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サクソンの司教冠
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サクソンの司教冠の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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フィデルマものは短編のほうがいい。特に本作は駄作。 都合のいいように登場人物がローマに揃うのが非現実的。 こんな複雑な謎のコンプレックスを推理するのは誰でも不能。 著者しか謎解きの出来ないミステリってなんなの? | ||||
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クイーンやカー、クリスティを全巻読破してしまい、ミステリー探求の旅で出会ったフィデルマ。 素敵な出会いをどうもありがとう。全巻大人買いしました。 | ||||
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この作品を読む前に、Kadfealものを1つ読んだのですが、どうしても比較してしまいますね。 Fidermaものの1作品目はこの作品ではないので、ぜひ1作品目も読みたいものですが、 たぶん、7世紀のRomeだとか、その時代のキリスト教がどういう立場であったかをよく知らない読者が多くて、 作者のTremayneはー何しろ、歴史学で博士号を持っている!ーそういう説明的なものも書き込む必要があったかと思いました。 やっぱりSir Arthur ConandoylやAgatha Christieを生んだイギリスの作家だけあって、 推理ものとして成立させる為に、苦心賛嘆していることが伝わります。 個人的に面白かったのは、この作品でイスラム教の教祖ムハンマドが死んでたったの「30年」しか経過していない!?ことでした。 Fidermaたちの信奉するキリスト教はイエスが十字架に掛けられてから7世紀のもので、 教祖ムハンマドが死んでたったの「30年」の新興宗教であるという台詞さえある。 さておいて、推理ものですから、殺人事件が起きてしまいます。 科学捜査の無かった時代の殺人事件ですから、当然、状況証拠だとか、殺人の「confession」でもって犯人を突き止めようとします。 案の定、農家の主人を殺害していたのは、兄の方ではなかったりとかして、現代の犯罪捜査のquarityが高いか、 よく理解できます。 その昔のRomeがどういう様子であったか、とか、IrelandやSaxonなどの様子も学べるので、歴史好きな方々には 面白い作品です。 歴史学を好きな方でもないのですが、十分楽しく読むことができました。 ただ、推理というか、事件の真相を突き止める際のFidermaの説明話しが、ちょっとまだるっこしいでしょうか。 作者が謎解きをFidermaにさせるにあたって、途中でエイダルフや他の登場人物に口をはさまれるところでもわかるので、 じれったくなった方々もいたのではないでしょうか。 途中で誰が犯人かわかってしまった読者もいたはずです。 かく言う自分もわかってしまったのですが、ローナンが墓地で殺害された辺りでわかりましたねー、 はーん、あいつとこいつがアヤシイな、と。 伏線で、奴隷の兄と妹の話しが出て来て、ほー、この奴隷の兄と妹は絶対に関係あるな、とニランでいたら、そうだった。 その昔のSaxonでは子供を奴隷として売ってしまうというのはよくあったようなので、 何気なく読んでしまうものでもあったけど、激情にかられて殺人を犯すというのは、ただならないですから。 まず、奴隷の立場であったら、どうでしょうか。奴隷の身分は楽しいでしょうか?絶対に楽しいワケがありません! 「奴隷?」と眉間に縦皺が寄ってしまいました、合衆国では、南北戦争が終わった後でも、 Africanたちは虐げられていたことは有名な話しです。 せいぜい100年前くらいのことです。かの古代ギリシャ人たちは、繁栄を極めていた昔、アルキメデスやヒッポクラテスなどの 数学や医学の道の先立であり、アリストテレス、ソクラテスという思考の偉人たちですら、奴隷というものが どんなに差別的で、非人道的であるか、まったく理解していなかったという皮肉。 これについて、王家をいただくGreat BritenのTremayneはどう考えたのか、ちょっとわかるところがありますね、 Saxonでの子供を奴隷として売ってしまうという親たちの行為には、批判が入っているような気もしないではない。 教会で高い地位に就きたい為に、妻や子供たちを殺害するように殺人を頼んだというウィガードって、 それこそ、イエスの教えに反しているという皮肉。 つい数世紀前には、キリスト教教会ではこの手のことはあったのですが、キリスト教信者として、恥じる気持ちになりますねー。 1作品目、楽しみですね。 | ||||
