(短編集)

かたみ歌

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評判

かたみ歌の評価:

4.09/5点 レビュー 46件。 A ランク

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平均点4.09pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全94件 61〜80 4/5ページ
No.34
(3pt)

最初せつなく後から怖い

この手のせつな系のお話を読むと、「ずるい」と「にくい」って紙一重だなと常々思います。その基準は自分だけのものだけど、
たとえば浅田次郎、好きな作家のひとりですが、その浅田次郎の作品でいえば自分的には「地下鉄に乗って」がぎりぎりにくい系、
「壬生義士伝」は完璧にずるい系。「ずるい系」=やりすぎ、いきすぎ、陶酔しすぎ=2度は読みたくないということ。うまく言えない
のですが、なんか鼻について嫌!って感じ。「壬生義士伝」を読んで以来浅田次郎への興味がすっかり失せました。
 で、「かたみ歌」。1回目読んだときはせつな系でぎりぎり「にくい系」と思った。すれすれって感じに。一回読了後、もう一度流し
読みしたら、どの話もすごく怖い!と印象ががらっと変わった。「紫陽花の頃」のラーメン屋の親子、「おんなごころ」の豊子母子なんて
うめきたくなるぐらい怖くて悲しい。「夏の落とし文」は怖いというより気持ち悪く、そら恐ろしい。最後の「枯葉の天使」も首に模様の
ある少女というのが健気なだけに悲しくて怖い。せつなさを強く醸し出しつつもこれだけ怖いって(逆か?)のはやっぱり筆力のなせる
技なんでしょう。
 この本で一番好きなのはぞっとする怖さがない「栞の恋」。ちょっと怖いのは苦手なので。だから自分にとっての採点は☆×3ですが、
情趣に富み読み応えも豊かなすばらしい作品であることは間違いないです。
かたみ歌 Amazon書評・レビュー: かたみ歌より
4104779016
No.33
(3pt)

最初せつなく後から怖い

この手のせつな系のお話を読むと、「ずるい」と「にくい」って紙一重だなと常々思います。その基準は自分だけのものだけど、
たとえば浅田次郎、好きな作家のひとりですが、その浅田次郎の作品でいえば自分的には「地下鉄に乗って」がぎりぎりにくい系、
「壬生義士伝」は完璧にずるい系。「ずるい系」=やりすぎ、いきすぎ、陶酔しすぎ=2度は読みたくないということ。うまく言えない
のですが、なんか鼻について嫌!って感じ。「壬生義士伝」を読んで以来浅田次郎への興味がすっかり失せました。
 で、「かたみ歌」。1回目読んだときはせつな系でぎりぎり「にくい系」と思った。すれすれって感じに。一回読了後、もう一度流し
読みしたら、どの話もすごく怖い!と印象ががらっと変わった。「紫陽花の頃」のラーメン屋の親子、「おんなごころ」の豊子母子なんて
うめきたくなるぐらい怖くて悲しい。「夏の落とし文」は怖いというより気持ち悪く、そら恐ろしい。最後の「枯葉の天使」も首に模様の
ある少女というのが健気なだけに悲しくて怖い。せつなさを強く醸し出しつつもこれだけ怖いって(逆か?)のはやっぱり筆力のなせる
技なんでしょう。
 この本で一番好きなのはぞっとする怖さがない「栞の恋」。ちょっと怖いのは苦手なので。だから自分にとっての採点は☆×3ですが、
情趣に富み読み応えも豊かなすばらしい作品であることは間違いないです。
かたみ歌 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713
No.32
(4pt)

