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奮闘
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奮闘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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本書はイギリスの女性推理作家ジョイス・ポーターが、1968年に発表した史上最低の品性を持った探偵ドーヴァー主任警部を主役とした、ユーモアミステリシリーズの第5作。原題はDOVER GOES TO POTT。(POTTは町の名前) かつての平凡な村、ポット・ウィンクルは、埋蔵されていた陶土を利用した3代に渡るウィプリー氏の事業拡大の活躍により、小さな町に発展しました。初秋のある日、会社社長ダニエル・ウィプリー3世の一人娘が何者かに撲殺されます。地元の警察は町の重鎮に係わる捜査の責任を逃れるため、ロンドン警視庁に支援を要請。かくして、ドーヴァー主任警部とその部下マグレガー刑事が派遣されることとなります。 本シリーズの面白さのひとつは、ドーヴァー警部の破天荒で悪辣な行動が滑稽に見えるところなのですが、本作ではややアクが強すぎて、嫌悪を感じる場面も・・・。謎の真相は印象的なのですが、前作までのドーヴァー警部の突発的名(迷)推理が見られないのが物足りない。 又、翻訳がイマイチで、ドーヴァー警部が自分のことを「ぼく」と言うのは興ざめですし、話し方も同じ会話の中で尊大な口調と丁寧な口調が混在していて不自然なところがあります。 総じて本書は、ドーヴァー警部シリーズに愛着を持っている読者には十分楽しめる作品なのですが、初めて本シリーズを読む人向きではないと思います。 | ||||
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「耳くそなんですよ」とドーヴァーは証拠を見せるために己の耳孔から小指を突き出し、謎掛けみたいに微笑する。「あ、そうですか」マギロリー医師は冷淡に返事する……仮にも殺人事件の捜査がこれである。下品王ドーヴァーの面目躍如だ。他にもドーヴァーっぷり満載で大いに笑える。事件そのものは歪んだ動機が陰鬱なだけに、絶妙のバランス感が堪らない。代表作の一つだ。 | ||||
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