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誘拐
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誘拐の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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とにかく無条件に読まされてしまう。 この作者のストーリーテリングの才能には感嘆させられます。 現実にこういう犯罪が可能か否か、といえば、否としかいえません。 そういった実現可能性のなさをつつく人もいるでしょう。 しかし、多くのミステリの手口は、実現不可能なのです。 実現不可能な犯罪を、いかに可能なように見せるか、読者を幻惑するか、そこが作者の腕の見せ所なわけです。 五十嵐貴久という作家は、その腕を十分に持っていると思います。 あとは、好みの問題。 サスペンスの好きな方は、読んで決して損のない小説です。 | ||||
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捕まるきっかけの本名明記って... 他の場面での慎重さ、用意周到さからすると意図的にしたとしか理解できないけど、なぜ??? 最初から逃げ通す気がなかったってことかなあ... ミスがないと捕まるきっかけがなく話がまとまらない?ので無理矢理... 株価操作での利益も、何も株価回復まで待たなくても空売りしていれば早期撤退が可能だという突っ込みもできるけどまあいいや。 | ||||
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個人的には交渉人の方がおもしろかったと思うが、それでも総理大臣の孫を誘拐する発想や韓国の大統領来日の警護と誘拐を同時進行させる等、ストーリーとしてはなかなか楽しめた。ただ、今回は事件の進行や混乱振りを強調するあまり、警察や犯人の人物描写が足りなかったと思う。また、犯人が様々な面で痕跡を残さないようにしていたのに、宅配便に住所と名前を素直に記載していたのは、万が一何か痕跡が残った場合でも共犯者を巻き込まないようにするとか、何か理由があったと思うのだが、そのあたりにも触れてほしかった。 | ||||
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ミステリー大賞の上位にランクインしてありましたので、読んでみました。 導入から、?意外性で驚きでした。テンポ良く進むのですが、何故この二人ペアを組んで誘拐犯になるのか?半分疑問符?のまま進みました。 後半で話の展開がわかり始めた頃から冷めてしまいました。 | ||||
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昨年から続く不況、リストラ問題など、とてもタイムリーなネタだったので、序盤からぐいぐいと読ませるものがありました。 全く痕跡を残さない用意周到な犯人の行動や、警察の捜査体制などは、良く描かれていました。 あれほど、気を使っていた彼が、最初に敢えて本名を記していたのは、ミスではなく、何か意図するものがあったのではないかと考えました。 彼の良心だったのか、警察への挑戦だったのか…。 著者には、ソコを言及していただきたかった。 作品を読み終えると、ミステリーとしてはやや弱いかと…。 五十嵐さん、伏線が解りやすく、ミスリードを誘ってくれませんでした。 いくつも「あれ?」と思う部分があり、きっとこの人が…と解ったのが残念。 | ||||
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読む前から「知能犯VS警察」みたいな宣伝文句に期待しすぎて、 いざ読むとなんかがっかりって感じでした。 あまり現実的ではない無理な設定もあったりして途中でしらけてきちゃいました。 | ||||
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やられた! 主人公の背後から、「あの・・・・すいません」と声を かけた者を、最後まで取り違えていました。まんまと、 著者の仕掛けた罠にはまってしまいました。 この種の話しにはよくあるように、ここでもベテラン でたたきあげの刑事が真相を掴むのですが、その場 での科白はこうです。「わたしは、あの総理大臣が大 嫌いでした。金で買えないものはない、というような 恥を知らない発言を平気でする総理大臣など、その 椅子に座っているべきではなかった、というのがわた しの個人的感想です。」著者の仕掛けに掛かったわ たしには、この科白はとても利きました。 他方、著者がそれに対置した「人を信じる」というキ ーワードは、あまりお話しに溶けこんでいなかったき らいがあります。それが、ちょっと残念でした。 | ||||
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日刊友好条約の締結という、外交市場一大イベントのタイミングで総理大臣の孫娘(中学一年)が誘拐される。誘拐の方法、準備、そして総理大臣への指示。ここらあたりの犯人側の連絡方法と警察の捜査体制、外国の要人警護との絡みのあたりは、非常に良く書けていると思います。吸い込まれるように読み進むことができました。 ただ、このあたりまで読み進んで、引っ掛かるのは、企業の人事部でリストラを進めて、悲しい事件に巻き込まれた主人公が、誘拐事件を引き起こすのは分からなくも無いが、その対象がどうして総理大臣の孫娘なのか?動機と被害者、目的がさっぱり分からないままストーリーが展開していくことになります。 最終目的が達成され、結末まで読み進むと、「えっ、そういうこと?そんなこと?」という感じのエンディングです。 免許証を送ったときの自宅住所と本名を記載した送り状は無理があると思う。共犯者の女性の人物描写、犯人にたどり着く星野警部の人間像の描き方が物足りません。 トータルすると、東野圭吾や真保裕一の方がやっぱり上かなとは思いました。 | ||||
