アンダー・ザ・ドーム

評判

アンダー・ザ・ドームの評価:

3.95/5点 レビュー 56件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.95pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全72件 41〜60 3/4ページ
No.32
(3pt)

上巻しか読んでないけど

スティーブンキングとはどういう作家なのか、興味があり購入しました。 映画化されているグリーンマイル、スタンドバイミーなどが代表作である。 ホラー作家と言われているが描写的にモダンホラータッチで描かれてはいるが全体的には普通の庶民や警察、政治家などの話をいれながら、ユーモアも交えて語られている。 この作品の評価は、、、 あなたが決めて下さい。
アンダー・ザ・ドーム 下 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 下より
4163804803
No.31
(3pt)

上巻しか読んでないけど

スティーブンキングとはどういう作家なのか、興味があり購入しました。 映画化されているグリーンマイル、スタンドバイミーなどが代表作である。 ホラー作家と言われているが描写的にモダンホラータッチで描かれてはいるが全体的には普通の庶民や警察、政治家などの話をいれながら、ユーモアも交えて語られている。 この作品の評価は、、、 あなたが決めて下さい。
アンダー・ザ・ドーム 上 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 上より
4163804706
No.30
(5pt)

さすがキング

このアンダー・ザ・ドームは、S・キングが、よく書く「勧善懲悪」の物語ではありません。

この物語は、「観察する側」と「観察される側」の物語です。

「観察する側」が福数人集まると、ときに残忍、残酷になる。特に、「観察される側」に変わった動きがあると、それを歓喜し、さらにはワザと、そうなるように仕向けるようになる。最初は目的があった「観察」は、いつしか「残酷な娯楽」となってかわる。

そして、「観察する側」も違う面では観察されているという事実もある。当然、「観察される側」も何かを観察する、ときには、「観察する側」を観察することさえある。

この観察という行為は、命あるもの全てに共通する真理であり、地球外知的生命も例外ではないのだろうというのが、本作品のテーマだと思います。

なので、この物語は、「観察する側」、「観察される側」という終わりのない物語の一部でしかないのでしょう。
それゆえに、物足りなさや無駄な話が多い気がするという評価もあるんだと思います。

しかし、さすがにキングです。
この壮大なスケールを小さな町の小さな覇権争いを通して、見事に無駄なく表現しています。
一つ、一つの小さいエピソードも、このテーマから、ぶれていないのさすがです。

心に浮かぶ風景描写、ドキドキする心理描写を通し、ローギアからドンドンと加速する物語展開も絶妙です。
狂気というエッセンスを隠し味にした、本作品は、読んだ後も言葉では言い表せない余韻が残ります。

これから読もうと思われる方は、「観察」というテーマを意識すると、深みのある物語になると思います。
また、一度は読んだ方で、んー、イマイチと思われた方も、「観察する側」「観察される側」の図式を当てはめると、なるほどなぁ〜と思われるかもしれません。

ふー、初レビューなので、不手際がありましたら、ごめんなさい。
アンダー・ザ・ドーム 下 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 下より
4163804803
No.29
(5pt)

さすがキング

このアンダー・ザ・ドームは、S・キングが、よく書く「勧善懲悪」の物語ではありません。

この物語は、「観察する側」と「観察される側」の物語です。

「観察する側」が福数人集まると、ときに残忍、残酷になる。特に、「観察される側」に変わった動きがあると、それを歓喜し、さらにはワザと、そうなるように仕向けるようになる。最初は目的があった「観察」は、いつしか「残酷な娯楽」となってかわる。

そして、「観察する側」も違う面では観察されているという事実もある。当然、「観察される側」も何かを観察する、ときには、「観察する側」を観察することさえある。

この観察という行為は、命あるもの全てに共通する真理であり、地球外知的生命も例外ではないのだろうというのが、本作品のテーマだと思います。

なので、この物語は、「観察する側」、「観察される側」という終わりのない物語の一部でしかないのでしょう。
それゆえに、物足りなさや無駄な話が多い気がするという評価もあるんだと思います。

