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七つの会議
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七つの会議の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全292件 221~240 12/15ページ
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池井戸は皆が騒ぐので初めて読んだけどこれは、まあまぁ面白かった。 他のバブル云々へつながっていく感じがしたね! | ||||
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池井戸潤さんの作品を読ませていただくのは今作が初めてでしたが、 非常に面白く、一気に読ませていただきました。 今作のスタートは若いエリート課長が、会議で居眠りばかりの万年係長に パワハラ被害で訴えられたことから始まります。 そこから、町工場の社長、事務職、経理、カスタマーセンター長、副社長など 視点がどんどん変わりながら大きな事件の全貌が見えてくるお話です。 大きな事件とは言っても、もちろん会社で起こりうる話であり、 サラリーマンにとっては非常に日常的な風景の中で展開されます。 ですが、登場人物たちが非常に魅力的で、 飽きることはありませんでした。 今作を読んで非常に特徴的だと感じたのは、 その人物にクローズアップする際に、その人物の生い立ちや家族構成など いわゆる「裏設定」を最初に公開してくれることです。 (池井戸小説「あるある」なのかわからないので、これから自分の目で確かめます。) 一人っ子だとか、私立大学出身だとか、 両親が何人兄弟だったかとか、実家が広島だとか・・・ 本当にそんな情報いる??というものまで様々です。 ですが、その丁寧すぎる生い立ちの説明により、 小出し小出しにその人の人となりを伝え聞く他の作家さんの作品よりも、 自然にその人物に入り込むことが出来たような気がします。 いわゆる「サラリーマンモノ」は、萩原浩『神様からひと言』のような ちょっとコメディーも入ったようなものしか読んだことがなかったので、 シリアスで魅力的なこのような作品に出会えて非常によかったです。 | ||||
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東京建電を舞台にした8つにわたる連作短編集。 物語は新進気鋭の課長がパワハラで失脚するところから始まる。 その真相の裏に、東京建電に勤める複数の人物達が絡んでいく。 不正を暴く勢力と隠蔽する勢力との鬩ぎあいは、読者をひきつけてやまない。 あきれるばかりの不正、共感できない登場人物達、 パワーゲームやナショナリズムと疲れる内容満載の一方で、 一部の登場人物達にも救われる。 「下町ロケット」「空飛ぶタイヤ」のように、 読了後に気持ち良い感情を抱くことはできないが、 将来に向けて明るい兆しを感じることのできる良作小説。 | ||||
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経済界の裏側がよくわかりました。 興味深く読みました。 本当に面白かったです。 | ||||
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池井戸 潤氏の先品で、大変面白く 一気に読みました。 テレビドラマ化が待ち遠しいです。 | ||||
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某ドラマの影響でちょっとした池井戸ブームだ。 この小説もNHKでドラマ化されたが小説の方が はるかに面白い。 それぞれの項目で登場人物が異なり、ストーリーが 展開される。 パワハラから始まる展開がどう収束していくのか 現実には食品偽装、前知事の5千万円問題 当事者になってみれば当然、是か非かと問われれば 非である事は間違いないのだが 隠蔽したい、無かった事にしたいという気持ちもよく判るのだ。 その葛藤がよくでている。 | ||||
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本書は,「空飛ぶタイヤ」や「鉄の骨」といった傑作長編作品同様,企業のモラルと個々の社員の社会人としての生き方について問題提起する作品だと言えます。 会社が最も重視すべきことは何か? それは顧客なのか,そこで働く社員なのか,それとも株主なのか。 問題を隠蔽することで会社や株主が守られ,社員が路頭に迷うことを防ぐことができるのなら,隠蔽することが最善の策なのか。 それとも,そこで守られるものは一時的なもので,最終的には顧客を軽視することは自らの首を絞めるようなもので,そのことによって失うものは計り知れないと考えるべきなのか。 個々の社員が重視するものは個々の社員ごとにそれぞれあろう。 しかし,顧客のためでなく,自身の利益のために仕事をする,そんな社員が偉くなり,顧客のためを思って真っ当な仕事を続けてきた社員が,競争に敗れ苦悶しているという現実があるのではないか。 それがために,どこかで大切なものを置き去りにしてしまってはいないか。 本書では,様々な立場や視点から物語が進行します。 