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いわゆるどんでん返しの構成だが、何をしたいのか?と読者を苛つかせつつ進んで行く。この部分の分量が多いので後半のカラクリに期待が高まったが結果「な〜んだ、それか」と軽く裏切られた印象。 ベテラン作者(なのか知らないが)にしては話の繋ぎがぎこちない。どなたかも指摘していたが唐突に身分を明かしてしまうところも不自然。最後のドンデン返しもわざとらしくて喜べない。上手いストーリーの読後感とは明らかに違う欲求不満を感じてしまう。 | ||||
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身代金の受け渡しが現金手渡しでないといけないということは無い。その瞬間が一番犯人にとって危ない瞬間であり、緊張する時、しかしその手法に新たな形が登場です。いつものパターンにそい準備する警察側の裏をかくその方法とは?驚愕の一冊です。 | ||||
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時々、書評で取り上げられているのに気がついたことはありましたが、原作よりTVドラマ化されたり映画化された映像作品の方が評判になることの多い作家という印象なので敬遠してきました。個人的な偏見なのですが安易に映像化しやすい作品はプロットとしての見せ場は多いのですが、肝心の人物が描けていないので深みのある読後感が得られないと思っているからです。本作も残念ながらその通りでした。 会社立て直しのため乗り込んできた銀行出身の上司からリストラ説得係りとして退職させた先輩を一家心中させそのため自分の娘にまで自殺されてしまった主人公が時の首相の孫娘を誘拐するお話。主人公の個人的事情が誘拐事件の動機としてどう関わるかは読み進まないとわからない構成になっているのはよしとしても、大事件の割には簡単に誘拐が成功してしまうところが少し非現実的ですし、身代金の他に孫娘開放の条件だった日韓友好条約の締結破棄も韓国大統領が来日しあっさり締結されるのも納得いきません。実はこのあたりは作者があえてそうしたカラクリなのですが、読んでいくうちに成程そうだったのかと読者をうならせる必然性が希薄なのです。身代金の奪取の方法に株式のやり取りを利用した着眼は今日的でユニークだと思いますが、これだけの事件を慎重に企んだにしては本人があっさり本名をしかも全く明かす必要のないときに明かしてしまうなど、それはないでしょという箇所がいくつか散見されます。最後のヒネリも作者が何とかコジツケようとしているのはわかりますが、このヒネリに至るまで作中にまかれているネタが少し読者にフェアでない感じがします。登場人物の中ではただ一人やや人物が描かれているノンキャリの特殊捜査班二係、星野警部など本来ならもっと良い味がだせるのでしょうが、それにしてもこの警部が事件の本筋を見抜くロジックは到底読者に理解できないような気がします。 | ||||
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犯人が誰なのかが警察に明らかになる顛末が解せない。あれほど用意周到に自分が特定できないような手法をとっていた犯人が、宅配便の送り状に自分の名前を書くか?と思う。それこそ信頼して存分に利用した普通郵便で匿名で遅れば済む事だ。それに登場人物が書き込めていないので、感情移入できない。犯人も犯人のアシスタント、警察側の人間も大雑把にしか描かれていない。楽しめず、すっきりしない話だった。 | ||||
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「交渉人」ではまさに驚きの結末で、大満足させてくれた五十嵐貴久の新刊。 帯に「超絶のドンデン返し」「超驚の警察小説」とある。期待いっぱいだった。 が、正直「超絶のドンデン返し」ではない。ミステリーを読み慣れた人なら 初めの時点で「?」と気付いてしまうのではないか? そして犯人が犯したミスの理由がどうもわからない。 ミスなのか?そうじゃないのか?なぜあんなミスを? しかし、それを抜きにしても、作品として面白かったことは事実。 リストラされた家族の心中、娘の自殺など、現代社会にとって 小説の中の出来事では決してない事件。切実な思いが心にしみる。 「痛みを分かち合う」と言いながら、弱者を切り捨てる政策を 次々と打ち出す総理。実在の総理大臣にもいたなぁ。 そしてその孫娘が誘拐される。 政治小説、経済小説となると私にはちょっと・・・と思うけど ちょうど良いわかりやすさで、政治と経済を絡ませて 一般庶民が感じている憤りをぶつけてくれる。 現実の世界では日本の総理大臣には、やさしく知性と愛にあふれた 孫娘はいないのか・・・? | ||||
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韓国大統領の来日を控えたある日…。総理大臣の孫娘が誘拐された。警備が手薄中で姿を見せない犯人をめぐり警視庁は、なかなか犯人と接触することが出来ず…。*これ最近のミステリの中では、個人的にベスト3以内に入る面白さでした。*冒頭の頭からは、とある企業のリストラ問題と小さな問題から始まるのですが…。それが意外な結末に導かれて行く所が巧いと思います。*そして、拝金主義や権力が蔓延る現代社会の中で忘れがちな人間としての目指すべき姿を啓示していて訴えかけて来ます。*個人主義な今の世の中で失われがちな大切な事を気付かせてくれる一冊だと思います。 | ||||
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