(短編集)

ビタミンF

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評判

ビタミンFの評価:

3.98/5点 レビュー 146件。 B ランク

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平均点3.98pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全287件 221〜240 12/15ページ
No.67
(5pt)

父として、夫として、息子として

30代後半から40歳という、中年に差し掛かった男性の視点で描かれた家族像、7編。
父親として・・・中学生の娘が不純異性交遊していたら、学校でいじめられていることが分かったら、思春期の子ども達とどう関わりあっていけばいいのか。
夫として・・・長年暮らせば暮らすほど、妻のことがわからなくなっていく、夫婦間のずれの発生。自分にはもっと違う人生があったのではないかと、昔の女性に思いを馳せることも・・・。
息子として・・・自分が親の立場になってはじめて、自分と同世代だった頃、親はどんな気持ちでいたのかを理解する。
どこにでもありそうな等身大の家族の日常が描かれていて共感しやすく、女性の私としては、男性の気持ちを覗き見ることができて新鮮でもあった。読後はじんわりと暖かい気持ちになる、直木賞受賞作だけあって、どれを取っても秀逸の短編集
ビタミンF (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ビタミンF (新潮文庫)より
4101349150
No.66
(5pt)

重たいけど目を背けられない

7つの短編集。どれもが作者と同世代の私にとって他人事ではない話。ことに中学生の子を抱える親として、戸惑いながら(自分の身に降りかかったらどう対処するだろう、乗り越えられるだろうか・・・等々)自問しながら読んだ。
 ことに心に重くのしかかっていつまでも離れないのは4つめの話『セッちゃん』。中二の佳奈子は毎晩親に、クラスの嫌われ者“転校生せっちゃん”の話をする。詳細に。彼女がその日どんなふうに皆にいじめられたか、いかに嫌われているか・・・。いじめは駄目だと言う親に対して佳奈子は言い放つ。「人を嫌うのは個人の自由。だからセッちゃんこそその現実をうけいれなきゃいけないんだ。仕方ないんだ」と。
 そして暫くたったある日、佳奈子の両親は偶然知ってしまう。転校生のセッちゃんなど存在せず、せっちゃんは佳奈子自身の事なのだと・・・ 
 重松清の作品を読むのはこれがはじめてですが、暫くはまりそうです。
ビタミンF Amazon書評・レビュー: ビタミンFより
4104075035
No.65
(5pt)

重たいけど目を背けられない

7つの短編集。どれもが作者と同世代の私にとって他人事ではない話。ことに中学生の子を抱える親として、戸惑いながら(自分の身に降りかかったらどう対処するだろう、乗り越えられるだろうか・・・等々)自問しながら読んだ。
 ことに心に重くのしかかっていつまでも離れないのは4つめの話『セッちゃん』。中二の佳奈子は毎晩親に、クラスの嫌われ者“転校生せっちゃん”の話をする。詳細に。彼女がその日どんなふうに皆にいじめられたか、いかに嫌われているか・・・。いじめは駄目だと言う親に対して佳奈子は言い放つ。「人を嫌うのは個人の自由。だからセッちゃんこそその現実をうけいれなきゃいけないんだ。仕方ないんだ」と。
 そして暫くたったある日、佳奈子の両親は偶然知ってしまう。転校生のセッちゃんなど存在せず、せっちゃんは佳奈子自身の事なのだと・・・ 
 重松清の作品を読むのはこれがはじめてですが、暫くはまりそうです。
ビタミンF (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ビタミンF (新潮文庫)より
4101349150
No.64
(5pt)

鳥肌物。

つらいテーマの中で人は生きていく。
この本に収録された物語は自分たちを見つめなおす鏡となる。
30代だけでなくどの年代から見ても共感できるところがあるのではないか。あまりの重さに、時に唐突と来る展開に鳥肌が立つ。
ぞっとしたからではない、「あっ、そうだよ」と
物語の主人公と共鳴したときのリアクションだった。読み終えたとき、よく言えば心に残る、
悪く言えばしこりを残す作品だ。でも僕には、この物語が
みずみずしい、終わりから続く希望に思える。
元気の出るビタミン剤だ。
ビタミンF Amazon書評・レビュー: ビタミンFより
4104075035
No.63
(5pt)

