99%の誘拐

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99%の誘拐の評価:

3.94/5点 レビュー 85件。 A ランク

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Amazonレビュー一覧

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全173件 121〜140 7/9ページ
No.53
(4pt)

引き込まれる

 12年のときを隔てた2つの誘拐事件。その犯人と被害者を巧みに配置して物語を構成している。洗練された作品です。
 誘拐事件は、犯人にとって、身代金の受け渡しの際に姿をあらわさざるを得ないという難関がある。本書では、犯人の精緻な計画と、刻々と移っていく状況に応じた警察と犯人の駆け引きがスリリングに展開し、引き込まれます。
 コンピュータ環境が、この作品が書かれた当時とは相当に変わっていますが、その点はあまり気になりません。また、「こんなに精緻な計画が成り立つかなあ?」という感じは多少しますが、作者の上手な話の展開によって、不自然さを感じさせません。
 岡嶋二人さんらしい、「ほんとうに上手だなあ」と感じさせる作品であり、400ページを一気に読ませる魅力的なミステリーです。
99%の誘拐 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (徳間文庫)より
4195691362
No.52
(3pt)

文字通りの完全犯罪!

12年前に誘拐された男が、今度は自らの手によってその事件の首謀者の息子を誘拐する!それも思わず絶句してしまうような驚異の技術と周到な計画をもって…。 井上泉の得意とするコンピューター分野を活かした作品だけあって、慎吾によって綿密に練られた犯罪の完璧さには気圧されずにはいられない。 だが、本当に恐ろしいのは、完全犯罪を遂行後に慎吾が自らを誘拐した犯人である上司と、互いに真相を見抜きながらも始終穏やかに語り合う、そのスリリングな静寂だとつくづく思う。考えてもみてほしい。犯人同士が対峙しながらも証拠は一切なく、和やかに言葉が交わされる…。なんという光景だろうか! 被害者の少年と一度も対面せずに、コンピュータだけで誘拐、監禁、ダイヤモンド奪取を成し遂げた慎吾の犯行手口は、喝采を贈りたくなるほど見事なものだ。 ただし、犯行はともかく犯人までが機械的であるとはどうしたものか。これは倒叙ミステリで、所謂犯人当て小説ではない。ゆえに、必然的に犯人の行動心理に目がいくわけだが、何故慎吾はあのようないまわの際の父の手記に目を通しながら、父の想いに応えずに同じ歪んだ犯罪に手を染めてしまったのだろうか?冒頭の父の手記のその切実さゆえに、どうしても、同じ愚を犯した慎吾に共感も同情もできなかった。 著者が過去の事件をあの手記を用いて提示したのが逆効果に思えてならない。慎吾が犯行の準備に取りかかるシーンが唐突に出てくるのも疑問だ。せめて、コンピュータ蘊蓄をある程度割愛してでも慎吾が復讐に至るまでの過程が微に入り細を穿って描かれていれば、畢生の犯罪小説に仕上がったと思うのだが。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.51
(4pt)

完成度の高いエンターテイメント

コンピューターにより制御された「完全犯罪」を徹底的に描ききった作品。
純粋に面白かったが、ただそれだけという感想。
ただただ、頭脳明晰な犯人が演出する完璧な「誘拐事件」に、
読み手も被害者と一緒に最初から最後まで翻弄され続ける。
読み終えた後はちょっと疲れてしまった。
これでもか、これでもかと次々と出される犯人からの難易度の高い命令、
驚くべき作戦とその手腕は実は結構突っ込みどころ満載。
しかし、細かいことを気にする性格でなければ続きが気になってどんどん読み進められると思う。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.50
(5pt)

すばらしいスピード感と乗り心地の良さ!

このお話は冒頭がすごいです!
事件が「ぱっ」っと始まったと思ったら、ビュンビュンと物語が“通過”していきます。
否応のない(そして決して不快でない)この引き込み方は本当に見事!!
ついついページをめくってしまうという現象に後から気づきます。高級カーに乗せられて、景色が見えない道路をつれまわされているような感覚ですかね。
時は昭和40年代。
ある中小企業の社長の息子が誘拐されたところから事件が始まります。
誘拐犯は5000万円を金塊に変えることを指定。
その5000万という金額は、社長が会社再生をかけて用意した金額と同額でした。
疑問を持ちつつ社長は息子のために奔走。
あざ笑うような犯人の指示は数度にわたり、ついに金塊は海の底に。
子供は無事に帰ってきますが、その際の社長の台詞
「これでいいんだな? ○○」
はゾクゾクきます!
さて、時代は下って昭和63年。
またしても誘拐事件がおきることになるのです。
関係者はすべて20年前の誘拐にかかわった人たち。
さらに身代金の搬送人に指定されたのは、20年前に誘拐された社長の息子!
事件は20年前をトレースするかのように続きます。
物語の最後は意外とあっさり。
「え?これでおしまい?」と思うようなエピローグです。
ここでタイトルの『99%の…』が思い浮かび、「ああ」と思う人と「ええぇ?」と思う人に分かれるかもしれません。
とってスマートで、軽くて切れ味のよい作品でした。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.49
(4pt)

