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七つの会議
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七つの会議の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全292件 241~260 13/15ページ
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短編が8つ繋がり1つの物語が完成するこの作品は9人の主人公(登場人物)により成り立っています。 この作品は、私達が今勤めている会社の現状を鏡のように映し出している作品とも言えるのではないでしょうか? 各登場人物の何気ない一言がズンと重たくまた、共感できるものとなっています。 「オレは補欠だよ」 「出世というインセンティブにそっぽを向けば、こんな気楽な商売はないさ」 「自分のことしか考えない奴に、会社のために汗水たらして働く奴らのことはわかりはしない」 「(ビジネスって)こんなに大変だとは思わなかった」 「オレはいったい、どこで道を間違ったのだろうか」 これらは誰もが一度は感じたり思ったりしたことがあるのではないでしょうか? そして「居眠り八角」の名言「知らないでいる権利」・・。 いつも貧乏クジを引き、凡人であることを自覚し、常に2番手、所謂普通の人だった原島は この「知らないでいる権利」を放棄したが為に、いつのまにか社会を揺るがす大問題に巻き込まれてしまい、 その事態収束に向けて奮闘する結果に。 とにかく、社会人生活の日常にある光と影にスポットをあてたこの「七つの会議」は 我々サラリーマンには「あるある!」と頷きながらも「知らないでいる権利」の中身をドキドキ しながらどんどん読み進めてしまう、そんな作品です。 | ||||
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絶妙な、構成とエンディングの爽やかさがとても気に入りました。 家内と娘にも気に入ったとの事、家族3人とも、池井戸潤さんにハマっています。 | ||||
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今度、東山さん主演でドラマ化すると知り読んでみました。 企業ものなので最初はどうかな、と思いましたが、読み始めるとおもしろくてあっという間に読み終わりました! 今は主人が読んでいます。 ドラマがもっと楽しみになりました! | ||||
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短編が8つ繋がり1つの物語が完成するこの作品は9人の主人公(登場人物)により成り立っています。 この作品は、私達が今勤めている会社の現状を鏡のように映し出している作品とも言えるのではないでしょうか? 各登場人物の何気ない一言がズンと重たくまた、共感できるものとなっています。 「オレは補欠だよ」 「出世というインセンティブにそっぽを向けば、こんな気楽な商売はないさ」 「自分のことしか考えない奴に、会社のために汗水たらして働く奴らのことはわかりはしない」 「(ビジネスって)こんなに大変だとは思わなかった」 「オレはいったい、どこで道を間違ったのだろうか」 これらは誰もが一度は感じたり思ったりしたことがあるのではないでしょうか? そして「居眠り八角」の名言「知らないでいる権利」・・。そして、彼の本当の心は・・。 いつも貧乏クジを引き、凡人であることを自覚し、常に2番手、所謂普通の人だった原島は この「知らないでいる権利」を放棄したが為に、いつのまにか社会を揺るがす大問題に巻き込まれてしまい、 その事態収束に向けて奮闘する結果に。 とにかく、社会人生活の日常にある光と影にスポットをあてたこの「七つの会議」は 我々サラリーマンには「あるある!」と頷きながらも「知らないでいる権利」の中身をドキドキ しながらどんどん読み進めてしまう、そんな作品です。 | ||||