颯爽とした誰もが認める優秀な社員,会議中でも居眠りする一見ぐうたらな社員,または部下を徹底的に叱責する猛烈管理職。 そしてそういった登場人物たちにも家庭があり,現在の立場に至るまでの過去があり,それぞれに守るべきものがあることが描かれています。 これにより単なる企業小説に終わらない人間味のある物語となっています。 本書第3話に,社内不倫に疲れ会社を退職することを決めた女性社員が,退職前にこれまでになかった達成感を味わいたいと一念発起する物語があります。 この物語だけは一見本書の本筋からはずれたサイドストーリー的なものに感じられますが,彼女が奮闘し成長していく過程で気づくことが,ビジネスの本筋をとらえています。 「面倒なことを後回しにするのではなく,最初にしっかりと説明するべきではないか。後で問題に気づくより,最初に問題として認識し,それに対する理解を得ておく。そして必要な対策を話し合っておく。それが信頼関係の第一歩だ」 本書は,全体を通して組織のあり方を描いていますが,それと同時に社員それぞれの立場からそれぞれの生き方が見えてくる,そういった個々人の物語でもあるのです。 | ||||
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登場人物の苦悩がとてもよく伝わってきます。 皆、一理あると思います。 それぞれの立場の者たちが、 何を考え、どう行動したのかが克明に書かれていて、 感情移入してしまいました。 テレビドラマより原作のほうが、比べ物にならないほど面白かったです。 会社員の方なら、分かる分かるとうなずきながら、楽しめる作品だと思います。 | ||||
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半沢直樹も面白いが、この作品もたいへんおもしろい作品でした。 テレビ放送見ていないのが残念。 | ||||
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定例会議 この物語の舞台、東京建電の営業部門の会議である。部長がノルマ未達の部下に容赦なく叱責する、戦略も戦術もない、前向きな議論や経験に基づく助言などもっての他、そこには精神論しかない。そんな会議が定期的に待っていたら部下は何を考えどう行動するだろう。 パワハラ委員会 居眠り御免のグータラ係長が、年下の成績優秀な課長を訴えたパワハラ委員会。普通なら居眠り野郎など相手にされない筈なのに、どう言う訳か厳格な対応。上記の定例会議のスタンスにそぐわない。こりゃなんかあるなとここで気づく。 経営会議 東京建電の下請け零細ネジ製造業者、社長とその妹だけで開かれるトップ会議。値下げ圧力、下請け変更、資金繰りと暗い話ばかりだ。下請けの苦労の原因の殆どは発注元の大きな会社なんだろうな。 環境会議 東京建電の職場環境改善のために開かれる会議。でもコストや手間のかかること、前例のないことは通りにくい。それでも不倫と退屈な事務仕事に疲れた女子社員が、退職前に自分の足跡を残すため、ある改善案を提案する。ここまでで短編3話。えらく話がとっ散らかっていて、これって収束するのかしら?と不安になる。 計数会議 東京建電の経理部門が営業部門を締め上げる会議。数字屋が営業に口出しすんじゃねえ、な〜んて言えれば溜飲も下がろうものだが、そうもいかず、何で上司でもない他部門の人間に公開処刑されなければならないのか。ちょっとこの会社の構造・・・変だ。 編集会議 クレーム処理部門にとばされた社員が自分の存在価値を認めさせるために、消費者視点などお構い無しに、自分にとって都合の良いクレームばかりを掬い上げる。完全に内向きだ。 御前会議 東京建電の親会社ソニックで開かれる社長と幹部だけのトップ会議。しかし、議事録は発行されないとのこと。これってただの密談では。「御主も悪よのう。」「いやお代官様こそ。」な〜んてやってるのかとついつい疑ってしまう。 自分の会社もそうですが、会議ってその会社の性質が如実に表出する場だと思います。親会社や下請けも含め様々な会議を通じて、多面体の死角を消して行くように、会社の実態が明らかになって行く様は見事です。 加えて秀逸だったのがドーナツのエピソード。ドーナツに対する対価を支払わない人間が2人出てきます。その2人の所属部署とそのセコい行動の対比が、これまたこの会社の本質を表しているようで、強く印象に残りました。 | ||||
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目次を見たとき一見短編集かと思い読み始める。 第一話に続き二話を読み始めてやはり短編集かと思いきや後半であれ!、短篇ではない読めば読むほど東京電建という会社にはびこる謎が深まる。 やがて企業のリコール隠しが発覚し会社は隠ぺい工作にでる。 さらに驚くことに親会社まで隠ぺいに動く。 内部告発が社会に明るみに出ると隠ぺい工作の追及が始まると意外な展開を迎える。 圧倒的な展開に引き込まれ一気に読まざるを得ない。 そんな作品だ。 一般文学通算703作品目の感想。 2013/11/25 23:15 | ||||
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サラリーマンには納得するところが多いのでこの作者はすきです。 | ||||
