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図書館戦争
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図書館戦争の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全178件 81~100 5/9ページ
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レビューが好評と酷評に分かれる理由が、読後の今ならよく理解できる小説です。 先に断っておくと、この物語は「正化31年」という、 平成とはまったく情勢の異なる日本を舞台にしています。 差別につながる用語とひとたびみなせば、前後の文脈をすべて無視してその表現を含む図書を 検閲し取り上げようとする『メディア良化委員会』と、「表現の自由」のために図書を守ろうとする 『図書館隊』とが衝突する世の中を描いています。 これは空想の世界。だから、ストーリーにリアリティを求める方には満足されないかも。 この本の魅力は、各登場人物の際立つ個性と小気味良い会話、そして 表現の自由とは何かを問う作者の熱いメッセージにあると思いました。 とくにこのシリーズ第1巻では、「意義や価値を問わず、ただ楽しむだけの読書だってあっていい」というテーマを いくつかのエピソードを通して感じました。 簡単に登場人物を紹介すると、 主人公の、無鉄砲だがまっすぐで情熱的な郁。 そんな郁を冷静な言葉と暖かい思いやりで指導するつもりが、口の悪さが災いしてすぐ言い合いに発展してしまう堂上教官。 いつも正論なのが、他人に対して暖かくも冷たくもある小牧教官。 なんでも簡単に優秀にやってのける、だけど誰とも人間的距離を縮めない同期手塚。 情報屋で頭のキレが半端なくかつ美人の柴崎。 ・・・などなど、それぞれのキャラクターがまるで生きているかのように会話し、行動しながら物語が展開されます。 法律的な難しい表現あり、かと思えばかなり甘甘なラブあり、と振れ幅が大きいし、 あらすじをここにまとめられないほど多くのエピソードが盛り込まれているので エンターテイメント性を評価するならば、コストパフォーマンスに大変すぐれた作品ではないかと。 この「図書館戦争」を1巻目として、その後3巻+別冊2巻がありますが、 後になればなるほどこの時代、この登場人物たちを堪能できると思いますので 1巻目にハマった方はぜひ続編も読み進めてください。 いずれの作品もあとがきとともに、児玉清さんと有川浩さんとの対談が収録されています。 「有川さんってこういう思想で執筆してるんだなー」とか「児玉さんのコメントって絶妙だなー」とか 対談も含めてこの本で楽しめますので、ぜひ読み飛ばさずこの部分も読むことをおすすめします。 | ||||
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面白かった小説のレビューに有川浩作品に似た感じ、とあったので興味がわき、有川浩作品の代表作として購読。 面白いです! 漫画にくらべ二割くらいの割合でしか小説を読まないのですが、漫画を読んでいる時と同じような愉快な感じ。登場人物の姿形が頭の中でくっきり浮かんでしまうのに驚きました。文章も読みやすくて架空の設定なのにまったく気にならず、身近な出来事のように思えました。 一気に読み終えるというよりは、毎晩寝る前に50ページくらいずつ読み進めたい感じ。思わずにやにやしてしまう場面は何度も読みたくなる感じ。 シリーズを全部読むことになりそうです。 これからは小説を読む割合が増えるかも。 | ||||
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設定がややぶっ飛んでるが、軽快な文体で気軽に読めたので悪くはなかった。 ただ、設定と人物ありきで進んでいくため、なんだか起きる出来事がすべて取ってつけたような内容に感じた。 あまり深く考えず、さくっと読むにはいい小説。 | ||||
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ハードカバーが人気だったので、文庫化を待って購入しました。 主人公の言葉使いが悪いのが気になりましたが、おもしろかったです。 少女漫画的展開にキュンキュンしながら、読みました(*^^*) ここまで小説にハマるのはひさしぶりで、革命まで一気読みしました。 堂上教官のツンデレがたまりません!! 甘いのがお好きな方は、是非! | ||||
