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謝罪代行社
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【この小説が収録されている参考書籍】
謝罪代行社の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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またしても帯無!! 上下とも!! 最悪!! 評価以前の問題!! 取り急ぎ・・。 | ||||
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いいね!!と致しましたが帯がありませんでした?? 評価以前の問題ですが?? ☆評価は5。 上のみ購入今現在。 | ||||
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最近のハヤカワの傾向として青春小説的なミステリー・犯罪小説と いうのがあると思うのですが、この本はまさにそれで、ベルリンの若 者の日々と事件という二つの面を持つ小説です。 ベルリンの町の風景と今の20代の青年達の姿の描き方に生々しさが あって読ませます。 しかしそこへ降ってわいたような災難がひどすぎる。エラリークイー ンは「ミステリーの中の事件は殺人事件でないと読者を引っ張って行 くことができない」と書いていますが、その教えを守って行くと、よ り刺激を強くするために事件の惨劇度をエスカレートして行かなくて はいけなくなるだろう、そんなことを思いました。 結局犯人の動機などがあいまいなままなので、何か解決しない感じ を残したまま終わってしまい、残虐な描写の印象だけが残るというよ うな感想です。 楽しい話を描こうとして結局作家自身が普段書けない、描いてみた い物を書いてしまったのかな。 | ||||
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いかにもドイツらしい陰々滅滅とした内容と結末、 感情移入しにくい登場人物たち、 なによりも、時系列を前後して複数の視点で語られる叙述と、 決して愉快なだけではない、なかなか読むのが苦しい作品でした。 また、一読して明らかに矛盾していると思われる点もあり、 謎ときとしては辛めの点数になりました。 なお、作品中で主人公の一人が見せる「謝罪術」はなかなかおもしろく、 実社会でも応用できそうな気がしましたが。 | ||||
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ドイツ児童文学の分野で名を成している中堅作家ドヴェンカーが新たにミステリー分野に挑戦して大成功を収めた注目のドイツ推理作家協会賞受賞作です。日本で近年に読めるドイツの有名なエンターティメント作品としては世界最長のSF大連作「宇宙英雄ローダン・シリーズ」、「治療島」等の技巧派フィツェック、「深海のYrr」等のサスペンス作家シェッツィング、の3つがありますが、今年また新たに「犯罪」でブレイクしたシーラッハと並んで本書が紹介されたのは真に喜ばしい事だと思います。翻訳小説の紹介がほぼ英米一辺倒だった昔に比べ、最近は北欧ミステリーの台頭がきっかけになってワールドワイドに拡大している嬉しい状況をファンとして今後も楽しみに見守って行きたいと思います。 リストラによる失業や定職につけずにフラフラしている四人の若い男女達が集まり人生の再スタートを切ろうと考え、依頼人になり代わっての謝罪を商売にした「謝罪代行社」を立ち上げる。商売は思いの外順調に進み順風満帆かと思えたが、ある日依頼人の指定で出向いた場所で壁に磔にされた女性の死体を発見し、忽ち前途に暗雲が漂い出すのだった。 本書の第一部で描かれる四人の男女、クリス、タマラ、ヴォルフ、フラウケのそれぞれに一風変わった人間性が紹介される青春小説風のエピソードにはどれも良い味があってとても面白く読みました。この苦しくても切羽詰っていない楽天的な雰囲気がいたく気に入りましたので、次の局面から暗い出来事が連続して起こり全員が殺伐とした空気に包まれるのが非常に残念でしたが、それでも全体的に暗澹たるドラマの割には本当の意味での暗く絶望的な悲劇と感じさせない所が著者の本質的な性格の美点だと思います。ミステリーとしては視点を変え多数の正体不明の人物を登場させる凝った構成でややこしくしていますが、私的には迷わずに十分に物語を追う事が出来て複雑怪奇な真相にも完全に納得しました。2点だけ欲を言えば、主題の「謝罪代行社」の奇妙な仕事を物語にもう少し上手く絡める事が出来なかったか、物語の語り手の正体に一ひねりを加えたらもっと面白くなったかも知れない、というのがやや心残りです。他に感じたのは、こんなにも怪しい状況なのに死体が見つからないという理由だけであっさり捜査を打ち切るあまりにも淡白過ぎる警察官は現実にはあり得ないと思いますが、著者があえてストーリーを強引にそういう流れに持って行った理由は、きっと闇の世界で暗躍する犯罪者や残虐な殺人者らの非道な悪人達を単純に法の裁きに委ねたくなかったからだろうと私には思えます。悪しき過去からの殺人連鎖と呼んでいい本当に数え切れない程の死者を出したこの物語が終わった後で「謝罪代行社」の生き残りの若者たちはそのままでは職業を存続出来ないとは思いますが、きっと彼らはこの過酷な試練のショックをも乗り越えてまた別の何かを思いつき逞しく生きていくのではないかと未来に一抹の希望を抱かせてくれます。 あとがきによれば本書の後に書かれた作品の筋書は5人の少女が活躍するサイコ・サスペンスだとの事で、また若者たちの人生模様や生き方にこだわる著者の特質が存分に活かされている事と期待が持てる次回作も早く読めます様にと願います。 | ||||
