(短編集)

犯罪

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評判

犯罪の評価:

4.22/5点 レビュー 116件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.22pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全182件 21〜40 2/10ページ
No.162
(4pt)

頭の体操になった

これ残念だけどドイツ語の本(Verbrechen)にある前書きがなくて 一つ目の「幸X」がない。3つ見つけたのに。(訳者の意図もあるのだろうか)利用させてもらうと 和訳「コリーニ事件」はぜひお薦めしたい。そちらに解説等がのっているから。さて。。。

この本は何が起こってどう解決されるのだろうかと次への興味を持って読んだ。一話ごとに(一事件ごとに)解けない疑問が一つは残る。スッキリしない。謎めいた文章で終わる。それで謎を解こうともう一度読み返す。しかも和訳で確認すると別世界!(一箇所続きがない終わりがあって 和訳の方が落ち着けるかな。)そんなやりとりが15-30ページ前後で11回楽しめる。読解の練習(という難しいことより私は頭の体操として)にはちょうど良い長さであると思う。他教育に興味のある人もどうぞ。 

そこまで気にしてはないけど 事件はモデルとなる事件は何年に起こったのか書いてないから 通信機器や社会の進化や発展が 少しかかなり古いのかわかりずらい。その対策として これらは43分でドラマ化されていてネットで無料で視聴できるのでぜひ参考に。といっても小さい頃からの話はなく 建物、衣装、小道具、いろいろな発音が参考になるだけかもしれない。

検索語句:Verbrechen ZDF (注意:視聴できない時間帯がある)
犯罪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 犯罪 (創元推理文庫)より
4488186025
No.161
(4pt)

頭の体操になった

これ残念だけどドイツ語の本(Verbrechen)にある前書きがなくて 一つ目の「幸X」がない。3つ見つけたのに。(訳者の意図もあるのだろうか)利用させてもらうと 和訳「コリーニ事件」はぜひお薦めしたい。そちらに解説等がのっているから。さて。。。

この本は何が起こってどう解決されるのだろうかと次への興味を持って読んだ。一話ごとに(一事件ごとに)解けない疑問が一つは残る。スッキリしない。謎めいた文章で終わる。それで謎を解こうともう一度読み返す。しかも和訳で確認すると別世界!(一箇所続きがない終わりがあって 和訳の方が落ち着けるかな。)そんなやりとりが15-30ページ前後で11回楽しめる。読解の練習(という難しいことより私は頭の体操として)にはちょうど良い長さであると思う。他教育に興味のある人もどうぞ。 

そこまで気にしてはないけど 事件はモデルとなる事件は何年に起こったのか書いてないから 通信機器や社会の進化や発展が 少しかかなり古いのかわかりずらい。その対策として これらは43分でドラマ化されていてネットで無料で視聴できるのでぜひ参考に。といっても小さい頃からの話はなく 建物、衣装、小道具、いろいろな発音が参考になるだけかもしれない。

検索語句:Verbrechen ZDF (注意:視聴できない時間帯がある)
犯罪 Amazon書評・レビュー: 犯罪より
4488013368
No.160
(5pt)

名作ですが、読む前に確認したほうが良いこと

ミステリ小説の名作として評判だったので
読みました。

期待とは違った内容でしたが
良い作品でした。

いろいろ期待と違った部分もあったので
これから読む人のためにネタバレなしで、
読む前に知っておいたほうが良い情報を書きますね。

1)電子書籍が安心

2012年本屋大賞「翻訳小説部門」の1位に輝いたのだが
その後、誤訳で問題になった作品。

詳しくは 
犯罪 シーラッハ 誤訳  で検索すると
誤訳一覧を掲載しているサイトが見つかるので
そちらを参照ください。

電子書籍は修正されているとのことですが
図書館などで借りて読もうと考えている人は注意が必要

kindle版が安心です。

2)独立した短編集

読み始めたときは、長編なのか連作短編なのかも
分かっていないので、次の短編に行ったときに
「前の物語はこの物語とどう関連するのか?しないのか?」と
余計な心配もしてました。

