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医学のたまご
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医学のたまごの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 21~40 2/3ページ
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文句なしに面白かった。医学部にいた人間だら「そうだよ、そうだよ」ってうなずきながら読むのでは?医学部を一言でいうなら、「相撲部屋」です。すごい上下関係や不合理や不条理があるところです。それを中学生医学生というキャラクターで上手に切り出すあたり、筆者のすばらしいセンスを感じます。医学部を経験してなくても、その実情が生々しく伝わると思いました。ぜひ読んでください。 | ||||
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医学系の研究室で研究をすることになった普通の中学生が、 ジェットコースターのように変化する環境に翻弄されつつ成長していく姿を描いています。 社会の不条理さに憤慨し、人間関係の機微に戸惑いながらも、 最後に「道は自分の目の前に広がっている」という事実にいきつき行動する様は、 ぜひ自分の子にも読ませてやりたいと思いました。 きっと何か感じる所があるのではないかと思います。 バチスタよりちょっと未来を描いているので、 様々な登場人物のその後が垣間見れるのも感慨深いものがあります。 スーパー高校生佐々木君にはぜひがんばってもらいたいです。 | ||||
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『時をかける少女』『サマーウォーズ』のチーム細田でアニメ化して夏休み公開したら、なかなかはまりそうな感じのお話です。 文中に登場するメールでのやりとりが重要になるためか、横書き装丁でブログ小説風の演出です。 文体自体も中学生付近向けの夏休み推薦図書のようなので既出作品と少々毛色は違いますが、海堂イズムはきっちり息づいてます。 海堂作品のいわゆる桜宮サーガは、読む順番次第で感想がかわることもしばしば。 螺鈿迷宮、ブラックペアン、ジェネ伝説の短編を読んだら、イマイチだと思っていたナイチンゲールが妙に魅力的に感じたりとか・・・ 本作もご多聞にもれず、ジーン・ワルツ、ナイチンゲールとともに読むとかな〜り楽しめます。 そういえばジーン・ワルツとペアになっている作品だとジェネ伝説の中でも述べられていますね。 ようやくマドンナ・ヴェルデ読了しました。 本作を読むことで、ジーンとマドンナがより楽しめます。 | ||||
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難しい言葉を使わずに難しい内容を書くのはとても大変だと思う。 医学用語がちんぷんかんぷんの私は、この方の作品を読めることの 幸せを噛み締める。 装丁がとってもいい。特に柱が素敵。 | ||||
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理系の本はむり、ましてや医学部? でも、ヤングアダルトものならば…… と手にとったら、面白く読めました。大学研究者の序列や、研究室の無言のカルチャー、論文作成から発表までのプロセス、そしてマスコミと大発見の関係が迫真的に、でもユーモラスに描かれていて、ふーんとうなってしまった。 横書きのページのレイアウトも面白いし、イラストが文章とよくマッチしている。そして、警句めいた章のタイトルがなかなかにくい。「悪意と無能は区別がつかないし、つける必要もない」と、パパは言った…… 、とか。少女マンガですが、『パパ・トールド・ミー』をちょっと思いだした。若い人たちにもっとどんどん読んでもらい、時に「心に飼っているサソリを解き放て」る研究者を目指してもらいたいと感じた。 | ||||
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中学生に書かれた本書ですが、なかなか面白いです。 一人でも多くのちびっ子に読まれることを期待します。 | ||||
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舞台は桜宮市東城大学医学部で『チームバチスタ』シリーズともリンク。主人公の薫君は、『ジーン・ワルツ』の最後に出てきた双子の赤ちゃんの一人。薫くんは、父方に引き取られもう一人の忍君は、母方にいるいう設定。医学の領域に踏み込み充実した日々を過ごしていく薫。しかし医学部という狭い世界の裏側が描かれていきます。最後は、父親の助けもあり、アクティヴ・フェーズをもって大人と対峙します。ラストはとても壮快です。 ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ) | ||||
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海堂さんは中高校生向けと書いていますが、日経メディカルに連載されただけあり、十分大人向けです.私も医学研究の世界に見せられ、キャリアの半分をサイエンスの世界で過ごしましたが、まずは結果と金というのは悲しいながら現実です.特に日本では十分な研究費が得られず、雑用におわれて沈んでいく研究者がたくさんいます。論文ねつ造はそういうサイエンスの世界のあってはならないが、常におこる悲しい現実です.それにもめげずに病気をなおすという目標のためには、研究がなければ何も進みません.新研修制度のため、多くの医学部卒業生が大学を離れ、研究の楽しさを知らずに医師になってしまうことは、残念でなりません.今から10年後の東城大のお話.ほかの作品とのリンクも楽しめる、海堂ワールドの傑作のひとつです. | ||||
