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空の中
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空の中の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全111件 61~80 4/6ページ
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読む前から、地元である横須賀が舞台なのは事前に知っていましたが、 なんと、我が家はまさに上陸した巨大エビに襲われている 「防衛線」の内側じゃないですか。 出てくる地名すべてが具体的で、日々の生活でおなじみの場所ばかり。 ある程度名前の通った公園や建物から、交差点の名前まで。 それがまたあまりにもリアルすぎる! 景色の描写はもちろん、それぞれの場所の位置関係、 地形や距離感を思いながら読んでも、全然不自然さがありません。 (「横須賀プリンス」だけは、今は別の名前のホテルになっているので そこに「時代」を感じてしまいますが) うわ〜、うちのマンションには屋上ヘリポートもないのに どうやって脱出したらいいんだーなんて、考えてしまいました。 唯一(?)「架空」と思われるのが登場人物の大半が暮らしている「団地」ですが 私が育った市内の実家が、まさにここに出てくるような、 「地形的に他と孤立していて、同世代の家庭ばかりが数十件集まる団地」でした。 こんな団地はこのあたりでは珍しくないので、それもまた妙にリアルに感じます。 まぁ幸いなことに、自分の周辺には これほど歪んだ人間関係はなかったので 巨大エビとの戦いの場面がよりも むしろ人間関係のほうが「まあ、小説だからな」という印象でしたが それはそれで、大変面白かったです。 お話としては、読後感は爽やかではあるのですが、 舞台設定がやたらリアルなだけに 窓を開けたら、外に大量のエビの死骸と匂いが 充満してそうな気がしてしょうがないです。 | ||||
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有川浩の自衛隊三部作のひとつです。 自衛隊というと、ひく方もおられると思いますが、 そこは、青春+ラブコメ+SFで絶妙に味付けしてあり 物語にいっきに引き込まれる事、間違いないです。 結構厚い本ですが、すぐ読破できました。 この1冊で、すっかり有川ファンになってしまいました。 三部作どれもおすすめです、三冊まとめてどうぞ! | ||||
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どの登場人物も、リアリティがあり 方向性は違えども、一生懸命生きているのが伝わってきます。 幼馴染の高校生カップルはほほえましく、 おじいさんの含蓄のある言葉にうなずき、 父をなくした娘の深い悲しみゆえの攻撃性に胸をつかれ、 ツンデレのパイロットににやにやし、 言葉の通じない相手にたいしてのコミュニケーションはこんな風にやるのか。。と勉強になったりします。 「塩の街」ほど、甘さはありませんので、ラブストーリーが苦手な方もぜひ。 | ||||
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有川浩さんの短編集「クジラの彼」を読んだ際に、収録作品の 一つである「ファイターパイロットの君」は「空の中」の 番外編との記載があったため手に取ったのですが、とっても 魅力的で面白い作品でした。 物語のスタートは、四国沖上空で日本初の超音速ジェット機 ・スワローテイルが消息を絶ち、続いて同じ空域で自衛隊機が 爆発するという痛ましい事故から始まります。 その後は亡くなった自衛官の息子・瞬を中心とした高知編と、 事故調査を担当する高巳を中心とした岐阜編に分かれ 話が進んでいくのですが、登場人物が大変魅力的であり、 瞬の幼馴染である佳江や親代わりをしてくれる宮じい、 高巳と一緒に事故調査を行う女性自衛官・光稀が 作品の中を動き回ります。 瞬が拾った謎の生物・フェイクと、高巳と光稀が発見した 上空に暮らす浮遊物体・ディックとは何か? といった中に、 スワローの機長の娘・真帆も行動を起こし・・・ とスピーディーな展開で、まったく飽きさせません。 この話は、瞬をメインとした少年成長記でもあり、 高巳メインの交渉術ストーリーでもあります。そして、 幼馴染とツンデレという甘〜いラブコメでもあります。 たくさんの要素が詰まった本作、ぜひお読みください! # あとがきの後に収録されている「仁淀の神様」は、 電車等の公共の場ではなく、家で読むことをお勧めします。 泣いてしまう可能性があるので。 | ||||
