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サンブンノイチ



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【この小説が収録されている参考書籍】
サンブンノイチ
サンブンノイチ (角川文庫)

サンブンノイチの評価: 3.20/5点 レビュー 10件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.20pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

騙し騙され、騙し合いの最後には

作家買い!評価が低めだったので不安でしたがいつも通りの木下半太。序盤からアクセル全開で退屈させることなくラストまで一気に引っ張っていってくれます。
ただ本作は他の著作と比べるとシリアス感強め。いつもの腹がよじれるコメディ感は鳴りを潜めているので物足りないと言えば物足りないかも。
タイトル通り本作の主人公は転落寸前のダメ男三人。金に困り、人生逆転を賭けて銀行強盗をやろうというストーリーです。
こう書くといかに銀行強盗を成功させるか、そういう話なのか?と思われがちですがぶっちゃけこの小説のメインはそこではありません。銀行強盗の部分はろくに描写されずあっさり成功してあっさり終わります。この話の核はその大金が結局誰の手に落ちるのか?という部分です。
三人の男の他に女優志望のキャバクラ嬢、キャバクラ店のオーナー、レズビアンの闇世界の魔女などなど、本作には単体で主役を晴れそうな人物がたくさん出てきます。盗んだ大金を巡り、それぞれの思惑が絡み合いぶつかり合って転がるようにラストまでどんでん返しが止まりません。
さすがのスピード感で面白かったのですが、ラストは第一部完のような終わり方で他の木下作品に比べるとすっきりしない感じはあるかも。to be continuedと付きそうな結末というか。もしかして続きがあるのかな?見たいような見たくないようなちょっと気になります。
あとポップな表紙にそぐわずけっこうグロい表現があるので苦手な人は注意してください。グロ耐性がある私でも脳味噌のくだりはうおおとなりました。グロが平気で人と人との騙し合いが好きな人には楽しめると思います。
サンブンノイチ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:サンブンノイチ (角川文庫)より
4041009596
No.2:
(4pt)

誰が勝つのか・・・きっと騙される

時系列がめちゃくちゃだったので、
最初「大丈夫か?」と心配したのですが、
実はそれが「ミソ」でした。

これまでも、今と過去を行ったり来たりするような小説はありましたが、
下手な小説になると、ただただ思い出話みたいで、
正直意味がないように感じたこともありますが、

この小説では、今の時間での衝撃の言動が、
過去の場面で解説されているようで、
時系列を変える手法が、とても効果的だと感じました。

ただ、逆転に次ぐ逆転の展開で、
最後の最後まで誰が勝つのかわからないので、
内容的にはかなり面白いのですが、
その一つ一つに緻密な作戦があるので、
集中していないと、何と何がどう繋がっているのか、
ちょっとだけ頭が混乱する感は否めませんでした。
サンブンノイチ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:サンブンノイチ (角川文庫)より
4041009596
No.1:
(5pt)

1/3を巡る骨肉の争い

読み進めていくうちに謎がとけていく気持ち良さ。
銀行強盗によって得た大金を争う人間どもの
争い劇がなんとも痛快だ。
ありきたりな話ではあるが、
時系列が前後することにより
全く退屈しない。
ショウさん天晴れ!
サンブンノイチ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:サンブンノイチ (角川文庫)より
4041009596

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