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百年法
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百年法の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全129件 21~40 2/7ページ
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まずはその発想に乾杯! オリジナリティ抜群です。アイデアの勝利ですね。 記述の方法もユニーク。色々な人の視点で書かれています。筆致も素晴らしい。 しかし、死を前にするとどんな人も同じですね。だって、あの遊佐さえ。上巻はそんな人間の馬鹿さ加減を炙り出しました。 | ||||
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壮大な話のようで、良く考えてみると実はその本質は単なる派閥抗争の繰り返しだったりして。 あと気になったのは、ストーリー展開にエネルギーを使い過ぎて、人物描写がかなり疎かになってしまっていること。 もう少し、主人公たちの心の動きがわかると良かったかな。 | ||||
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単行本発売時に図書館で借りて読み、 あまりにも面白くて文庫になったら買おう!と思った作品。 (もちろん買って、今日久しぶりに再再読) 『イキガミ』のような感じかと思ったが、ある意味で真逆のお話。 遊佐率いる官僚の熱さと、政治家の無能さから始まり、 正直このまま政治闘争とかヤダなぁとダレるかと思いきや、まったく飽きることなく、上巻読了。 確かに厚みあるし、ストーリーも重いですが、出来たら上下巻揃えて読まれるコトをお勧めします。 | ||||
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単行本発売時に図書館で借りて読み、 あまりにも面白くて文庫になったら買おう!と思った作品。 (もちろん買って、今日久しぶりに再再読) 正直、HAVIの副作用はご都合とも思えなくはなかったが、 微妙なバランスになりたつ『命』というものに触れたなら、 ああいったしっぺ返しはあり得る事なのかもと思いつつ、 クライマックスは本当に手に汗握って、ページをめくるのがドキドキだった。 遊佐と牛島の、反目していたかもしれないが、 根底では互いを信じていた二人に胸熱くなり、大統領指令ゼロ号に爽快感だった。 こんなに面白かったのは久しぶりだ。 | ||||
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色々と批評を書くほど安い作品でないです。 面白い!感動!! テーマが深いからハラハラしなが瞬殺で読み終わりました。 最高です。 | ||||
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寿命が長くなる技術がある、パラレルワールドの話だが、 現実の日本も死というものが身近でないからこそ、 小説と思えない箇所がたくさんあった。 ハイデガーの思想が好きな人には向いてると思う。 | ||||
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上下巻を読み終えての感想です。 科学の進歩により、“HAVI”という処置を受けることで、人が不老になった世界のお話です。 不老になった結果、世界は人であふれ、 雇用枠が足りないなどの問題が発生しました。 そこで「百年法」という法律によって、“HAVI”の処置を受けてから100年経過した人は、 政府の施設で自らの命を絶つことが求めらるというのが、この本の基本設定です。 人が不老になった世界という、近い将来起こり得るかもしれない世界観を 受け入れられるかどうかが、この本を楽しめるのかどうかを左右すると思います。 私はこのような「ありそうだけど(今はまだ)ない設定」が大好きなので、 終始楽しく読むことができました。 中には「リアリティに欠ける」といった批判があり、 私自身、そう感じた点がいくつかありました。 しかし、この世界でのリアリティとは何でしょうか? この世界の人たちに、今の私たちの価値観を押し付けたら、 そこに不一致が生じるのは当然ではないかと私は感じました。 しかし、そういった議論も含めこの作品の良さなんだと思います。 読者全員がもろ手を挙げて称賛するような作品だと、 それはそれで面白くないですからね。 読み方を変えればまだまだ楽しめる作品だと思います。 もし読んでみて、この本の登場人物や設定に不満を持っても、 損はしない作品の1つではないかと思います。 | ||||