どの物語も
「事件を担当した弁護士」が出てきますが
物語の描写が凝っているためか、ちょっと分かりにくい
部分もあります。

まず、「事件を担当した弁護士」が物語の語り手なのですが
ホームズ&ワトソンのように物語の最初から語り手として
登場しているわけではない。

物語は三人称小説のように始まって
途中から、
”そこで私が相談を受けることとなった”と
「事件を担当した弁護士」が登場となるために
ちょっとびっくりする。

最初はこの構成がよくわかっていなかったので
・全く独立した(登場人物も違う)短編 なのか
・独立しているが共通登場人物もいる短編 なのか
・連作短編で、各短編にオチはあるが、各話が関連するエピソードがあるのか
かなり混乱しました。 

それは、私の読解力が低かったからかも知れませんし
著者にとって本書が処女作だったせいかも知れません。
また登場人物がドイツの人名だったので、私が覚えにくかったからかも知れません。

どの短編も、著者の分身のような弁護士が物語の語り手なのですが
物語の主人公、主要人物ではなくどちらかかというと裏方です。

短編ごとに物語の主人公は変わり、そしてそれらの登場人物が
別の短編に登場したりすることはないです。

私自身は、いろいろ気を回して読んでいて
混乱してしまいました。

良い文章なのですが、乾いたところがあるというか
ライトノベルのような読みやすさはないので
その点は心して読んだ方が良いかと思います。

3)ミステリ小説、というより犯罪に関連した人間ドラマ

本作は
東西ミステリーベスト100(2012版)にランクインしてます。

とはいえ、ミステリ小説として評価が高いので
「あっと驚く結末やトリック」といった部分を期待すると
肩透かしになってしまうかも知れません。

犯罪に関連した人間ドラマという気持ちで
読んだほうが楽しめるかと思います。
犯罪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 犯罪 (創元推理文庫)より
4488186025
No.159
(5pt)

名作ですが、読む前に確認したほうが良いこと

ミステリ小説の名作として評判だったので
読みました。

期待とは違った内容でしたが
良い作品でした。

いろいろ期待と違った部分もあったので
これから読む人のためにネタバレなしで、
読む前に知っておいたほうが良い情報を書きますね。

1)電子書籍が安心

2012年本屋大賞「翻訳小説部門」の1位に輝いたのだが
その後、誤訳で問題になった作品。

詳しくは 
犯罪 シーラッハ 誤訳  で検索すると
誤訳一覧を掲載しているサイトが見つかるので
そちらを参照ください。

電子書籍は修正されているとのことですが
図書館などで借りて読もうと考えている人は注意が必要

kindle版が安心です。

2)独立した短編集

読み始めたときは、長編なのか連作短編なのかも
分かっていないので、次の短編に行ったときに
「前の物語はこの物語とどう関連するのか?しないのか?」と
余計な心配もしてました。

どの物語も
「事件を担当した弁護士」が出てきますが
物語の描写が凝っているためか、ちょっと分かりにくい
部分もあります。

まず、「事件を担当した弁護士」が物語の語り手なのですが
ホームズ&ワトソンのように物語の最初から語り手として
登場しているわけではない。

物語は三人称小説のように始まって
途中から、
”そこで私が相談を受けることとなった”と
「事件を担当した弁護士」が登場となるために
ちょっとびっくりする。

最初はこの構成がよくわかっていなかったので
・全く独立した(登場人物も違う)短編 なのか
・独立しているが共通登場人物もいる短編 なのか
・連作短編で、各短編にオチはあるが、各話が関連するエピソードがあるのか
かなり混乱しました。 

それは、私の読解力が低かったからかも知れませんし
著者にとって本書が処女作だったせいかも知れません。
また登場人物がドイツの人名だったので、私が覚えにくかったからかも知れません。

どの短編も、著者の分身のような弁護士が物語の語り手なのですが
物語の主人公、主要人物ではなくどちらかかというと裏方です。

短編ごとに物語の主人公は変わり、そしてそれらの登場人物が
別の短編に登場したりすることはないです。

私自身は、いろいろ気を回して読んでいて
混乱してしまいました。

良い文章なのですが、乾いたところがあるというか
ライトノベルのような読みやすさはないので
その点は心して読んだ方が良いかと思います。

3)ミステリ小説、というより犯罪に関連した人間ドラマ

本作は
東西ミステリーベスト100(2012版)にランクインしてます。

とはいえ、ミステリ小説として評価が高いので
「あっと驚く結末やトリック」といった部分を期待すると
肩透かしになってしまうかも知れません。

犯罪に関連した人間ドラマという気持ちで
読んだほうが楽しめるかと思います。
犯罪 Amazon書評・レビュー: 犯罪より
4488013368
No.158
(4pt)

Some good ones, some OKAY ones.