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主人公は曾根崎薫という14歳の中学生.彼の父親が出題者となっている潜在能力試験で,父親の猛特訓のお陰で曾根崎少年は日本一となり,海堂作品ではお馴染みの東城大学医学部の総合解剖学教室で最先端の医学研究を行うこととなる.このような発端でストーリーは展開する. 中学生を主人公に据えているが,決して中学生向けという訳ではなく,大人でも十分楽しめる内容となっている.その内容は,最先端の医学研究の現場から世界を股に掛けた激しい研究競争まで,非常に読み応えのあるものとなっている. 海堂作品では,医療現場や医療行政における問題点を鋭くえぐり出すという手法を取っているが,本作品では特に研究者倫理という点に焦点が当てられている.近年,公的研究費の不正使用など研究者倫理を疑うような事件がメディアで報道されているが,本書を読むとなぜ研究者がそのような不正に手を染めてしまうのかという一端を覗くことができる. | ||||
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可愛らしいイラストと含蓄ある各章のタイトルが含意あり面白い。センチメンタルな気分を感じる。医療は本来ボランティアであり、社会福祉を担う基本的素養だと言いたげな著者がいる。医療界に蔓延る権威主義に不屈の闘志を暗喩的に燃やす曽根崎薫君の姿から著者海堂尊氏の医療に対する問題提起の姿が嗅ぎ取れる。以上 | ||||
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海堂尊は 奇跡の人 パパとぼくと友だちたちが体験したワクワクする物語。 主人公のぼくは中学1年生で日本のある場所でお手伝いさんと共に生活していた。 パパは天才。世界の○の権威者。ボストン在住。 毎日パパとぼくはメールでやりとり。 ジャジャジャーン! ぼくが医学部の研究者と中学生を一緒にすることになった。 この秘密は本書を読んで下さればよくわかる。 我らは 研究者業界の厳しい現実、効率と成果主義をようく知ることになる。 架空の世界ではない。 現実におこる世界である。 研究者業界の過酷な現状とその被害者になった研究者のことを想像していただきたい。 あいかわらず、海堂尊は真面目である。 さすが。 | ||||
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2008年1月リリース。初出は『日経メディカル』2007年2月〜2008年1月。海堂尊の8冊目の本。読み出してすぐ気がつくが、これは『ジーン・ワルツ』の最後に出てきた双子の赤ちゃんの『薫』くんの方が主人公だ。薫君はゲーム理論学者の父の方にいるらしい。つまりもう一人の『忍』が産婦人科医の母の方にいるということなのだろう。きっとそのうちに『忍』の方の話も出てくるということだな。パパとママはどちらも凄いのにどうも『薫』くんはフツーらしい。まあ、そういうことも遺伝学的にはあるな。 まだ中学生の『薫』が医学の世界を体験するうちに沢山の人と出会う。作者は中高生向きに書いたようだがオトナが読んでも気持ちが熱くなってくるのを感じる。特にラストでの父の格好良さと息子のたくましさ。そして医学に真剣に取り組んでいる人の真摯さに思わず涙しそうになった。 海堂作品はどれも『Warm At Heart』だ。文章のテクニックなど関係ない。登場人物の魅力がそういう細かいモノを遙かに凌駕している。変に媚びるような文体の芥川・直木受賞作の数倍は多くのモノを残す傑作だ。 | ||||
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中高生向けだからでしょうが難しい医学の話も、とても読みやすく、あっという間に速読してしまいました。 ただ、難点をいうならば、皆さんも言われていますが左開きの横書きには疲れました。 読み終わる頃には苦痛も和らいでいましたが、やはり小説は縦書きがいいと感じました。 | ||||
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This book was really good for people who have some big trouble or problem which could be solved by a conversation. The reason I want to show this book to other people was that this book's main character mail to his parents about what he did or some problem into mail for each day. Why I like this book is that the theme of the mail that the main character sends to his parents are really interesting and makes the reader continue to read this book. | ||||
