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真夏の方程式
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真夏の方程式の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全159件 21~40 2/8ページ
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| 『ガリレオ』シリーズの1つ。 とある海辺の町に起きた変死事件が、過去の殺人事件とつながり、2人の「子ども」の人生を揺さぶり、大人たちは彼らを必死で守ろうとする。 だから、“ガリレオ”も悩む。 | ||||
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| 諸事情により、『沈黙のパレード』読了から少し間を開けて拝読。 ガリレオシリーズ六作目、長編としては三作目。『容疑者Xの献身』『聖女の救済』がともに都会近郊での物語であるためか、少し雰囲気を変えて、田舎の港町が主な舞台となっている。あらすじだと湯川だけしか出てこないように見えるが、草薙も内海も間宮も多々良もちゃんと出てくるので安心してほしい。 映画化もされて知名度も高い本作だが、ガリレオシリーズの中ではかなり異色。というのもこの作品は、すべてのことがらにおいて警察側が完全に敗北しているというのが特徴的なのだ。草薙たちの奔走と湯川の推理で真相解明にはたどり着くが、それを裏付ける証拠がない。かといって責められる人間がいるわけでもないため、迂闊に捜査をすることもできない。形式上では解決したが、実質的には迷宮入りだ。 もちろん敗北したからといってミステリーとして失格かというとそんなことはなく、恭平とその親戚、仙波が織りなす複雑で悲しい人間ドラマは見事としか言いようがない。序盤こそ登場人物の多さに頭が混乱するが、犯行に至るまでの背景が徐々に明かされるにつれ、寝る暇も惜しくなるほど物語に没入できるだろう。そういう意味では、『真夏版 聖女の救済』といっても過言ではあるまい。 先ほどは書き忘れたが、この作品の特徴として挙げるべきなのはやはり「恭平」の存在だ。この子がいることで難しい物語のはしやすめができるし、子供の目線から事件を見ることで親近感も沸く。湯川との実験のたびに見せるひねくれた態度も、「僕は海に行ったという実績が欲しかっただけ」というセリフも、なかなかませていて面白い。(だからこそ最後の最後で度肝を抜かれたが。) トリック暴きに専念するあまり義理人情の描写を欠いてしまう、というのはミステリー小説において散見されるが、今作はむしろゴリゴリに義理人情を押し出した作品。「どんな問題にも必ず答えはある」「君は一人ぼっちじゃない」 という湯川の言葉は、この作品の象徴と言ってもいい。恭平くんのこれからの人生を考えると心苦しくなるが、あの湯川と対等に渡り合えるような少年だ。きっとどんな苦悩でも乗り越えられると信じている。 暑くなってくる季節ということで、昼休みなどの空き時間に少しずつ読み進めてはいかがだろうか。暑さを忘れられる面白さであることを保証する。 | ||||
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| 映画を見て、かなり良くできていたので、原作ではどう描かれているのか知りたいと思い、購入。 読んでいて、”これは、映画の前に読んでおきたかったな”と思った。 この物語は、先行きを知らないまま、登場人物たちと一緒に、その時空間を共有したいと思った。 | ||||
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| この作品も人情悲劇と言えよう。ファンにとってはお決まりの設定だが、それを書くとネタバレになるのでここでは避ける。期待しないで読み始めたが、意外と面白く、東野氏の弱者に対する温かい眼差しも垣間見れて、とても感動した。 | ||||
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| 映画も見ましたが、本の方が登場人物や内容が丁寧に細く書かれていて面白っかたです。 | ||||
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| この所どうレビューしようかと考えながら小説を読むのだが、この作品は草薙刑事など主だったキャラが出揃った辺りで、4以上の評価だなと確信した。もちろん作為的に登場させてるんだけど、設定が巧みで無理を感じさせない。そして中心となる少年が湯川と出会って価値観を揺さぶられながら、一夏の経験で大人へと成長してゆくのが、実に雰囲気良く表されている。1人称ではないが、この少年の立場で様々な出来事が見えて来る巧みな構成はさすがの職人芸だ。 そしてそんな読み方が叙述トリック的効果となったのだろう。正直な所この人物が真犯人だなんて明かされるまで1秒も思ってなかったので、驚くと言うより狐につまれたような気分に陥った。この結末が倫理的にどうかと言う意見があるのは十分理解出来るけれど、東野圭吾の巧みに作り込んだミステリをガッツリ堪能した私としては最高評価である。巧みな設定と、映像化に向いた抒情性、湯川と少年の触れ合いが心に残る。 | ||||