昭和が色濃く残る頃の物語

初めての作者の短編集。物語が繋がっているので、1つの物語として読めます。個人的な感想は、非現実な要素を排除した方向で書いて欲しかった、ということ。ストーリ自体はよくある話で、話の繋がりもそう目立つものではないが、この作者の筆力が素晴らしいため、ぐいぐい読ませる。だからこそ、非現実な要素を極力排除した物語構成にして欲しかった。それが本書をもっと高みに押し上げることが出来ることであると思う。だから本作だけで判断しちゃいけないのかもしれません。作者の他作品も読んでみたいと思う。
それでも秀作ですよ、本書は。
かたみ歌 Amazon書評・レビュー: かたみ歌より
4104779016
No.31
(4pt)

昭和が色濃く残る頃の物語

初めての作者の短編集。物語が繋がっているので、1つの物語として読めます。個人的な感想は、非現実な要素を排除した方向で書いて欲しかった、ということ。ストーリ自体はよくある話で、話の繋がりもそう目立つものではないが、この作者の筆力が素晴らしいため、ぐいぐい読ませる。だからこそ、非現実な要素を極力排除した物語構成にして欲しかった。それが本書をもっと高みに押し上げることが出来ることであると思う。だから本作だけで判断しちゃいけないのかもしれません。作者の他作品も読んでみたいと思う。
それでも秀作ですよ、本書は。
かたみ歌 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713
No.30
(3pt)

ホラーが苦手な方はご注意を。

「花まんま」も読みましたが、この方の作品はホラーが苦手な人にはオススメできないかもしれません。

さすが直木賞作家さんなので、文章や構成が巧いです。という訳で、ホラーな部分はしっかり怖いです。「少し非日常」ではなく、がっつりホラーです。

人それぞれだとは思いますが、私にとってはこの本の中の何作かは(あくまで何作か)、読後に感動よりも気味の悪さのほうが強く残りました。
普段ホラーはとりわけ苦手なこともないのですが…

ホラーテイストの人情話
ではなく
人情テイストのホラー小説
だと思うので、
ホラー小説が苦手な方はご注意を。
かたみ歌 Amazon書評・レビュー: かたみ歌より
4104779016
No.29
(3pt)

ホラーが苦手な方はご注意を。

「花まんま」も読みましたが、この方の作品はホラーが苦手な人にはオススメできないかもしれません。

さすが直木賞作家さんなので、文章や構成が巧いです。という訳で、ホラーな部分はしっかり怖いです。「少し非日常」ではなく、がっつりホラーです。

人それぞれだとは思いますが、私にとってはこの本の中の何作かは(あくまで何作か)、読後に感動よりも気味の悪さのほうが強く残りました。
普段ホラーはとりわけ苦手なこともないのですが…

ホラーテイストの人情話
ではなく
人情テイストのホラー小説
だと思うので、
ホラー小説が苦手な方はご注意を。
かたみ歌 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713
No.28
(5pt)

長閑でやさしい住まう場所。

初めて朱川氏の作品に触れました。

とても「そこ」の場面が目に浮かびます。
「ふれあい」が街並みを通して伝わってきます。

ひとつひとつの場面が連鎖して、温かさや悲哀を運び
時の移り変わりを切り取って行きます。

こんな世界観なら、どんな時でも入っていってみたいもの。
摩訶不思議な異空間もこの登場人物にかかれば、
それぞれの物語・・・。

また大事にしたい本に出会ってしまった・・・。
かたみ歌 Amazon書評・レビュー: かたみ歌より
4104779016
No.27
(5pt)

長閑でやさしい住まう場所。

初めて朱川氏の作品に触れました。

とても「そこ」の場面が目に浮かびます。
「ふれあい」が街並みを通して伝わってきます。

ひとつひとつの場面が連鎖して、温かさや悲哀を運び
時の移り変わりを切り取って行きます。

こんな世界観なら、どんな時でも入っていってみたいもの。
摩訶不思議な異空間もこの登場人物にかかれば、
それぞれの物語・・・。

また大事にしたい本に出会ってしまった・・・。
かたみ歌 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713
No.26
(5pt)

