(短編集)

アンボス・ムンドス

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評判

アンボス・ムンドスの評価:

3.98/5点 レビュー 44件。 C ランク

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Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全53件 21〜40 2/3ページ
No.33
(3pt)

アンボス・ムンドス

すごく嫌な人たちばかり登場するが、とてもリアルで怖い。
アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫)より
4167602121
No.32
(3pt)

アンボス・ムンドス

すごく嫌な人たちばかり登場するが、とてもリアルで怖い。
アンボス・ムンドス Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドスより
4163243801
No.31
(2pt)

やっぱり物足りないかなあという感じ

桐野夏生さんの作品は、
村野ミロのシリーズや、「OUT」など、

長編は、いくつか読んでいるのですが
短編集は恐らく初めてです。

「アンボス・ムンドス」には
7編入っているのですが、

私としては、表題の「アンボス・ムンドス」よりも

前半の4編、「植林」「ルビー」「怪物たちの夜会」
「愛ランド」の方が印象に残りました。

桐野夏生さんらしい、という感じでしょうか。

この短編集について、ネットで感想を見てみると

皆さん、決まったように、女性の「毒」といった言葉を
使われてる方が多いのですが、

私は、感覚が鈍いのか、読みなれてるのか
それほどは感じなかったです。

自分にとって衝撃的だったというか
印象深い桐野夏生作品は

映画化もされた「OUT」と、もうひとつ、
タイトルは忘れてしまいましたが

村野ミロの人間関係が全部壊れて、
シリーズ最後かと思われる作品。

それらに比べれば、
やっぱり物足りないかなあという感じ。

無意識のうちに、桐野夏生さんには、
重い長編を期待しているのかも知れません。
アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫)より
4167602121
No.30
(5pt)

桐野さんの「想像力」に脱帽

「愛ランド」では、地味で中年の独身女性、鶴子が自分の性体験を告白する。それは結構突拍子もない話で、さまざまな年齢の女がある島に連れられ、その島で女たちは男どもに競り落とされるというもの。鶴子も男たちから競り落とされ、思いっきりいたぶられるがそれが快感で止められないという話。

地味な40代の自分を奴隷として性の対象としてみてくれることに渇望感があり、それを満たしてもらえる喜びが鶴子にはたまらないのだろう。今まで見向きもされずに生きていただけに、自分のためにお金を払ってまでチヤホヤしてくれていることに恍惚するのだろう。

美人で才女の桐野さんの「想像力」に脱帽してしまった1冊だ。
アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫)より
4167602121
No.29
(3pt)

短編でもすごすぎる、桐野ワールド

「グロテスク」以来、あまりにバイオレントなパワーに臆していたが、短編集ならと久しぶりに手にとった。一作ごとの完成度が高く、「読んだ」というずしりとした手ごたえを感じた。しかし、読後感はあまりよくなかった。世界はこんなに悪意や敵意に満ちた場所だったろうか? 女とはかくも残酷で邪悪だったろうか? とくに、見ず知らずの子どもに恐怖を植えつける「植林」や、毒草ばかり植えて義父への恨みを募らせる娘が、義父ともども突然殺されてしまう「毒童」はすごい、うまい、だけど救いがない! 疲れてしまった。「小説を書くのは悪人でなければならない」「表現することは闘うこと」という桐野さんの文章に、悪人になって闘う彼女自身が投影されているように感じた。
アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫)より
4167602121
No.28
(3pt)

違和感の正体がわかった

初期の頃から桐野さんの本が好きだったが、でも最近、もう方向性が違うことがこの本を読んではっきり
わかった。それぞれの短編は確かにすばらしい出来だし、インパクトもある。でもプロットがだんだんなくなってきて、ただ人間の奥底にある闇、や悪意、そして露骨な性描写などを書き連ねるようになってきたのだ。
「残虐記」や「グロテスク」など人間の精神構造ばかりを深く掘り下げても、それは深くなっているようで表層的な捉え方に収斂していくように感じる。読んでいて壮快な気分もなければ、ただただ露悪的な気持ちになるだけだ。
 一個人ファンとしてはしばらく遠ざかりそう。


アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫)より
4167602121
No.27
(4pt)