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| 序盤の伏線、それが徐々に明らかになる過程、 東野ミステリーらしいです。 フーダニット、ハウダニット、ホワイダニット、全要素が詰まってます。 | ||||
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| どんな内容だったかすっかり忘れていたし 読み終わった今も何も思いだせず まるで初めて読んだように楽しめました。 主人公?が子供ということでミステリーだけでなく 人生の教訓のようなものも湯川から学んだような気がしました。 物理には全く興味ありませんがそういう読者も 楽しめるような本を書く圭吾はホントにスゴイと思います。 | ||||
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| 結末はネタバレになるので記載しませんが、 最後の展開は好き好みで分かれそうかなと思います。 スッキリとした爽快感はないかな。 ただ、ゆっくり消化していけば良い心地になります。 | ||||
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| ミステリーや刑事ものとしてのオチは腑に落ちないです。 けれども、そもそもガリレオシリーズがミステリーや刑事ものとしての王道から敢えて外れることをコンセプトとした作品群ですし、まあいいんです。 今回は湯川教授と少年の2人のキャラを、それを取り巻く夏休みの環境の描写に力が注がれていると感じました。 手に汗握るような伏線回収劇もなければ、トリックも単純明快です。 しかし、夏休みの描写としては非常に繊細であると思います。下手に詩的な文が入ってこない分、詰め込まれた夏休みの要素をフィルター無しで読むことができ、読中には懐かしさが湧きおこり、読後には自らがパラレルな夏休みを体験したかのような感慨深さに包まれました。 そんなノスタルジーを求めて本書を手に取られた方にとっては、大変満足できる1冊なのではないかと思います。 | ||||
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| 複雑に絡み合った人間関係、最後の最後まで真剣に読まないとついていくのが大変でした!それだけにもう一回読みたいと思わせる作品。湯川のキャラクターも好きだし、ストーリー展開もとても面白い。 | ||||
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| 湯川先生の人情捕物帖ですな。被害者の亡くなった原因は事故死ではなく殺人なのですが、これをほじくり返すと、十数年前の殺人事件の真相が明らかにされ、それで傷つく人間が多々いることから、殺人を見逃す。先生も人情家という一面ですね。犯行に子供が関与しており、重要なキーパースンなのですが、これも敢えて明らかにしない。これ以上書くとネタバレになりますので業務上過失致死と死体遺棄事件で決着したことだけに留めます。 確かに被害者及びその配偶者の立場から見れば納得できる結末とはいいがたいです。しかし無理に暴き立てると第一の殺人の加害者は実行当時、未成年の多感な時期であり、一種の心神耗弱状態だった。罪を被ったのは実父と判断される男性であった点を総合的に酌みすれば、やはり湯川先生の結論にならざるを得なかったでしょう。大体、第一の殺人事件の真犯人を立証するのは当事者が自白でもしない限り不可能です。 若干ネタバレしましたが、御免なさい。そう思うと仕方がないという気持ちがわきませんか。 さて、いままでテレビのガリレオしか見ていなかったのですが、真相を明かすとき、複雑な方程式を書いてこれを解いて犯人というか犯行の手口が分かることになっているお約束のシーンです。でも、原作にはそんな場面はありませんでした。あと、内海薫の出番もほとんどなくて、原作と映画は別物ということが分かりました。嵐が丘と同じです。 松本清張同様、東野圭吾も面白いです。はまりそうです。 ここまで拝読いただきありがとうございました。 追伸 早速「いいえ」が来ました。「はい」も期待しておりますのでお手柔らかに。 | ||||
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| 他人を庇うことが必ずしも、相手の為になるとは限らない。 善意、時に仇をなす。 なぜ犯罪が起きたのか、真実が明らかになることが、必ずしも善とは言えない。 人を大切に想い、愛す心が、時に人を惑わす(犯罪に走る)。 心に負った傷は一生消えることはないが、時間と、愛が癒してくれる。 理解してくれる人があることは、生きる糧に。 科学で証明できないもの、人の可能性と、感情。 人間は感情の生き物。 故に、時に非論理的な行動も取りうる。 | ||||
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| 東野さんの作品はどれも読みやすく、一気に読めてしまううまさが素晴らしいと思いますが、この作品は特に、主人公のガリレオが被害者、加害者の気持ちに寄り添う姿が共感できました。 特に、これから事実を一生背負っていかなければならない少年とガリレオの絆は、今だけでなく、年月とと共に強くなっていくように感じられ、少年が大人になった時の続編も読みたいと思いました。 | ||||