死者と生者の不思議な交流

東京下町のアカシア商店街で起こる、死者と生者の不思議な交流を描いてしみじみと味わい深い連作集。マイベストは「栞の恋」。心惹かれた男が古本屋で読んでいた本に、彼はまた続きを読みにくると考えて小さな手紙をはさんだ娘。数日後、その本を開くと、男からの返信がはさまれていた。本にはさむ栞(しおり)で互いの想いを何度か伝えあったある日、娘が店番をする酒屋にその男が買い物にやってくる。恋人らしき女といっしょに。粗雑な言動を見て、娘は栞の男ではないと確信する。それでは本にはさむ栞で文通した相手は誰か?……ミステリー的興味もあるので、グッと我慢して、ここまでにしておきます。
かたみ歌 Amazon書評・レビュー: かたみ歌より
4104779016
No.25
(5pt)

死者と生者の不思議な交流

東京下町のアカシア商店街で起こる、死者と生者の不思議な交流を描いてしみじみと味わい深い連作集。マイベストは「栞の恋」。心惹かれた男が古本屋で読んでいた本に、彼はまた続きを読みにくると考えて小さな手紙をはさんだ娘。数日後、その本を開くと、男からの返信がはさまれていた。本にはさむ栞(しおり)で互いの想いを何度か伝えあったある日、娘が店番をする酒屋にその男が買い物にやってくる。恋人らしき女といっしょに。粗雑な言動を見て、娘は栞の男ではないと確信する。それでは本にはさむ栞で文通した相手は誰か?……ミステリー的興味もあるので、グッと我慢して、ここまでにしておきます。
かたみ歌 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713
No.24
(4pt)

短編集の良作

7篇の連作短篇集。一応ホラー作品と言う事ですが、「夏の落とし文」以外は怪談話的な怖さは無いです。
7話とも面白かったのですが、特によかったのは「夏の落とし文」「ひかり猫」。
「夏の落とし文」は優しい兄と病弱な弟の話、「ひかり猫」は売れない漫画家と魂だけの猫との話、猫好きなら猫魂の可愛さにキュンと来ます。
読み終わったあと優しい気持ちになった本でした。
かたみ歌 Amazon書評・レビュー: かたみ歌より
4104779016
No.23
(4pt)

短編集の良作

7篇の連作短篇集。一応ホラー作品と言う事ですが、「夏の落とし文」以外は怪談話的な怖さは無いです。
7話とも面白かったのですが、特によかったのは「夏の落とし文」「ひかり猫」。
「夏の落とし文」は優しい兄と病弱な弟の話、「ひかり猫」は売れない漫画家と魂だけの猫との話、猫好きなら猫魂の可愛さにキュンと来ます。
読み終わったあと優しい気持ちになった本でした。
かたみ歌 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713
No.22
(5pt)

ふらりと迷い込みたくなる懐かしくも怪しく、悲しい世界

朱川湊人ファンなら大満足な一冊となること間違いなしです。
読み終えた後、じんっと余韻を残す短編が幾つも入っています。
とにかく読んでみて!どうしてか懐かしい気持ちになるからと誰かに薦めたくなる本でした。
かたみ歌 Amazon書評・レビュー: かたみ歌より
4104779016
No.21
(5pt)

ふらりと迷い込みたくなる懐かしくも怪しく、悲しい世界

朱川湊人ファンなら大満足な一冊となること間違いなしです。
読み終えた後、じんっと余韻を残す短編が幾つも入っています。
とにかく読んでみて!どうしてか懐かしい気持ちになるからと誰かに薦めたくなる本でした。
かたみ歌 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713
No.20
(5pt)

アカシア商店街というバーチャル世界

昭和30年代から40年代くらいの東京下町怪談集である。アカシア商店街という、名前自体ノスタルジックな架空の町を舞台にしている。一つ一つの話は完結しているが、「幸子書房」という古本屋のお爺さんが狂言回しの役をし、7話それぞれの脇役として登場する。そして、7話めで「幸子書房」のなぞが全て明らかになるという趣向だ。

