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(短編集)
6時間後に君は死ぬ
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6時間後に君は死ぬの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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誰も、そういうこと書かれている方がいないのですが… 私は この物語、エピローグがとっても大事な部分なんだと思います。 あ、これを言いたかったんだなって、感じがしました。 それはさておき、私、浅田次郎さんが好きで、高野さんも、この路線ではやっぱり、浅田さんの域には及ばないかなぁ、なんて、生意気にも最終話の途中までは思っていたのですが… いや、全然違います。路線が違いました。こちらはこちらで、すごく良かったです。 構成的に、伊坂幸太郎『死に神の精度』あたりと近いものがあるように感じますが、あくまで構成であって、内容的には全く違っております。 『13階段』や『クレイヴディッガー』などと比べると、肩の力が抜けているというか… 重厚さとか何重もの伏線というのはないので、その辺りを期待している方には お勧めできませんが… 本作では、それらとは全く違った狙いがあったのではないかと思います。 とても印象に残ったのが「運命のとおり」であったなら結婚していた人と、「運命を変えたことによって」数時間で、特に親しくなることもなく離れていくところ。 これが、エピローグも含めた未来(ミク)さんの話、ダンサーの「結ばれる」話などと層状に重なります。心の中に埋もれた(ちょっとした)記憶。あるいは「心の引っかかり」のようなものに改めて重さを与える。 若い方には、いまひとつピンとこないかもしれません… 家族持ちや、ある程度の年齢の人が読めば、ある種の感慨に浸れるのではないかと思います。 | ||||
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13階段、ジェノサイド、グレイブディッガーなどと比べると、普通の人生観や恋愛ストーリーを軸にしているため、身近な作品です。 まあ、予知能力といった設定があるので、普通とは少し違いますが。 パラレルワールドやSF的なものは苦手という人でも、それほど飛躍した内容ではないのでそれほど毛嫌いされる作品ではないかなと思います。 自分も現実の世界からかけ離れてしまう設定はあまり好みではないので・・ 最初のストーリーはまあまあかなと思いましたが、最後まで読んで、これはこれで良い本に出会ったなという感想です。 同じようなミステリー作品に飽きて、少し気軽な作品を読みたい人に向いているかなと思います。 | ||||
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面白かった。 作者の他の作品から想像していると、ちょっと驚くかもしれないが、そんなことは読み進めていくうちに忘れていくことができる。 SFなのだけど、非現実的ではなく、むしろ数多くの人にあてはまることをテーマにしているので誰でも共感して読むことができると思う。 「夢」と「現実」の狭間に立って悩んでいる人は読んでほしい。 きっと何かヒントを与えてくれるのではないかと思う。 | ||||
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短編集なんですが各作品がつながっていて、続けて読んでしまいます。 短編でも意外によくまとまっており、好感です。 高野さんの入門としてはいいのではないでしょうか | ||||
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どの話も女性が主人公で、ファンタジックな要素もあるので どちらかというと女性向きの作風かなという印象。 個人的には「時の魔法使い」と「ドールハウスのダンサー」が好きです。 どちらも「世にも奇妙な物語」のような話だなと思って 読んでいましたが、こちらのレビューにも同じ感想がありますね。 2作ともに切ない余韻を残す展開で、特に「時の魔法使い」を 読み終わった後、思わず少し涙が出てしまいました。 理想と現実の間で悩みながら毎日を生きている人々におすすめです。 ただ、「3時間後に僕は死ぬ」のエンディングが安っぽく感じられて残念。 こちらにも余韻のようなものが欲しかったので、マイナス星一つです。 | ||||
