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(短編集)
歪笑小説
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歪笑小説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 21~40 2/5ページ
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普段読んでいる小説、、、 その1冊の小説が出来るまでに様々な物語があるということが分かった。 特に印象に残ったのは熱海さんの作品にキバタクが出たがっていたシーンだ。熱海さんとキバタクは両想いだったが、お互いに知るよしもなく、何の変哲もない日常となった。こういう運命もあるのだなと感じた。 様々な人物の物語や人間模様を見て、 小説に対する考えが少し変わった気がする。 これからもたくさんの小説を読んでいきたい。 | ||||
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出版業界の裏話的なところはもちろん面白いのですが、登場する独特な作家による独特な小説に興味が沸いて仕方ありません。作品タイトルが小ネタになっていてどうしても笑ってしまいます。東野先生、こんなところでギャグを披露して、実はご自身も楽しんでおられるのではないかと。 「殺意の蛸足配線」「こってり殺して」「魔界隠密力士土俵入り」が特に気に入りました。読んでみたいものです。 | ||||
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黒笑小説の続編として読めば、面白さが一層よくわかる。 この小説は、めっちゃ面白かった。 | ||||
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小説家、あるいはプロ作家希望の方必読。 作家が主人公に、あるいは編集者が主人公になり、短編がつながって、一つの物語になっている。 小説家は、食えるのか?ある視点から見たらだめな小説でも視点を変えれば十分売れるとか興味深い。 東野ファンが聞いたら起こるだろうけど、これは、氏の最高傑作のひとつであると思う。 | ||||
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既刊の「笑」シリーズはこれですべて読破しましたが、これが最高!文句なしに笑えます。 ひとつひとつのエピソードの繋がり方も絶妙で、それがまた笑いを増幅させてくれます。 重厚長大な小説を連発する氏がこのような鋭いユーモア感覚を兼ね備えていることに、軽い驚きさえ感じます。 きっとアイデアは無尽蔵に抱えていると思うので、これからもシリーズを続けてくれることを大いに期待しています! | ||||
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時間ができたので、久しぶりに一気に読んでみた。 ほんとに文字どおり一気に読み終えた。これ、連続ドラマにしてみたら、おもしろそうじゃないですか? みてみたいなー。 | ||||
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ユーモアあるなー。しかも、実体験をうまく小説にまぶすこのバランス感覚。 怒られるか怒られないかのギリギリライン。 でも、面白いからたいていの人は許さざる負えないだろう。 そういう意味ではユーモアというのは最強の芸術である。 とくに、『ミステリー小説の書き方』とか、小説雑誌の連載を皮肉るこのブラックさ。 売れに売れている小説家だから、かけるのだろう。 深夜のガキの使い で他のタレントや俳優に対して毒を吐きまくってたダウンタウンを思い出す。 実力者が他の誰も言えないことを真正面から茶化すとこんなに痛快なんだと分かる本だった。 | ||||
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登場人物の熱海圭介氏の作品「撃鉄のポエム」を読んでみたくなりました。 「巻末広告」に、本当に出版されているかと思い嬉しくなり、書下ろしと気づき爆笑しました。小説家シリーズが特に好きです。是非続編をお願いしたいです。 | ||||
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構成とストーリー運びのうまさはさすがの名人芸。 小説と出版業界でのよもやま話を興味深く掘り下げながら、 コメディをベースに時折ホロリと泣かせ、軽快なテンポでスイスイ読ませてくれる。 お気に入りは青山氏のブチまけシーン。ひとりで爆笑させていただいた。 この気分のまま読み終わらせてくれれば良かったのだけれど、 最後の最後に本当に残念なところが1点。 ラストの話。あれははいけない。あまりにドロドロした私情が入りすぎている。 他の話と同じくユーモアを交えた皮肉でイヤミなく料理することもできただろうに、 あえて直球で書いたところがまた余計に浮いている。 著者があちこちで繰り返し同じ主張をしているだけに、 また金を払ってこんなものを読まされたのかときわめて後味の良くないものが残った。 | ||||