しかし、さすがにキングです。
この壮大なスケールを小さな町の小さな覇権争いを通して、見事に無駄なく表現しています。
一つ、一つの小さいエピソードも、このテーマから、ぶれていないのさすがです。

心に浮かぶ風景描写、ドキドキする心理描写を通し、ローギアからドンドンと加速する物語展開も絶妙です。
狂気というエッセンスを隠し味にした、本作品は、読んだ後も言葉では言い表せない余韻が残ります。

これから読もうと思われる方は、「観察」というテーマを意識すると、深みのある物語になると思います。
また、一度は読んだ方で、んー、イマイチと思われた方も、「観察する側」「観察される側」の図式を当てはめると、なるほどなぁ〜と思われるかもしれません。

ふー、初レビューなので、不手際がありましたら、ごめんなさい。
アンダー・ザ・ドーム 上 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 上より
4163804706
No.28
(2pt)

辛口かなあ

上下2巻,図書館で借りて読みました(買えよ!)
正直申し上げて,スタンド,セルを強くイメージしてしまいました。
個人的な印象ですが,セルあたりからややキング独特の筆力が落ちてきたのではないかと気になっています。
出た本は必ず読むのですが,脂の乗り切っていたころのITやスタンドに比べると,最近の作品はやや類型的(どこかで読んだような)に感じてしまいます。

ということでこれも個人の見解ですが,図書館や友人から借りて読む機会があればそれなりに楽しんで読むことはできますが,新刊を買って!ということであればあまりお勧めはしません。

趣味がBookOffでの100円本あさりなので,余計に対費用効果を考えてしまいます。
アンダー・ザ・ドーム 下 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 下より
4163804803
No.27
(2pt)

辛口かなあ

上下2巻,図書館で借りて読みました(買えよ!)
正直申し上げて,スタンド,セルを強くイメージしてしまいました。
個人的な印象ですが,セルあたりからややキング独特の筆力が落ちてきたのではないかと気になっています。
出た本は必ず読むのですが,脂の乗り切っていたころのITやスタンドに比べると,最近の作品はやや類型的(どこかで読んだような)に感じてしまいます。

ということでこれも個人の見解ですが,図書館や友人から借りて読む機会があればそれなりに楽しんで読むことはできますが,新刊を買って!ということであればあまりお勧めはしません。

趣味がBookOffでの100円本あさりなので,余計に対費用効果を考えてしまいます。
アンダー・ザ・ドーム 上 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 上より
4163804706
No.26
(5pt)

スティーヴン・キング恐るべし!

いやぁー面白かった!

二段組み印刷、上下巻合わせて1400頁になんなんとするボリュームの、まさに掛け値なしの大長編である。
物語は、米国のチェスターズミルという、人口2000人ほどの小さな町に、ある日突然、まったく目に見えない壁が出現するところから始まる。この透明の壁(これがドームと呼ばれる)は、町をすっぽり囲んでいて、高さは10kmを超え、地中の深さも測りしれない。たまたま壁周辺を飛行中の小型飛行機は墜落し、走行中のトラックは壁に激突し、大量の鳥がばたばたと落ちる。この冒頭部からぐいぐいと話に引きずりこまれてしまう。
電話とインターネットは外界と通じるものの、どうやら壁はごく微量の空気以外の物質は通さないようである。米軍は、ドームを破壊して町を解放すべくいろいろと試みるが、ミサイルですらはね返されてしまう始末で打つ手がない。この、外界から完全に遮断された状況下で、町政委員ビッグ・ジム・レニーは警察を取り込み、町を独裁支配すべく、着々と恐怖政治体制を敷いてゆく。一方、かつて米軍の大尉で、今は町のレストランでコックとして働いている、バービーことデイル・バーバラは、非常事態のもと大統領命において、大佐として米軍に復帰し、ドーム内部での治安責任者に任ぜられて、支援者たちとともにビッグ・ジム一派の圧政に立ち向かう。