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この連作短編集は随分と作りが変わっている。 最初の表題作「6時間後に君は死ぬ」と最後の「3時間後に僕は死ぬ」はミステリー・ サスペンス仕立てで、間に挟まっている3篇はハートフルなファンタジーで色合いが 違う。共通しているのは、未来が見える青年が絡んでいるということ。(4篇目は その叔母さんだが) 表題作を読み始めた時は、高野作品としては今一つかな?とも思ったが、間の3篇が 妙に心温まる話で、結構気に入った。 「6時間後に君は死ぬ」の5年後を描いたのが「3時間後に僕は死ぬ」だが、作者が 書いたのも実際に5年後というのも面白い。そして、この5年間に高野さん自身の 作家としての力量も飛躍的に伸びたのが読み比べてよく分かるという発見もあった。 大作ではないが良作。 | ||||
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未来が見えるという能力を持った青年を軸にした連作短編集. 「ビジョン」という能力で得られる断片的な情報から,物語を展開して 真相の意外性を見せるという形式のミステリーで ミスリードから真相への見せ方はなかなか巧みである. また,事件の当事者になる人物たちの報われない人生に そこに,いかにも品のよい主人公が 何がしかの救いをもたらしていくというストーリーも好感が持てる. ただ驚かせるだけのミステリーよりもずっといい. | ||||
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「13階段」がちょっと好きな感じと違ったので、 以来この作家の作品は読んでいなかったのですが、 何気なく読んだこの本に、いい意味で期待を裏切られました。 5編からなる連作短編。 最初の1話は推理小説仕立てですが、 2〜4話目はちょっと不思議なやさしいお話。 3話目「恋をしてはいけない日」が特によかった。 多くの女性が理想として挙げるような恋人が描かれています。 でも彼の正体は。。。 いずれも若い女性が主人公で、前向きになれるお話。 特に、かなえたい夢を持っている方にお勧めです。 | ||||
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「六時間後に君は死ぬ」明日25歳になる美緒は、ナンパで声をかけてきたと思われた青年に自分の死の予告を受ける。真面目で誠実そうな青年の言うことに心当たりがあった彼女は「自分を殺そうとする人物」を探し出そうとしはじめる。 唐突に予知のビジョンが見えてしまう青年「圭史」の周りで起こった出来事の短編集。 圭史は脇役で、それぞれの短編で健気で一生懸命な女性達が主人公です。 彼女達が自分の人生をしっかりと生きようと生活している様子が描かれていて読んでいて気持ちの良いお話ばかり。 いろいろな困難にあっても、行動することでそれを打破していこうとする姿に元気付けられます。 面白い本でした。 | ||||
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表題のってドラマ化されてたのかー一言でいうと、長編の高野和明さんほどの勢いがないけど、全体的にあたたかい話で私はスキです。のんびり時間があいたときにぺらぺらめくって読むといい本。ハラハラはしないけど、まったり読むにはいい本。表題の「3時間後に僕は死ぬ」がきて、そこにでてくる人物がちょこちょこからんでくるお話。非日常的なことがおきるけど、主人公たちがみんなよく考えることを感じている。夢をおいかけてはいるけど現実は厳しくお金がなく希望が縮んでしまう生活をおくっていたり…努力しているけど報われず一緒に頑張っているコの失敗を願ってしまったり…頑張ったって、それが叶うわけじゃない。あきらめようか、でもまだ頑張れる気がする…すぐ隣を歩いているかのような人たちです。人として誰もが感じてしまうつらいこととか、妬んでしまうこととか、あるある、そうだよね…と思えるので、自分におきかえやすかった。「恋をしてはいけない日」が好きだけど、最後恋をしてよかったという言葉がほしかったかな。現実うまくいかないけど、前を向いて歩いてみようかな…と思う主人公たちを応援したくなります。高野和明さんの本が好きだー!と興奮して読むと、あれ?と思ってしまうかも。実際ラストは予想できるし、短編だからもちろんうんと短い。けど読みやすいし、1つ1つ雰囲気が違ってよい話だし、素敵な短編集だと思います。 | ||||
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他人の未来を予知することができる青年・圭史。 彼の言葉を聞いた人々は、それをどう受け止め、どう生きていくのか。 「運命」を変えることはできるのか。 長編かと思っていたら、短編連作集だった。 同じテーマを扱っていながら、一編一編かなり雰囲気が違う。 表題作の「6時間後に君は死ぬ」と「3時間後に僕は死ぬ」は、設定を生かしたカウントダウン・ミステリー。 正直、このふたつは安易すぎてちょっと物足りなかった。 それよりも、間に挟まっている3編が良かった。 心温まるお話。 予知能力は、引き立て役でしかない。 なるほど、こういう使い方もあるのか。 特に、「恋をしてはいけない日」と「ドールハウスのダンサー」が良かった。 「運命」を突きつけられても、なお努力し、懸命に生きる姿に心打たれました。 | ||||