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本当に笑ってしまう話もあれば、胸にジーンとくる話もありでとても楽しめました。大好きですね。巻末のパロディ広告もいい味だしてます。思わず顔がにやけます。 読後感も良く、なんだか自分も頑張ろう!!という気になりました(笑) 何より読み終えた後は登場人物みんなのことが好きになってしまっています。本当に楽しい作品でした。 他の方も書かれているように『黒笑小説』を読んでからのほうがより楽しめます。オススメです。 | ||||
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好きになるなー、このシリーズ(笑)。「笑小説」シリーズとされる短編集の4冊め。 『黒笑小説』と『毒笑小説』を読んだ後の感想になります。 (『怪笑小説』は未読で、怪・毒・黒・歪が刊行順です) あれ? 短編集だけど、それぞれが独立してない… オムニバスみたいだなーとかも思ったけど、要するに、一話一話が「ある人物の話」「ある人物の話」「ある人物の話」…で、その「ある人物」が小説家もしくは出版関係者(その世界の)で一貫して書かれてるって事だ。 もし創作をした事がある人なら、読んでみて面白いんじゃないか。食いついて。 「何かこういう事ってありそ〜」って感じで。 始め読んだ時どっかで見たな〜と思ってたら、前に読んだ『黒笑小説』に登場人物と話が出てきた。黒〜の方で、やけに話数が多めだなと思ってたら、一冊まるごと短編で寄せて今回で本出しちゃったのだろうか。 作家職業ご自身の事だから、この世界を書いてて楽しいんだろーなーって事が、この本の最後におまけの様に掲載されている巻末広告から窺える。 こういう事しちゃうわけね(笑)。いいんじゃない。 つまりは、東野圭吾ワールド。なるほど。 この、ノリと軽さが気に入ったなる。 好きなのは、「夢の映像化」「小説誌」「文学賞創設」かな。 「夢の〜」はオチが効いたし、 「小説誌」は、中盤で「きっつー」って唸った。 「文学賞〜」は最後にホロっときたな。 前述した通り、創作した事がある人なら読んで面白いかも。 でも、3冊めまでは普通の短編集だったと思うんだけど、 4冊目でこれじゃ、5冊目は一体… 新人・青山君が頑張ってくれるのだろうか。熱海先生、どうなっちゃうんだろう? 続きが気になるとこばかりです。『撃鉄のポエム』は読んでみたいし、『ぷりぷり婆さん・痛快厚化粧』って本タイトル、何すかw 黒笑小説 (集英社文庫) | ||||
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一般人にはなかなか高度かもしれませんね。毒舌って。 言葉の乱れた現代に警鐘を鳴らす作品です。 罪な女の川原さんになんで「どんな風」に面白かったのか 誰も尋ねないのか謎でしたw 本当は彼女はちゃんと読んでた気がしなくもない。 アニメ化希望!ノイタミナあたりで。 | ||||
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東野圭吾さんによる小説。 黒笑小説で登場した小説界を把握していると読み進めやすい。 小説界の伝説の編集者など苦笑せざる得ないけれども それだけ売れる作家というのは重要なのねと実感。 個人的に 伝説の男 小説誌 職業、小説家 の3つに心打たれました。 小説誌は小説雑誌の置かれている現実と矛盾、そしてそれでもなぜ存在しているのかを 明示していて納得感がありました。というか中学生たち鋭どすぎる。 締め切りがないとなかなか書けないというのはプロの物書きでも一緒なんですね。 職業、小説家では東野圭吾の生き方も紹介していてあっと思った。 一年間に最低でも2冊単行本を出し続けることで最低限の収入を確保しつつ 上を目指す。簡単に言うけれどもそれを続けることは難しい。 今では量産型の作家だ。売れる上に量産型とくれば出版社からどれだけありがたがられることか。 また作家が存在できるのも本を買う人がいるからこそというのももっともだ。 新古書などの古本市場(BOOKOFF)の躍進などは作家にとってもある意味脅威なのだなと思えた。 この本を通じて出版界の謎や疑問を小説という作品を通じて教えようとしている著者の 思いが伝わるようだ。 | ||||
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一応○笑シリーズの最新作として発表されているが、全編小説家と編集者の内幕をギャグやパロディ満載で描いてた連作小説で、今までのような○笑シリーズの特徴だった世にも奇妙な物語系や独立したギャグ小説は収録されていない。個人的には超殺人事件・推理作家の苦悩 の姉妹編と言った方がしっくりくる。 東野氏としては軽く書き流した系の作品だが、これが力を入れて書いた最近の長編より面白いのだから困ってしまう。巻末の新刊案内までギャグという凝った作りだ。出版業界を徹底的に皮肉にりながら、最後は小説家へのエールで締めくくるニクイ作品である。 | ||||
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白状すると作者の熱烈なファンではありません。が、実に数多くの引出しを持つ、読者を楽しませるプロと認識しており、他に読む物がない時や(失礼)、頭を使いたくない時に(また失礼)手にするという意味で消極的なファンなのかも知れません。 本作はお馴染みの業界モノで自虐的なネタ満載ですが、その根底には作者の読者や出版業界や、そして勿論小説家自身への愛が、押し付けがましくない形で満ち溢れていることが窺えます。特に最後の一編には不意打ちを食らい、地下鉄の中で危うく泣くところでした。 | ||||