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いたー! 有川浩はね、あたしの中で禁断の作家だったの。 高校生のときにはまったラノベの氷室冴子先生。大学生ではまった新井素子先生。 ぜったいだめこれ!だってあたし、泣くもんはまるもん止まんないもん!!!!てね。 図書館戦争のアニメを深夜枠のテレビかなんかで見て、それ以来誓ったの、絶対に読まないと。 これはねぇ、ダメですよ反則よ。 忘れてた、あるいは見ない振りをしてた自分のジョシ的やわっこい部分にぎゅーとくるからね。 もうやっちまった。あーもうダメだあたし。 自分の弱いとこ、情けないとこ、甘いとこ、ぜーんぶ蓋が開いてこぼれちゃった。 やべーこりゃ、ジョシホルモン出まくっちゃいそうだー! | ||||
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クライマックスで不覚にも涙を浮かべてしまいました。 「塩の街」の次に読み、基本ラインは一緒なのですが、 白鯨という一般素人には想像もつかぬ設定と、オープニングで チラッと触れる、登場人物たちのバックボーンのキッカケになる 事故の挿入に、先著同様、一気に引き込まれ読みきってしまいました。 著者が上手いなぁ、と感じるのは メインキャストだけではなく、あくまでさり気なく サブキャストの背景も掘り下げて体温を与えていること。 だから作品に立体感が生まれ 読者に三次元の想像する余地を贈ってくれる。 そして、それが著書を読んでいるときの”至福のとき”へと繋がっていくのです。 さぁ残すは「海の底」。 早速、読むぞ!!!!! | ||||
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おススメです!すごーくおススメ! まだ日本には存在しない女性イーグルパイロットをメインキャラクターの1人にしています。 航空ファンの人も、そうでない人も楽しめます! プロローグから引き込まれる事間違いなし。 F15パイロットの武田光稀(男勝りで芯の強い女性) 事故調査員として派遣された春名高巳(普段はヘラヘラしているけれど、度量の大きな男性) の2人が謎の生物に遭遇し、問題解決に到るまでに少しずつ恋心を育てていく様子が素敵過ぎます! (この2人のその後は「くじらの彼」に番外編として収録されています) 謎の生物との会話は少し頭を使いますが(勢いよく読むとこんがらがる)頭休めと言うかのように、ちょこちょこ出てくる高巳と光稀のやりとりにキュン! 謎の生物もやたら可愛いです。 顔があるわけでも、尻尾があるわけでもないのに可愛いと思わせる生物を書ける有川さんって凄い。 特別書き下ろし『仁淀の神様』は電車で読まない方がいいです。 涙と鼻水でえらいことになります(笑) 宮じいという川漁としているじいちゃん(本編でも要になる人)の言葉ひとつひとつが響いて、とても温かい気持ちになりました。 ハラハラして、キュンとして、ホロリ… 大満足間違いなしです! 是非是非読んでみてください!! | ||||
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レインツリーの国 (新潮文庫 あ 62-1)を興味深く読んで、作者有川浩を知りました。レインツリーでも、かなり意表をつかれたけど、本作品もなかなか奥の深いもので、引き込まれました。 本作品は、SFのかたちを取っています。しかしなかなか重層的で、言語や文化どころか、生命体としての存在様式の全く異なる、しかし明らかに「生命」であると認識される存在とのコミュニケーションの難しさが、とってもリアルに描写されて(ちょっと冗長でもあるんだけど)面白かったです。 当然、全く異なる存在様式の生命体とのコミュニケーション、さらにいろんな意味での接触があるわけだから、文化的な、あるいは生存様式のと言うかの、衝突が起こります。 これがなかなか冷徹と言うか、厳しい(サラッと書いてあるけど)。 さらに、これらの事態に対する、我が国の安全保障上の体制、組織論などに話が及び、軽いSF、あるいは若者の恋愛ものの形式をとりつつも、奥の深い相当錯綜とした要素を含んでいます。 このため、確かに事態はそうかも知れない(だから、リアル)なんだけど、ちょっとタルイ、と言う部分がなきしもあらず。 もうちょっと圧縮できた気はするんですが、ま、そのあたりのちょっとしつこいコミュニケーションの齟齬などの部分は軽く飛ばすなりして、とにかく、終盤まで、ドドーっと読んでいきましょう。 | ||||
