サンブンノイチ
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人生末期のキャバクラ店長、ボーイ、常連客による銀行強盗が幕開けです。 しかし、強盗そのものというよりは、強盗の後のいざこざを中心とした クライムコメディー作品です。 強盗を軸に章ごとに時系列の前後を交互に描写し真相に迫っていく形で、 なかなか珍しいタイプかなと思います。 | ||||
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銀行強盗を行った4人組(3人組?)が金の分配で揉めて、そのうち大きな事件に巻き込まれていくという作品。 どうにも前半は展開が遅すぎるようにも感じるが、気になるほどでもない。 銀行強盗後のアジトでの会話と、銀行強盗前の打ち合わせの様子が交互に展開されている。 銀行強盗のうちの1人の視点で物語が進んでいくため、そこそこ読みやすい。 ただ、後半になるにつれて、どんでん返しが多くなっていく。 この著者のスタイルであったとしても、この量では胃もたれを起こしてしまうほど多い。 途中からどっちがどっちを裏切っているのか、結局どっちが何なのか分からなくなってしまう。 どんでん返しが多くなればなるほど、安い小説に感じてしまう。 物語性はとても評価できるものだが、展開の仕方やどんでん返しの多さが仇となり、星3つ。 | ||||
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作家買い!評価が低めだったので不安でしたがいつも通りの木下半太。序盤からアクセル全開で退屈させることなくラストまで一気に引っ張っていってくれます。 ただ本作は他の著作と比べるとシリアス感強め。いつもの腹がよじれるコメディ感は鳴りを潜めているので物足りないと言えば物足りないかも。 タイトル通り本作の主人公は転落寸前のダメ男三人。金に困り、人生逆転を賭けて銀行強盗をやろうというストーリーです。 こう書くといかに銀行強盗を成功させるか、そういう話なのか?と思われがちですがぶっちゃけこの小説のメインはそこではありません。銀行強盗の部分はろくに描写されずあっさり成功してあっさり終わります。この話の核はその大金が結局誰の手に落ちるのか?という部分です。 三人の男の他に女優志望のキャバクラ嬢、キャバクラ店のオーナー、レズビアンの闇世界の魔女などなど、本作には単体で主役を晴れそうな人物がたくさん出てきます。盗んだ大金を巡り、それぞれの思惑が絡み合いぶつかり合って転がるようにラストまでどんでん返しが止まりません。 さすがのスピード感で面白かったのですが、ラストは第一部完のような終わり方で他の木下作品に比べるとすっきりしない感じはあるかも。to be continuedと付きそうな結末というか。もしかして続きがあるのかな?見たいような見たくないようなちょっと気になります。 あとポップな表紙にそぐわずけっこうグロい表現があるので苦手な人は注意してください。グロ耐性がある私でも脳味噌のくだりはうおおとなりました。グロが平気で人と人との騙し合いが好きな人には楽しめると思います。 | ||||
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川崎市のキャバクラに三人の銀行ギャングが潜伏している。雇われ店長・ボーイ・常連客だ。 それを眺めているキャバクラ嬢は、三人のうち一人に殺されたという。三人は分け前を巡って争いを繰り広げる。 前半「三分の一」くらいは漫画で読んだ。語り手がすでに殺されているという異様さに惹かれて続きが読みたかった。 原作を見つけたので、こちらで読むことにした。 誰が勝ち残るのか?という興味と強烈なサスペンスに引っ張られて、どんどん読める。リーダービリティは抜群だ。 化け物じみた悪党が二人出てくる。極端な人物造形は嫌いではないが、ここまで行くとリアリティを損なう。 いくら川崎でも(失礼かな)こんな連中は存在できないだろう。終戦直後ならともかく。 裏には裏があり、何度もどんでん返しを食らう。読み終わるまで寝られないほどの緊迫感が最後まで持続する。 作者は劇団主宰者だそうな。なるほど、エンタメ性を追求した小劇団の芝居みたいな雰囲気だ。娯楽作として大いに評価したい。 だが、なぜか他の著書を読もうという気にはならない。通常は好きな作家の本は集中して読むほうなのだが。 そういえば数年前に「エレベーター」を読んだし面白かったけど、あの時も一冊きりだったな。プロット作りに凝りすぎて、雰囲気がチャチになってるからか。 | ||||
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時系列がめちゃくちゃだったので、 最初「大丈夫か?」と心配したのですが、 実はそれが「ミソ」でした。 これまでも、今と過去を行ったり来たりするような小説はありましたが、 下手な小説になると、ただただ思い出話みたいで、 正直意味がないように感じたこともありますが、 この小説では、今の時間での衝撃の言動が、 過去の場面で解説されているようで、 時系列を変える手法が、とても効果的だと感じました。 ただ、逆転に次ぐ逆転の展開で、 最後の最後まで誰が勝つのかわからないので、 内容的にはかなり面白いのですが、 その一つ一つに緻密な作戦があるので、 集中していないと、何と何がどう繋がっているのか、 ちょっとだけ頭が混乱する感は否めませんでした。 | ||||
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