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歪笑小説は、笑いシリーズの四作目 出版業界の皮肉の笑い! 最高に笑えます ※これ一冊でも楽しめるが黒笑小説を購入し 『もうひとつの助走』『線香花火』『過去の人』『選考会』を先に読むと、おもしろさが倍増!! →黒笑小説も一緒に購入するのが絶対にオススメ ◎長々しい描写が少なく、文章が短く、簡潔!わかり易く、短編なのであっさり読める ◎ご本人いわく14年間売れなかったという苦労が素晴らしい作品に変換している →ご本人のアンラッキーだった下隅時代をまさしくラッキーにさせている 小説 ◎他のシリーズ毒笑、怪笑、黒笑とあるが、ものによって『世にも奇妙な物語』(同番組で何作品かドラマ化されている)的要素が感じられ現実離れしていて、 フジテレビのその番組なら納得がいくが笑いとなるとちょっと奇妙な世界過ぎるかなと共感できない作品があったが、歪笑小説においては奇妙さや不自然さがまったくなく、 出版業界の裏側をみせてもらい「そうだったのか、納得」と思わされる部分が多く、非常におもしろい! ◎東野氏の売れなかった時代を連想させられ、彼のファンならばこれを読むとより一層彼の作品に愛着を感じる事まちがいなし →直接内容にはなくてもかなり大変だったんだろうなーと感じさせられる ◎業界を皮肉っていて非常におもしろい ◎作品に出で来る作家 唐傘ザンゲや熱海圭介の作品が読みたくなるほど、この作品にはリアリティがあり、おもしろさがある ◎東野氏のファンの人ならばぜったい買って損はなし!ファンでなくて、活字嫌いな人は、ぜひこれを機に彼の作品を読んでみるのは、良いです。 小説らしい長々とした描写や心理描写が好きな方は、東野氏の作品は不向きです。オススメしません | ||||
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毒、怪、黒とシリーズを重ねてきた東野のブラックユーモア短編小説集の最新作にして最終作(との噂)。 ユーモア、ブラックさの切れ味は前作までの方が上かなぁと。ただ、全体を通じて、このシリーズに対する東野の愛情を感じるというか、名残惜しさがあふれてました。 ☆4つ半です。 | ||||
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出版不況で本が売れていない。 こういう時代、出版社はどうするかは自明の理である。 「読めば感動できるけど売れない本と、中身はスカスカ だけど売れる本。どっちが出版社にとってありがたいか は、いうまでもないだろ」(小堺) 作品に出てくる編集者の言葉であるが、これは事実である。 数字が計算できる作家にしか出版社が興味を示さなくなって から久しい。 でも、概ね売れっ子作家の場合、版元は違っても内容はほと んど被っていたり、似たような本が多いのも事実である。 ベストセラー作家ほどワンパターンなんだよね。 大物作家と新人作家のゴルフコンペの話や、文学賞落選の 話はリアル過ぎて切なくなった。 この小説を読んで、ある作家が「作家とは何をやっても 上手く行かない人間が最後になる職業だ」と言っていたことを ふと思い出した。 | ||||
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タイトルにつられて購入。 内容はある出版社を中心にドラマが展開されている。 短編集となっているが、それぞれが関連しており流れで読むことができる。 それぞれの登場人物にリアリティがあり、実際に起きていることのように思えてきた。 筆者のこのような小説は始めて読んだが、非常に面白かった。 このシリーズの他の本も読んでみたくなった。 | ||||
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『歪笑小説』の中の「最終候補」は、会社員の主人公が理不尽な人事異動にいや気がさして、作家になることを考えるというストーリーです。 出版社の新人賞募集に応募して新人賞最終候補に入る主人公。「受賞したら、こんな会社はすぐに辞めてやる。ベストセラー作家になってたっぷり稼いで、みんなを見返してやる」と意気込むものの、出版社の担当者は、「昨今は受賞作でさえ大きな部数を刷れない。落選作となれば、その十分の一がやっと。宣伝もできない。それでは人の目に触れない。話題になりようがない。受賞作一本だけで消えてしまう作家も珍しくない。会社勤めをしながら、何年かに一度、趣味のつもりで本を出すというのが無難」と言う。 様々に思いめぐらした挙句、会社を辞めて作家になることを妻に話そうと思って帰宅したところ、妻から子供の教育に掛かる費用について相談される。「給料が上がる見込みはないの?」と尋ねられるが、給料が上がるどころか、給料そのものがなくなりかねない状況にあるため決断が鈍る。会社では雑用係としか存在価値がないとして蔑まれる一方で、妻からは期待されているというギャップの大きさ。 会社の冷たい扱いに対して、意を決して妻に会社を辞める決断を話そうとした矢先に、受賞できなかったという電話が入る。受賞が次への大きな踏み台になるものだったために、受賞しなかったことで迷いが吹っ切れる。「受賞しなくてよかった」という主人公のつぶやきは、実にリアリティがあると同時に、妙に心を和ませてくれます。主人公の家庭に大きな波乱が起きなくてよかったという安堵からそうなるのかと思いますが、どうでしょうか。 | ||||
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