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七つの会議と言う題名の意味がいまだに分からないのですが、とても面白い本でした。 ある会社で窓際にいる感じのうだつの上がらない男が上司をパワハラで訴える。 結果、上司は左遷されてしまうのだが、その裏には会社全体の存亡を揺るがすとてつもない大きなトラブルが起きていたのだ。 それに気づいた社員が色々突き止めようと動くのだが、会社のトップが公認で犯罪を犯そうとしているわけで、突き止めようとしても握りつぶされるばかりか、飛ばされてしまう。子会社の不祥事を親会社が気づいた時に、その親会社の社長が取った驚くべき判断。 利益の追求、売り上げの追求、下請けに対する不当な値下げ、社内の権力争い、不倫。よくまあここまでリアルに書いたと思います。 実際にこのようなことが起った場合に、この小説のような事が起きているとしたら、本当に社会は成り立たない。 しかしうちの会社ならまた違った判断をすると思うが。 社会人として、自分ならどのような判断をするのか考えながら読むと本当に面白いと思います。 | ||||
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納期についても素早い発送でポイント高い。 商品の梱包状態も丁寧で問題ありませんでした。 GOODです! | ||||
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それぞれの登場人物にスポットを当てながら奥行きのある興味深い、そしてリアリティを感じる物語でした。 社会の縮図を垣間見る一方でそれぞれの正義、理想とは何かを考えさせられました。 そして人間の弱さを実感します。 理想と脆さと現実とでも言いますか。 見え隠れする答えの中で、結局は読者が結論を出すように仕向けられているように感じました。 ページをめくる手が止まりませんでした。 読み応えもあり、感情移入のできる素晴らしい作品です。 | ||||
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最初は連作ものかと思いましたが、各章が繋がっており一つの物語となっています。 不可解なパワハラ事件から始まり、最後は大きな社会問題へと展開していきます。 その社会問題は第二章で何となく分かりますが、高慢な経理課員や閑職ポストにある元営業課員、そして数字至上主義の営業部長や元エリート営業課長等の目線から語られる物語は読み応え十分です。 ただ、事件の真相を追及していく流れがやや安直かと思いましたが、それでも宮仕えの悲しさも感じられ、さすが経済小説の第一人者という感じです。 | ||||
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今までの作品で一番サラリーマンの悲哀を感じるというか、ここまでやるかって感じで悲しくなりました。 ただ、作品の舞台となる売上高1千億円の製造業で、営業部門が部品の調達も兼ねて収益管理するってあるんですかねえ? それじゃあ品質管理も何もあったもんじゃなく、不良品が出て当たり前だと思うんですが・・・。 どうも著者の作品には安易な設定が結構あるような気がするんですが。 小説だからと言ってしまえばそれまでなんですが、 自分はこういうの気にしてしまう質なので、ちょっと興ざめしてしまいました。 | ||||
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話の内容が現代の社会を象徴しているようで非常に興味深く一気に読んでしまった。 | ||||
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人間はとかく自己保身に走りがちであるが、絶妙にその人間模様を描いていて、現実味が伝わってきました。 | ||||
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池井戸さんの展開が好きです。 読んでいると、この先こんな風になるのかな~なんて思っている遥か上を行き(当たり前ですが) とても幸せな気持ちにしてくれる一冊です。 私にとっては・・・ | ||||
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中堅メーカー・東京建電に関係する社員や取引先を中心に描いた生きていくため、自分のプライドを守るための生き様を描いた物語。 人には様々な立場があり、望むものもや困っていることは違う。 本書では経理部門、営業部門、下請け工場、OL、親会社からの出向者など、様々な立場の人間が抱える苦悩が詳細かつリアルに描かれており、非常に読み応えがあった。 物語の展開も、一見関係のない七つの話が、うまく絡み合っており最後まで一気に読ませる。 最近の著者の作品は、下町ロケットやルーズヴェルト・ゲーム等、「大企業と戦う中小企業の苦悩」を描いた作品が多かったが、本書では「自分が大切にしている信念や想い、プライド」といった人間の内面が、深く細やかに描かれており、その分、感情移入する場面も多かった。 | ||||