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企業内の厳しい競争社会が描かれた作品であり、公務員の仕事をしている自分にとっては、刺激になり、良かったです。 (公務員も厳しい面はありますが・・・) そして、企業社会の悪が最後には裁かれることになり、また客を大事にするなど誠実な高い志を持つことが大事であるなどの内容もあり、読み終わった後の気分もすっきり感があり良かったです。 池井戸さんの作品は今回が初めてでしたが、今後も月1冊くらいは読んでいきたいです。 | ||||
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大手総合電機メーカの子会社を舞台とした企業小説。第二章の途中までは、様々な企業の様々な種類の「会議」をキッカケとした連作短篇集かと思わせておいて、実はこの子会社を舞台とした長編小説となっているという工夫を凝らした創り。「企業における個人とは単なる歯車なのか、そうではあるまい」といった趣旨の内容なのだが、これを親会社と子会社の力関係、会社の同期のライバル・友情関係、下請け会社の受注(生き残り)競争の厳しさ等の多角的視座から活写している。 第一章で"うやむや"に終わった謎が全編を通しての謎となる等、全体がミステリ的構成となっている点も読み手の興味をそそる。作中には当然悪役達も登場するのだが、その化けの皮が剥がれる度に、その人物の生い立ちに遡り、その人物の作中での振舞いをある程度擁護している点もルーティンだが作者の信条を理解する上で興味深い。個人として悪人というよりは、日本の企業風土に対して問題意識を持っている事が良く分かる。その上で、そうした企業あるいは社会の中で夢を抱いて真摯に生きる事の重要性を訴えた作品となっている点が作者らしい。社会の至る所に存在する真摯に生きる人々への応援歌となっている佳作だと思う。 | ||||
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ドラマを見て原作を読みたくなり読んでみました。 感想としてはドラマよりはるかに面白いと感じました。 主人公が誰ということもなく進んでいく展開でした。 会社というなかでどのように生きていくかを感じさせる物語でした。 サラリーマン必読の一冊だと思います。 | ||||
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テレビドラマ化した後に読みました。 全然、印象が違います。 本の方が断然おもしろいと感じました。 | ||||
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空飛ぶタイヤの後だったので、少し面白みにかけましたが、十分楽しめます。 読んだ直後くらいにドラマになりました。 やはり本が面白いです。 | ||||
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会議という作品名ですが、巨大な隠蔽工作を巡って錯綜する人々の思いと行動が詳細かつダイナミックに書かれています。 結局は原則を踏み外さず、相手の立場に立って、仕事に立ち向かう。 これはどの職種でも、年代でも共通です。 今野敏氏の隠蔽捜査でも描かれていた危機管理のあり方を改めて思い出しました。 社会人として考えさせられる作品です。 文学作品としてもスピード感があり、一級品だと思います。 それぞれの登場人物に対する池井戸潤氏の熱く、暖かい思いを感じられました。 | ||||
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ドラマの映像が頭の中でフラッシュバックします。 池井戸潤ってこんなだった | ||||
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短編が8つ繋がり1つの物語が完成するこの作品は9人の主人公(登場人物)により成り立っています。 この作品は、私達が今勤めている会社の現状を鏡のように映し出している作品とも言えるのではないでしょうか? 各登場人物の何気ない一言がズンと重たくまた、共感できるものとなっています。 「オレは補欠だよ」 「出世というインセンティブにそっぽを向けば、こんな気楽な商売はないさ」 「自分のことしか考えない奴に、会社のために汗水たらして働く奴らのことはわかりはしない」 「(ビジネスって)こんなに大変だとは思わなかった」 「オレはいったい、どこで道を間違ったのだろうか」 これらは誰もが一度は感じたり思ったりしたことがあるのではないでしょうか? そして「居眠り八角」の名言「知らないでいる権利」・・。 いつも貧乏クジを引き、凡人であることを自覚し、晩年2番手、そして目立たないけど常識人の原島は この「知らないでいる権利」を放棄したが為に、いつのまにか社会を揺るがす大問題に巻き込まれてしまい、 その事態収束に向けて奮闘する結果に。 とにかく、社会人生活の日常にある光と影にスポットをあてたこの「七つの会議」は 我々サラリーマンには「あるある!」と頷きながらも「知らないでいる権利」の中身をドキドキ しながらどんどん読み進めてしまう、そんな作品です。 | ||||
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