ドームの出現と消失に関わる部分こそSF的な設定であるが、この物語の本筋は、弧絶した町における、ビッグ・ジム一派の弾圧勢力対バービーを中心とする解放勢力の、1週間にわたる激烈な争いである。両勢力の激突により、あるいはドームに起因する事故や超常現象などで、善人も悪人も次から次へばたばたと人が死んで行く。物語は疾風怒涛の展開を見せ、読む者は、ひたすらこの展開を追って、ストーリーに埋没して行くしかない。

それにしても、これだけの大長編を中だるみすることなく、最後まで引っ張って行ってしまう、スティーヴン・キングの筆力たるやまさに圧倒的であり、文字通りの剛腕ぶりである。随所に出てくるキング独特の、わいせつな場面の描写やジョークも香辛料のようにピリリと効いていて、思わずにんまりさせられたり、助平ごころを掻き立てられたりする。
これまで読んできたキング作品の中には正直言ってちょっとかったるいものもないではなかったが、本作は間違いなく極上のエンタテインメント超大作であり、久しぶりに物語にどっぷりつかる楽しさと興奮を満喫した。
あらためて言おう、“スティーヴン・キング恐るべし”。

本作が2012年度このミスベスト10にも入っておらず、週刊文春ミステリー海外部門に、辛うじて10位にランクされたのは、余りに長編過ぎて、選考委員が読むことを敬遠したか怠ったかのどちらかとしか思えない。
アンダー・ザ・ドーム 下 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 下より
4163804803
No.25
(5pt)

スティーヴン・キング恐るべし!

いやぁー面白かった!

二段組み印刷、上下巻合わせて1400頁になんなんとするボリュームの、まさに掛け値なしの大長編である。
物語は、米国のチェスターズミルという、人口2000人ほどの小さな町に、ある日突然、まったく目に見えない壁が出現するところから始まる。この透明の壁(これがドームと呼ばれる)は、町をすっぽり囲んでいて、高さは10kmを超え、地中の深さも測りしれない。たまたま壁周辺を飛行中の小型飛行機は墜落し、走行中のトラックは壁に激突し、大量の鳥がばたばたと落ちる。この冒頭部からぐいぐいと話に引きずりこまれてしまう。
電話とインターネットは外界と通じるものの、どうやら壁はごく微量の空気以外の物質は通さないようである。米軍は、ドームを破壊して町を解放すべくいろいろと試みるが、ミサイルですらはね返されてしまう始末で打つ手がない。この、外界から完全に遮断された状況下で、町政委員ビッグ・ジム・レニーは警察を取り込み、町を独裁支配すべく、着々と恐怖政治体制を敷いてゆく。一方、かつて米軍の大尉で、今は町のレストランでコックとして働いている、バービーことデイル・バーバラは、非常事態のもと大統領命において、大佐として米軍に復帰し、ドーム内部での治安責任者に任ぜられて、支援者たちとともにビッグ・ジム一派の圧政に立ち向かう。

ドームの出現と消失に関わる部分こそSF的な設定であるが、この物語の本筋は、弧絶した町における、ビッグ・ジム一派の弾圧勢力対バービーを中心とする解放勢力の、1週間にわたる激烈な争いである。両勢力の激突により、あるいはドームに起因する事故や超常現象などで、善人も悪人も次から次へばたばたと人が死んで行く。物語は疾風怒涛の展開を見せ、読む者は、ひたすらこの展開を追って、ストーリーに埋没して行くしかない。

それにしても、これだけの大長編を中だるみすることなく、最後まで引っ張って行ってしまう、スティーヴン・キングの筆力たるやまさに圧倒的であり、文字通りの剛腕ぶりである。随所に出てくるキング独特の、わいせつな場面の描写やジョークも香辛料のようにピリリと効いていて、思わずにんまりさせられたり、助平ごころを掻き立てられたりする。
これまで読んできたキング作品の中には正直言ってちょっとかったるいものもないではなかったが、本作は間違いなく極上のエンタテインメント超大作であり、久しぶりに物語にどっぷりつかる楽しさと興奮を満喫した。
あらためて言おう、“スティーヴン・キング恐るべし”。

