■スポンサードリンク
プリズム
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
プリズムの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.23pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全139件 121~139 7/7ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
精神科の先生が主人公に対して,多重人格について いきなり詳しい講義を始めてくれたので このことに関して,とても勉強になりました。 『モンスター』では美容整形外科手術について, 『ボックス』ではアマチュアボクシングについて, 『碇を上げよ』ではうにの密猟について, 『風の中のマリア』ではオオスズメバチの生態について とても詳しく知ることができました。 こういう小説の楽しみ方もありですね。 ですが,『プリズム』の中で展開する物語は,はっきり言って面白くありません。 退屈です。わくわくもどきどきもしない恋愛小説。 残念ながら誰にも感情移入することはできませんでした。 毎回,庭を散策するというのもよくわかりませんし, 家庭教師という仕事をなめすぎているとも感じました。 一度,中学入試を題材にした小説をお書きになったらいかがでしょう。 多重人格というものに少し興味がもてたので,★2つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
解離性同一障害の男性を描くことで、多くの人物が登場する印象を与えて物語に幅を出し、疾患についても読者の知識欲を刺激するという手法には成功していると思いますが、主人公の女性に魅力が感じられず、物語にも矛盾が多すぎて、アイディアが先行しているように感じられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読み進みました。途中、聡子が米倉涼子とオーバーラップしてしまいました。 若い頃の恋愛経験を思い出しました。どんな人間にも多面性があります。 正常な人間でも、付き合っているうちに180度人格が変わってしまう場合もあります。 村田が自分のものになった後に消えてしまったのなら、聡子は幸せだったと思いますが・・・。 自分のものにならなかった悲恋の経験のある私には、羨ましい限りです。 でも、自分のものにならなかった方が、諦めがつくのかな? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物、内容がどれも薄っぺらすぎて悲しい。 この本を描くにあたってビリー・ミリガンを含むダニエル・キイスは読んだようだが、 それでこの程度の内容とは悲しすぎる。 BOXでもそうだが、病気の説明を会話形式でくどくど説明しているのが煩わしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「永遠の0」も素晴らしかったですが、 この小説も夢中になって読むことができました. 解離性同一性障害の青年と既婚の家庭教師の恋は、もどかしいほどの切なさと不気味な美しさを感じました. 何だろう、私も卓也という人格が忘れられません. 個人的に好きでした(笑) 人格統合した後どういった展開になるのかを想像してみたり 本を読むのとは違った二次的な楽しみ方もあり この本はとても興味深かったです. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多重人格者のひとつの人格と恋愛関係になる女性の話。 途中の人格の入れ替わりに気づく過程、多重人格にいたった原因、 などはそれなりに読ませますが、終盤は大きな事件もなく、 人格が統合されて終了。 面白くないわけではないのですが、なんだか不思議な余韻が残ります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある既婚女性が、多重人格者の男性の持っている人格のうちの一人を愛してしまうという、実験的なラブストーリー。 物語の前半は会うたびに人格が変わる男性とのやり取りを中心に、多重人格についても説明しながら物語は進みます。 後半一気に物語が進行していく展開となっていますが、現実の恋愛でも最初は抑えていても、お互いの気持ちが決まれば一気に突き進むもので、私はあまり気になりませんでした。 むしろその方が、高ぶった心情を表現しやすいと思います。 主人公の女性は、確かにわがままなように思えますが、実際恋愛となると、傷つきたくはないし、自分の都合のよいように考えるもので、自分の行動を正当化しようとあれこれ理由を考えて、自分を納得させようとしている下りは、あるなと感じました。 ある程度感情移入が出来れば、お互いの駆け引きに若干のスリルはあるし、そこそこ楽しめる仕上がりになっていると思います。 エピローグの後の主人公がどうなったのかは読者の想像に委ねられています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多重人格系の作品を始めて読んだ。こんな恋愛もあるのかなと真剣に悩んでしまった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