この軽さおすすめ

息をつく間もなくストーリーが展開。
かつて誘拐の被害者だった自分と自分を助けるために
夢を失ってしまった父の無念をはらすため、
主人公はたった一人で、被害者に接触することなしに誘拐を成功させ、
身代金として10億円のダイヤの原石を手に入れる。
しかし、そこにはどろどろした感情や葛藤などの心理描写はまったくなく、
スマート(悪く言えばまったく現実感なく)、かつ、スピーディーに
ひたすら軽く話しは展開します。
感動や感激はないけれど娯楽小説としてはすばらしい。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.48
(5pt)

岡嶋二人を再評価させる疾走感

作品全編を通じる疾走感のすばらしさ。
?な部分もあるし、コンピューター関係は古色蒼然となってしまったが、
それらを吹き飛ばして余りある疾走感を楽しんで欲しい。
一気読み間違いなし。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.47
(4pt)

犯人のクレバーな仕事っぷりに見入るものがある。

推理小説。
時効となった誘拐事件を背景に起こる新たな事件。
途中、読み手には、犯人が分かってしまうが、分かった上でも尚、犯人のクレーバーな仕事っぷりに見入るものがある。
ネタの隠し方とその明かし方がうまいので、テンポ良く読み進められる。
後半、期待に応え切れてない感じが残るのが残念。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.46
(2pt)

淡々と読めてしまうが・・・

普通のミステリー小説でした。最近の読者は本当に目の肥えた人が
多いので、これぐらいのトリック?ではいまいち盛り上がりに欠け
てしまうかもしれません。トリック以外にも登場人物も薄い気が…
やはり「頭が良い犯人」を作り上げるには読者を「なるほど」と納
得させる必要があると思います。ただ単に「犯人は頭が良い」と文
章で書かれても納得できませんよね。(汗)もう一癖二癖があって
も良かったかも。その点では森先生の小説はすごいですよね。「天
才」と言い切れる人物が登場するのですから。(すいません、話が
それました)
2時間ドラマでありそうなストーリーでした。(今回はちょっと辛
口です)
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.45
(3pt)

仙台の乳児誘拐との関連

仙台の乳児誘拐事件で、犯人が参考にした。という記事があったので買ってみた。
冒頭の部分のみのようです。
模倣したとは言いがたい気がします。
肝心の内容ですが、スマートな犯行という感じでしょうか。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.44
(4pt)

20年前の誘拐事件は?

二つの誘拐事件。
二つ目の誘拐事件と20年前の誘拐事件の関係は?
20年前の吸収合併との関係は?
20年前の誘拐事件の被害者「生駒慎吾」は、何に感づいたのか?
真の被害者は誰なのか?
ハイテクを駆使した誘拐?復讐?
ストーリー展開がスピード感に溢れており気楽に一気に読めてしまう作品です。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.43
(4pt)

99%の誘拐

結構分厚い文庫本でしたが、
面白くてすぐに読み終わってしまいました。
現代のコンピューター社会において、こんなことがあってもおかしくないなと思います。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.42
(4pt)

スピード感あふれる誘拐劇

高度なテクノロジーを駆使した誘拐劇。このての分野には全く詳しくないのだが、それでも十分に楽しめた。ただこんなこと実際には不可能でしょうと突っ込みどころも満載ですが、そこはあくまでフィクションということで。この作品の素晴らしいところは、やはり他の岡島作品にも言えるスピード感でしょう。読み始めたらラストまで一直線、まさにジェットコースターのような小説。堅苦しい本格推理が嫌いな人でも楽しめる作品かと思われます。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.41
(4pt)

犯罪小説なのか??

誘拐事件という卑劣な犯罪を描いているが、なぜか凶悪事件のイメージが沸いて来ない。
推理の交錯や、謎解き、トリックを暴いていくようなスリリングな展開はなく
何十年もの間、心の中に封印されていた「想い」が徐々に解放されていく感がある。
最先端の情報機器を駆使しての誘拐というこであるが、著者が描きたかったのは
やはり心の内面だったような気がする。
そのためか、誘拐事件に関しては傷を負ったり死亡する人がいないのが救いである。
物語の結末は、逮捕されるか逃げ切るか、という終わり方にはなっていない。
心の解放した安堵感さえ感じられる。
今までには読んだことのない、犯罪小説である。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.40
(5pt)

ゴーカートに乗る気分

すごい速さで事件が進んでいくのですが、無理がなく一気に読める作品です。
多少疑問の残るところはありますが、相関関係がよくできていますね。
殺人事件ではなく、「誘拐」のスリルだけに焦点を絞っている上に、
90年代初頭の作品とは思えないほど、IT Technologyを駆使されている
事件展開が、作品とは関係なく、驚嘆を覚えるところです。
映画「誘拐」渡哲也主演 を思い出させる作品ですね。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.39
(4pt)

面白かった!