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これほどに心地好いテンポの本は久しぶりですね 著者はライトノベル出身ということもありテンポと台詞回しが中々のもの ライトノベル調がすくなからずあるので、嫌いな人は嫌いかも知れないが、そこは価値観の相違なだけで誰も悪くありません 自分としては最近少しづつライトノベルに理解が持てたレベルなので、この小説の妙に軽い感じは「心地好い」と捉えることが出来ました 極論的にライトノベルは低俗だという人も(自分も昔はそう)いますが、それも柔軟性にかける一つの「時代遅れ」だと思い、今ではすくなからずライトノベルも読むようになりました この作品を「あまり好きではない」という人はやはりライトノベルが嫌いな感じの意見があったので一つ解釈をいれましたので悪しからず 作品としてはエンターテイメント性が高い、総合してレベルの高い作品だと思います 強いていうなら、先入観さえなければ特に目立つような批判点はありません | ||||
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初めて読んだ時には、主人公のおバカ加減とネット世代?の文章についていけなかったのですが…文庫になったので、改めて読んでみたら意外といけるかも!? 荒唐無稽と思えた設定や一方的に勧善懲悪な感じも、これはこれでおもしろい。 表紙がかわいいです。 | ||||
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タイトルが気になって手にとってみた。 普段は小説は遠ざけているので、こんなに人気のあるシリーズとは知らなかった。が、素直に面白い。連ドラ風の展開だなあと思っていたら、月9を意識して書いたとか。なるほど、テレビ映えのするキャラ設定だ。主人公笠原郁は思いつかないが、相手役の堂上はどう考えてもキムタクだろう。 さて小説のリアルはどこで確保するのか。本作は発想が突拍子もなくてアイディアは良いが、現実にはまずあり得ない。無理な設定でも読ませるのは、キャラの性格描写が丁寧でそこに「あるある」感を覚えるからだろう。確かにどのキャラもエッジがきいていて小気味良い。 が、いってみればそれだけで、他に特段語るべきものもない。特殊な背景設定を取り去ってしまえば、無数に生まれ消えていくどこにでもある恋愛模様である。まあ、それはそれでいいのだろう。 キャラが気にいれば十分に楽しめる。それはある種の疑似恋愛なのだ。小説の楽しみ方のひとつの王道ではある。 | ||||
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有川浩の「図書館戦争」を読みました。先月「阪急電車」を読み、他にどんな作品を書いているのだろうかと調べ、「図書館戦争」を買ってみました。「阪急電車」とはちょっと違った本で、最初ちょっと戸惑いましたが、読み進むうちに面白くなってきました。一人ひとりの人物が実にリアルに描かれていて、有川浩さんはきっと人物描写がうまい人なんだと思います。 さて、「図書館戦争」という題名からして、ちょっときな臭い感じがしますが、そうなんです。昭和が終わって正化と元号が改められて31年がたった2019年の東京が舞台の近未来小説です。 公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が成立・施行されたのは昭和最終年度であった。検閲に関する権限が曖昧で拡大解釈の余地が広く、検閲の基準が執行者の恣意で左右される可能性を意図的に含んだ内容であったし、検閲基準に関しては細則や施行令で随時補うことができ、その裁量権は執行機関に委ねられるという驚くべき無制約ぶりであった。 そしてメディア良化法の検閲権に対抗する勢力となることを期待されて成立したのが通称「図書館の自由法」−既存の図書館砲全三章に付け加える形で成立した図書館法第四章である。 そしてこの物語は2019年の図書館と良化委員会の攻防を図書館側から描いた物語です。当時図書館には自らを守るために武装した図書隊が編成されており、この物語はこの4月に図書隊に採用された笠原郁という主人公と、同期で図書館職員として採用された美人で情報通、そして郁にはずけずけと本当のことを言う柴崎、上司の堂上など郁を取りまく人たちの中で新米図書隊員笠原郁がいろんな失敗や経験を積み重ねていくという話です。 図書隊とメディア良化委員会の衝突や、館長代理による「問題」図書の隠蔽、良化委員会の集会にロケット花火を打ち込んだ少年を捕まえて、彼らに図書館主催のフォーラムに参加させたり、日野の悲劇といわれる日野図書館を良化委員会が襲撃し、12人の図書館員が亡くなった事件などなどいろいろな事件が描かれている。しかし、この小説には単なる事件のおもしろさよりも、そこでそれぞれの任務についている人間がリアルに描かれているのがすばらしい。 | ||||