本来なら長編として書かれるべきはずの7つの短編

桐野夏生は基本的に長編の人だと思う。その溢れ出す想像力、二枚腰、三枚腰の体力、すべてにおいて過剰だ。デビューが遅かったことによる人生経験の蓄積が才能の枯渇を恐れないアグレッシヴさに繋がっているのだろうか?とにかく埋蔵量がハンパじゃない。
 それは、この7作品を収めた短編集を読めば手に取るように分かる。はっきり言ってどれひとつ取っても短編のフォーマットに収まっていない。大きくはみ出してしまっているのだ。本来なら長編として書かれるべきはずの短編。濃縮果汁を素で飲むような、もったいなさと消化不良感がある。
 桐野夏生自身も桐野夏生が描く女たちも、まさに「女」だ。そこに誇張はなく、リアルだ。俺は男だけど、桐野夏生が描く女が「女」なんだろうなと思う。俺も「女」になってみたかったよって憧憬と、反面、男で良かったよっていう安息と。
 リアルに対するヴァーチャル側からの挑戦って著者の意図もますます鮮明だ。やっぱ「アンボス・ムンドス」。確か、なんかの事故だか災害報道がきっかけで教師の不倫旅行がばれたってニュースを耳にした気がする。でも、それが「アンボス・ムンドス」発表の前だったのか、後だったのか、自分の中でわからなくなっているし、そんなことどうでもよくもなってる。とにかく、桐野夏生はリアルの素材をほんの取っかかりとして、まったく別の物語を構築し、我々に放り返してくる。“リアルを超えてく創造力”こそ、今、誰しもが意識して身に着けなくちゃ生きていけないサバイバルスーツなのだと思うし、その前衛として桐野夏生を尊敬もし、信頼もする。まぁ、やっぱ、桐野夏生は、とことん深く、長く、しっぽり、ねっとり長編で味わいたいけどな。
アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫)より
4167602121
No.26
(4pt)

アンボス・ムンドスが傑作

表題にもなっている、アンボス・ムンドスが傑作。

装飾に惹かれて図書館で借りて読みました。
どの作品も女性の内面的な「嫌らしさ」が書かれていて、
読後に気分が盛り下がることこの上なしです。
あまり人には勧められないですね。

現実にあった事件をプロトに話を展開させるという手法については
私はちょっと「ずるい」と思います。ちょっと間違うと
三流雑誌の投稿内容と変わらなくなるのと、紙一重ですが
文章表現の上手さでぎりぎり小説になっているのだと思います。
アンボス・ムンドス Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドスより
4163243801
No.25
(5pt)

目を背けたくなるような人間の醜さ

7編の作品からなる短編集.

文庫の帯には「おんなたちの・・・毒」と書かれているが,内容的にはすべての人間に共通する,弱さ,醜さ,汚さを描いている.
キャラクターたちのセリフや独白にぞくりとさせられるのは,どんな人間でもけして無縁ではない心の弱い部分を刺激されるからだろう.

さすが,この種のテーマを書かせたら右に出る者はいないと思わせる.
アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫)より
4167602121
No.24
(3pt)

短編も面白いが、物足りなさも残る

長編ばかり読んでいたので、桐野の短編も読んでみた。結構面白いじゃないの。やはり読後感はすっきりとはいかないけれど。印象に残ったのは、子供の毒を描いたアンボス・ムンドス。小学生のいじめのたちの悪さは経験してみないと分からないものだが、それをここまで描けた作家はそうそういないと思う。子供の悪意のたちの悪さは、描かれたとおり、残酷なまでにひどいものだと思う。でも、やはり作者は長編作家なのかな。
アンボス・ムンドス Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドスより
4163243801
No.23
(3pt)

短編も面白いが、物足りなさも残る

長編ばかり読んでいたので、桐野の短編も読んでみた。結構面白いじゃないの。やはり読後感はすっきりとはいかないけれど。印象に残ったのは、子供の毒を描いたアンボス・ムンドス。小学生のいじめのたちの悪さは経験してみないと分からないものだが、それをここまで描けた作家はそうそういないと思う。子供の悪意のたちの悪さは、描かれたとおり、残酷なまでにひどいものだと思う。でも、やはり作者は長編作家なのかな。
アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫)より
4167602121
No.22
(5pt)

作者にしかかけない「毒」の詰まった作品集

この作品もまた、「桐野氏にしか、書けない」毒の詰まった短編集である。このような人間の心からわき出る「毒」を書きながらも、そこに何らかのポジティブな共感を読者に持たせる術は、さすがとうならされた。
一方で、「毒童」を除く6編については、結末をあえて書かず、読者にゆだねるという手法を用いており、ここには少し消化不良を感じた。
7編の中では、やはり表題作の「アンボス・ムンボス」が最もよかったように思う。
アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫)より
4167602121
No.21
(5pt)

