象、完全な焼き直しを見ている感じになります。 視点が同じだろうが違おうがあんまり関係ありません。いわゆる大きな事件も起らない、淡々とした独白が続きます。しかもどこかで見たことがある流れとくれば、やはり中だるみ感は否めません。 「トリック」も読み込んでいる読者さんなら見抜けると思います。私も二部に入る前に可能性に気付きました。 クライマックスに当たるはずのあの事件も、当然と言えば当然ですが完全にケルベロスの焼き直しです。しかも基本天馬視点なので色々とスカスカなせいか感情移入が難しい。 最初から中盤にかけてある程度は綿密に描かれていた時間の流れなどが、終盤に至ると一週間、一カ月が瞬時にすぎるなどの流れになり脳内再生が難しくなった場面もあります。 あの終わり方もちょっと残念ではあります。この作家さん、謎を謎としてぶちまけているような気がします。もうちょっと回収してくれると読者としては嬉しい。 正直星5をつけたいんですが、星4です。 それでも、天馬くんがとある先生の名をあげて「どこにいるんですか?」といった場所と、かの有名な建築家王族があの先生の名を挙げたところはほろりと来ました。 小百合はこきおろしていましたが、かつてあの先生の下にいた世良は極北で活躍していると思います。彼は彼なりのやり方で、憎悪の大地に華を咲かせてきたわけですから。 何より31章「炎の祝福」からはクライマックスにふさわしい出来でありました。 第一部全体と四部の最後は本当に面白い。それ以外が中だるみだったり、駆け足だったのが残念ですね。 | ||||
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