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ホテル・ピーベリー
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ホテル・ピーベリーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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近藤史恵さんの小説が好きです。ホテルの女主人と日本でやらかした人々との関わりが心地よく、旅をしたくなりました。 主人公のやらかした事に最後までゾワゾワして、受け入れ難いまま終わりました。 主人公より年齢を重ねた自分から見たら、旅先だからこそ起きた感情で長続きしないだろうなと思う。 程よいミステリーで読みやすくおすすめです。 | ||||
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近藤史恵さんが好きなら間違いないです ミステリーなんだけど、そこまで殺伐ともしない、すっきりさっぱり系 ただ主人公がなよなよして芯がなくフラフラ それがかなりイライラする その点がマイナス ストーリーとしては電車や家のちょっとした時間の息抜きにちょうどいい 値段相応 | ||||
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ハワイの風景を思いながらストーリーを追って行くのが楽しかった❗️ | ||||
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非常に綺麗な状態で、新品同様でした。 | ||||
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どんな風に展開するのか 分からなかったです。なので、引き込まれてしまいました❗ 読みやすかったと 感じました。 別の本も読みたいと思いました。 | ||||
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(a) 「ホテル ピーベリー」は、ハワイ島内で、日本人が経営する小規模なホテル。「リピーターお断わり」という風変りなルールがあります。 (b) この物語は、一人の若い日本人男性がこのホテルに滞在する話です。物語は、この男性の一人称で語られ、主人公の視点で話が進みます。 (c) 本書の前半は、ミステリー小説のはずなのに特段事件が起こらないし、主人公の男性は日本で、とある事情で心に傷を負っていることもあり、全体にメランコリックなトーンで話が進みます。 (d) 舞台のほとんどがホテル内、登場人物もホテルの経営者夫婦と宿泊者の日本人数名のみということで閉塞感さえします。読んでいて楽しいストーリーではないです。 (e) それでも、さすがに近藤史恵さんの作品だけあって、「秀逸な筆致の作品」と感じます。事件のない前半部分でも、十分に読者を惹きつける筆力はさすがです。 (f) そして、最終盤の部分では、物語が早急に展開していって、前半部分の不穏で不安定で謎めいた空気の理由が一気にわかる、ミステリー本来の楽しみもあります。 (g) 読んでいて楽しい本ではありませんし、近藤史恵さんの作品の中では最上級というわけではありませんが、読んで損はない本と思います。 | ||||
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"『このホテルには妙なルールがある』『ルール?』『そう、そのホテルに客が泊まれるのはたった一回だけ。リピーターはなしだ』2014年発刊の本書はハワイ島にある小さなホテルを舞台にした再生ミステリ。 個人的には書店で見かけて、旅に行きたい気分でもあったので手にとりました。 さて、そんな本書は"ある事情"で学校教師を辞めた木崎淳平が、バックパッカー的な生活をおくる友人の杉下に教えてもらったハワイ島にある"リピーターお断り"のルールのある小さなホテル"『ホテル・ピーベリー』を訪れるところから始まり、オーナーも日本人で気安いということで長期滞在している日本人旅行者たちと交流していくのですが。そんなある日、客の1人がプールで溺死する事件が起きて。。 と、まあ。典型的な外界との連絡が実質的に途絶えた『クローズド・サークル』的な展開となるわけですが。 元旅好きとしては【殺人事件の謎解きはさておき】またハワイ島への観光自体が目的というより何かしらの事情を抱え【自分を見つめ直すため】海外に滞在しにきた主人公の姿はどこか『わかるなー』と共感する部分がありました。 ただ、近年に邦画実写化されたオールドSFの傑作『夏への扉』を引用しながら主人公の学校を辞めた理由や心情を説明するのはSFファンとしては、わかるんだけど"ちょっと違う?"的な違和感を覚えてしまいました。 ハワイ島、バカンスを舞台にした作品が好きな方へ。気軽に読めるミステリとしてもオススメ。 | ||||
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ハワイが好きで良く行っていたので(ハワイ島は行っていませんが)楽しく一気に読みました。 | ||||
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現地やホテルでの生活の描写が素晴らしい!読んでいて、本当に旅行している気分になる。 自分もどこか旅行に行きたなくなった。 海外は無理なので、せめて沖縄…。 退職するまで無理かな。 | ||||
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近藤史恵さんは以前からとても好きな作家さんで、何を読んでも間違いなく面白いのです。 ミステリテイストなのですが、登場人物の背景にある個々の事情が軽いタッチで描かれながら、物語の主題になっていくという手法に引きこまれてしまいます。 この作品だけではなくこの著者の全ての小説をお薦めします。 | ||||