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池井戸ファンの私はほとんどの本を読んできたが、本作はシャイロックの子供たちをほうふつさせる作品となっている。 違う部分もあるが、章ごとに主人公が変わる形にしてあり、企業を多様な視点からとらえることができるようにしてあるとともに、多くの物語を感じさせるようにもなっている。 そういった物語の重ね合わせることで、会社や仕事といったことを考えさせられるようになっていると感じた。 最近就職したばかりの私ではまだまだ完全に理解しきれない部分もあるが、ある程度長くサラリーマンをやっている人ならより身近に感じて読める作品だと思う。 | ||||
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池井戸氏の著作は圧倒的に面白い。 経済小説と銘打った小説と言われるものの多くがあまりにもリアリティのないのにがっかりすることが多いが池井戸氏の著作はそんな物とは無縁である。 よく調べたという感想とともにストーリーの面白さに引き込まれる。 この作品もひこまれるようにして読んだ。 いざという場面で自分ならどうするかと問いかけながら読み進んだ。 人間の弱さが一つのテーマだという思いである。 ドラッカーの言葉「人間は弱い、絶望的なまでに弱い」が思い浮かんだ。 ソニックという企業名はパナソニックをもじったのだろう。 リコールすることの難しさを思った。 | ||||
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本書は、直木賞を受賞した作家による、企業における7パターンの会議(打ち合わせ程度のものも含む) を軸にした企業小説である。 企業で問題視されるであろう、パワハラ、偽装、社内不倫、下請業者いじめ等に触れており、各々の会議 は独立したストーリーかと思ったが、全体的には、一貫した1つの小説になっている。内容も、堅苦しい ことはなく、次のページを捲らせるくらいの文章力だと思う。 企業で働いている方々も、実際に上記のような問題に直面した方も多いと思う。私自身も; ■某A社で働いていた時に、親会社への運賃請求を水増しろと、(上司ではなく)会社から指示されていた り、(当然、親会社との信頼関係は構築できなかった) ■また某B社で働いていた時に、最初に担当したプロジェクトで、一緒にチームを組んだ先輩が社内不倫 していて、仕事にならなかったり、(当然、その先輩は解雇された) ■またまた某C社で働いていた時に・・・、 と、本書の内容に近い「事件」をいくつか経験した身であるので、ストーリーを身近に感じられた。また、 まっ直ぐに誠実に、毅然と仕事すべきと改めて考えさせてくれた。 今後は、読者の皆さんなら、現実的に、職場でどのような有意義な会議を開きたいですか? | ||||
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池井戸氏の小説はどうしてこんなに面白いのか。池井戸氏の企業小説は、一般読者が身近に感ずる企業内の表と裏・明と暗・幸運と不運、組織の或いは人事の巡り合わせ、これらが随所に出てきて、読者と一体感が得られるからだ。企業はどこでも、社内には権力争いがある。人事抗争がある。抜擢人事に、降格・左遷人事がある。同期の出世競争があり、年次の逆転がある。肩で風を切っての花型部門が、失敗をして窓際に行く。販売のノルマは厳しい。営業にパワハラは当たり前。野心があって、復活人事がある。これらが全て登場する企業小説が本書だから、面白いのは当然だ。 大手総合電機の雄「ソニック」、その子会社の「東京建電」が本書の舞台だ。スマートなホールセールの花の1課、万年業績不振でどぶ板営業の地獄の2課、そして営業部5課体制の週1回の憂鬱な定例会議、ここから第一話が始まる。つまり第一の会議だ。本書は、犯人探し的な手法で7話が関連し合っている。そしてそこにはキーとなる様々な7つの社内会議がある。ちょっとしたミーティングから、取締役会より重要な御前会議がある。 基本的にグループ内子会社の「東京建電」と、親会社の「ソニック」と、部品納入会社だが、いつものように登場人物は非常に多い。本書にも人物リストはあるが、読者自身が各人物を都度メモしておくと良い。 主要な登場人物は、生い立ちから家庭環境、学業、就職活動の記述があり、企業内での姿勢や考え方に影響を受けているのが興味深い。 親会社への見返し、グループ内での当社地位向上、厳しい価格競争、激しいノルマ達成の叱咤、子会社のプロパー社員と、親会社からの落下傘役員、こういう企業環境では途轍もない不祥事が発生するものだ。 よくComplianceで周知徹底される、「企業で利益と倫理が相反したら倫理を・・」。これが往々にして利益の為に突っ走る。そこには社会的に恐ろしい結果が待ち受ける。 企業組織内に身を置く場合は、よく考慮しながら行動しないと、思わぬところで梯子は外され、懲戒解雇、特別背任で逮捕、落とし穴に入る。現役社員は日頃より要注意を、定年退職後の元社員も晩節を汚さぬよう要注意を。 | ||||
