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SOSの猿
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SOSの猿の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.10pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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| もとは読売新聞夕刊に’08年10月から’09年7月まで連載された作品。一冊の長編にするにあたり大幅な加筆・修正がほどこされたらしい。 伊坂幸太郎の作品は、どれも独特の人を喰ったような浮遊感があり、ファンタジックな超能力が出てきたりする。また、バラバラの話が進行する複数の章から構成され、最後にそれらがひとつに収斂されてゆくというミステリー風味の謎解き趣味があったりもして、私も含めて多くのファンを抱えている。 本書も例外ではなく、ひきこもりを治して欲しいと頼まれる、副業で“悪魔祓い”の真似事をしている‘私’の話と、コンピューター端末の誤操作で株を誤発注して300億円の損失を出した証券会社へ調査に赴くシステム開発会社の‘五十嵐’の話(しかもそれを語るのはなんと孫悟空なのだ)が交互に繰り返され、さまざまなエピソードや薀蓄が積み重なってゆく。 そしてそれらは終末にいたって時系列を超えて交錯し、まとまってゆく。ああこういうことだったのかという具合だが、その解決編にもひとひねりというか、孫悟空が幻となって関ってくる。 『モダンタイムス』『あるキング』あたりから、確かに作風に変化が見られ、かつてのミステリーっぽさはなくなってきて、上述の<伊坂テイスト>のみが強調されているような気がする。 本書は、「孫悟空」「悪魔祓い」と時系列を超えた独特の浮遊感を味わわせてくれる怪作であるといっていいだろう。デビュー作『オーデュボンの祈り』の世界に回帰したように思われるが、これが“今”の伊坂幸太郎なのだろう。 | ||||
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| この物語は漫画家の五十嵐大介さんとの競作企画により 「猿」「孫悟空」「エクソシスト」という3つのキーワードをもとに生まれ 3つのキーワードは五十嵐さんのアイデアらしいです。 キーワードに違和感を感じた人には 最後まで違和感を感じてしまうと思います。 話運びや構成は伊坂氏のそれであり 悪魔祓いなど個々は丁寧に書かれているのですが どうも3つのキーワードをまとめるのに持て余してる感が強く "その方法しかないのか"と感じてしまいました。 まあ私にやってみろと言われても無理なんですごいとは思いますが… 競作企画などを踏まえると面白いと思いますが 話をまとめるのにコンパクトになったせいで 結末もそれとなく読めてしまい、「ん〜」と思いながら読み終えました。 | ||||
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| 雑誌のインタビューでもあるように最近のこの作者は、自分の書きたいものを書いているのが良く分かる。しかしそれが読者の満足度とは比例していないような気がする。悪く言えば作者の独りよがりの自己満足が最近顕著になっているともいえる。 内容はほかのレビュアーが書かれているが主人公が2人いて、1人目はイタリアでエクソシストの経験のある電機店の店員が、母親の知り合いにひきこもりの息子についての相談を受ける。もう1人は株の誤発注をしてしまった会社員の調査をする過程で、なぜか孫悟空と出会うというもので、この2人の話が物語の後半でつながる構成になっている。 内容についてはミステリ要素がかなり薄く、したがってミステリ小説ではない。孫悟空が出てくるもののそれ程ファンタジー色が強いわけでもない。結構現実的な話で、最近の伊坂作品同様最後に落ちやどんでん返しなどはない。 初期作品と比べるとミステリ色が薄くなり、内容も結末もインパクトが薄く、駄作ではないが普通の作品止まりの印象を受けた。 もともとガチガチのミステリ作家というわけではなかったのだが、私としてはもう少しミステリ要素の強い作品を読んでみたいと思った。 | ||||
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| 何故か読んでるとイライラしてしまう最近の伊坂作品。 一ページごと読みといていても話が進まずにとんちの様な言い回しに翻弄される割には結末がお粗末な感じがしてどうもしっくり来ない。 はっきり言うとキャラに感情移入が出来ず無理矢理な設定がつまらないんです | ||||
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