I liked this collection in general.
犯罪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 犯罪 (創元推理文庫)より
4488186025
No.157
(4pt)

Some good ones, some OKAY ones.

I liked this collection in general.
犯罪 Amazon書評・レビュー: 犯罪より
4488013368
No.156
(4pt)

なんとも言えない味

私たちが考える「善悪」が逆転するような内容の小説です。善と悪とは紙一重なのでしょうか。表裏一体なのでしょうか。色々と考えさせる内容でした。
 ただ、「心神喪失」が「心身喪失」となっているところがありました。法律を少しでも知っている人はすぐに気がつくと思いますが、いい小説なだけにこうした翻訳ミスは残念です。
犯罪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 犯罪 (創元推理文庫)より
4488186025
No.155
(4pt)

なんとも言えない味

私たちが考える「善悪」が逆転するような内容の小説です。善と悪とは紙一重なのでしょうか。表裏一体なのでしょうか。色々と考えさせる内容でした。
 ただ、「心神喪失」が「心身喪失」となっているところがありました。法律を少しでも知っている人はすぐに気がつくと思いますが、いい小説なだけにこうした翻訳ミスは残念です。
犯罪 Amazon書評・レビュー: 犯罪より
4488013368
No.154
(4pt)

独自の作風に魅了された。

前から気になっていた本書『犯罪』を、入手して読むことにした。
 著者のフェルディナント・フォン・シーラッハは、ベルリンで現役の刑事事件弁護士として活動している。
 本書の11篇の物語を読むと、つい著者の関係した事件からヒントを得て書いているのではなかろうか、と思ってしまう。
 が、解説の松山巌氏が断っていたように、著者には弁護士として犯してはならない守秘義務という枷があり、やはりこの物語は全てフィクションなのである。
 しかし、本書の序で著者は、「これまで700件を超す事件で弁護をしてきました」と、書いていることから考えると、過去に見聞きした事件から、世の中の不条理や人間観察から切り貼りしながら創りだした物語もあるのではないだろうか。 
 11篇のなかでは、現代ドイツの抱える問題をテーマにした物語も多くある。
 例えば、ネタバレになるが「正当防衛」などは、暴力を日常としているネオナチの若者を、苦々しく思うユダヤ人資産家?が、プロの殺し屋を使って抹殺するという物語であろう。
 本書の11の物語のなかに必ず「リンゴ」が出てくることに、読み進むうちに気が付いたのだが、巻末の松山巌氏の解説でその意味など詳しく知ることができた。
 11の物語のなかで評者が順位をつければ、事件が解決しても余韻を残して終える「サマータイム」を、一位に挙げたい。
 「エチオピアの男」のような救いのある物語は、やはり次に挙げたいと思った。
 下位として評価したいのは、「フェーナー氏」である。
 こんな我慢強い男がいるのだろうか?と、思いはじめたら少し白々しく思えてきてしまったのである。
 離婚という選択肢もあったのに、何故?と思いながら読む読者も多いのではないだろうか。
 独特の作風を持ったフェルディナント・フォン・シーラッハの他の作品も手にしたいと思いながら読み終えました。
犯罪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 犯罪 (創元推理文庫)より
4488186025
No.153
(4pt)