本作が2012年度このミスベスト10にも入っておらず、週刊文春ミステリー海外部門に、辛うじて10位にランクされたのは、余りに長編過ぎて、選考委員が読むことを敬遠したか怠ったかのどちらかとしか思えない。
アンダー・ザ・ドーム 上 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 上より
4163804706
No.24
(3pt)

な、長い・・・

な、長い…。
読んでも読んでも残りのページがなかなか減らない…。

通勤電車で週に一冊以上のペースでいろんな小説を読んでるんですが、
この作品は、月曜日に読み始めて、金曜日の時点でまだ四分の一くらい
が読みきれませんでした(もちろん上巻だけ)。
(あまりのペースの遅さに、火曜日からはいつも以上に力を入れて
読んだんですけどね。)

どなたかも仰ってましたが、特に上巻は、ストーリ(内容)以上に文字
数を取り過ぎてるように思いました。
もちろん文字数の多さが減点対象になるわけではないですが、やはり
ストーリーにのめりこむような作品に仕上げるためには、スピード感
も大事なように思います。

長編作品の好きな方はそうではないんでしょうね。ゆっくり紡ぎあげ
ていくのを好まれる方もいるのでしょう。

ということで、星三つという少々辛口の点数を付けたのは上記のこと
が理由ではありません。

キングファンの私としては、ただ単に「私の期待を大きく超えるよう
な作品ではなかった」と感じたということに尽きます。

小説としての完成度はもちろん高いと思いますが、読んでいて鳥肌
が立つようなこともなく、すべてのプロットが予想の範囲内で終始
しているように思われます。
(というか、「オチ」についてはちょっとプアなんじゃない?と思
ったりもしますが。)

ということで、ほんとは星四つの評価なんですが、あまりに他の方
のポイントが高かったので、敢えてここは星三つでお願いします。

アンダー・ザ・ドーム 下 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 下より
4163804803
No.23
(3pt)

な、長い・・・

な、長い…。
読んでも読んでも残りのページがなかなか減らない…。

通勤電車で週に一冊以上のペースでいろんな小説を読んでるんですが、
この作品は、月曜日に読み始めて、金曜日の時点でまだ四分の一くらい
が読みきれませんでした(もちろん上巻だけ)。
(あまりのペースの遅さに、火曜日からはいつも以上に力を入れて
読んだんですけどね。)

どなたかも仰ってましたが、特に上巻は、ストーリ(内容)以上に文字
数を取り過ぎてるように思いました。
もちろん文字数の多さが減点対象になるわけではないですが、やはり
ストーリーにのめりこむような作品に仕上げるためには、スピード感
も大事なように思います。

長編作品の好きな方はそうではないんでしょうね。ゆっくり紡ぎあげ
ていくのを好まれる方もいるのでしょう。

ということで、星三つという少々辛口の点数を付けたのは上記のこと
が理由ではありません。

キングファンの私としては、ただ単に「私の期待を大きく超えるよう
な作品ではなかった」と感じたということに尽きます。

小説としての完成度はもちろん高いと思いますが、読んでいて鳥肌
が立つようなこともなく、すべてのプロットが予想の範囲内で終始
しているように思われます。
(というか、「オチ」についてはちょっとプアなんじゃない?と思
ったりもしますが。)

ということで、ほんとは星四つの評価なんですが、あまりに他の方
のポイントが高かったので、敢えてここは星三つでお願いします。

アンダー・ザ・ドーム 上 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 上より
4163804706
No.22
(4pt)

極上のエンターメント小説!!! だが…(下)

上巻をレビューした通り、第1級のそれも極上のエンターテイメント小説であることは間違いない。

しかしながら、“読み終わった後に何かが残るか”と言えば、さほどのものは無く
また、“もう一度読みたいか”と言われれば(その厚さ故ではなく)No Thank Youと応えてしまうだろう。

何故か?