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上下巻を読み終えての感想です。 最初は「嫌われ松子の一生」の作者とも知らず話自体に興味があって読んでいたのですが、嫌われーが個人の転落人生を描くなら、百年法は日本を舞台にした日本の高齢社会の将来を憂いたかなり広い視野の話だと感じました。 100年も生きたいか、それも老化をしない姿で 人の尊厳やそもそも、人間は「死」という終わりがあるからその時々を大切に生きようと思うわけで(これは人それぞれでしょうが)永遠のいのちを手に入れた後にどんな世界が待ち受けているのか、特に上巻の最後百年法に当初は反対していた首相が法律適用の1日前に大統領から「試された」シーンは人間の本質をよく描いているなと下巻をすぐに読みたくなりました。 ただ、残念なのが世界観が広すぎて長編小説ゆえに長い。 読みふけりながら、時間を忘れてしまいしばらく他のことに手がつけられなくなるほど面白かったのでいいのですが、凡人でもわかる位のスケールにして映像化や漫画になったらもっとたくさんの人に知ってもらえるのに残念でした。 | ||||
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永遠の命、不老化は、人類が長い間追い求めてきたものですが、僕が生きている間も到底実現することはないと思います。 この本の面白いところは、日本がHAVIを受け入れたのは未来ではなく、第二次世界大戦後ということです。HAVIにより不老化を手に入れた日本人は、百年法を制定しますが、施行後50年で病気により絶滅する方向へと進み、新たな道を模索していきます。結局人智は自然、宇宙には及ばないというように感じました。 イキガミ(小学館)や自殺島(白泉社)を彷彿とさせる内容で、現代社会の歪みや矛盾が相対的に炙り出され、現代人への警鐘という風に受け取りました。 「嫌われ松子の一生」以来でしたが、内容のギャップに驚きました。 | ||||
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永遠の命、不老化は、人類が長い間追い求めてきたものですが、僕が生きている間も到底実現することはないと思います。 この本の面白いところは、日本がHAVIを受け入れたのは未来ではなく、第二次世界大戦後ということです。HAVIにより不老化を手に入れた日本人は、百年法を制定しますが、施行後50年で病気により絶滅する方向へと進み、新たな道を模索していきます。結局人智は自然、宇宙には及ばないというように感じました。 イキガミ(小学館)や自殺島(白泉社)を彷彿とさせる内容で、現代社会の歪みや矛盾が相対的に炙り出され、現代人への警鐘という風に受け取りました。 「嫌われ松子の一生」以来でしたが、内容のギャップに驚きました。 | ||||
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政治とか法律とか色々絡んでくるので、難しい言葉と内容かと思ったらとても読みやすかったです。 文章が分かりやすく書かれているのだと思います。 百年法とは、この架空の舞台、日本共和国で施行されている百年後に死ななければいけないという法律のことです。 戦後に開発された不死の命のせいで、国民のほとんどが永遠の命を手に入れ、それに規制を掛けるというか、そんな法律です。 前半はこれが施行されるまでの、国会のやり取りや国民個人のエピソードなど、マクロからミクロの視点で代わる代わる描かれています。 主人公はおらず、章ごとに登場人物が変わるので、キャラクターに感情移入したいタイプの人は読んでて辛いかもしれません。 が、登場人物が交代に出てきて色んな立場から死について考えるのは、この本の演出だと思うので、それがいいと思えた人は面白いと思います。 こういうのを群像劇と言うのでしょうか。 死と不老不死をテーマにしているので、暗い話になりがちですが、そこは文章が警戒と言うか、ユニークな登場人物も出てくるので、そこまでの陰鬱な雰囲気はありませんでした。 バーテンダーが作る不思議なカクテルの名前がおちゃらけてたり、自動で動くカプセルがポンコツだったりと、近未来なのにどこか洗練されてなくてそこが面白いです。 登場人物が政治家や庶民、刑事、元テロリスト?とか様々で、デフォルメされててるなという印象でした。 悪く言うと典型的なキャラクターたちなんだけど、そこが誇張されているので、読んでて分かりやすい理由なんだと思います。 起きる出来事も日本の戦後史というか、実際起きたことを百年法の是非を問う形で発生させている感じです。 多分、キャラも出来事も実際のものをモチーフにしているところがあるのでしょう。 物語の時間軸が長く、この上巻だけで50年近く経っています。 やっと、キャラが出そろって行動動機も整理されて、これからどういう動きをするのかと言った感じです。 次が気になる内容でした。 | ||||
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話が進むにつれて目が離せなくなるストーリー。 全く無関係に描かれていたと思った人物達が物語が進むにつれて繋がって行く展開はとても読み応えがあります。 また不老不死と百年法という破壊力のあるキーワード。 永遠の命を持つことが果たして幸せなのか?すごく考えさせられた物語でした。 | ||||
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人が不老不死になるという設定はありがちだが、そこに百年法という縛りをもうけ、そこから派生する人間模様の描き方が素晴らしい。まれにみる傑作である。 | ||||