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武力行使を伴う検閲や図書廃棄を合法化した日本政府に、 武力で対抗するための合法的武装集団を図書館が組織し、 政府と図書館が武力闘争を繰り広げる未来が舞台です。 現在の延長としては、想像もできなような状況の未来という点では、 作者の代表作「塩の町」「空の中」「海の底」(自衛隊三部作)に似ています。 異常な日常にある人間の振る舞いを通じて、愛を描く点でも共通しています。 自衛隊三部作では異常の元凶であるSF的要素(存在)が目立ちますが、 本書では異常の原因が地味な法律制定であるため、 異常の原因より愛のほうが目立ちます。 SF的な要素や戦闘を期待すると外れですが、 まじめで不器用な大人たちのラブストーリー(ややラブコメ)としては当たりです。 作者は、本書「あとがき」で、図書館戦争シリーズが自分の代表作だと書いています。 図書館戦争シリーズ(2)以降も文庫化されていますが、 本書だけでストーリーは完結していますので、 有川の代表作として本書一冊だけでも読んでみてはいかがでしょうか。 なお、「あとがき」のあとに単行本未収録短編『ジュエル・ボックス』が収録されています。 本編も単行本に若干加筆修正しています。 | ||||
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メディアの検閲というシリアスなテーマなのに、軽い恋愛小説みたいに読めてしまう。人物間の会話・心理描写が絶妙であり、ぐいぐい引き込まれます。このシリーズからシリアスな部分を除いたのが別冊シリーズになり、べたべたの恋愛小説でちょっと引いてしまいますが、本編シリーズはこのあたりのバランスが良く、とても楽しめます。 | ||||
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元々、私はハードカバーより文庫の方が読みやすくて好きなので文庫化はとても嬉しいです。 待ってる期間は長かったですが、オマケ(アニメDVDでの書き下ろし話)までつけて出して下さったので満足するしかありません。 有川先生の作品は塩の街からずうっと追ってきてますが、やはり図書館戦争は別格だなと改めて思いました。 作者の、そして登場人物の"本が好き"って思いが作中から溢れ出てきて読んでいる間幸せな気持ちにひたれます。 登場人物も魅力的で、恋愛小説のくくりにいれるのが勿体無いような気すらします。 作品自体はすごく甘いです。阿呆じゃないかって思うくらい甘いです。 だけど、それを上回るキャラの魅力、世界が、確かにあると思えます。 一つの作品ですので、必ず合う合わないがあると思いますが私はピッタリ合う人間でした。 また、表紙もハードカバーからのイメージを崩さない徒花スクモさんで良かったなと思います。 きっと、これから先も私はこの作品が好きなんだろうなと読みなおして改めて思いました。 | ||||
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この本の良さは、名優・児玉清さんも認めています。 こう書けば、教養好きの方も読んでくださるでしょうか。 ------------------- 好みによりますが、とても楽しめる本です。 私は読書が好きですが、本は教養のために読むものだとも思っていません。 そして自分が無知であることを自覚しています。 そういう人にお勧めの作品です。 この作者の魅力でもありますが、キャラクターの台詞や行動がいちいちかっこよく、あり得ないです。 そして、設定がぶっとんでいます。 もちろん不自然です。リアリティがありません。 でも、小説の世界なのだから、現実的に描く必要は全くないです。 かっこいいキャラクターと、ありえない世界で繰り広げられる非日常に魅かれます。 有川さんは、エンターテインメントとしてこの作品を書かれていると思います。 私はこの作品をとても楽しんで読みました。 だから、成功なんだと思います。 作品のテーマとか、あまり考えないでください。 物語は教訓を形にするものであってほしくないなって思います。 物語があって、運が良ければ教訓が得られるかもしれないって程度で良いと思います。 一部の児童文学作家さんは、すぐに教訓やテーマに話が及ぶのは学校教育の弊害だとおっしゃっています。 子供がお菓子を与えられた喜びのように、好きなものを単純に楽しむ喜びが本でも与えられれば良いって。 でも、読書に意義を求める方にも、お勧めできます。 絶対に読み飛ばさないでください。 この作家さんの考え方が随所に反映されています。 そこを汲んでみてください。 共感できる部分があります。 私は、有川さんの文章は宮部みゆきさんと似ている気がします。 文章に作家の正義感や優しさがにじみ出ています。 ラブコメと一蹴して、物語だけ追っていくのは損です。 | ||||