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ミステリ好きの方がこの作品を読むと、短編な上に話がうまく行きすぎて深みがない・・・と評価しそうな作品です。 確かに「6時間後に〜」も「3時間後に〜」もありふれた設定の短編でもあるので、最初にうがって読み始めれば結末も大した事なく感じるかも しれません。むしろTV用の脚本に近く、スラスラ読めます。そこがこの作品の美点でもあると思いますが。 僕はむしろ「時の魔法使い」「恋をしてはいけない日」の2点が心温まる作品として気に入りました。 | ||||
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他人の未来の一面を見ることができる男に左右されながらも懸命に生きようとする人間を描いた短編集。どの話もおもしろかったが、「時の魔法使い」が特におもしろかった。将来は脚本家を目指して、プロットライターとしてお金に困りながら厳しい生活をしている未来。未来は9歳の時にかくれんぼをしたまま眠ってしまい、丸1日分の記憶が欠落していた。幸福だった子供時代を思い出して故郷に帰ることにしたが、そこで思いがけない出会いがあり、将来への希望を取り戻していく。心温まる話でとても勇気付けられた。何度はね返されても希望さえ持っていれば夢の扉を叩き続ける決心をした未来を応援したくなった。 | ||||
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高野さんの本を読んだのは初めてでしたが、作品の発想、構成共にとても面白く、一気に読みました。あまりの面白さに家族や友人にも無理貸ししましたが、返ってくる感想はみんな好意的で、どの世代にも受け入れられたようですよ。ただ、残念なのは文庫が発売されていない事。手軽に持ち歩けるとうれしいのですが。 | ||||
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表紙、中身ともにほぼ新商品と変わりなく気持ちよく手にすることができました。 また利用したいと思います。 | ||||
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元デート嬢の女性がある日突然若い男性から「6時間後に死ぬ」と予言される。 彼のほかの予言が事から・・・ 未来を読める男性を描いた表題作とその続編、そして短編集である。 非常に読みやすくそして読んだ後もさわやかである。 甘ったるいところもなきにしもあらずだが、あまりハードな小説は読みたくないときにお勧めの作品。文章が軽妙でそして無駄がない。いい書き手である。 すっきりしたストーリーはドラマになりそうだと思っていたらもうすでに映像化されていた。今度はそのドラマも見てみようと思う。 | ||||
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表題作と最後の「3時間後に僕は死ぬ」は連作集としての体裁を整えるためのタイムリミット・サスペンスという感じで普通に面白い作品というくらいだったが、間に挟まった3編は、先の見えない現状に不満や不安を抱く人間を主人公とし、成功しなくても、努力が報われなくても人生は失敗ではないというメッセージにあふれた優しい作風の佳作です。「努力」「不屈の精神」「成功」ばかりを評価する風潮にあって、普通の人の普通の幸せを慈しむようなこういう作品は貴重です。 | ||||
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高野さんの作品は久しぶりだったので、張り切って手にしました。 タイトルはちょっと読者をあおった感じでいまいちですが、 中身は良かったです。 正直言って1話目の表題作を読んだ段階では、 ”この本はあんまり期待できないかも・・”と思ったのですが、 2作目の「時の魔法使い」でやられました。 ネタバレになるので詳しく書けませんが、 後半の二人の女の子のやりとりは、 鼻の奥がツーンとしました。 誰しも人生をやり直す事が出来たらと、一度は思うでしょうが、 いざ、その場面になったら迷うものなのですね。 年を重ねてやり直したいことが増えてきた方には、 この切ない気持ちを分かってもらえると思います。 高野さんのデビュー作のファンの方には、 軽く感じる作品かもしれませんが、 わたしは、明るくて前向きなこの本が好きです。 | ||||
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短篇が幾つか入ってまして、高野作品には珍しいなと思ったら未来が見えてしまうキーマンが、どれも必ず出てくるオムニバスです。高野さんらしいサービス精神満載の作品です。とても楽しめますよ。 | ||||
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