 最後の「枯葉の天使」には、4話目の「おんなごころ」で可哀想な死に方をした少女の霊が救いを感じさせる姿で再登場する。女流詩人は金子みすずを連想させる。実際には詩は出てこないが、「わたしと小鳥と鈴と」や「大漁」など、みすずの美しく潔い詩を連想すると、いっそう物悲しい。最後の話がラーメン屋の家族が生きている時間に戻っているのもいい。

 アカシア商店街というバーチャル世界で、生と死を混在させながら、登場人物たちが暮らし続けているような温かい余韻を感じる。
かたみ歌 Amazon書評・レビュー: かたみ歌より
4104779016
No.19
(5pt)

アカシア商店街というバーチャル世界

昭和30年代から40年代くらいの東京下町怪談集である。アカシア商店街という、名前自体ノスタルジックな架空の町を舞台にしている。一つ一つの話は完結しているが、「幸子書房」という古本屋のお爺さんが狂言回しの役をし、7話それぞれの脇役として登場する。そして、7話めで「幸子書房」のなぞが全て明らかになるという趣向だ。

 最後の「枯葉の天使」には、4話目の「おんなごころ」で可哀想な死に方をした少女の霊が救いを感じさせる姿で再登場する。女流詩人は金子みすずを連想させる。実際には詩は出てこないが、「わたしと小鳥と鈴と」や「大漁」など、みすずの美しく潔い詩を連想すると、いっそう物悲しい。最後の話がラーメン屋の家族が生きている時間に戻っているのもいい。

 アカシア商店街というバーチャル世界で、生と死を混在させながら、登場人物たちが暮らし続けているような温かい余韻を感じる。
かたみ歌 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713
No.18
(5pt)

こんな時代もあった。

多分、こんな時代もあったと今40代の人達は思うし、それよりも少し前の世代の人達にとっては、“青春”なんだろうなと思う。今みたいにすべてがデジタル化されていなくて、アナログな事が多くでも、人の想いとか、もう少し純情でピュアだったから、ホラーとまでもいかない奇跡があったのではないかと思う。
かたみ歌 Amazon書評・レビュー: かたみ歌より
4104779016
No.17
(5pt)

こんな時代もあった。

多分、こんな時代もあったと今40代の人達は思うし、それよりも少し前の世代の人達にとっては、“青春”なんだろうなと思う。今みたいにすべてがデジタル化されていなくて、アナログな事が多くでも、人の想いとか、もう少し純情でピュアだったから、ホラーとまでもいかない奇跡があったのではないかと思う。
かたみ歌 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713
No.16
(4pt)

死者との交流ができる町の物語

東京の下町を舞台とした短編集だ。その町にはあの世と繋がっているとの噂がある覚智寺というお寺があり、不思議なことが次々と起こる。

この著者はこの手の不思議な世界との交流を描くのが本当にうまく、それに引き込まれて一気に読んでしまった。

どの作品も死が関係するため決して明るい話ではないが、かといって暗いわけでもなく、特に最終話の「枯葉の天使」はじーんときた。人の生死は儚いので今身近にいる人を大切にしなければと思わせる作品でもある。
かたみ歌 Amazon書評・レビュー: かたみ歌より
4104779016
No.15
(4pt)

死者との交流ができる町の物語

東京の下町を舞台とした短編集だ。その町にはあの世と繋がっているとの噂がある覚智寺というお寺があり、不思議なことが次々と起こる。

この著者はこの手の不思議な世界との交流を描くのが本当にうまく、それに引き込まれて一気に読んでしまった。

どの作品も死が関係するため決して明るい話ではないが、かといって暗いわけでもなく、特に最終話の「枯葉の天使」はじーんときた。人の生死は儚いので今身近にいる人を大切にしなければと思わせる作品でもある。
かたみ歌 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: かたみ歌 (新潮文庫)より
4101337713