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盗まれた独立宣言



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盗まれた独立宣言の評価: 4.00/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

後味が悪い

その道のプロを集め、金に糸目をつけず準備した、大掛かりなトリックで成し遂げる完全犯罪は、フィクションとしても芸術作品である。
この本でも、上巻の導入部分を読んでいる間は、そのすがすがしさがあった。
しかし、それが曇り始めたのは、ノーベル賞を受賞した形成外科医に美容整形手術をさせるべく、誘拐したその娘をあっさり殺したあたりから。
罪のない17歳の女の子を口封じのためだけに殺しちゃったら、もうあとはドロドロでしょ。
と思って読んでいくと、主人公らしき学者(♂)がイスラエルスパイ(♀)に恋する甘い展開が始まり、ちょっとしたすれ違いから、ロミオとジュリエットばりの悲しい結末かと思いきや。
生き返って二人でイラクへ潜入し、ミッションを成功させて帰還だと・・・。
そして、ミッションに参加した仲間たちは全滅し、途中で世話になった村もイラク政府に報復として虐殺される。
なんだ、このご都合主義は。
悪人が死んでいくだけの勧善懲悪ならまだ救いがある。
だが、主人公とヒロインのハッピーエンドを盛り上げるために、善良なモブキャラたちを何人殺したのか。
その上、さらにどうしようもないことに、このイラク潜入作戦自体が壮大な無駄だったりする。
結局、何がいいたいんだ。
この物語に最後まで付き合った読者の時間も無駄だったのか?

本物と区別のつかない独立宣言という発想はおもしろいが、物語の組み立て方に難がある作品である。
盗まれた独立宣言〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:盗まれた独立宣言〈上〉 (新潮文庫)より
4102161155

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