独自の作風に魅了された。

前から気になっていた本書『犯罪』を、入手して読むことにした。
 著者のフェルディナント・フォン・シーラッハは、ベルリンで現役の刑事事件弁護士として活動している。
 本書の11篇の物語を読むと、つい著者の関係した事件からヒントを得て書いているのではなかろうか、と思ってしまう。
 が、解説の松山巌氏が断っていたように、著者には弁護士として犯してはならない守秘義務という枷があり、やはりこの物語は全てフィクションなのである。
 しかし、本書の序で著者は、「これまで700件を超す事件で弁護をしてきました」と、書いていることから考えると、過去に見聞きした事件から、世の中の不条理や人間観察から切り貼りしながら創りだした物語もあるのではないだろうか。 
 11篇のなかでは、現代ドイツの抱える問題をテーマにした物語も多くある。
 例えば、ネタバレになるが「正当防衛」などは、暴力を日常としているネオナチの若者を、苦々しく思うユダヤ人資産家?が、プロの殺し屋を使って抹殺するという物語であろう。
 本書の11の物語のなかに必ず「リンゴ」が出てくることに、読み進むうちに気が付いたのだが、巻末の松山巌氏の解説でその意味など詳しく知ることができた。
 11の物語のなかで評者が順位をつければ、事件が解決しても余韻を残して終える「サマータイム」を、一位に挙げたい。
 「エチオピアの男」のような救いのある物語は、やはり次に挙げたいと思った。
 下位として評価したいのは、「フェーナー氏」である。
 こんな我慢強い男がいるのだろうか?と、思いはじめたら少し白々しく思えてきてしまったのである。
 離婚という選択肢もあったのに、何故?と思いながら読む読者も多いのではないだろうか。
 独特の作風を持ったフェルディナント・フォン・シーラッハの他の作品も手にしたいと思いながら読み終えました。
犯罪 Amazon書評・レビュー: 犯罪より
4488013368
No.152
(5pt)

不思議な感慨にとらわれる。

普通のミステリーとは全く違った。人間の本質の不思議さという、根源的な謎を書いている。しばらく忘れられないみすてりーだ。
犯罪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 犯罪 (創元推理文庫)より
4488186025
No.151
(5pt)

不思議な感慨にとらわれる。

普通のミステリーとは全く違った。人間の本質の不思議さという、根源的な謎を書いている。しばらく忘れられないみすてりーだ。
犯罪 Amazon書評・レビュー: 犯罪より
4488013368
No.150
(5pt)

棘が一番好き

「物事は込み入っている事が多い。罪はそういうもののひとつ」
とは作中に出てくる叔父の言葉ですが私が一番それを感じたのは『棘』でした。
毎日博物館に勤務して少しずつ変わっていく男の生活。
冒頭にもあるようにただ転職回数が多いごくごく普通の男性が狂気に侵されていく様と
過度な装飾のない著者の文章が素晴らしくマッチしていて、
読んでいてこちらもフェルトマイヤーと同じように息苦しさを感じるほどでした。

「エチオピアの男」も好きです。こちらはちょっと泣けますね。
そしてこれが最後で良かった。茶碗の話とかだったらそれこそフェルトマイヤー氏のように
「え?この会話の意味は?」と気になって気になって読後の爽やかさは皆無だったと思うので(笑)
散々指摘されている誤訳は流石に物語に大きく関わる箇所や齟齬が発生する箇所はほぼ修正されていますね。
だけどその後の展開に関係ないからか「幸運」の死体描写がそのままで読み直す度にちょっと笑ってしまいます。
犯罪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 犯罪 (創元推理文庫)より
4488186025
No.149
(5pt)

棘が一番好き

「物事は込み入っている事が多い。罪はそういうもののひとつ」
とは作中に出てくる叔父の言葉ですが私が一番それを感じたのは『棘』でした。
毎日博物館に勤務して少しずつ変わっていく男の生活。
冒頭にもあるようにただ転職回数が多いごくごく普通の男性が狂気に侵されていく様と
過度な装飾のない著者の文章が素晴らしくマッチしていて、
読んでいてこちらもフェルトマイヤーと同じように息苦しさを感じるほどでした。

「エチオピアの男」も好きです。こちらはちょっと泣けますね。
そしてこれが最後で良かった。茶碗の話とかだったらそれこそフェルトマイヤー氏のように
「え?この会話の意味は?」と気になって気になって読後の爽やかさは皆無だったと思うので(笑)
散々指摘されている誤訳は流石に物語に大きく関わる箇所や齟齬が発生する箇所はほぼ修正されていますね。
だけどその後の展開に関係ないからか「幸運」の死体描写がそのままで読み直す度にちょっと笑ってしまいます。
犯罪 Amazon書評・レビュー: 犯罪より
4488013368
No.148
(5pt)

