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バイロケーション



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【この小説が収録されている参考書籍】
バイロケーション (角川ホラー文庫)

バイロケーションの評価: 3.46/5点 レビュー 26件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.46pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

結構良かった。

日本ホラー小説賞を受賞した作品だが、メフィスト賞受賞作ぽさもあると思う。このような手法の作品は、よく、映像化不可能などと言われるのだが、
内容がドッペルゲンガー(バイロケーション)だけに、水川あさみ主演で映画化するさいやりやすかっただろう。
結末はちょっとせつない感じである。謎解き、ストーリーの転がし方、結末のせつなさ、全てがデビュー作にしては、上出来ではないだろうか。
バイロケーション (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:バイロケーション (角川ホラー文庫)より
4043943873
No.5:
(3pt)

困るなぁ、こういうの

面白いかっていうと、大変面白い。
傑作かというとアラが目立つ。
困るなぁ、こういうの。

欠点は多いと思う。
文章はもう一頑張りしたい。
形容表現が安直なのはともかく、
この設定で視点がぶれるのはちょっといただけない。
視点の問題を整理するだけで、テーマが際だつと思う。
趣味の問題だが、
「それは言えない」が多発されるストーリーテリングにも不満がたまる。

一番気になったのは、記憶の設定。
ネタバレになるので、あまり説明できないけれど、
消えるんだから、連続性はおかしくないかなぁ。
リセットされるのが自然な気がする。
「仕様です」って言われてもなぁ。
それじゃバイロケって何よ、っていう気持ちになる。

そのあたりを気にしなければ、かなり楽しめる。

それでも、多少の問題は目をつぶろう、と思うほど圧倒的には思えない。
結局、存在の不確かさの末に、
「その時、あなたはどうするか」にいきつくわけだけれど、
主人公が自分という存在と真剣に向き合った感じがしない。
それが読後感の軽さにつながっているように思う。

では、何が面白かったんだろう。
たぶん、ありえない設定を「ある」と思わせる力だと思う。
そこに生まれるスリルをきちんととらえて物語にしているところ。
それがこの著者の優れた力なのかなぁ。
それだけに、せっかくそこまでやったんだから、
もうちょっと頑張れ、と思ってしまうのかもしれない。
バイロケーション (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:バイロケーション (角川ホラー文庫)より
4043943873
No.4:
(3pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

一読の価値はある

私はなんの事前知識も持たずに読んだ。
叙述トリックものなのかもしれないし、ファンタジーやSFなのかもしれない。
読みだすと次が気になり止まらなかった。といっても、100%面白いかというと、そういうことでもない。いったい自分がなぜ、こんな稚拙な会話劇に引き込まれて止められなくなっているのか、それが自分でも理解できず、よくわからない不安を胸に抱いたままページをめくる羽目になった。とにかく、登場人物の「それは言えない」というセリフの多さには辟易した。文句はいっぱいある。それなのに、最後まで読まずにはいられないという不思議な作品である。つまり、初期のやや稚拙な作品とはいえ、すでに著者の才能がそこに現れだしているからなのだろう。

バイロケーションとはなにか。これまで語られてきたようなありきたりのドッペルゲンガーではない。
バイロケーションに設定された定義は物語の後半で明らかになるのだが、私もない頭でいろいろ考えてみた。
ドッペルゲンガーではダメなのか。あるいは多重人格。あるいはお互いに見知らぬ双子。
いや、どれも既出でしっくりこないであろう。バイロケーションは「新設定」であり、バイロケーションゆえの悲劇といえるだろう。

リライトよりも当然のことながら文章が稚拙だが、やはり才能は隠せないものなのだな、と思わされる。
私はリライトの書評でバカミスのようにバカSFというジャンルを構築しているのではないかみたいなことを
褒めているつもりで書いたのだが、理解されなかったようだ。

だがこの著者は早晩、西澤保彦を超えるこれはやられた感満載の傑作を生み出すような気がしてならない。
バイロケーション (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:バイロケーション (角川ホラー文庫)より
4043943873
No.3:
(3pt)

ご都合主義の設定

バイロケーションは本人と区別できないからトラブルになる。他人に言っても信用してもらえない。この問題をどのように解決するか−。
これが物語の目的であったはずなのに、読み進めて行くと、本物は鏡に映るがバイロケーションは映らない、などバイロケーションと本人の違いを軸にしてストーリーが進みます。 ・・・そんな明確な違いがあるなら世間に簡単にバイロケーションの存在を世間に認めさせることができて問題は解決するのに。作者はこの設定がおかしいと思わなかったのでしょうか?
また詳しくは書けませんが最終的なトリックに関しても同様のもので、作者はどんでん返しの展開を狙ったのでしょうが前提を崩してしまうオチのため、「そんな設定があるなら最初からうまく解決する方法はいくらでもあったろうに・・・」と、結局最後まで納得できないまま終わりました。
賞を受賞しているだけあって、文章はそれなりにまとまっており暇つぶし程度にはなります。私はセールで200円で購入したので納得できます。正価で購入していたら後悔していたでしょう。
バイロケーション (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:バイロケーション (角川ホラー文庫)より
4043943873
No.2:
(3pt)

アイデアだけでもかなりおもしろい

自分と全く同じ外見のもう一人を見かけてしまうというのがドッペルゲンガーで都市伝説の一つである。

ドッペルゲンガーと同じように外見は同じでランダムに出現するが、違う点は出現した時の服装も全く同じで記憶も共有している。

ドッペルゲンガーを発展させたようなこれらの設定やアイデアだけでも興味深く面白かった。

ただ、ラストで主人公についての真相が明かされるが、細部についてがイマイチわかりずらかった。

また、会の人間同士でプライバシーはあまり探らないという設定のためか、登場人物の内面や背景についてあまり描かれなかったのでキャラクターとしての魅力をあまり感じなかった。

会員はみな大小さまざまな被害を受け、バイロケーションを憎み消したいと感じている。 そんなバイロケーションに対する感情が、作品全体としてホラー的な雰囲気を感じさせる。

もう一人に対してさまざまな折り合いを付けるが、ラストでの主人公が取ったもう一人への感情や折り合いには締めとして作品をよく表しながらも後味の悪さを少し残すものとなっている。
バイロケーション (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:バイロケーション (角川ホラー文庫)より
4043943873
No.1:
(3pt)

前半はおもしろかったが

ちょっと話の展開が強引かなと感じた。
バイロケーション被害者の会を作って
みんなで対策を考えようって所はおもしろかったのだが
その主催者である飯塚(金持ちで権力者)を便利に使い過ぎている。
殺人しても揉み消せるとか、うーん。

あと謎解きもいまいちピンと来なかった。
オリジナルの方が次々と殺されて行くのだが
真相がショボいので、この展開いらなかっただろと思ってしまう。
ホラー要素が足りないから無理矢理いれたって感じがします。
バイロケーション (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:バイロケーション (角川ホラー文庫)より
4043943873

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