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近藤史恵さんの描く世界は引き出しが多いから、ハッピーなものから、こういうちょっとドロっとしたものまで本当に色々あって読むのが楽しい。まずハワイの気候にふれているが、私も同じように感じた。2回目に行ったマウイ島の山の上では軽装過ぎて震えたし。 ハワイ島は火山があれだから行った事は無いけれど、オアフ島より魅力的だ。 主人公は執着しやすい性格で性格悪い。 殺されなかった女性客のゴタゴタはよくありそうな話だがそれがあったおかげで、他の人達のクズっぷりや主人公の心のドロドロしたものが中和される。丁度この本を読む前にいい人達しかでてこない嘘みたいに偽善みたいな小説を読んだ後だったから、これを読んで人間の汚い部分がうまい具合に描かれていて、ある意味心地良かった。 ドロドロ具合が丁度良い。 彼女は本当に自首したのだろうか? しなかったかもなぁ。 | ||||
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無機質で、どこか悲しくもあり不気味な表紙に魅かれて購入。 面白かったです。 序盤はハワイ旅行描写が続き、ミステリーなのに事件も起きず、さらには 女主人との仲が深くなるにつれ、主人公が壊れ気味のストーカー化しそうな展開から、 「えっ?こーいう作品なの??」と、ちょっと不安になりましたが、ラスト7章目で、 一気に伏線回収してきました。 登場人物も少なめで把握しやすく、トリックも良い意味で薄味なので、無理やり感が無く、 サラッと読める秀逸な作品です。 | ||||
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鮎川賞作家の近藤氏のハワイの日本人夫婦が経営する民宿を舞台にそこに滞在する人間達を描いたミステリー作品。 ミステリーと言っても本格路線ではなく、読んでいるとどこがミステリーなのか分からないまま展開していき、最後にどんでん返しが待っているというプロット型のサスペンスミステリーとなっている。 長編としては短い作品だが、ハワイのけだるい雰囲気と落ちがなかなか見事に融合している。 | ||||
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暗い傷心をかかえて学校教諭を退職した若い男性主人公が、長期滞在を計画してやってきたハワイのホテルで、思いがけない事件に巻き込まれるサスペンスミステリ。 常夏の島に佇立するホテルは、家庭的な民宿のような明るい空気の背後に、どこか冷えた闇の湿度がただよい、そこには、やはりどこか翳った裏の顔を秘めた登場人物たちが居をともにする。そんな明るい表の空気と秘められた裏の空気の温度差に、ミステリアスな香りを漂わせてみせながら読者の鼻先をどんどん誘い、巧みなツイストで表裏一体となった終幕へとあざやかに着地させる。その間、飽きる暇もなく一気読みさせてくれる作者の軽妙な筆致は見事。 ゴシック様式の豪邸での名探偵の大活躍や、驚天動地の犯罪トリックといった豪奢な晩餐はないが、あか抜けたカフェでいつもより少し贅沢な三時のお茶を楽しんだような気分にさせてくれる作品。ミステリを《論理》よりも《心理》で読みたい方、『わらの女』のカトリーヌ・アルレーや、『シンデレラの罠』のセバスチャン・ジャップリゾ、『悪魔のような女』のボアロー&ナルスジャックなどの、フランスのサスペンスミステリがお好みの方には楽しめる作品ではないかと思う。 | ||||
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暗い傷心をかかえて学校教諭を退職した若い男性主人公が、長期滞在を計画してやってきたハワイのホテルで、思いがけない事件に巻き込まれるサスペンスミステリ。 誰もがイメージする明るい常夏の観光地ハワイとは、微妙な温度差が感じられる舞台。それはあたかも、満面の笑顔のなかにふと見つけた、冷たく翳った瞳の色のよう…。家庭的な民宿の趣すらある明るい表情の裏に、そんな翳った闇の温度が感じられるホテルに、やはり冷えた裏の顔をそれぞれに秘めているらしい登場人物たちが配されている。 ヒーロー的な探偵役やエキセントリックな殺人犯が登場し、常識を打ち崩すようなシチュエーションやトリックで、派手に読者を驚倒させるようなことはない。ただひたすら、主人公を軸にした登場人物たちの表と裏の繊細な心理のひだをより合わせ、スリリングに読者の興味を牽引し、そして巧みなツイストで表裏一体となった解決へと着地させる。その間、飽きる暇もない一気読みを楽しませてくれる作者のお手並みは見事。 ミステリを《論理》よりも《心理》で読みたい方、『シンデレラの罠』のセバスチャン・ジャップリゾや『悪魔のような女』のボアロー&ナルスジャックなどのフランスのサスペンスミステリがお好きな方、オススメです。 | ||||
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「自分探しの旅」なんて言う表現、こっ恥ずかしい。 わざわざ旅に行かなくとも探せよ。 センチメンタルジャーニー気取っても、格好つけて 自分を慰めているだけだろ・・・。 主人公は自分が招いた心の傷を癒す、いやごまかす ために、ハワイと言ってもオアフではなく、僻地ハワイ島へ。 リピーター、3か月以上の滞在禁止ホテル。 なんか怪しいスタッフと滞在者。 事件はいきなり起きて、最後にそれなりの動機や背景を 真相として突きつけてくるのだが、拙私が今作のテーマ として、強く感じたのは、刻一刻流れる時間の中で、 人生というものを読者がどう考えて生きていくべきか、 ということなんだと感じた。 名作「夏への扉」をモチーフに、後戻りできない人生 でありながら、瞬間瞬間に人間が決断したであろう、 正の選択が、負の選択になってしまう脆さ・危うさ を登場人物に投影していく点が秀逸。 感情ある故の人間の弱さと言ってしまえば、その通り ではあるが・・・。 クローズドサークルの中で、主人公の葛藤もうまく 表現されていたが、早希のその後、ナナの結論、 そして和美の本心など、そのあたりは、もう少し 丁寧に作り込んで暗示させるところまで書いて 欲しかった。 概して、短く気軽に読めるが、読者によっては、 自分の人生に照らし合わせて、考えさせられる点で、 なかなかの白眉作品であった。 特に、最後の一文が揶揄する未来をいろいろ想像 して面白かった。 | ||||
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