鳥肌物。

つらいテーマの中で人は生きていく。
この本に収録された物語は自分たちを見つめなおす鏡となる。
30代だけでなくどの年代から見ても共感できるところがあるのではないか。あまりの重さに、時に唐突と来る展開に鳥肌が立つ。
ぞっとしたからではない、「あっ、そうだよ」と
物語の主人公と共鳴したときのリアクションだった。読み終えたとき、よく言えば心に残る、
悪く言えばしこりを残す作品だ。でも僕には、この物語が
みずみずしい、終わりから続く希望に思える。
元気の出るビタミン剤だ。
ビタミンF (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ビタミンF (新潮文庫)より
4101349150
No.62
(3pt)

読むのが早すぎたかも

あと数年たつと、主人公たちと同じような年、同じような境遇を迎えるであろう私にとっては、
本書の出来事は将来実際に起こるかもしれない出来事として、切実に迫ってきました。
そういう意味で、ビタミンというよりも逆に悩みを深くさせてしまう一冊となったようです。
主人公たちと同じ年齢になってから読むべきだったかもしれません。また、何年かたってから改めて読んでみようと思います。
ビタミンF Amazon書評・レビュー: ビタミンFより
4104075035
No.61
(3pt)

読むのが早すぎたかも

あと数年たつと、主人公たちと同じような年、同じような境遇を迎えるであろう私にとっては、
本書の出来事は将来実際に起こるかもしれない出来事として、切実に迫ってきました。
そういう意味で、ビタミンというよりも逆に悩みを深くさせてしまう一冊となったようです。
主人公たちと同じ年齢になってから読むべきだったかもしれません。また、何年かたってから改めて読んでみようと思います。
ビタミンF (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ビタミンF (新潮文庫)より
4101349150
No.60
(5pt)

文章の巧みさのあまりにクセに物足りなさ

7篇の短編から成る家族小説。著者は私よりちょっと上の世代で、時代設定は懐かしく感じましたし、設定となる家族環境などにも自己投影しながら読めました。ただ、なんか文章や構成がちょっと技巧的過ぎるせいか、引っ掛かりがなく何かさらっと読み流してしまい、もっと強烈な切なさとか圧倒感みたいなメリハリやぎこちなさ部分も欲しかった気はします。ちなみに「セッちゃん」と「なぎさホテルにて」が個人的にはお気に入り。
ビタミンF Amazon書評・レビュー: ビタミンFより
4104075035
No.59
(5pt)

文章の巧みさのあまりにクセに物足りなさ

7篇の短編から成る家族小説。著者は私よりちょっと上の世代で、時代設定は懐かしく感じましたし、設定となる家族環境などにも自己投影しながら読めました。ただ、なんか文章や構成がちょっと技巧的過ぎるせいか、引っ掛かりがなく何かさらっと読み流してしまい、もっと強烈な切なさとか圧倒感みたいなメリハリやぎこちなさ部分も欲しかった気はします。ちなみに「セッちゃん」と「なぎさホテルにて」が個人的にはお気に入り。
ビタミンF (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ビタミンF (新潮文庫)より
4101349150
No.58
(4pt)

心にじんわりと沁みてきます

40代の二児の父として、本当に重松さんの作品は、ぴったりと心に嵌り、じんわりと沁みてきます。
特に大笑いしたり、涙を流したりする話ではないですが、ちょっと辛い話に不安を感じながら、最後はハッピーエンドに向かいそうな余韻を残して、ホッとさせてくれます。
甘酸っぱいビタミンを、ありがとうございます。
ビタミンF Amazon書評・レビュー: ビタミンFより
4104075035
No.57
(4pt)

心にじんわりと沁みてきます

40代の二児の父として、本当に重松さんの作品は、ぴったりと心に嵌り、じんわりと沁みてきます。
特に大笑いしたり、涙を流したりする話ではないですが、ちょっと辛い話に不安を感じながら、最後はハッピーエンドに向かいそうな余韻を残して、ホッとさせてくれます。
甘酸っぱいビタミンを、ありがとうございます。
ビタミンF (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ビタミンF (新潮文庫)より
4101349150
No.56
(4pt)

痛い・・・

この本は父の勧めと直木賞受賞ということもあり読みました。
読んでまず思ったことは、痛い・・・ということでした。
親の心子知らず、とはよく言ったものだと思います。この作品では父親サイドが主人公であり、子供や妻の気持ちがわからない、というように主人公たちが感じていますが、高校生の私にとっては親はこんなことを思っているのか、私はなんとなく親の気持ち、というものをわかったつもりになっていたけど、こんなことを考えていたのかとすごくショックをうけました。
何より子供を思う気持ちもある。だけど所詮一個人として疑念を払いきれない気持ちもある。人間として当然のことなのだけれど、やはり完全な無償の愛なんて存在しないのかな、とショックをうけました。
しかしそうした気持ちを知るからこそ、私たちは互いを思いやりながらどうすることが相手にとって嬉しいのか、安心させてあげられるのか、ということを考えながら一緒に生活していかなくてはならないんだなと思いました。
読んでいるあいだは「うわ、痛い痛いよ!父こんなの私に渡すなんて何か私に不満が?!あてつけですか?!」と思いながら読んでいましたが、読後自分の考えを深めることができ、この本は私の印象に残る本のひとつになりました。
主人公と同年代の方はもちろんのこと、私のような十代の若い人にも読んでほしい本です。
ビタミンF Amazon書評・レビュー: ビタミンFより
4104075035
No.55
(4pt)