精神科ケースレポートのような淡々とした描写が心地良い短編集

ドイツの小説家(弁護士でもある)による連作短編集。タイトル通り、すべて犯罪がらみのものばかりだ。

事実をもとにしているようで、劇的トリックや感動オチといったものはほとんどない(皆無ではない)。このあたり、同じく弁護士で、犯罪がらみの小説を書くアメリカのジェフリー・ディーバー(『リンカーン・ライム』シリーズ)とは趣が異なる。

感傷的な描写をせず、淡々と描かれていく人間模様、犯罪の裏側に、ぐいぐいと引き込まれてしまう。少し脚色された精神科ケースレポートを読むような感覚で、非常に面白かった。ただ、ハラハラドキドキするような小説が好みという人には向かないかもしれない。
犯罪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 犯罪 (創元推理文庫)より
4488186025
No.147
(5pt)

精神科ケースレポートのような淡々とした描写が心地良い短編集

ドイツの小説家(弁護士でもある)による連作短編集。タイトル通り、すべて犯罪がらみのものばかりだ。

事実をもとにしているようで、劇的トリックや感動オチといったものはほとんどない(皆無ではない)。このあたり、同じく弁護士で、犯罪がらみの小説を書くアメリカのジェフリー・ディーバー(『リンカーン・ライム』シリーズ)とは趣が異なる。

感傷的な描写をせず、淡々と描かれていく人間模様、犯罪の裏側に、ぐいぐいと引き込まれてしまう。少し脚色された精神科ケースレポートを読むような感覚で、非常に面白かった。ただ、ハラハラドキドキするような小説が好みという人には向かないかもしれない。
犯罪 Amazon書評・レビュー: 犯罪より
4488013368
No.146
(5pt)

読後心を捉えて離さない理由あって罪を犯した人々の数奇な人生の物語集。

ドイツの現役弁護士シーラッハが2009年に著すや忽ち大ベストセラーとなり文学賞三冠の獲得や映画化等々、話題沸騰の衝撃のデビュー作の紹介です。本書の最大の魅力は著者の刑事事件弁護士としての豊富な経験が活かされたドキュメンタリーなのではと錯覚させるリアリティーに満ちた犯罪ドラマと嘘偽りの無い真実味溢れる人間性の描写にあるでしょう。各編はミステリー小説の様に結末の意外性を狙った物ではなく、ほぼ予想通りの展開に終始しますので少し物足りなさを感じる方もおられるでしょうが、それでも強引さや不自然さのない物語は完全に納得が出来て真実に触れられた感慨と深い満足感を得られるだろうと思います。
『フェーナー氏』地域社会で尊敬される老医師が最愛の妻に為した愛憎相半ばする凄惨な犯罪の顛末。『タナタ氏の茶碗』空き巣に入られ家宝の茶碗を盗まれた日本人富豪が警察とは別に闇で手荒な手段に訴える恐るべき裏社会の物語。『チェロ』富裕な父の愛を拒否した姉弟が不運続きの果てに迎える悲劇とあまりにも哀し過ぎる結末。『ハリネズミ』犯罪者一家の中で唯一人の真面目で利口な息子が兄を救おうと裁判で策略を巡らせる愉快な読み心地の一編。『幸運』戦争で故郷を追われベルリンに流れ着き娼婦となった女性が恋人と出逢い異常な犯罪ではあるがかけがえの無い体験をする。『サマータイム』娼婦殺人事件の謎を追う最もミステリーらしい一編ですが、鮮やかと感心しながらも検察側が不注意過ぎると思います。『正当防衛』暴漢二人を逆に殺害してしまった男が隠し通したヤバ過ぎる事情。『縁』羊の目玉をくり抜く異常な犯罪を執拗に続ける伯爵家の少年が心に抱える病の謎。『棘』博物館に勤める男が大理石像を見て偏執狂となり散々悩み抜いた揚句退職の日に思い切った行動に出る。『愛情』女性への愛が異常な欲望を生み出し遂に凶事を招いた青年の哀しい心の闇。『エチオピアの男』ドイツでの不幸な境遇から偶然エチオピアの寒村で幸せを掴んだ男が、やがて銀行強盗の罪を犯してしまい再び不幸に逆戻りかと思えたが・・・・。人間の善意を改めて信じ直させてくれる本書中最も感動的で私が一番大好きな一編です。
読後心を捉えて離さない理由あって罪を犯した人々の数奇な人生の物語を紡ぎ出す確かな才能と実力を感じさせる著者の2010年に刊行された第二作「Schuld」も早い機会に翻訳されて読める日が来る事を待ち望みたいと思います。
犯罪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 犯罪 (創元推理文庫)より
4488186025
No.145
(5pt)