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なかなか文庫化されず、待ちくたびれてましたがようやく実現しました。 しかも怒涛の刊行スケジュール!しばらく楽しめそうです。 この作者は文庫に思い入れがあるのか、単行本にないおまけストーリーをつけてくれるので 文庫収集家には大変うれしいです。 内容はいつもの有川節の軍隊物のスパイスに甘い味付けした架空の物語ものです。 有川節にはまっている方なら、安心して楽しめる良作です。 | ||||
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単行本も持っていますが、読み返しや持ち運びの利便性から文庫本も購入しました。 DVDも持っているので、ジュエルボックスが悔しくて買った訳でもありません。 図書館戦争の面白い所はメリハリもしっかりあるところ。 ずっとコバルト的な少女漫画のノリではなく、 良化機関との闘争シーンなんかは専門用語みっしりでお堅く書き上げています。 図書隊についての説明なんかもページ全体が引き締まっていていかにもという感じです。 締めるとこは締めているからこそ、甘いシーンがさらに際立っています。 このメリハリ、図書館戦争の頃の有川先生にはあって、最近の有川先生にはないものだと思います。 最近はめっぽうラブコメ一直線なので。 | ||||
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文庫化するのを今か今かと待っていました。 ヒーローとヒロインの性格が似ているのは有川さんの作品では初めて読んだ気がする。 気が強く体育会系な二人の今後の展開が気になる。。 また二人を取り巻く登場人物も個性的で惹かれる人物ばかり! 次を早く読みたくなった | ||||
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図書館戦争シリーズは値段が若干高いと感じられたので、文庫化になるのはとても嬉しかったです。 おかげで友達にも気軽に貸せたりして助かっています。 シリーズ全巻集めたいと思います。 | ||||
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前略 お父さん、お母さん、お元気ですか。 ・・・念願の図書館に採用されて、私は今 -毎日軍事訓練に励んでいます。 ■あらすじ 舞台は公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律として、制定された「メディア良化法」と、 それに対抗して作られた「図書館の自由法」が成立してから30年が経った、正化31年。 これは検閲を実施するメディア良化委員会と、それに立ち向かう図書館の戦いの物語だ。 主人公の笠原 郁は、男顔負けの身体能力を持ちながら、本を読むのが大好きな女の子。 高校生の頃の”ある事件”をキッカケに、自らも図書防衛員になることと、”王子様の背中”に追いつく事を決意する。 ■本と図書館 幼い頃から僕は”図書館”が身近にある生活を過ごしてきた。 社宅に住んでいた頃は、”バスの移動型図書館”が社宅の空き地に定期的に来てくれたし、自転車を20分も漕げばキレイな図書館があった。 子供にとって、図書館は欲しい!っと思った本を好きなだけ借りられる夢のような場所だ。 ■本と武器 ”夢のような場所”である【図書館】と遠い存在である【戦争】だから、【図書館戦争】の存在はずっと気になっていた。 著者の有川浩さんは、図書館で旦那さんから聞いた【図書館の自由に関する宣言】を見て、本書のアイディアをパッと思いつき、即座にまとめたそう。 第1 図書館は資料収集の自由を有する 第2 図書館は資料提供の自由を有する 第3 図書館は利用者の秘密を守る 第4 図書館はすべての検閲に反対する 図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。 ■活き活きとしてキャラクター ”もし、検閲が行われたらどうなる?”という事を念頭に置きつつ、リアルに話は進む。 少しぶっ飛んだ設定も登場キャラクターが活き活きと笑い、叫び、泣き、悩む姿が丁寧に描かれているため、違和感が無い。 自由とは何だろう、と難しく考えながら読むもよし、郁の恋に注目するもよしの楽しい小説だ。 ---------------- blogにもアップしています。 よかったら見てくださいな。 つ http://ameblo.jp/shun0223/entry-10883117207.html | ||||