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2作目。 ローマが舞台なので、フィデルマが色々文句をつけつつ楽しく観光していて面白かった。 それにしても、修道士や修道女なのに皆生臭くて驚きです。 | ||||
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解説を書いている若竹某は実に腹立たしい。この人は本編も含めてフィデルマシリーズを面白いとは書いていない。見え見えの提灯記事も腹立たしいが、この作品が嫌いな人物に解説を書かせるとは編集部の常識を疑う。次回他の作品でこの若竹某名前をの見たら、読むのを止めるだろうな、きっと。カドフェルは自分も大のファンだが、この人の解説読むとカドフェルも面白味が薄れる気がする。と腹立ちを延々とぶちまけたが、今回の作品もまた楽しめた。フィデルマを日本に紹介するに当たり、読者の興味を削がぬために1,2作は後回しにしたとのことだが、これらから読んでも若竹某以外は面白く読み進めたんじゃなかろうか。フィデルマの恋愛遍歴について書かれているところもやっぱり先に読んでおいた方がいいと思ったしね。何故彼女が妙にストイックなのかが分かるというものだし。 | ||||
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内容については他の方々のレビューに付け加えることはありませんが、訳注は詳細で、これを書かれた訳者には頭が下がります。 じゃまと思う人もおられるでしょうが、古のローマ並びにアイルランドに興味がある人には非常に参考になります。 本作品の解説については、他のレビューアーのご指摘通り無い方がいいです。 創元推理文庫に複数の著作のある作家に依頼したようですが、解説・後書きも訳者に任せた方が良いと思います。 最後に来てげんなりですよ。 | ||||
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今回は舞台がローマの話なので、塩野七生作品を読み込んでいるとより楽しめると思います。 歴史物なのでつい重い内容を求めてしまいがちですが、人間ドラマというよりは2時間ドラマとか西村京太郎観光案内サスペンスっぽいものを読むつもりで取り組むと調度いいんじゃないかと。 本編はいつも通りフィデルマ最強すぎるのと、エイダルフが引き立て役とも言えないほど影が薄過ぎるので、フィデルマが彼に慕情を感じる部分が唐突過ぎる。もはや都合のいい男扱いなのかと心配になる程。 翻訳は時々違和感もあるけど、誠実な印象で好きです。 ただ解説がなあ…カドフェルも好きなので、カドフェルageフィデルマsageは勘弁して欲しい。 創元推理はそれなりの価格で販売しているんだから、最後まで読者を楽しませてくれないと。この解説なら広告入ってる方がマシ。なので☆一つ減。 作者の近況とか、時代解説を入れた方がいいんじゃないのか… | ||||
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7世紀中旬の欧州キリスト教事情を背景に、アイルランドから、権謀渦巻くローマに送り込まれた美貌の修道女と来ると、魅力的でない訳がない。単純と思われた事件も、探るほどに、複雑怪奇で、現代ミステリらしく、解決への道は、十二分に紆余曲折。作者は、歴史学者とのことで、時の、習俗、儀礼、史実にも明るく、雑学的なれども、少し勉強した気分にもなれる。訳注も、どっさり付録していて、読むほどに、結構楽しめる。 星一つ分の不満としては、本作は、このシリーズの長編第2作とのことで、聊か、肩に力が入ったのか、凝り過ぎた部分の解決プロセスが、少々脆弱で、また、主人公を持ち上げる努力が、脇役の魅力を霞ませ、為に、主人公の魅力まで、翳らせている部分が散見されるのが、残念。既訳の4作目、5作目や、短編での主人公のほうが、輝いているとは思う。 とはいえ、まだ、長編が、10作以上未訳とのことなので、早く次の翻訳を読みたいと期待が更に膨らんでいるところ。 | ||||
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