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「あいだで起きたこと」から物語は始まり、「以後に起きたこと」、「以前に起きたこと」、「現場にいなかった男」と4つの構成が複雑に絡み、「おまえ」、「わたし」、「彼」、主要キャラ視点で話が展開されてゆく。読み始めたときは正直混乱したが、謝罪代行社が誕生した以降から話の面白さに夢中になっていた。2回読むとまた発見がありよかった。 | ||||
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「現場にいなかった男」が、警察が捜索中の対岸のヴィラに見つけた男は、その時間にそこには存在できないはずの男だった。この男は死んでいるはずで、それが代行社が巻き込まれていくそもそもの原因になったのである。しかしこの小説は、それをさておいてもなお面白かった。小説の根幹をミスっていてもまあまあ楽しめたので星二つ。 | ||||
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この話、表現方法を、気楽に通勤途中に読もう、なんて考えると酷い目に遭う。 実際そんな目にあってしまった。読めども読めども楽しくならない。 主要登場人物に特別魅力を感じない、物語にワクワク出来ない、物語の進行具合や<匿名>登場人物との 絡みが分かりづらい、で、頭がクタクタになってしまい、ページをめくる手が進まない。 そんな訳で、250ページ過ぎで読了を一旦中断。全容を如何しても知りたいという気持ちになれないのが 大きな要因。(その内、自宅でジックリ手に取るかもしれないが、今は一刻も早く他へ移りたい...) エンタメなミステリーなら他にもあるし、この本を”通勤のお供”に選んだのは失敗だった。 この本こそ、好き嫌いの分かれる、読み手を選ぶ、本なのだろう。私は好きになれなかった。 | ||||
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謎で始まり、ジグソーパズルを一つ一つはめていくようにその謎が少しずつ少しずつ姿を現していき、最後の最後でようやくすべてがわかるという犯罪小説。「謝罪代行社」という会社を立ち上げた4人の若者が依頼人の頼みで出かけた場所は凄惨な殺人現場だった。否応なく事件に巻き込まれ、翻弄される4人。 ‘わたし’が誰で‘おまえ’が誰なのか。とある事件の‘before’と‘after’、様々な人物の視点と全体を把握している‘わたし’の視点とが入れ替わり立ち代わり描かれることで同じ場面を別の人物の感覚器官と頭脳を通して読者は知ることになり、それが非常に面白い造りになっている。 そして、どの人物も過去に苦しみや葛藤を抱えていて被害者でありながらも加害者でもあるという現代の複雑な犯罪事件を細やかに描いていて秀逸。文章が短くて読みやすく、場面転換が速いので映画のような趣。若者に働き口がないという社会問題や、市民がアジア食材をふつうに買ってきて調理するというベルリンの生活がさらりと登場するのも興味深かったが、一つの犯罪の背後に陰湿な別の犯罪が潜んでいるという幾重にも多層化された現代社会の闇が描かれたドイツ・ミステリーの秀作。 謝罪代行社 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) | ||||
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かなり構成が複雑なので、小説を読みなれていない人は筋を追うのも難しいかもしれません。 語りも、車を走らせ続ける「私」、殺人を犯す「お前」、3人称も謝罪代行社の4名に加えて、さらにもう一人の「現場にいなかった男」を加わります。 その上、物語上の時間も前後し、所々の解釈も読者に委ねられているので、なかなか歯ごたえがある内容です。 謝罪代行社の成り立ちや、事件の背景、最後100ページを切ったあたりの展開など、かなり強引なところもありますが、どのような力技を見せてくれるかも含めて、凝った物語を好む人にはたまらないでしょう。 万人受けはしないと思いますが、ハリウッドエンターテイメント的な予定調和の世界に飽きた人は、読んでみては如何でしょうか。 | ||||
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