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| 「真夏の方程式」というタイトルから、「容疑者Ⅹの献身」や「聖女の救済」のように、湯川が難解なトリックを解く話かと思っていたが、そうではなかった。 300ページを過ぎ、捜査の進展とともに判明した事実から、真相が透けて見えるようになり、ありきたりで平凡な真相、わざわざガリレオ先生を登場させる必要がないのではと感じたが、最後にその印象は逆転した。 湯川の事件解決方法、成美や恭平に最後に語った事柄は、ヒューマニズムにあふれている。湯川という人物は、理系の天才であるだけではなく、人間性を見通す能力があり、深い人間愛を持っていることが伺える。事件の真相には理系人間でないと気づかないような事項があり、また、この解決方法を取るために、湯川を登場させたのだろう(警察官がこの解決方法を取るわけにはいかない)。 子供嫌いの湯川が、恭平に対して積極的に働きかけているのは意外であった。 また、湯川の発言には、事業に対する反対意見のあり方など、考えさせられる内容が随所にあった。 | ||||
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| 本に関しては、個人の主観が入りますので統一コメントで行います。 問題がなければ、星は5とします。 | ||||
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| 「秘密」・「白夜行」以来の傑作でしょう。人間関係の濃密なからみと過去と現在の時間軸を描き、そこにいくつかの土地をからめての物語の展開は実に重構造になっています。これこそが作者の本来、最も優れた才能が発揮された長編物語の構成です。主人公であるガリレオこと湯川助教授と草薙・内海の両刑事が物語の引きまわし役となり、登場人物の履歴と過去が織りなす悲劇と人生が読む者を惹きつけます。又、幼い少年をその中心に置いたのが上手い! ガリレオシリーズでは「容疑者Xの献身」以上の作品ではないでしょうか? 一見して偶然ともいえる諸々の出来事を巧みに組み合わせています。それが決して奇抜ではない。エンターテインメントはこのくらいの奇偶ともいえる出来事と遭遇を描かなければ、それが感動にはつながりません。力の無い作家が書けば、偶然に頼っての安易な読み物になってしまうのに、そうなっていないのが著者の才能と筆力です。確かに罪の責任と、その後の関係者の心理がどう動くのかを明らかにしていない終わり方をしているのは、人によっては物足りなさ、曖昧さを感じるかもしれません。(その意味では映画の方がはっきりさせています。) しかし、ある意味で 因縁という言葉で表わされるテーマを描いた以上、曖昧さも一流作品の証拠であると言えます。作者には濫作をすることなく、こういうずっしりとした長編を書いてほしいものです。 | ||||
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| ひっそりとした玻璃の海辺は美しく、そこで旅館業を営む夫婦の娘は、資源開発会社の説明会で物理学者、湯川と出会う。 その夜、同じ旅館に宿泊していた初老の男が海辺で死体で見つかった。最初は酒によって誤って転落したと思われたが、調べてみると死体はもと警視庁の刑事で、死因は別にあった。 所轄の警察、県警、そして警視庁の刑事たちが事件の真相を探るために過去を調査しはじめる... 450ページのかなりの長編で、一見単純な事故死と思われたものが、実は非常に複雑な人間模様を暴くところがこの作品の醍醐味。真犯人については、少し不自然さを思わせるものがあるが許容範囲だと思う。 湯川が抜群の観察力と洞察力でほぼ最初から事件の骨格をつかんでしまっているのも若干出来過ぎの感がある。 | ||||
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| 第二の事件が起こった時、湯川先生は、最初から殺人の疑いを持っていた。 しかし、最初は「泥酔した被害者が誤って崖から転落した」事故死で処理されそうになり、 転落が死因ではないと分かった後は、事故死+死体遺棄で捜査された。 第二の事件の真相を解くには第一の事件の真相が分からなければならない。 ところが、第一の事件はとっくに「解決済み?」であり、犯人として処罰された人物が本当のことを言わない限り、真犯人を突き止めることは不可能だ。第二の事件にしても、犯人が本当のことを言わない限り、殺人で立件するのはほぼ不可能と思われる。 結局、天才物理学者の湯川先生でも、当事者の心の内まで暴くことはできなかったということでしょう。犯人が子供だから庇ったのではないと思う。 | ||||
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| さすがガリレオシリーズです。 一気に読み終えてしまいました。また他のシリーズも読んでみます。 | ||||
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