確かに、人種差別や、独裁政治の危険性、はたまた独裁者を拍手で迎えてしまう民衆の愚かさ等問題提起は
為されている。
更には、もしかしたら“私たちはこの広大な宇宙の中で『蟻』なのではないか?”という
(誰もが一度は考えたことがある?)恐怖や畏れを見事に小説世界の中で具現化している。
(不条理ともいえる3.11を経験した後では尚更である)

だが、“エンターテイメントの枠を超えて、突き付けてくる『テーマ』が、あるいは『深み』が無い”
と言ったら言い過ぎか?

多分、異論が多数あると思うが、(すなわち、エンタメ小説としての完成度の高さは比べ物にならないし、色々と欠点が
あることは多数のレビューアーが指摘している通りだが)
『ジェノサイド』高野 和明の方がその“テーマの深度”において『上』と思うのだが…
アンダー・ザ・ドーム 上 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 上より
4163804706
No.21
(4pt)

極上のエンターメント小説!!! だが…(下)

上巻をレビューした通り、第1級のそれも極上のエンターテイメント小説であることは間違いない。

しかしながら、“読み終わった後に何かが残るか”と言えば、さほどのものは無く
また、“もう一度読みたいか”と言われれば(その厚さ故ではなく)No Thank Youと応えてしまうだろう。

何故か?

確かに、人種差別や、独裁政治の危険性、はたまた独裁者を拍手で迎えてしまう民衆の愚かさ等問題提起は
為されている。
更には、もしかしたら“私たちはこの広大な宇宙の中で『蟻』なのではないか?”という
(誰もが一度は考えたことがある?)恐怖や畏れを見事に小説世界の中で具現化している。
(不条理ともいえる3.11を経験した後では尚更である)

だが、“エンターテイメントの枠を超えて、突き付けてくる『テーマ』が、あるいは『深み』が無い”
と言ったら言い過ぎか?

多分、異論が多数あると思うが、(すなわち、エンタメ小説としての完成度の高さは比べ物にならないし、色々と欠点が
あることは多数のレビューアーが指摘している通りだが)
『ジェノサイド』高野 和明の方がその“テーマの深度”において『上』と思うのだが…
アンダー・ザ・ドーム 下 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 下より
4163804803
No.20
(4pt)

極上のエンターメント小説!!! だが…(上)

上下巻で1,300頁を超えるエンターテイメント超大作!

ある日突然無色透明の“ドーム”が町を覆い、“わずかな空気と水と電波を通すのみ”という奇想天外な設定で
物語は始まる。(“わずかな空気を通す”という設定がまたうまい!)

この導入部分が秀逸で、突然空間を断ち切られたことによって生じる惨事が極めてリアルに描写され
上下巻の本の分厚さにやや引き気味であった思いなどどこかに吹っ飛んでグイグイと引き込まれていく。

登場人物は膨大ながら一人一人のキャラクターが、見事に描きこまれており(たとえ登場場面が少ない人物であっても
その存在感はリアルでキャラがきちんと立っている!)個々の会話(とてつもなく下品であったりするがまたこれがうまい)やエピソード、
また、次々とたたみかける様に発生するイベントも
決して破綻することなく、ラストに向かってジグソーパズルのピースが埋まるようにキッチリと収斂していく。
そして奇想天外な“ドーム”の謎も…

間違いなく第1級のそれも極上のエンターテイメント小説である。
だが…(以降 “下巻”のレビューへ)


アンダー・ザ・ドーム 上 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 上より
4163804706
No.19
(5pt)