痛い・・・

この本は父の勧めと直木賞受賞ということもあり読みました。
読んでまず思ったことは、痛い・・・ということでした。
親の心子知らず、とはよく言ったものだと思います。この作品では父親サイドが主人公であり、子供や妻の気持ちがわからない、というように主人公たちが感じていますが、高校生の私にとっては親はこんなことを思っているのか、私はなんとなく親の気持ち、というものをわかったつもりになっていたけど、こんなことを考えていたのかとすごくショックをうけました。
何より子供を思う気持ちもある。だけど所詮一個人として疑念を払いきれない気持ちもある。人間として当然のことなのだけれど、やはり完全な無償の愛なんて存在しないのかな、とショックをうけました。
しかしそうした気持ちを知るからこそ、私たちは互いを思いやりながらどうすることが相手にとって嬉しいのか、安心させてあげられるのか、ということを考えながら一緒に生活していかなくてはならないんだなと思いました。
読んでいるあいだは「うわ、痛い痛いよ!父こんなの私に渡すなんて何か私に不満が?!あてつけですか?!」と思いながら読んでいましたが、読後自分の考えを深めることができ、この本は私の印象に残る本のひとつになりました。
主人公と同年代の方はもちろんのこと、私のような十代の若い人にも読んでほしい本です。
ビタミンF (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ビタミンF (新潮文庫)より
4101349150
No.54
(5pt)

はがゆい・もどかしい

不満・喜び・ストレス
日常の生活へ抱いている説明しがたい感情を
綺麗に言葉で表現してしまうところが重松さんのすごさだと思います。ナイフでは思春期の子供の感情が痛いくらい伝わってきて
読んだ後に大きな余韻が残りました。しかし今回の作品は中年男性が主人公。
女性で、且つ若輩者である私に
果たして理解できるのか。読み終えた感想は、すばらしい、です。
いじめやキレル子供を扱った作品には
白々しく説教くさいものが多く
読んでいて気分の悪くなるものも多く見られます。しかし重松さんの文章は、敢えて父の立場も母の立場も
問題を抱える子供の立場も
取り立ててひとつだけを肯定することなく、
全てをふんわり包んで背中を押してくれる。生き方に疑問を感じてしまった私たちに
また歩き出す元気をくれる。もういっかい家庭を見直そう、帰ろう
そんな気持ちにさせてくれました。
ビタミンF Amazon書評・レビュー: ビタミンFより
4104075035
No.53
(5pt)

はがゆい・もどかしい

不満・喜び・ストレス
日常の生活へ抱いている説明しがたい感情を
綺麗に言葉で表現してしまうところが重松さんのすごさだと思います。ナイフでは思春期の子供の感情が痛いくらい伝わってきて
読んだ後に大きな余韻が残りました。しかし今回の作品は中年男性が主人公。
女性で、且つ若輩者である私に
果たして理解できるのか。読み終えた感想は、すばらしい、です。
いじめやキレル子供を扱った作品には
白々しく説教くさいものが多く
読んでいて気分の悪くなるものも多く見られます。しかし重松さんの文章は、敢えて父の立場も母の立場も
問題を抱える子供の立場も
取り立ててひとつだけを肯定することなく、
全てをふんわり包んで背中を押してくれる。生き方に疑問を感じてしまった私たちに
また歩き出す元気をくれる。もういっかい家庭を見直そう、帰ろう
そんな気持ちにさせてくれました。
ビタミンF (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ビタミンF (新潮文庫)より
4101349150
No.52
(5pt)

