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(短編集)
ビタミンF
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ビタミンFの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 21~40 2/6ページ
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第124回(2000年下半期)直木三十五賞受賞作。 私にとっては初めての重松作品。 40歳前後の男性視点で描かれる、家族にまつわる7つの短編からなる本作。 自身の生き方やかつての夢、息子や娘との距離感、妻との関係、そして自身の親や兄弟たちとのかかわり。 「不惑」まわりの男子の様々な立場と家族との関係の、しっかりと落ち着いた視点での過不足ない描写。 『一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった』ダンシたちの、悩みや葛藤、苦悩、それらと対峙し、時に乗り越え、時に消化し、前に進もうとする姿を描く本作。 今の私は40代半ばであり、本作の主人公たちよりは少し年上。 ただ、来年には中学校と小学校にそれぞれあがる、2人の娘を持つ父親です。 その意味で、本作の主人公たちとのシンクロ率は半端ない。 (かつて広島で10年ほど暮らしていたこともあり、作中の方言の浸透率もかなり高いです。) もう少しの時間の経過とともに、ひょっとしたら我が身にも...と思える作中の出来事や境遇。 読み進めるうちに、どんどん心に響いてきます。 そして、そこから前に進んでいこうとする主人公たちの姿に、身体の芯からじわっとくるような勇気をもらいます。 その意味で本作は、「アラフォー男子のための、家族にまつわるビタミン剤」とでも言えますでしょうか。 時折うるっときてしまう本作。 読者によっては、電車など、公の場での本作読書にご用心。 | ||||
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友人の勧めで購入。Fのつく色んなシチュエーションやメッセージに胸が熱くなった。 | ||||
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重松清の小説集。 読んでから心がジーンとくるものばかりであった。 本で感動するとはこういうものをいうんだな。 と改めて感じさせられた作品。 心のビタミンにふさわしい。 皆さんにもぜひ読んでほしい。 そして感動してほしい。 | ||||
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家族という小さな社会で起こりうる事柄は、自分の経験値とダブルとことがあり、 どきどきしながら読めました。 家庭内で起きた問題にどのように対応したらよいか、 家族とのつきあいかたを改めて考えさせられました。 この作品のすべてにはビタミンFがちょっぴり効いていて、後味がよく、副作用もない作品ですので 妻にも飲用を勧めてみます。 | ||||
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直木賞には納得です。 同時授賞の「プラナリア」もそうですが。 ※山本文緒と重松清の奥さんは生年月日が同じだそうです。 レビュー読んでいると「とてもイタイ」とか書いてありますが、別にイタくはありません。 純文学読んでいるとこれ以上のイタイ話はたくさんあります。 「ほろ苦い」とか表現すべきですね。 各々爽やかな読書感の残る名編です。 お薦めします。 | ||||
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家庭では子供を持つ親となり、 職場では中間職となる、30代の父親の悩みが描かれていた。 うまくいかないこともあるが、 それでもなお、前を向いていかなれけばならないのが、 背負うものをもつ30代の父親なのだと思った | ||||
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aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa | ||||
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重松清さんの作品は、テレビ(とんび・流星ワゴン)で知りましたが、とても心に響きます。 結婚して子供を持っても、まだまだ大人になりきれない、自分と重なり、いろいろ考えさせられます。 | ||||
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きました。短編です。どの話も父親の立場から書かれていて、いろんな父親がいて、いろんな子供がいて…お話の力、じわーっときます。 | ||||
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思春期を迎えた子供に対する親(特に父親)の葛藤 相変わらず親子について書かせると 重松さんほど上手く書く人はいないなあと 思わせられる。 すごく身近というか現実的な話題ばかりで すーと話に入っていくことができる。 結婚、そして子育てと楽しいこともあれば つらいこと、難しいことも多くあるのだと 改めて思う。 | ||||
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著者の年齢なら、どの章もとてもよく理解できます。内容にうなずけるばかりです。 | ||||
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体の栄養に必要なビタミン群の他に、心のビタミンとしてのFが効きます。 この作家の舞台設定は、一種のVSOP(Very Special One Pattern~笑)です。住宅ローンを抱えた30代後半の地方出身のサラリーマン。家族との、時には過去の女性とのさざ波が物語を紡ぎ出します。 村上春樹さんの言い回しにも心にぴたっとくるところが多いのですが、この作家の取っつきやすさと的確な心理描写には脱帽です。この作品は直木賞を受賞したそうですが、さもありなん。 珠玉の作品群です。心に効きます。 | ||||