百田尚樹にしては随分と雑な仕上がりだなあという印象。 多重人格という興味深いテーマを、テンポ良く綴っているので、退屈することはないのだが、「永遠の0」や「BOX!」の時のような丁寧さが欠けており、性急にラストに突き進みすぎる。 そのためにラストが無理やりすぎて、読後感もほとんど残らない。もっと時間をかけて、倍の分量くらい丹念に描きこめば深い小説になったのにと残念でならない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何で今頃、多重人格なんだろう?新鮮みが全くない。何でこの人はきれい事が好きなんだろう。それは文学とは言えないよ。少なくとも多重人格があるならば、もっとどろどろで痛みを伴うものでしょ。つまらなさの極地だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
設定は面白いし、多重人格の知識については「へーほー」と感心する事もあり、これからどうなってゆくのだろうと引きつけられる展開で一気に読んでしまいました。 ただ、哀しい哉、心情描写があっさりしすぎで「恋愛」の部分がちゃんと描けていなかったように感じます。この作者さん女性視点でお話書くの苦手なのかなあ、と読んでる最中何度も思いました。主人公が人間味がないというか、作者の決められた通りに行動しているからなんだかものすごく作られた「女」なんですよね。「彼」を愛しているという心からの叫びが全然伝わってこない。「会いたい」とか「素敵」とか、全体的に言葉に頼りすぎな印象を受けました。「彼」の方も、え、いつのまにそんなに主人公の事好きになったの?と告白シーンで唐突すぎる感が否めませんでした。もっとお互いを想い合う気持ちを丁寧に描いてくれたら感情移入できたのになあと残念です。 ラストは良かったです。これから彼らはどうなるのか気になります。それだけに、余計2人が結ばれるまでの恋愛描写がいい加減なのがもったいなくてたまりません。女性作家さんならもっと細やかな描写ができたのかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めてこの作家の作品を読みました。表紙と多重人格というワードに惹かれて買ってみました。 ただ内容はいまいち。 最後に感動しましたが後に何も残らない作品です。 何が足りないのかは分かりませんが、すごく味の薄い料理と同じ感じ? まずくはないけどおいしくもない。 そんな作品でした。 多重人格というテーマが個人的に好きなだけに残念でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
百田さんが描く女性の描写が自分はどうも苦手らしい。 主人公の聡子という女性、もう読むのやめようかな…って思うくらい大嫌いでした。簡単に言うと、解離性同一障害を患う男性と不倫する話なのですが、とにかくこの女、基本的に全て人のせいだし、思わせ振りな態度をとっておきながらそんなつもりじゃなかったって言ってみたり「この気持ちは何?恋のはずないわ、でもあなたのことで頭がいっぱい、好き〜」と古い少女漫画のようなこと言ってみたり…まぁ、不愉快極まりないです…もちろんそんな女に感情移入できるはずもなく…(あとウインクしたという描写が何回かでてきて、何でウインク?といちいちイライラ)要するに、ものすごくつまらかったです。 「ボックス」の女教師、「モンスター」の主人公、そしてこの作品の主人公。百田さんはあえて女性をこんなにも不愉快に描いているのだろうか?それとも百田さんの中では普通の感覚なんだろうか? 「影法師」「錨をあげよ」と男気を描かせたらほんと上手いのになぁ… この作品本屋大賞にノミネートとのこと。今年はジュブナイルで間違いないと思いますが、あの「謎解きは〜」が大賞をとれてしまう程度の賞なので何が起こるかわかりません!この作品が大賞をとるかも…笑 いや、逆にたくさんの人に読んでいただいて聡子について是非みなさんの意見が聞きたいです。 共感できるって人、是非レビューを(^w^) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の他の作品が好きだったので作家買いしたものの、正直ハズレでした。 多重人格者との恋愛という題材は面白いと思いますが、物語の筋に当てはめるために人物が行動している印象。症状を説明するためとはいえ不自然な状況が目立ちます。