現実は甘くは無い。しかし・・・・。

重松さんの小説はとても読みやすい文体かつ現実味溢れる会話でわりとさくさく読めるのですが、いきなり現実の厳しさが突如として現れるストーリーにまずどきりとさせられます。ライト感有る文体に隠された、重いテーマ性に気づいたとき、あなたはどう感じるでしょう? 
 この7つの短編にはそれぞれに現代社会の問題が描き出されています。人事ではない身近な不安がここにはあります。とくに「セッちゃん」の中で出てくる台詞に「だって、それが現実だもん」がこの本を象徴している言葉でしょう。しかしあえて作者はそれぞれに、ほんのりと希望の見えるお話として終えています。後記に書かれた作者のメッセージにその意図が語られています。
 私もその言葉を信じている一人です。いろんな人にこの「お話」を読んで欲しいですね。
ビタミンF Amazon書評・レビュー: ビタミンFより
4104075035
No.51
(5pt)

現実は甘くは無い。しかし・・・・。

重松さんの小説はとても読みやすい文体かつ現実味溢れる会話でわりとさくさく読めるのですが、いきなり現実の厳しさが突如として現れるストーリーにまずどきりとさせられます。ライト感有る文体に隠された、重いテーマ性に気づいたとき、あなたはどう感じるでしょう? 
 この7つの短編にはそれぞれに現代社会の問題が描き出されています。人事ではない身近な不安がここにはあります。とくに「セッちゃん」の中で出てくる台詞に「だって、それが現実だもん」がこの本を象徴している言葉でしょう。しかしあえて作者はそれぞれに、ほんのりと希望の見えるお話として終えています。後記に書かれた作者のメッセージにその意図が語られています。
 私もその言葉を信じている一人です。いろんな人にこの「お話」を読んで欲しいですね。
ビタミンF (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ビタミンF (新潮文庫)より
4101349150
No.50
(4pt)

中年にさしかかる前の男性像をうまく描写している。

いずれも40前後の父親達を主人公にした7つの短編集。地位がある程度確立した職場、新婚の雰囲気はもうない妻、成長していく子供達、年老いた親、もう若くない自分・・・。妻とそりが合わなくなったとき、子供がいじめを受けたとき、自分の父親と話すとき、それぞれの父親達(fathers)は「家族(family)」に対し、何を思い、何をしようとするのか。こんな状況に板ばさみになりながら悩む様々な父親像を描いた佳作。自分は一人暮らしの女子大生ですが、読み終わると家に帰りたいなぁ、と思えてきました。物語の内容は決して明るい話ばかりではないんだけど、なぜか家族って良いなぁと思えてきます。また、主人公の父親達の性格や価値観の違いも、仕草や感じることの描写でいきいきと読者に伝わってきます。そこに作者の表現力のうまさをひしひしと感じることができます。おすすめの一冊です。
ビタミンF Amazon書評・レビュー: ビタミンFより
4104075035
No.49
(4pt)

中年にさしかかる前の男性像をうまく描写している。

いずれも40前後の父親達を主人公にした7つの短編集。地位がある程度確立した職場、新婚の雰囲気はもうない妻、成長していく子供達、年老いた親、もう若くない自分・・・。妻とそりが合わなくなったとき、子供がいじめを受けたとき、自分の父親と話すとき、それぞれの父親達(fathers)は「家族(family)」に対し、何を思い、何をしようとするのか。こんな状況に板ばさみになりながら悩む様々な父親像を描いた佳作。自分は一人暮らしの女子大生ですが、読み終わると家に帰りたいなぁ、と思えてきました。物語の内容は決して明るい話ばかりではないんだけど、なぜか家族って良いなぁと思えてきます。また、主人公の父親達の性格や価値観の違いも、仕草や感じることの描写でいきいきと読者に伝わってきます。そこに作者の表現力のうまさをひしひしと感じることができます。おすすめの一冊です。
ビタミンF (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ビタミンF (新潮文庫)より
4101349150
No.48
(4pt)

佳作!

Fは家族、ファミリーのF。 重松清作品らしい、現代の家族を正面から描いた佳作! 単行本が出た頃に、一度読んだが、今回、文庫になったのに合わせて、もう一度、読み返してみた。久しぶりに読み返して思い出したのは…それは重松清がこの作品で直木賞をとった頃、どこかの雑誌に載っていた書評。 「直木賞を獲るために書いた一冊。重松ファンとしてはこの作品で獲って欲しくなかった」 その書評は確か座談会形式だったと記憶しているのだが、どの雑誌で、誰の発言だったのか、まったく覚えていない。ただ確かにこの作品は重松清のなかでは異質なように感じる。キレイなのだ。 しかし、さすがは直木賞。しっかりと楽しめた。2度目でも。 ただ、私が読んだこの他の重松作品は、もっともっとおもしろい!この本で「いい」と思った人は、ぜひ、他の作品も読んでみて欲しいです。
ビタミンF Amazon書評・レビュー: ビタミンFより
4104075035