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色々と考えさせられた、良い小説でした。 やっぱり、重松清さん良い。 家族について、考えさせられますね… | ||||
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短編6作品が収められている・・・ ビタミンFの題名の小説がなかったが、あとがきに作者が「F」とはfamilyとかfragileとかfatherとかの頭文字の「F」をとって本のタイトルとたとの説明があった この物語のすべての設定が、どこの家庭でも抱えていそうな、本人達には大きく、他人から見れば、どうってことない問題を取り上げている 私には子供がいないが、読んでいて、きっと自分の父親もこのような悩みを抱えていたんだろうなぁ・・ と思い、感情移入することができた 家庭に対して、家庭とは戻りたいと思う場所ではなく、離れたいと思う場所・・・ そんな言葉があったが、それも大変に印象的だった | ||||
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男がいわゆる中年と言われる年代に差し掛かったとき、肩には色々な負担がかかってくる。子供の問題、親の問題、 妻との関係、そして自分の生き様。たいていの男がそういった時代が来ることをかなり知っておきながら、年齢の準備も 出来ていない。そしてあわてる。不器用に無様に対応を試みるが、大概は妻や家族にバカにされてあまり格好よく事が 運ぶことはない。作者はそういった中年男たちの生き様を暖かい視点で描いている。ビタミンFのFはFamily、Friend、 False、Failure、Fantasyなどいろいろな意味を持つ英語の頭文字だ。そしてビタミンFをあたかも服用したかのように 男達に元気を与えてくれる、そういった作品集だと思う。 | ||||
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乱読しているので、実はこの本は2冊目でした。読み始めてしばらくして気づきましたが、最後まで面白く読めました。あなたにとってビタミンFのFとはなんでしょうか。私の場合は、Familyです、きっと。 | ||||
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本書は、『小説新潮』に初出した作品を2000年に単行本とした刊行 したものを文庫化したものである。そして、2000年下半期に直木賞 を受賞した作品である。 本書には、「ゲンコツ」「はずれくじ」「パンドラ」「セッちゃん」 「なぎさホテルにて」「かさぶたまぶた」「母帰る」の7編が収録 されている。 それぞれの作品には、30代後半〜40代のお父さんが登場するという 点で共通している。そして、その年齢が「中途半端」であるが故に 直面する、子どもとの問題、妻との問題、親との問題、過去の彼女と の問題がえがかれている。 本物の恋と信じて身体を捧げた娘と屈託のない息子、いじめられて いる自分を架空の人物に仕立てて話す娘、父への息苦しさを感じて いた優等生と信じていた娘や能天気と信じていた息子、離婚した元 妻との再同居を考えている父、といったことをテーマにして、自分 の子どもとの微妙な距離感、そして、自分の子どもの母であり自分 の妻である女性との微妙な距離感を、明示的・暗示的手段ともに織 り交ぜた見事な筆致と間合いで表していく。 重松作品のすごさは、日常の生活で、ほんのちょっとしたきっかけ で時間の経過とともに、徐々に入っていく人と人の間の亀裂を、他 者や事件をきっかけにして鋭く表出させることである。 まさに、著者ご自身があとがきで「炭水化物やタンパク質やカルシ ウムのような小説が片一方にあるのなら、ひとの心にビタミンのよ うに働く小説があったっていい」(p. 353)と述べているように、 私たちの心にたっぷり必須の栄養を届けてくれる作品ばかりである。 また、最後に付されている堀江敏幸氏による解説も素晴らしい。 プロ作家の力量を見せつけてくれる直木賞受賞作品を、どうぞ堪能 してください。 | ||||
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子供の進学や職場での上司部下など人間関係。きっと40前後の男性の思うところに重なるものが多いはず。 安易な解決策を提示するのではなく世代毎の考え方の違いを紐解く事に終始しているのが重松さんらしいです。どう吸収するかは読み手しだいー『ビタミンF』というところでしょうか。 | ||||
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重松さんと自分の世代が同じなので、よーく分かる。初めのゲンコツなんか最高!こういうおやじがいなきゃだめでしょ(心の中は関わりたくない50%だけど仮面ライダー世代なのでヒーローになりたいのが50%そして最後にプチヒーローになったらブルースリーの映画を見た翌日のように心の高ぶりをアクションで表現。(わかるな〜)。このビタミンFどれも名作ぞろいですが、特にセッちゃん、かさぶたまぶたの2作は心を打たれました。自分の子供でも本当に向き合って、話し合って、育てて行く(育てられているのかも)のはむずかしいと感じました。わが子は5年生ですが、子どもとともに歩んで行く父親にとってはとても興味深い1冊だったと思います。 | ||||
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うまい短編小説である。 しかも、非常にリアルな家庭を描いており、 中年に差し掛かる男たちが読めば、身につまされること 間違いない。 技巧としては、同じ直木賞作品の向田邦子の「思い出トランプ」 を彷彿とさせた。 小説の中の人物であるが、中年男は、これを読んで、 そこに仲間を発見するに違いない。 男が生きることの、切なさ、情けなさ、弱さを、温かく 描く重松清に脱帽である。 | ||||
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