ハイテク音痴の私には、今ではそうとうに古臭いテクニックであろう当時のハイテクが駆使された誘拐も、新鮮に思えました。
へーこんな事できちゃうんだあ、なんて妙に感心しました。
まあ、現実にはこんなに何もかもうまくいくわけないんですが、いいじゃありませんか、やってのけちゃったって。だって、これは小説なんだから。
スピード感あって、一揆に読めますよ。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.38
(4pt)

犯罪モノに見るネットの可能性

おもしろかったなぁ、これは。
今ではちょっと懐かしい、電話回線を通したネット環境、PCのリモート操作、
なんてものが相当重要な要素をなす誘拐モノ、謎解きモノ、サスペンス、です。
今どきの高速通信環境でもチト苦しいと思われる事を、電話回線を通してやれる
ところがちょっと首をひねりますが、それでも、コンセプトとして大変進んで
いるのではないでしょうか。
インターネットはこんなことも可能にする、ってね。
そこは今もかわらない点、作者の造詣を感じます。
誘拐モノは、いつにお金の受け渡しの妙にかかっています。
その意味では、その一番重要なところを電話や、インターネットなんてもので
かなり実現性のある高度なものを提示した点、おもしろいと思われます。
エンディングと言うか、まだ多少謎と余韻を残しているところで、一個☆を減じました。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.37
(5pt)

あざやかな誘拐!哀愁を感じる作品!

誘拐というお題で、こんなに爽やかな気分になる本や映画があっただろうか。19年前に起こった誘拐。主人公はその人質だった。時は流れ、ある事件をきっかけに、過去の誘拐の輪郭が浮かび上がる。そして新たな誘拐劇の幕も上がることに…30年近く前の作品。誘拐にはコンピュータを使うという展開。出てくるコンピュータは古いが、古いからこそ‘今’わかりやすい。だから今売れている!頭脳的なのに読み終わると心に響いていました。成功者の達成感と虚しさを共有して下さい。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.36
(2pt)

失敗率99%の誘拐

復讐劇の一環として、コンピュータを用いた誘拐劇を企てる男の話。しかし、使用するコンピュータがあまりにold fashionedなのでレトロな感じすらして、読む者に失敗率99%を予感させてしまう。そして全篇を通して読んで見ると、果たしてこの誘拐劇にコンピュータを使用する必然性があったのか相当疑問である。作者の立場として、"コンピュータを使った誘拐劇"という見かけ上の新規性を狙ったものとしか感じられない。
誘拐劇の見せ場と言えば、身代金の引渡しの場面であろう。しかし、何と本作では仇側や警察と接触する危険を冒して、男が自身で受け取り役を務めるという不可解さ。何のために、コンピュータを導入した計画を立てたか分からない。オンライン詐欺ではないが、コンピュータを用いて金の受け渡しをする展開を考えるのが普通であろう。
コンピュータを用いた最新型の誘拐劇を描こうとしていながら、旧来の枠から抜け出せなかった凡作。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.35
(1pt)

ハル9000を作る男

フィクション小説の場合は設定がそれが現実にはありえないことでも、如何にもありそうに描き読者を引き込んで欲しいと思う。友人の強い勧めで読んだが、主人公が使用するコンピューターに度肝を抜かれた。「2001年宇宙の旅」に登場するハル9000ばりの人工知能で会話する。ペンタゴンのスパコンでさえ不可能なプログラムを、何と主人公はたった一人で作りあげてしまう。このハルもどきがストーリー上重要な役割を果たす。これはサスペンスというより近未来SFなのだろうか?それとも主人公は則巻せんべい博士か?一人でアポロロケットを作ってしまうのと同じくらい不可能だ。ストーリー展開や文体の上手さの前にこの設定に大きくつまずいた。現実感はハリポタ並である。サスペンスでありながらハルもどきの大活躍ぶりに思わず笑い声を漏らしてしまった。映画「天国と地獄」のようなリアルで生き詰まる誘拐サスペンスが読みたい。
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.34
(5pt)

駆け抜けるように読める

後期の傑作と評価されるだけあって、岡嶋二人初体験にして「岡嶋ファン」にさせてしまうような魅力が詰まっている。とにかく無駄の無い文章、次へ次へと読ませる文章に長けている。現代では当たり前のパソコン用語などが頻出する中で、古臭さが皆無なのは言わずもがな。とにかくラストまでの疾走感は他の小説じゃなかなか味わえない。老若男女をハラハラさせてくれる、そんな作品だと思う(ハイテク社会になった十数年前の作品だからこそ…という事もあるだろうが、、)
99%の誘拐 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871