ぎゅっと濃縮された桐野ワールド

ねっとりと濃厚な女性心理の奥深さと滑稽さを巧みに描いた短編集。
それぞれの作品に個性が際立っていてゾクゾクして読みました。
アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫)より
4167602121
No.20
(4pt)

軽妙な毒

短編なので一つ一つがあっという間に読み終わる。
桐野作品の「意地悪な毒」は長編では自分自身が暗く重い気持ちになるが
短編で話の展開が速いので軽妙ですらある。
アンボス・ムンドス Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドスより
4163243801
No.19
(5pt)

陰欝で

底意地の悪い女たちが登場する。
物凄くデフォルメされているけれど、現実にこんな人いないよね?と否定仕切れないところが怖い。
誰しもネガティブな感情を持っているが、脳内で「そんな生産制のないことを考えるの止めようよ」と突っ込みが入るはず(と思いたい)。
が、その突っ込み役がいなくなり、歯止めが効かなくなったら………
男の劣等感や鬱屈が暴力に現れるとしたら、女のそれらはどう表面化してくるのだろう。桐野さんが描く女たちのように、どす黒く沈澱し続け、ひどく屈折した形で現れるのかしら………毒気にやられすぎて星5つ。
アンボス・ムンドス Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドスより
4163243801
No.18
(4pt)

尾を引く影

OUT以来に読んだこの人の作品。

相変わらずダークな感じと、ちょっと終わりを読者にゆだねる感じと…。

今回は初めて読んだ短編集だった。

唐突に始まって唐突に終わる感じがあるのに、読んでいて楽しく引き込まれてしまう。

ちょっとアダルトな内容でもあったけど。^^;

それもこの人らしさと言う感じで。

爽やかとは対象の、影の部分、特に女性独有のどろっっとした部分に触れる小説。
アンボス・ムンドス Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドスより
4163243801
No.17
(4pt)

装丁は毒キノコ!?

かわいらしさにも毒がある。そういう意味の装丁でしょうか。。

数々の賞を受賞している桐野夏生。知ってるといえば「Out」を映画で観たくらい。。。

初めて本を手に取ったが、装丁のデザインやタイトルから感じられる印象とはうらはらに、

なかなかどうして、大変面白い作品だった。本書は、7つからなる短編集で

人間の本質を描いてあり派手ではないがグッとくるものがある。

タイトルの「アンボス・ムンドス」の意味は、”裏表””正義と悪”など対極の意味。

読む側を引き込ませる文章力は圧巻!!

自分自身の境遇を嘆き、しかしどうにも好転していかない主人公が多い。かといって、

いい方向へ終わるわけではない。"現状を見つめなおしどう把握し対処していくか"が鍵だ。

激しい動きなどはないが、7つとも全く違う場面展開で読み応え充分です。
アンボス・ムンドス Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドスより
4163243801
No.16
(5pt)

怖いものみたさ

エログロであった。

女性が読んでも男性が読んでも、興奮するであろう性描写がうまいと思った。

女の裏の生々しい部分が、時に不快なまでに描かれている。

個人的には、好きである。
アンボス・ムンドス Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドスより
4163243801
No.15
(4pt)

女はやっぱり怖い

女の心の裏側を描かせれば超一流の桐野さんの短編集です。

どの短編も長編にしてもおかしくないぐらいの濃さで描かれています。

全ての女性(人間)の持っている2面性を、ここまで表現されると、ただ圧倒されてしまいます。
アンボス・ムンドス Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドスより
4163243801
No.14
(4pt)

女の汚さ、醜さって

桐野夏生は本当にうまい作家です。

研ぎ澄まされ、作品の中の空気も情景も手に取るように伝わってきます。

表には出したくないような“負”の“汚い”部分。

女性のそんな内部事情、つまり“真実”を忠実に描いている。

言い当てられたようなバツの悪い気もしつつ、

逆に開き直って読んでいたような気もします。

人を利用すること

人を妬むこと

人を恨むこと

これっていけないこと?

自分の醜さを意識しつつ、

「私はこういう女」と自覚して潔く生きることの方が

もしかしたらかっこいいのかも。

一見、くずれていっているように見える主人公の女性達を

私は醜いとは思わなかったもの。

なぜか、すがすがしく思ってしまったもの。

どれも短編で読むのはもったいないくらい粒ぞろい。

長編で書かれなかったのが残念です。
アンボス・ムンドス Amazon書評・レビュー: アンボス・ムンドスより
4163243801