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出世街道からはずれ居眠りばかりしている万年係長の八角が、最年少で課長に昇進した 坂戸をパワハラで訴えた!坂戸に対する異例ともいえる厳しい処分に、原島は疑問を抱く。 実は、このパワハラ問題には、深刻な事実が隠されていた・・・。「居眠り八角」を含む8編を 収録。 大企業の奢りか?消費者を無視した利益優先主義。そのことに異議を唱えれば出世街道から はずされる。見て見ぬふりをしなければ会社内で生き残ることができないなんて、あまりにも ひどすぎる。会社勤めをしている者が出世を望むのは当然のことだと思う。けれど、出世の ためには手段を選ばないという考え方には猛烈に抗議したい。安全性が優先ではないのか? 大事故が起こってからでは遅すぎる。この作品に登場する東京建電という会社には怒りを感じる。 ミスを隠蔽したり、正しい意見を言う者が排除されるということは、決してあってはならない。 嘘をついて信頼を失った会社に、もう未来はない。 今回も非常に熱くなって読んだ。憤りも感じた。でも、ラストで救われる思いがしてほっとした。 一気読みするほどの面白い作品だった。 | ||||
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最初は短編集なのかな?と思う… だんだんパズルの断片が集まって、一つの絵になる。 そんな感じの作品です。 いままで作品とは少しベクトルが違い、 一種の推理小説風で 良い意味で裏切られます。 | ||||
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池井戸氏の小説はどうしてこんなに面白いのか。池井戸氏の企業小説は、一般読者が身近に感ずる企業内の表と裏・明と暗・幸運と不運、組織の或いは人事の巡り合わせ、これらが随所に出てきて、読者と一体感が得られるからだ。企業はどこでも、社内には権力争いがある。人事抗争がある。抜擢人事に、降格・左遷人事がある。同期の出世競争があり、年次の逆転がある。肩で風を切っての花型部門が、失敗をして窓際に行く。販売のノルマは厳しい。営業にパワハラは当たり前。野心があって、復活人事がある。これらが全て登場する企業小説が本書だから、面白いのは当然だ。 大手総合電機の雄「ソニック」、その子会社の「東京建電」が本書の舞台だ。スマートなホールセールの花の1課、万年業績不振でどぶ板営業の地獄の2課、そして営業部5課体制の週1回の憂鬱な定例会議、ここから第一話が始まる。つまり第一の会議だ。本書は、犯人探し的な手法で7話が関連し合っている。そしてそこにはキーとなる様々な7つの社内会議がある。ちょっとしたミーティングから、取締役会より重要な御前会議がある。 基本的にグループ内子会社の「東京建電」と、親会社の「ソニック」と、部品納入会社だが、いつものように登場人物は非常に多い。本書にも人物リストはあるが、読者自身が各人物を都度メモしておくと良い。 主要な登場人物は、生い立ちから家庭環境、学業、就職活動の記述があり、企業内での姿勢や考え方に影響を受けているのが興味深い。 親会社への見返し、グループ内での当社地位向上、厳しい価格競争、激しいノルマ達成の叱咤、子会社のプロパー社員と、親会社からの落下傘役員、こういう企業環境では途轍もない不祥事が発生するものだ。 よくComplianceで周知徹底される、「企業で利益と倫理が相反したら倫理を・・」。これが往々にして利益の為に突っ走る。そこには社会的に恐ろしい結果が待ち受ける。 企業組織内に身を置く場合は、よく考慮しながら行動しないと、思わぬところで梯子は外され、懲戒解雇、特別背任で逮捕、落とし穴に入る。現役社員は日頃より要注意を、定年退職後の元社員も晩節を汚さぬよう要注意を。 | ||||
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