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『図書館戦争シリーズ』の1作目,版元を角川文庫社に変えて文庫化となりました. 巻末の記述によりますと,文庫化にあたり加筆・訂正が行われているとのことです. 書籍などの検閲が法の下により執り行われているという日本が舞台となっており, 規制側の過激な行動とそれに対抗して武装化した図書館などという設定はもちろん, 冒頭で軍事訓練に励む主人公の女性の様子は,パッと見あまりに荒唐無稽に映ります. ただ西暦2019年とすぐそこ,そして近年の情勢からお気楽に受け流せないのも事実です. 作中へと移れば,クセのない文章はさらりとしていてラブコメも読みやすく感じられ, かと思えば,歴史的背景や戦闘など『重厚さ』が大事な場面もしっかり描かれています. シリーズの開始時にありがちな,人物や世界観の紹介に偏りがちというようなこともなく, 主人公の同僚でもある女性が,狂言回し的な役割となって物語をうまく進めている印象です. 反面,熱血漢に溢れ暴走するヒロインやクールで優秀な男性パートナという組み合わせや, 厳しい教官とその裏に覗く優しさや相棒の存在はいささか目新しさに欠けるかもしれません. これ以外にも,主人公の教官への言動は行き過ぎているとうか受け入れがたいところが少々…. 幕引きはとある事情が明かされて…となりますが,それは独白で読み手のみが知り得たこと. 物語の軸でもあり,いずれ伝わるであろう『秘密』がどうなっていくのかに期待が脹らみます. なお,巻末には『単行本あとがき』に加え『文庫版あとがき』が新たに収録されており, 他に『図書隊について』という設定資料,『文庫化特別対談 有川浩×児玉清 〜その1』, アニメDVDの初回限定版に特別冊子としてついていたショートストーリが収められています. (この巻ではDVD4巻から『ジュエル・ボックス』を,そして今後も継続されていくそうです) | ||||
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東京都で規制条例が可決されるなど、(まあ抗争はないにしても)リアルに検閲が起こるかもしれない,と考えてしまいました。恋愛のストーリーも入っていて全体的に重くならず一気に読んでしまいました。 ところで、主人公たちが現状に疑問を持たないのが不思議、だかなんだかとレビューされている方がいらっしゃいましたが主人公は作中で「守りたいのは今」と言っています。また日野図書館の話を読めば分かる通り先に武装したのは良化隊側です。主人公たちはそんなことを考える暇もなく検閲と戦わざるを得ないのだと思いました。 | ||||
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もともと電撃文庫でデビューされて、一般書へ移られた有川さんだけあって、内容はドタバタのラブコメ。ただ、図書館を舞台にしている割に内容が軍事オタクっぽくていわゆる自衛隊3部作の延長線上にある設定なのでしょう。(未読ですが・・)はっきり言って単行本で高い金を払って読みたくなるタイプの本ではなく、いわゆるエンターテイメント、ラブコメ、ラノベスタイルなのですから、最初から文庫で出版してほしいですね.洋書ははじめからハードカバーとペーパーバックで同時にでますし.設定に関しては、今の図書館自体が情報の保存という役割がなくなり、ただの違法レンタル屋に成り下がっている状態なので、税金の無駄、クリエーターの敵としか思えず、また嘘にまみれた新聞や週刊誌のために命を張るなんて考えられません。表現の自由をたてにあることないこと、プライバシーも考えずに書き散らかすマスコミ。それによる規制。無関心による統制検閲の放置。東京都などでは規制条例ができ、人ごとではなくなっています.大々的な検閲/規制が行われても図書館に自営の組織ができるとは思えません。.しかし、悔しいけれど面白い。有川さんの表現力は天性の物なのでしょうね.いい意味で少女マンガ的、ラノベ的作品だと思います. | ||||
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