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大人が読んでも満足できるライトノベルでした。中高生向けの軽いSFものかと思って読み始めると見事に裏切られます。突如現れた【白鯨】と呼ばれる巨大な円盤状の不思議な生物を巡ってのストーリーなのですが、話の展開は現実離れしておらず、とてもリアル。 登場人物も魅力的です。社会人なりたての【白鯨】対策本部主要メンバーである高巳は、軽い口調で鋭いことを言い、物語をどんどん前へ進めていきます。読んでいるほうもそれにつられるように話に引き込まれていく筆力は見事でした。高校生男子と女子、20代の男性と女性。W主人公ですので、読む人の年代や性別に合わせて感情移入できると思います。 | ||||
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生物と無生物。感情と論理。政府と自衛隊員。 宮じいと僕、そして佳江。春名高巳と武田光稀三慰。 単一と分裂、そして統合。淡き恋、ふたつ。 この小説を読むと、如何に我々が非論理的世界に生きているか、如何に他を顧みず自分勝手に生きているかを思い知る。 そして如何に人生がすばらしいかを・・・ | ||||
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冒頭の飛行機事故から、事件の連続で引き込まれっぱなしで一気読みでした。 展開を予想しながら読んでいても、全然当たらず意表をつかれてばかり。 ファンタジーとかSFに慣れていないせいか、唐突すぎるとか、御都合主義とか感じてしまうこともあるのですが、それを差し引いても、引き込まれる世界観はすごい。 国産輸送機開発プロジェクトにより作られた民間航空機“スワローテイル”の試験飛行中、 そして自衛隊機F15J(イーグル)の演習中と、 四国上空で起きた2度の飛行機事故。 イーグルの事故で命を落とした自衛官の愛息・瞬のところにひょっこり謎の生物があらわれた。 父親を失った喪失感を埋めるかのように、瞬はその生物に愛情をそそぐようになり、 その不可思議な生物も瞬になついていた。 が、その生物が飛行機事故の原因の一端であることに気づき、瞬は自暴自棄になってしまう。 時を同じくして、自衛隊でもその生物群とのコンタクトがおこなわれていた。 そして町に訪れる、壊滅の危機。。。 未知の生物に人間が対抗する術はなく、戦争か、共存か、 自衛隊を中心とした大人たちと、瞬を中心とした子供たち、それぞれの立場で道を模索していきます。 特殊な世界の物語だけど、説明や心理描写が細かくなされていて、入っていきやすかったです。 読後感が爽やかなのも好み☆ | ||||
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航空機の謎の爆発事件から端を発した未確認生物のお話。 本作のようなSFは読んでいてわくわくするし、一気に読めるのですが 途中でちょっと中だるみしました。 が、後半のクライマックスは眼が離せないくらい面白いです。 もう少し話を凝縮して短くできたら自分的にはなお良かったのかなと思います。 有川さんらしく、最後はやっぱり甘かった! | ||||
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SF小説。そしてこの作者にしては珍しく恋愛要素が少ない。エンターテイメントに徹した作品。 未確認の知的生物との接触によって、ある人間は人生を狂わされ、人類は対応を迫られる。 その接触を通じて、主人公たちは苦悩する。 生物とはなんだろうか?人間とは何だろうか? SFよりもむしろ苦悩の方の描写に力を入れている感じがした。 たんなるSF小説ではなく、いろいろ寓意を持たせている物語。 けっこうとんでも設定なのに、すんなり受け入れさせる筆力には圧巻。 SF的な要素は「未確認生物」のみであり、あとの世界観はひたすらにリアルに徹しているからでしょうか。 だからこそ主人公たちの苦悩が生々しく、迫力に満ちている。 ただ、物語全体を通じて、未確認生物とのコミュニケーションがうまくいかない。 うまく行っても、非常に堅苦しいやりとりになってしまう。 このあたりの描写は非常にリアル。もどかしさがかなり鮮明に伝わってくる。 素晴らしいとは思う。 しかしだ。読んでいて明らかにテンポが悪くなる。すらすら読めない。 しかも今回テーマが「生物とは?」といったある種哲学的な問い。 読みづらい上に、テーマが重い。 しっかり腰を据えて、時間を作って読むほうがいいでしょう。 相変わらずの心理描写のうまさ。 序盤の瞬の心理描写はみごとだし、キャラ立ちまくり。 個人的には、もう少し得意の心理描写を前面に出して、読みやすく作って欲しかったかなー。 他の作品に比べると少し勢いに欠ける感じ。まぁこの辺は好みの問題でしょうか。 | ||||