止まらない疾走感の中でスローモーションのように克明に描き尽くされた数日間の極限・・・

スティーブン・キングは「ザ・スタンド」しか読んだことがなかったのですが、やっぱりさすがベストセラーを連発してきただけはありますね。「アンダー・ザ・ドーム」を読了しました。70年代に最初に着想を得てその時には一度執筆を断念して撤退・・・最近になってキング自身いわく「アクセルを踏みっぱなしの長編を書く」という決意のもとに再度完成させたという、それぞれが600ページ以上に分厚く上下二巻に分かれた大長編大作です。それでも一気読みに近い面白さでした。突然謎の力場により形成された透明なドームによって閉鎖されてしまったメイン州の小さな街チェスターズミル・・・完全に孤立してしまった街の人々と日常があれよあれよという間に変貌していく。キングの描き方は、ちょうど人が何かの事故にあった瞬間のあらゆるものの動きを、まるでスローモーションで見たかのように克明に記憶している時の感覚と似て、物語のスピードを全く緩めず、その疾走感の中に一見どうでもいいような生身の人間の一瞬の視点を散りばめて詳細に語り、それがやけリアリティを帯びた説得力となって迫ってくるのです。ある意味単純で荒唐無稽なシチュエーションをここまで物語にしてしかも最後までまったく失速せずに詳細に描き尽くす・・・スティーブン・キング、この作品・・・まさに王者の風格です。この秋の夜長にはぴったりの一冊でしたよ。
アンダー・ザ・ドーム 上 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 上より
4163804706
No.18
(3pt)

大好きなキングですが。。。

S・キング大好きでほぼ全書読破してます。
ただこんな私がキングファンをやめようかと今回本気で思いました。
未読の方のために詳細控えますが、キーパーソンである悪役が死ぬ場面で
日本人が比喩的に使われています。
はっきり言っていい気持ちはしませんでした。
今回は日本だったため過剰に反応しましたが、そもそもこれまでのキング作品にも
もしかしたらいろいろな地域や人種を差別する描写があったのかもしれません。。。
(それでも本作一気に読んでしまいましたが)
アンダー・ザ・ドーム 下 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 下より
4163804803
No.17
(4pt)

手首が痛い

面白っかた。ページ数の割には、あっという間によみおわった。ただ、これだけページ数が多いと本が重くて手首が痛い。
持ち運びも不便!早く文庫化か電子書籍化になって欲しい。
アンダー・ザ・ドーム 下 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 下より
4163804803
No.16
(5pt)

五分の魂は存在した

久しぶりのキング大長編は、私が「あぁこの人は生き延びて欲しいよなぁ」と願っていた人も巻き添えにしながら地道に、しかしローギア状態で読ませてくれた。
体力的に、明け方までは続けられなかったからで、本来ならトップギアで飛ばしたかった。

それはさておき、閉じ込められた人々の変容の物語が、2011年という「今この年」に日本で発売された事。これは単なる偶然なのだろうか?
下巻に出てくるカーターの言葉ではないが、既に起こってしまったことは仕方がないのだろう。けれど、他の何かもそこには存在している気がする。
今日(8月24日)現在、上のほうにしがみついている御仁がビッグ・ジムのような悪の力とテクニックをお持ちだとしたら、日本は今頃どうなっていただろうか?
空気は吸えるしその辺に銃があるわけでもない日本と、小説の中の状況を比べるのは失礼なのだけど。

物語後半では、何人かの人物が感じてきた「後悔」の感情が印象を残す。
対手にも読者にも、それは何も押し付けたりしない。あるとしたら「あぁ自分にもあるある」という共感だろう。
その共感によって、読者もいつの間にかドームの中にいることに気付いた時、物語は既に終わっていた。
さり気のないつながりの描写が、この人は本当に上手い。
精一杯のもてなしで出してくれた、ぬるいサン・ティー(太陽熱を利用した水出し紅茶)の色は、とても綺麗な筈だ。

それにしても、フィル・ブッシーのパジャマの柄といい、惨禍の中でも笑いを入れたがるキングという人が、私は好きだ。

アンドレアの描写には、自らも苦しんだ事故の後遺症が生きているのだろうか?