(赤の他人がカウンセリングに同席とか医師が何でも話してしまうとか) 許されない恋の割りに、惹かれあう理由が「美人だから」「理想的な男性だから」程度で感情移入できません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「多重人格」として知られる「解離性同一性障害」という病気にかかった男性。「多重」のうち、 「交代人格」として現れる一人の「人格」に対して、人妻である女性主人公が恋愛感情を抱く。 その主人公の語り口調でつづられた、著者初の恋愛小説である。 名著「永遠の0」を書いた百田氏の筆力は、やはりさすがである。こまやかな心のゆれを表現する センスの良さが光る。正常な人間であっても、喜怒哀楽を持ち、性格的にも多重性を持っているが、 それをくっきりとデフォルメして別人格として浮かび上がらせ、そのうちの一人格と恋愛に陥ると いう設定が、様々にイメージを膨らませてくれる。「プリズム」というタイトルを付ける感覚も絶妙 だ。随所に「わが意を得たり」という描写がちりばめられた質の高い作品である。 ただ、一人の人間の中に、別人格が現れるという手法は、東野圭吾氏の「秘密」と同じであり、 最後に描く感情も共通している。身近だった最愛の人と別れ行くときの遥かなる思い。永遠を思う 恋愛の身を切るような切なさ……。 「秘密」のクライマックスでの「激震」にまでは届かないかもしれないが、長く余韻の残るしみ じみとした終わり方だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テーマは面白かったが、なぜにお互いに惹かれあったのかが描き切れていない。恋愛小説としてはつまらなかた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作家は、非常に危うい均衡で仕事をしているようだ。 いい仕事をすると素晴らしい物語を創造するが、 それが悪く出ると、読むに耐えない浅く薄っぺらい通俗的な作品になってしまう。 この作品は後者だと想った。 「えへへ」といいながら妻のスカートの下に手を入れる 夫は存在しないし、プロの作家が絶対に書くべきではない あまりにもレベルの低い文章だ。 TVの構成作家出身の作家によく見かける傾向だが、 非常に文章はうまく、構成力もあり、読ませるのだが、 必ずTVむけの文章や内容になってくる。 ようするに、通俗的で奇をてらっていてあきさせない テンポのいい展開の、でも実に薄っぺらい作品になる。 読み終わった後に何も残らない。 この作家が、このような作品を今後も書いていくのなら 残念というしかない。 「永遠のゼロ」「影法師」「錨をあげよ」「ボックス」「リング」は素晴らしい 自分の宝物の作品であるだけに、最近のこの作家の作品には幻滅している。 次の作品に期待したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
果たして、人が好きになるのは、その「人」の何なのか。掴めるようでつかめない、形のない「魂」との悲恋を、精神医学の知見を丁寧に取り入れながら描きだした作品。抱きしめたその人が、実はその人でなかったかもしれない。そんな状況を想像するだけでぞっとする。このシチュエーションを創った時点で作者は一本とっている感じである。 ホラーな状況を、あくまで真摯に、淡々と描くことで、読後感はさわやかで、そのドラマのはかなさには涙が出る。書き下ろしだけに、途中で変な切れ方がないのもいい。欲をいえば、聡子にもう少し人間的くささ、どろどろした情念が欲しかった。そういう意味では物足りない。百田ファンなら一読の価値あり。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
百田尚樹氏の小説は殆ど読んでいるが、氏のツイッターによると本書は「初の恋愛小説」とのこと。但しさすがに多彩な小説を書き分ける百田氏だけに、単なる恋愛小説ではなく、プリズムというタイトルにあるように透明な光線がプリズムを通すと色がわかれるような複雑な人格を有する男性と恋に落ちる人妻という少しひねった設定の恋愛小説話であった。 本書を読み始めてしばらくの間は以前読んだ玄侑宗久氏の「阿修羅」を思い出した。こちらは結婚間もない妻の中に自分が今まで知らなかった人格を発見すると言う少し怖い話であった。 一方、本書は主人公の聡子が家庭教師として教えに行った家で出会った男性が、その後再開するたびに人格も記憶も変わっているという設定で、何故そのような複雑な人格が生まれたのかという疑問が徐々に解明する過程とそれが回復に至る過程が抜群に面白い一方で、そこに至る悲劇も描かれており考えさせる作品であった。 恋愛小説としても、実在と架空の境界線を彷徨うような恋に対する聡子の心の揺れが伝わるしっとりとした味わいのあるいい作品だと思うが、終盤部分がやや駆け足になった感じがする。聡子の切ない心の動きがもう少し丁寧に描いてほしかったというのはやや欲張りだろうか。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!