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天才中学生が医学の世界で大活躍 みたいな内容かと思って購入したのですが 違いました。 等身大中学生が医学の世界で大混乱 荒唐無稽が フィクションとして成立する範囲で 上手にコントロールされ 現実から切り離されていないのには ちょっと感心しました。 読み終わってからココの書評を読んだら ほかのシリーズとリンクしてるんですね 関連書籍を読んでみよう思います。 | ||||
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本書で気に入った点は、章の冒頭にある含蓄のある言葉だ。 「道はいつも自分の目の前に広がっている」 この言葉が、物語のすべてを語っている。 薫は、自分の非を詫びることができた。 まず、その点が大きく評価できる。 同時に、たくさんの大人に囲まれながら、そして理不尽な目に遭いながらも 不屈の闘志を持って、闘う姿勢に共感した。 スーパー中学生に限らず、謝罪すること、闘うことは 生きていくうえでは必要なことである。 読後に、何かを感じないことはまずないであろう。 | ||||
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この本を読んで驚いた。 なぜならば、この本のテーマ『捏造論文を生み出す原因』はまさしく私が大学院で研究しているテーマだったから。 学術の世界に疎いひとならば、この本は白黒つけられない現実を学んだ少年の成長物語として捉えるだろう。もちろんその面も大事だ。 しかし、近年捏造論文は増加していると言う面も是非知っていて欲しい。 思い当たるだけでも東大・京大・阪大、そして韓国のES細胞を巡るハン教授の捏造。 特に黄(ハン)教授の研究は人から採取した大量の卵細胞を使用していた為、倫理的に大きな問題を孕んでいた。女性研究員の中には自ら研究のために卵細胞を提供する者もいたらしい。 そこには加熱する競争意識、研究成果へのプレッシャー、助成金、インパクトファクターの強い雑誌への投稿願望など様々な思惑が絡んでいて、一概に誰が悪いとは言えない。この作品はそんな事情も上手に描いている。 でも何より強いメッセージだったのは佐々木青年の「何の為に医学を研究するのか」という問いかけだと思う。そのことを念頭に置かずに目先の利益を追うと黄教授のようになってしまう。この物語の中で子供たちはそれぞれ成長するけど最も真摯に命に向き合っていたのは佐々木だったと思う。 この話は決して物語なんかじゃない。現実に今起こっていることだ。 この思いテーマをコミカルなタッチで、でも真正面から取り上げた著者の力量は素直にすごいと思う。 | ||||
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おもしろかったです。真実は強い。時がそれを証明します。 大人になるってなんだろう。うまくごまかして生きていくことではないことは確かです。子供たちに向かって、そういうことを言いたいんじゃないのかな、この本は。読んだあと、頭がすっきりするのはよいストーリーの特徴であると思います。「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎)を思い出しました。しかし、悪役がわかりやすいですね。実際にいるのか?こんなひと。善悪の区別がつきやすい分、子供向けなのかもしれません。 | ||||
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児童書シリーズなんだけど大人も十分堪能出来る。 医学のことなんてちんぷんかんぷんな中学1年生薫くんが東城大学医学部の研究室に参加という設定なので、医学用語に無知な子どもも大人も分かり易い医学介入で、そこに分かり易い悪者藤田教授がからむ。 生きるうえで難題を乗り越えるためのキイワード。 生きるうえで心の支えになりそうなキイワード。 よりよい明日に向けて前進させる気持ちにさせる内容。 更に桃倉さんの生き様にも読者として心揺さぶられるラストになっていて 「夢見る黄金地球儀」で危ぶまれた海堂尊をも見直す仕上がりだった。 | ||||
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文部科学省の『潜在能力試験』で全国1位になった中学生。 大人たちの思惑から大学の医学部で学ぶことになり、そこで繰り広げられるスーパー中学生医大生のコミカルで、シリアスな物語。 天才的な潜在能力があると思われた中学生が、突然、大学の医学部で学び、研究することになる。 夢のような飛び級で、中学生でもあり大学生でもある少年が主人公。 心理描写と情景描写からだろうか? 主人公の動きと心理が、読みながら、どんどん伝わってくる。 特に、目の動きや描写が、その人物の心理状態を表現しているように思える。 正義感だけでもなく、あいまいな世の中を表現され、教授の助手・桃倉さんの大人の判断も魅力的だ。 僕は、「自己犠牲って好きじゃないけど、人間にしかできない尊い精神」を学ぶこともできる。 海堂尊(かいどうたける)さんの『チーム・バチスタの栄光』も読んでみようと思う。 大学の医学部を舞台にした小説では、エリック・シーガルの『ドクターズ』(1991年)とニール・シュルマンの『ついに…僕は医者になった』(1983年)を思い出す。 特に、『ドクターズ』には、いろいろな難しい医療の課題が盛り込まれていて、読みながら思考力がジャンプしたような気がした。 この本を薬学部で学んでいる姪っ子(20歳)が高校生の頃にプレゼントしたけど、彼女は読んでいるだろうか。 彼女の父親が、内科専門医として大活躍しているのを思い出しながら、僕は読みました。 | ||||
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