アンダー・ザ・ドーム 下 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 下より
4163804803
No.15
(5pt)

圧倒的。

しばらくキングの著作から遠ざかっていましたが、本作は帯につられて購入しました。突然一定の区域が閉鎖空間化してしまうという、SFなんかでは比較的ありがちなシチュエーションをキングがどのように料理しているのかということにも興味がわきましたし。
まあもの凄い分量なので1日2日徹夜した位ではとても読了出来ないのが恨めしいところですが、とにかく圧倒的な面白さに、仕事が終わって読書のできる夜が来るのが楽しみでなりませんでした。本作のキング、凄いです。

作品自体の面白さに否定的な方はあまりいらっしゃらないのではないかと思いますが、評価が分かれるとすればドームの「成因」に対してではないでしょうか。ここが納得出来ないとやや低めの評価になるのかもしれませんが、私は全くOKでした。新聞発行人ジュリアの少女時代の体験と、この「成因」がクロスオーバーするクライマックスには胸が熱くなりました。

それにしても、多数の登場人物をきちんと交通整理し、ばらまいた伏線を見事に回収していくキングの筆力には改めて唸らされます。(白石さんの訳も相変わらず素晴らしいです)こちらの想像力を遙かに超えた後半の地獄絵図は絵が立ち上がってくるようでしたが、やはりこれは本物の映像作品で見てみたい!噂ではスピルバーグが製作するTVシリーズが予定されているとのことですが、実現を心から望みます。
アンダー・ザ・ドーム 下 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 下より
4163804803
No.14
(5pt)

一気。

読者が期待する(しそうな)ものは、確かにありました。

それを超える何かがあったかと問われれば答えに詰まってしまいますが(苦笑)、
分量に最初圧倒される感覚はプロローグ時点で早くもスっ飛んで行きます。。。

あとがきを読むと、このプロローグにかなり前に手をつけてそのあと塩漬けに
していたそうですが、この出だしが秀逸。一気に引き込む筆致・筆力は流石です。

一気です。
アンダー・ザ・ドーム 上 Amazon書評・レビュー: アンダー・ザ・ドーム 上より
4163804706
No.13
(5pt)

徹夜しなくてもいいけれど、下巻も買ってから読みましょう

もうずっと追いかけていなかったキングの長編を読もうと思ったのは、設定が大好きな中編「霧」に似ているように思ったからです。
ストーリーの類似を期待したわけではなく、キングの真骨頂ともいえるシチュエーションだろうと。

期待は全く裏切られませんでした。
確かにアクセル踏みっぱなし、でも説得力をなくすほどエピソードが詰め込まれすぎてはいない。キングらしい悪役というよりは嫌な奴といいたい胸くその悪くなるようなキャラクターの魅力。群衆心理によるパニックの描写。
特に普通の市民が暴徒と仮していくさまは、読んでいるこちらにも後ろめたさを感じさせるような、キングの独特な人の悪さで描かれ見事です。

登場人物が類型的だとか、反応や行動が予想通りだとかいう点もいつものキングですが、それらはなんの欠点にもなっていないと思います。元来「物語」とはそういうものだし、そういうものだからカタルシスを与えてくれるのだし。
21世紀になっても、きちんと「物語」をつくり、それをこのボリュームに仕上げる筆力を持ったキングという作家に感謝です。

上巻の帯コピーにあるように徹夜で一気に読んでもいいのかもしれませんが、3晩くらいかけて、好みのお酒やスナックをお供に読むのがおすすめです。錯綜が少なく読みやすいので、どの章で中断しても、次に読むときまたすぐストーリーに没頭できるのです。
ただし上巻と下巻の分かれ目はあまり切りがよくないので、持ち歩いて読もうとしている方は、次のページが手元にないフラストレーションにはご注意ください。購入はもちろん上下巻同時にしておいたほうが良いです。
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4163804803