読後心を捉えて離さない理由あって罪を犯した人々の数奇な人生の物語集。

ドイツの現役弁護士シーラッハが2009年に著すや忽ち大ベストセラーとなり文学賞三冠の獲得や映画化等々、話題沸騰の衝撃のデビュー作の紹介です。本書の最大の魅力は著者の刑事事件弁護士としての豊富な経験が活かされたドキュメンタリーなのではと錯覚させるリアリティーに満ちた犯罪ドラマと嘘偽りの無い真実味溢れる人間性の描写にあるでしょう。各編はミステリー小説の様に結末の意外性を狙った物ではなく、ほぼ予想通りの展開に終始しますので少し物足りなさを感じる方もおられるでしょうが、それでも強引さや不自然さのない物語は完全に納得が出来て真実に触れられた感慨と深い満足感を得られるだろうと思います。
『フェーナー氏』地域社会で尊敬される老医師が最愛の妻に為した愛憎相半ばする凄惨な犯罪の顛末。『タナタ氏の茶碗』空き巣に入られ家宝の茶碗を盗まれた日本人富豪が警察とは別に闇で手荒な手段に訴える恐るべき裏社会の物語。『チェロ』富裕な父の愛を拒否した姉弟が不運続きの果てに迎える悲劇とあまりにも哀し過ぎる結末。『ハリネズミ』犯罪者一家の中で唯一人の真面目で利口な息子が兄を救おうと裁判で策略を巡らせる愉快な読み心地の一編。『幸運』戦争で故郷を追われベルリンに流れ着き娼婦となった女性が恋人と出逢い異常な犯罪ではあるがかけがえの無い体験をする。『サマータイム』娼婦殺人事件の謎を追う最もミステリーらしい一編ですが、鮮やかと感心しながらも検察側が不注意過ぎると思います。『正当防衛』暴漢二人を逆に殺害してしまった男が隠し通したヤバ過ぎる事情。『縁』羊の目玉をくり抜く異常な犯罪を執拗に続ける伯爵家の少年が心に抱える病の謎。『棘』博物館に勤める男が大理石像を見て偏執狂となり散々悩み抜いた揚句退職の日に思い切った行動に出る。『愛情』女性への愛が異常な欲望を生み出し遂に凶事を招いた青年の哀しい心の闇。『エチオピアの男』ドイツでの不幸な境遇から偶然エチオピアの寒村で幸せを掴んだ男が、やがて銀行強盗の罪を犯してしまい再び不幸に逆戻りかと思えたが・・・・。人間の善意を改めて信じ直させてくれる本書中最も感動的で私が一番大好きな一編です。
読後心を捉えて離さない理由あって罪を犯した人々の数奇な人生の物語を紡ぎ出す確かな才能と実力を感じさせる著者の2010年に刊行された第二作「Schuld」も早い機会に翻訳されて読める日が来る事を待ち望みたいと思います。
犯罪 Amazon書評・レビュー: 犯罪より
4488013368
No.144
(5pt)

超面白かった

最初は図書館で借りたんだが、あんまり面白かったからアマゾンで買い直した。
とにかく文章にキレがある。
ストーリーにも読者を引っ張るパワーと、感情を揺さぶるインパクトが。
自分の世界観が殴りつけられたような衝撃を受けた。
もっとたくさんの人にお勧めしたい。
犯罪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 犯罪 (創元推理文庫)より
4488186025
No.143
(5pt)

超面白かった

最初は図書館で借りたんだが、あんまり面白かったからアマゾンで買い直した。
とにかく文章にキレがある。
ストーリーにも読者を引っ張るパワーと、感情を揺さぶるインパクトが。
自分の世界観が殴りつけられたような衝撃を受けた。
もっとたくさんの人にお勧めしたい。
犯罪 Amazon書評・レビュー: 犯罪より
4488013368