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百年法の下巻。 今作では拒否者ムラの内部、百年法の是非などが軸となっている。 前作では主に不老不死の是非を問うような「設定」重視だったが、今作は「物語」重視。 前作に比べると、話が少し難しくなっているが、読めないほどでは無い。 むしろストーリーに深みが出て、物語性は増している。 個人的には前作の衝撃を超えるほどでは無かったが…。 ぶっ飛んだ設定に飲まれることなくストーリーを全うしている点は非常に評価できる。 結末も綺麗に表現されていた。 下巻は正直読まなくても困らないけど、読めばさらに面白いと思えるような作品。 | ||||
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人が老化しなくなった世界で起こる人々の心情を描いた作品。 設定もさることながら、ストーリー、人間描写、内容すべてが面白く素晴らしい。 発想だけでは書ききれないない物語である。 人々が憧れている不老不死。それが現実となった世界。 自分が想像していた世界とは全く違う描写になっていたが、本当に現実になったら、こういう展開が待っているのではないかと思ってしまう。 最初から最後までじっくり一気読みしてしまった。 上巻と下巻に分かれているようだが、上巻の内容が非常に面白い。 下巻の盛り上がりが少し心配になってしまう。とにかく上巻は面白かった。 | ||||
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ほぼ夜を徹して読み切ってしまいました。 この本は、アラを探して指摘する気になれば、ネタはいくらでもありますが、それを上回るストーリーテリングの妙にすっかり飲み込まれてしまい、ページをめくる手を止められませんでした。 SFというのは、都合の良い舞台設定が自在に出来てしまう分、読者をしらけさせずに引っ張る大長編は、かなりの力量がなければ書けません。 加えて個人的には、天下国家を論じるような壮大なストーリーは苦手です。 けれども政治家・警察・庶民・逃亡者と様々な立場の群像劇をみごとにまとめ上げ、しかもカクテルの命名などのくすぐりも入れる余裕があるこの作品には、魅了されました。お見事! | ||||
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読み始めは余計な描写が多く上下巻もある長編がこのペースで大丈夫か?と思ったが、様々な人物主観で話がポンポン飛んでいく手法?でスピード感が半端ない。 むしろこれなら連載マンガの様にずーっと読んでいられるのではないかと思うくらい。 話の内容も現代の日本と微妙にリンクしてる様な、読んでるうちに今の自分と重ねて色々考えさせる様な良い意味で奇妙なもう一つの日本のお話。 個人的な感想を言えばめちゃくちゃ面白かったです。 特に下巻は一気読みでした。 | ||||
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医学的な処置により、人々が不老不死を手に入れたもうひとつの世界=パラレルワールドの物語。 死とは無縁となった世の中は決してバラ色ではない。人口増加にともない経済は破綻し、多くの人々は最下層の生活を余儀なくされている。希薄となる親子の関係性等、もし不老不死が現実となったら?という問いへの回答は説得力満点だ。 100年経てば強制的に死を与える「百年法」の初施行を前に、人々は混乱の極みとなる。 本作品はポリティカルサスペンスの要素をはらみながら進む。注目すべきは死が人の生に対してどのような意味を持つかというテーマだろう。「メメント・モリ」(死を忘れるな)。 本作品の人々が死に向き合う姿勢は様々だ。僕は、死があるからこそ、それに至るまでの人生が輝かしいものになる。終わりがあるから、充実した生を全うしようとする。そんなメッセージが込められているように思う。 | ||||
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人間が不老不死になることで起きる社会的な弊害や人間関係がリアルに描かれていました。行き過ぎた社会を是正するべく100年法の制定に向けた政治的な戦い、結果止む無く死を受け入れる本人や家族の考え、全てが丁寧に描かれていました。 テーマ自体は現実ではあり得ない?かもしれませんが、その辺はSFとして理解すれば申し分なしです。良い作品と出会えました。上下巻一気読み。 | ||||
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人間が不老不死になることで起きる社会的な弊害や人間関係がリアルに描かれていました。行き過ぎた社会を是正するべく100年法の制定に向けた政治的な戦い、結果止む無く死を受け入れる本人や家族の考え、全てが丁寧に描かれていました。 テーマ自体は現実ではあり得ない?かもしれませんが、その辺はSFとして理解すれば申し分なしです。良い作品と出会えました。上下巻一気読み。 | ||||
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