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この本はスゴいです。 UMAが出て来るのですが、 そのときの人々の パニックがリアルです。 「海の底」や、「塩の街」が 楽しみながら読めた人は 勿論のこと、有川浩さんの本を 知らない人や「海」や「塩」は あまり面白いとはって人も 「空」は、はまって 読める作品だと思います。 実は、この本は10代の方向けの ライトノベルなのですが、 老若男女問わず、楽しめると 思いますので、是非とも、 ご一読ください!! | ||||
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昨今にないスピード感とスリルのあるストーリー展開にはドキドキしました。 | ||||
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有川さんの自衛隊三部作,海,陸,…と下から制覇して最後に"空"を読みましたが,個人的にはこの"空"が一番好きかなあ… 空に浮かぶ"白いもの"をめぐり,登場人物1人ひとりの活躍が本当にかっこよかった。 ただ自分が今年受験生であるばかりに,文系なのになんで…?と思ってしまった事がひとつ; でも本当おもしろかったです。今後も有川作品,読んで行こうと思います。 | ||||
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メルヘン のような 怪獣物のような 精神論のような 教育論 のような 自衛隊がんばれ のような ・・・・・ ハッピーエンドになりたい人に。 きっと おもしろい。 読んだらシアワセになれる かも。 | ||||
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有川さんの作品って、「だから好き!」 そういう風に思わせてくれる一品、いや逸品です。 2サイドにわたる主人公たちの恋愛より、 宮じいの素朴な言葉が胸に沁みます。 間違うことが悪なのではない。 間違いを認めず、間違い続けることが悪なのだ。 もし自分が主人公と同じ壁にぶつかった時、 もう一度この本を読み返してみようかな。 | ||||
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前から、読みたかったんだけど、なかなか読めずにいたが、文庫化されたので、早速買って読んでみた。 もともと飛行機好き、特に戦闘機好きだったので、冒頭のシーンはたまらない。国産のジェット機をつくるプロジェクトっていう設定もいい。 何より、有川浩の小説は登場人物がいい。主人公の男女2組も魅力的で、ストーリーどうのこうのよりも、グイグイ引っ張られていく。 特に女性パイロットは素敵だな。 文庫化されるにあたり後日譚も収録されたが、これも泣かせるぐらいいい話。できれば、女性パイロットとその相方の話も読みたかったが。 | ||||
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200X年、高度2万メートルの上空であいつぐ航空機事故。 日本の民間機開発プロジェクト法人から原因を究明するために派遣された高巳と 事故当時、空にいた女性自衛隊員光稀は、事故調査をはじめた。 そこで、彼らが見つけた事故の原因とは。。 一方、事故で父親を亡くした少年・瞬は幼馴染の少女・佳江と共に 不思議な生き物を拾う。 やがて父親の死を忘れるためのように、その生き物にのめりこむ瞬だが。。 未確認生物と人間の、あたかかな気持ちになるSF。 物語は、高巳と光稀を中心にした大人たちの事故調査と未確認生物との対策と 瞬と佳江と彼らの保護者的存在である漁師・宮じいたちの側面で描かれます。 やがて二つの側面は結び付き、事態は収拾に向かうのですが 「未確認生物を退治しました、めでたしめでたし」と簡単にいかない人間の感情が 物語の中心に据えられており、感じることの多いお話になっています。 物語でいちばん印象強いのは、素朴な漁師で、人生の賢者である宮じいです。 表面上のおためごかしとかはまるで無視してしまえる、厳しく優しい人。 いたいたしいほど精神がむき出しな少年期の瞬も、彼を思いやる佳江も 軽妙で許容量の大きな高巳も、努力家の光稀も、 もう一人の、事故で父を亡くした少女・真帆も。 それぞれの人生がどこかリアルに描かれていて、その描き方があたたかくて。 いい作品です。 瞬たちが大人になった後日談を描いた書き下ろし「仁淀の神様」も、 内容的にはかなしいお話かもしれませんが、人間のあたたかさを感じさせるお話でした。 | ||||
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