(短編集)

犯罪

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

犯罪の評価:

4.22/5点 レビュー 116件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.22pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全182件 181〜182 10/10ページ
No.2
(5pt)

「犯罪」小説

強烈だ。
世に多く出ているミステリーやサスペンスのように、あっと驚くトリックがあ
るわけでも、犯人が誰かわからない緊張状態が続くわけでもない。
ただ犯罪が起こる。

全編とおして語られるのは「犯罪」であり、人の精神が軋んでいく音が聞こえ
てくるような話もあれば、ごくふつうの人が犯罪を犯す、そのスイッチが入っ
た瞬間に立ち会ってしまったような薄ら寒いものもある。
一編20ページぐらいなのだが、この衝撃はすさまじいものがある。

簡潔な文章は読みやすいだけでなく、一種独特の空気感を持っている。
決して多くは語られていないのに、逆にそれが想像力を刺激して、読んでいて
かなり怖い。怖いのだが、なぜか目が離せなくなる。
行間から何か漂ってくるみたいで、はじめてカフカを読んだときや、
ヒッチコックの映画をみた時のような、いい知れない不安を思い出した。

と、ここまで褒めておいてなんだが、実は最初の三編くらいで、読むをやめ
ようかと思った(笑)
犯罪を扱っている性質上、グロテスクなものや不快に感じる描写が少なくなく、
「ミステリーズ!」に先行掲載された「棘」のカンジが好きだった私としては
前半に続いた凄惨なものが、結構重たかった。
でも、同じように思われた方にあえて言いたい。最後まで読んでみてほしい。

事件はどれも異様で奇怪なものばかりだが、犯罪を通して語られるのは、さらけ
出された人間性であり、誰かの人生だ。不意の突風にあおられたリンゴの実が落
ちるように、犯罪へと落ちる危険性を誰もが持っている。
読み終わってみると、事件に対するおぞましさと共になぜか人へのいとおしさも
感じる不思議な短編集だ。
犯罪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 犯罪 (創元推理文庫)より
4488186025
No.1
(5pt)

「犯罪」小説

強烈だ。
世に多く出ているミステリーやサスペンスのように、あっと驚くトリックがあ
るわけでも、犯人が誰かわからない緊張状態が続くわけでもない。
ただ犯罪が起こる。

全編とおして語られるのは「犯罪」であり、人の精神が軋んでいく音が聞こえ
てくるような話もあれば、ごくふつうの人が犯罪を犯す、そのスイッチが入っ
た瞬間に立ち会ってしまったような薄ら寒いものもある。
一編20ページぐらいなのだが、この衝撃はすさまじいものがある。

簡潔な文章は読みやすいだけでなく、一種独特の空気感を持っている。
決して多くは語られていないのに、逆にそれが想像力を刺激して、読んでいて
かなり怖い。怖いのだが、なぜか目が離せなくなる。
行間から何か漂ってくるみたいで、はじめてカフカを読んだときや、
ヒッチコックの映画をみた時のような、いい知れない不安を思い出した。

と、ここまで褒めておいてなんだが、実は最初の三編くらいで、読むをやめ
ようかと思った(笑)
犯罪を扱っている性質上、グロテスクなものや不快に感じる描写が少なくなく、
「ミステリーズ!」に先行掲載された「棘」のカンジが好きだった私としては
前半に続いた凄惨なものが、結構重たかった。
でも、同じように思われた方にあえて言いたい。最後まで読んでみてほしい。

事件はどれも異様で奇怪なものばかりだが、犯罪を通して語られるのは、さらけ
出された人間性であり、誰かの人生だ。不意の突風にあおられたリンゴの実が落
ちるように、犯罪へと落ちる危険性を誰もが持っている。
読み終わってみると、事件に対するおぞましさと共になぜか人へのいとおしさも
感じる不思議な短編集だ。

犯罪 Amazon書評・レビュー: 犯罪より
4488013368